2008-03-31

ビクトリア532日目:ファースト・ファーストソロ。



 今日はトランスポートカナダによる監査がありました。 とはいっても僕には大して影響はありませんでした。

 今日は一人生徒をソロに送り出そうと思っていたのですが、諸事情があって無理でした。 その生徒は結局来週に他の教官が送り出すことになりそうです。 来週末は僕担当の他の生徒を一人ソロに送り出す予定です。 いよいよファースト・ファーストソロ(初めてファーストソロソロに送り出す)を迎えることになりそうで楽しみです。

 今日はフライトを3本やりました。 うち一本はナイトフライトで、フライトから帰ってきたらもう10時でした。 今日は日中は(ひょう)が降りました。 ほんと変な天気が続いています。 ナイトフライトの前には翼に霜がおりました。 気温は1度。 冬が舞い戻ってきたような感じです。 台所の窓から見える桜のつぼみも膨らむのをやめてしまったようです。

 明日もナイトフライトまであるので遅くなりそうですが、明後日、明々後日は2ヶ月ぶりの連休なので楽しみです。 

 今日の写真はコクピットの足もとです。 黄色いのはインサレーションで、エンジン室からの熱や、火災の際には炎が入ってくるのを防ぎます。 電気火災などが起きた場合にはこのインサレーションが燃えた臭い匂いがしてくるそうです。 それがelectrical fireの最初のサインです。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-30

ビクトリア531日目:免許をcurrentに保つには。



 今日も相変わらずのお天気でしたが、お昼前くらいから青空がのぞく天気になりました。 今日は予定していたフライト4本をすべてこなしました。 時折雪や雨の中を飛んだり雲の側を飛んだりしましたが、アイシングや悪い視界に遭遇することもなく、安全なフライトができました。

 今朝は8時から年配のパイロットと飛ぶ予定だったのですが、突然キャンセルになりました。 

 パイロットライセンスは一度取得したら、よほど悪いことをしたりして免許を取り上げられない限りは一生ものです。 ただし、パイロットとしての資格を公使するには、免許が「current」である必要があります。 パイロット免許をcurrentに保つには3つのルールに適合しなければいけません。 一つ目のルールは5-year ruleという通称で呼ばれているもので、5年に最低1回は機長としてフライトしなければいけません。 これをしないとライセンスはcurrentとは見なされず、その場合はPSTAR examという簡単な試験を受け直し、教官とフライトテストの基準でエアワークができるようになるまで飛ぶ必要があります。 二つ目のルールは2-year ruleというもので、パイロットは皆、2年に一度何らかのre-currencyプログラムを行う必要があります。 これは教官と飛んでも良いし、トランスポートカナダのウェブサイトからダウンロードできる「self-paced study program」という簡単な自己採点テストをやってもかまいません。 最後のルールは6-month ruleで、乗客を乗せてフライトするには過去6ヶ月に最低5回の離陸・着陸を行っている必要があります。 パイロットとしてフライトするには上記3つのすべてのルールに適合している必要があります。 

 今回フライトをキャンセルした年配パイロットは5年以上機長として飛んでいなかったようで、PSTAR examをやり、教官と飛んでPPLのフライトテストの基準まで腕を磨き上げる必要があります。 突然フライトをキャンセルしたのはもしかしたら免許をcurrentに戻すためのステップに嫌気が差したからか、やる気が萎えてしまったからも知れません。 せっかくなのでなんとか頑張って免許をcurrentにしてもらって、再びフライトをエンジョイしてもらいたいものです。

 今日の写真はFBOで見かけたDA-42ツインスターという双発機です。 機体はカーボンなどを使って作られているようです。 ディーゼルエンジンを搭載しているようで、燃費はシングルエンジン並みだそうです。 新しい技術で作られた飛行機は環境にも優しいです。 僕が毎日飛ばしている飛行機は環境には決して良くありません。 古い飛行機なので仕方ないですけどね。 それにしてもこの飛行機、性能はいいのは間違いないと思いますが、なんとなく歪な形をしているように思うのは僕だけでしょうか。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-29

ビクトリア530日目:冬のフライトの危険。



 今日もサンダーストームが空港周辺にある不安定な天気になりました。 それでも午前中のフライトは4本飛ぶことができました。 夕方のフライトを1本だけキャンセルせざるを得ませんでした。

 今日の最後のフライトでのこと。 とある方のannual check rideで訓練空域までいったのですが、離陸前から空港の西のほうには真っ黒な雲がありました。 ATISを聞くと「Cumulonimbus(キュームロニンバス)」という言葉が録音されています。 キュームロニンバスはいわゆる雨雲のことで、雨を降らせる雲です。 どうやらサンダーストームと関連したキュームロニンバスが空港近くにあったようです。 それでも一旦空に上がってしまうと想像していたよりも気流は穏やかで、視界も悪くありません。 予定通りローカルウエストに飛んで行ってチェック項目をやり、ビクトリアに戻ることになりました。 少々の雨と雪が混じったものが降っていて、その中を飛行しました。 途中でOAT(Outside Air Temperature=外気温)を確認したらだいたい0度近くでした。 その時に翼の先端(Leading edge)を見たら、薄らとが張り始めていました。 氷(Icing)は飛行機が空を飛ぶのに必要な揚力(lift)に影響を与えます。 簡単にいうと、安全な飛行には氷は大敵で、危険な物と見なされます。 特に深刻なアイシングではないようだったので、高度を変え、気温がやや高いところまで下りたら氷は溶けました。 冬のフライトにはこういう危険が伴うので注意が必要です。 氷が張っていることに気がつかず飛行を続けると飛行機が突然失速してしまうこともあるようです。 怖いですね。

 昨日の終わりの時点で飛行時間が400時間に達しました。 そろそろ右側の席からフライトした時間が左側の席(機長席)からフライトした時間を上回ると思います。 ここしばらくはずっと右側からフライトしているので、逆に左側からフライトしたら操縦はかなりぎこちなくなるように思います。

 今日の写真はちょうど1年ほど前にピットメドウズ空港に行った時に見かけたVOR(ヴィーオーアール)の写真です。 メキシコ人が被っているような帽子の形をしたこの装置から信号が発信されていて、それをコクピット内の装置で受信し、飛行機の位置を確認したり、航法に利用したりします。 ビクトリア空港のすぐ側にもこれと同じようなものがあります。

 ではまた明日。


(つづく)
 

2008-03-28

ビクトリア529日目:予期。



 今日も朝から雨でした。 しかも時々雨は雪に変わりました。 おかげで視界は悪く、シーリングも低く、今日はフライトをすべてキャンセルしました。 

 今日はフライトの代わりにブリーフィングをやりました。 天気が悪くて飛べない日はブリーフィングにいつもよりもしっかり時間をかけれるので実は少しだけうれしかったりします。 新しい訓練項目を教える前には必ず PGI(Preparatory Ground Instruction)というブリーフィングをすることになっています。 このブリーフィングでは、その訓練項目をなぜ学ぶのか、どういうふうに練習するのか、安全面ではなにに気をつけるべきか、などについて教えます。 今日はスティーブターン、スパイラルダイブ、スリップスのPGIをやりました。 これらはどれもとても大切な訓練項目です。 1時間ほどかけてしっかり教えましたが、果たして生徒にはちゃんと伝わったかどうか。 それは次回飛べばすぐに分かります

 今日はもう一つブリーフィングをやりました。 昨日一緒に飛んだ年配パイロットとブリーフィングルームで、僕が管制官の役を演じて無線会話の練習をしました。 なるべくたくさんの例を教えてあげようと思ってこちらもしっかりと時間をかけました。 「無線会話」と一言でいってもシチュエーションによって管制官がいうことは様々です。 「これさえ知っておけば大丈夫」というようなものはありません。 管制官も人間ですから、人によって航空管制の仕方は少しずつ異なるようですし、言い方も微妙に異なります。 日本人が経営する海外のフライトスクールのウェブサイトを見ると、「英語力はなくても航空英語は特殊で丸暗記で大丈夫です!」と無責任なことを書いていることがよくあります。 これはまったくのでたらめだと僕は思っています。 丸暗記でクリアできるような内容であれば誰も苦労しません。 それはさておき、今日は僕が知っている限りの例をあげてクラブを出発してクラブまで戻ってくる一通りの流れを練習しました。 航空無線をマスターするためのキーワードはずばり「anticipate」です。 日本語に訳すと「予期する」という意味になると思います。 どういうシチュエーションではどういうことを言われるかということをしっかりと理解して、管制官がなにを言ってくるかを予期してから無線を発信することが重要だと思います。

 無線会話はとても大切なエクササイズですが、実はあまり訓練の中で時間を割いて教えてもらうものではありません。 僕がPPLをやっていたときは教室で教官とペンを片手にもって、ペンをPTTボタン(無線を発信するときに押す操縦桿についているボタン)に見立てて無線の練習を数回やった程度です。 あとはフライト中に教官が言う内容を聞いて自分で覚えろというスタンスのような気がします。 それでは不十分なのは明らかなので、僕は生徒となるべく無線会話に時間を費やして、なるべく分かりやすく説明するようにしています。 自分自身が大変だったと思うことは僕の生徒にはなるべく大変でないようにしてあげたいと思っています。

 今日はフライトがキャンセルになって出来た時間を利用して無線の録音ファイルの編集もしました。 短時間ではありましたが集中して仕事ができました。

 明日も天気が心配です。 もうすぐソロに送り出す生徒が一人いるので、なるべく天気は持ち直してもらいたいものです。

 今日の写真は手前がPilatus PC-12、奥が別の種類のビジネスジェットです。 手前のピラタスには以前に解説したDihedral (翼が上に向かって少し上がっているデザイン)が組み込まれているのがよく分かると思います。 ピラタスはそこそこ大きい飛行機だと思っていましたが、こうやって比べるとそんなに大きくはないんですね。 それでもかっこいい飛行機であることには間違いありません。

 ではまた明日。


(つづく)

ビクトリア528日目:健康第一。

 

 今日も時折雨が降るような天気になりました。 最近積乱雲がよく発生し、雨雲も多く発生しています。 積乱雲がある日は一般的に気流が乱れていて、タービュランスに遭遇する確率が高くなります。 雨雲がある日は雨や雪などによって視界が遮られてしまうことがあるので注意が必要です。 今日はフライトの途中で霰や雪に遭遇しました。 また訓練エリアの山々は薄らと雪化粧していました。 

 今日は朝8時からフライトでした。 1本目は既にMulti-IFRを持っている、大学で教授をしている生徒でした。 彼がMulti-IFRを取得するのにかかった費用を聞いたら約140万円ということでした。 途中で何度か訓練を中断せざるを得なかったから余計に訓練費がかかってしまったそうです。 Multi-IFRは喉から手が出るほど欲しいですが、実際に訓練を開始するにはもう少し時間がかかりそうです・・・。
 
 2本目のフライトの時間に局地的に雨が降り、空港があるサーニッチ半島の対岸のマラハットが一切見えなくなってしまったのでフライトはキャンセルせざるを得ませんでした。

 3本目のフライトは雨を避けながら訓練空域まで行きました。 訓練空域はきれいな青空が広がっていました。 ほんの3、40キロ移動するだけで天気はまったく違うのだから面白いものです。

 4本目のフライトは結構なお年のパイロットとサーキットを飛びました。 この方、すでに1000時間以上の飛行時間をお持ちだそうで、飛行の腕前はすばらしいのですが、ずっと山岳地帯などの管制塔がない環境でフライトをしていたそうで、ビクトリアの航空管制についていけていない状況でした。 一緒に飛んでいると、無線にあまり注意を払わずしゃべりだしたりすることに気がつきました。 英語が母国語なんだから我々外国人が持つ悩みとは全然レベルが違いますが、それでもちゃんと航空無線ができないと安全に飛ぶことはできません。 外国人の僕がネイティブスピーカーに無線会話についてレクチャーをするのには矛盾を感じずにはいられませんでした(笑)。

 今日はクロスカントリーフライトに行く予定でしたが、天気がこんな感じだったのでフライトはキャンセルになりました。 GPSもカメラも用意して楽しみにしていたのに・・・(笑)。 仕方ありません。

 さ〜帰ろうと思って明日の予定を見るためにブッキングシステムをのぞいたら、さっきまでは無かった予約が入っていました。 そしてすぐ側には既に生徒が立っているではないですか・・・。 どうやら他の教官が体調を崩して早退したようで、その教官の生徒のフライトが僕に回ってきたようです。 今日はその生徒とストールの練習をしました。 初めて飛んだ生徒でしたが、安全に飛べていたのでよかったです。 他の教官の生徒と飛ぶと教え方が違ったり、レッスンプランの進め方が違ったりするので少し大変なことがあります。

 最近体調を崩す教官が続出しています。 どうやら誰かが風邪の菌を持ち込んだようで、それが教官の中であちこちに転移しているみたいです。 風邪を引かないように注意しようと思います。 

 今日の写真はアメリカのホライゾンエアーという航空会社のDash-8です。 日本でもおなじみのボンバルディア社製のプロペラ機です。 Dash-8 Q400というシリーズの機体で、Q-400のQはQuiet(静か)のQだそうです。 あれ、このうんちくは以前にも書きましたっけ?

 それではまた明日。


 (つづく)

(昨晩ネットの調子が悪かったので、この投稿は次の日の朝にアップロードしています)

2008-03-26

ビクトリア527日目:一生忘れない経験。



 今日はお休みでした。 僕が休みの日は晴れることが多いのですが、今朝も青空が広がりました。 仕事の日だったらそれだけで少しうきうきしてしまうような青空でしたが、お昼過ぎには雨やあられが降ったりしました。 春はもうすぐそこだと思っていたのに、また冬に逆戻りしたような天気がここしばらく続いています。 今がちょうど季節の変わり目なんだと思います。

 今朝は車を修理に持って行きました。 前輪のシャフトのゴムブーツが破れたので、シャフトそのものの交換になりました。 $315也。 あいたたた、という感じの出費ですが、車がないと困るので仕方ありません。 修理はシドニーの中のお店でお願いしたので、修理が終わるまでの約2時間はシドニーのスタバで過ごしました。 今日もせっせとログブックにここ最近1ヶ月のフライト記録を写していきました。 毎日仕事が終わるとその日のうちにカナダのログブックにその日のフライトの記録を記入することにしています。 これをしないときっとあっという間に未記入のフライトがどんどんたまっていってしまうと思うからです。 航空法には、パイロットは飛行経験(experience and recency)を記録するためにログブックをつけること、と定められています。 このログブックはパイロット本人、または本人が指定・認定した人以外は記録することができません。 今日の2時間の作業でようやく3月上旬までの記録をアップデートすることができました。 これからもずっとこの作業を継続することになりそうです。 いつの日か日本に戻って飛ぶときに役立てばと思って日本のログブックをつけていますが、果たして必要なのかどうなのか・・・。 根本的な疑問が湧いてきました(笑)。

 ログブックが終わってからまだ時間があったので、自分がPPL訓練をしていたときのログを読み返してみました。 もう4年ほど前のことですが、今でもそのときのことは良く覚えています。 僕はPPLを取得するのに約62時間かかりました。 ファーストソロは飛行時間が28時間ほどに到達した時点で送り出されたようです。 ファーストソロはパイロットが一生忘れることのない経験とよく言います。 実際その通りで、僕自身もファーストソロのことは良く覚えてます。 あのときの着陸が今まで飛んできた中で一番上手だったんじゃないかと今でも思っています(笑)。 夕暮れ時の空気が澄み切って気流が穏やかだったときにサスカトゥーン空港(CYXE)の滑走路27に着陸しました。 懐かしい、良い思い出です。 パイロット仲間とファーストソロの話をすると、皆それぞれにストーリーがあってとても面白いものです。

 ログブックを読み返していたらまたいくつか記入ミスを見つけました・・・(笑)。 もう直すつもりはありません。 今更直したらまた計算がめちゃくちゃになるので。 きっと間違いが皆無なログブックを持っているパイロットなんて誰もいないと思います。

 車の修理が終わってからビクトリアに行ってきました。 今日は自転車屋さんでチェーンを買ってきました。 もうかれこれ3、4年は同じチェーンを使ってきたので新調することにしました。 チェーンは使い続けると伸びてしまう消耗品です。 チェーンはギアチェンジを上手にやらないと切れることがあります。 チェーンを切らないようにするには、走りながらいかにチェーンラインをフレームに大して平行に保つかを考えながらギアを変えます。 自転車は実は少しだけ頭を使わないといけないスポーツです。 メカメカしいところと実は少し知的な要素を含んでいるスポーツであるところが僕のハートをぐっと掴んだように思います。 今回はシマノの最上級グレードのXTR/Dura-Aceのチェーンにしました。 日本では3000円程度のチェーンがこちらでは50ドル。 納得いきません(怒)。 なにはともあれ、ぴかぴかのチェーンは気持ちがよいものです。 

 あとはいつものように洗濯掃除をして一日が終わりました。 少し昼寝も出来たのでゆっくり出来ました。 
 
 明日はフライトが3本あるのですが、そのうちの1本は初めて飛ぶインド人の生徒とクロスカントリーフライトでキャンベルリバーとパウウェルリバーに行ってきます。 この生徒、既にクラブでの訓練は終え、バンクーバーのバウンダリーベイでMulti-IFRの訓練を終えたのですが、インドの航空局の取り決めで250NMのクロスカントリーフライトを教官を乗せて飛ばないといけないそうです。 でも、PIC(機長)は生徒で、教官ではないそうです。 カナダにはこんなへんてこな決まりはありません。 インドは細かい決まりが多いようです。 カナダでは記録しない、エンジン始動時間、エンジン停止時間まで記録する必要があるそうです。 なんでそんなに細かいの?もっとテキトウでいいんじゃないの?と思ってしまいます。 なにはともあれ、明日は単なる乗客としてフライトに同乗してきます。 GPSとカメラを持ってフライトを楽しんでくるつもりです。 それでお給料がもらえるんだから文句は言えません(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-25

ビクトリア526日目:「センス」。



 今日も相変わらずの曇天模様でしたが、なんとかすべてのフライトをこなせました。

 今朝は風も弱く、サーキットで離着陸の練習をしている生徒にはうってつけのコンディションになりました。 昨日はあまりパフォーマンスがよくなかった生徒も、今日は上手に着陸できていました。

 今日の最後のフライトは、ついこの前訓練を始めたばかりの高校生でした。 今日は2回目のフライトで、上昇と下降の練習をしました。 この生徒、一見不真面目にすら見える感じの「今時のカナダの若者」という感じですが、飛行のセンスはかなりあるように思います。 1度やり方を見せるとすぐに自分で出来てしまいます。 飛行時間が20時間近くにもなって未だに上昇・下降にかなり手こずっている生徒もいるので、なんだか不公平だとすら思ってしまいます。 教え方がいいというよりは本人のセンスがいいんだと思います(笑)。 なぜなら、どんな生徒にも僕は殆ど同じように教えていますから。 この生徒はなるべく早くソロに出れるようにどんどん教え込んでいきたいと思っています。

 今日は僕の生徒の一人がStudent Pilot Permitを取得するためのテストであるPSTAR(ピースターと発音します)を受験し、100点満点で合格しました。 しっかり褒めてあげましたが、もともと知識はかなりある生徒なので、当たり前といえば当たり前の結果です。 それにしてもよくできました。

 明日はお休みです。 午前中は車の修理に行き、修理が終わるまでの間はカフェでログブックのアップデートにでも励もうかと思います。 その後は自転車のチェーンを調達しに自転車屋さんにでも行こうかと思います。 その他はいつも通り掃除・洗濯をしないといけません。 主婦みたいな生活をしています。

 今日の写真は夕暮れ時のVancouver Island Helicopterのシコルスキーというヘリコプターです。 ビクトリアでよく見かける大型ヘリコプターです。 果たして運用コストはどのくらいするのか気になってしまいます。 ヘリコプターは飛行機よりも圧倒的にランニングコストが高いようです。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-24

ビクトリア525日目:嬉しいことと困ったこと。



 今日はフライトが5本と忙しい一日になりました。 天気予報ではサンダーストームがいたるところにあるということでしたが、目視で確認できた嵐の目のようなものは1つくらいでした。 それでもその嵐からは竜巻のようなものが伸びていましたし、かなりの高度まで積乱雲が伸びていたように見えました。 あんなのに巻き込まれたらセスナ172/152なんてひとたまりも無いと思います。

 今日は少し嬉しいことがありました。 僕の担当生徒の一人で、今までフライトの基本をマスターできない生徒がいたのですが、かなり粘り強く教えた結果、今日になってようやく上昇や下降がだいたいできるようになりました。 これでようやくまた次のエクササイズにすすむことができます。 一般的な生徒よりもかなり時間はかかることになりそうですが、それでも時間をかけて対応すれば少しずつであってもちゃんと進歩するということが分かったのでとてもよかったです。

 一方、今までちゃんと飛べていた生徒が2週間ぶりに訓練にもどってきたらエラいことになっていました(笑)。 前回までちゃんとできていたことがまったくできなくなっています。 今度はこの生徒と根気強く向き合うことになりそうです。 この生徒は、最初は飲み込みが早く、きっと10時間ちょっとでソロに出るんではないかと思っていたのですが、あっという間に飛行時間は20時間を超えました。 もうしばらくソロに出るには訓練が必要だと思います。

 明日はフライトが4本あります。 天気が良くなってくれるといいのですが、相変わらずぐずついた天気が続いています。 先月まではよい天気が続いていたのに、今になってまた崩れています。 

 今日の写真はIFRのホールディングパターンを考えるときに使うプレートです。 チーフがどこかからもらってきてクラブに余っていたやつを一つもらってきました。 未だに使い方はわかりませんが、少しずつ教科書を読んでいるので、いつか分かるようになると思います。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-23

ビクトリア524日目:向き・不向き。



 今日は朝から生徒を一人クロスカントリーフライトに送り出すために少し早くクラブに行きました。 あいにく天気予報があまりよくなかったので、キャンベルリバー空港には行かせず、代わりにナナイモに行ってもらいました。 ナナイモはビクトリアからすぐの距離で、ものの20分ほどで着いてしまいます。 その間にいろんなことをしなければいけないのでとても忙しいフライトになってしまいますが、チャートを整理したり、グランドスピードのチェックをしたり、到着時刻の計算などをスピーディーにするには最適なフライトになります。 唯一の難点は、ナナイモはビクトリアからとても近いし、いつも訓練で飛んでいる空域から目視できるくらいの距離にある空港なので、変な話、ナビゲーションプランなど立てなくても行けてしまいます。 それでもソロクロカン時間が必要な生徒にはナナイモに行ってもらいます。 PPLを取得する前はどこでも好きなところにいけるということはなく、トランスポートカナダに認定を受けたルート以外は飛べないことになっているそうです。

 今日の1本目はフロリダでPPLを取得したカナダ人の生徒でした。 この生徒、フロリダにあるヨーロッパのJAA(日本でいうJCAB)が認定しているフライトスクールで免許を取ったそうで、FAAのPPLとJAAのPPLを保持しています。 ヨーロッパで免許を取るのは日本で免許を取るのと同じかそれ以上に大変だと聞いています。 お金はかかるし、筆記試験は大変、さらにイギリスの場合は天気が悪くてなかなか飛べないんだそうです。 今日はこの生徒と計器飛行の練習をしてきました。 

 2本目は若い女性パイロットでした。 オンタリオでPPL, CPL, Multi-IFR, Instructor Ratingまですべてを取ったそうです。 オンタリオで教官として2ヶ月だけ働いて、彼女には向いていないと思って辞めてしまったそうです。 なにか辛いことがあったようですが、あまり深くは聞きませんでした。 せっかく教官までやったのにもったいないと思うんですけどね・・・。 やっぱり向き不向きというのがあるんだと思います。 そんな彼女、クラブのメンバーになってレジャーでフライトを楽しみたいんだそうです。 僕よりも若くてすでに免許の殆どを持っています。 世の中にはすごい人がいるもんですね。 他所のフライトスクールでフライト技術を学んだ人とチェックライドをするとなかなか面白いです。 クラブでは教えないような手順を見せてくれます。 なかにはまったく意味不明な手順をする人もいます。 安全であればいいのですが、make senseしないことをやられると理解に苦しんでしまいます(笑)。

 今日はディスカバリーフライトが1本あったのですが、出発直前に雨が降ってきて、視界が極端に下がってしまったのでフライトは延期しざるを得ませんでした。 今日のお客さんはまだ12歳の男の子。 セスナ152の椅子はだいたいの人にあう高さなのですが、さすがに12歳の男の子には椅子が低すぎて、クッションを2つ使ってやっと目線がダッシュボードの上に来るくらいになりました。 お父さんがスカイダイビングの会社をやっているそうで、飛行機が好きなんだそうです。 今日は飛べないかわりにいろんな飛行機のコクピットに座らせてあげました。 小さいときから飛行機に触れる機会があるというのはとても幸せなことだと思います。

 明日はフライトが5本と忙しくなりそうです。 GFAを見るとTS(サンダーストーム)の記号がいたるところにあります。 荒れた天気が予想されます。

 今日の写真はFBOで見かけたキングエアです。 タービン双発機の代名詞的機種で、訓練を始め、エアーアンビュランス(空の救急車)などでもよく使われる機体です。 日本の航空大学でも使っていると思います。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-22

ビクトリア523日目:体調とパフォーマンス。



 今日は久しぶりに雲が高くて青空が見えるよいお天気になりました。 今週はイースターのロングウィークエンド(連休)ということで、町中は少しだけひっそりとしていたように思います。

 今日はディスカバリーフライトが2本ありました。 1本目は以前ビクトリアに住んでいて、今はバンクーバーで仕事をしているという男性でした。 近々ビクトリアに戻ってくるので、どのフライトスクールで訓練を受けるかを決めるためにいろんなスクールでディスカバリーフライトをやっているという人でした。 いつもはディスカバリーフライトは1.5時間の予約になるのですが、なぜか今朝は1時間しか予約されておらず、いろいろ端折ったディスカバリーフライトになってしまいました。 

 ディスカバリーフライトは、飛行訓練に興味がある人と、興味がない人とでは少しだけこちらの対応の仕方や目的が違います。 これから訓練を始める予定の人にはなるべくフライトの仕方や飛行機の仕組みの説明に時間を費やすようにしています。 一方、訓練には一切興味がなく、あくまでも観光、または誰かからギフトとしてディスカバリーフライトをプレゼントされたという方にはそういう説明はせず、どちらかというと「とにかく楽しいフライト」になるように心がけます。 そういうときには余計な説明はせず、一旦空に上がってから操縦桿を少し握ってもらうようにしています。 緊張気味の人もいますが、殆どの場合は皆さん喜んでくれます。

 今日は、僕が今までに一度も会ったことがない生徒が僕を3時間も予約していたので、いったいなにをするのかと思っていたら、その生徒が間違って予約をいれてしまったということが判明しました。 僕の貴重な3時間を返してくれと叫びたい気持ちになりました(笑)。 3時間もあれば他の生徒が僕と飛びたかったかもしれません。 でもその生徒は意図的にいたずらしたわけではないので、許してあげました。

 ディスカバリーフライト2本目ではこれまたいろんなスクールでディスカバリーフライトをしているという中年の会社の社長さんでした。 若い時に空軍に入るところまでいったのに、空軍のやり方に疑問を感じ、空軍を辞めたそうです。 自分の意見をしっかりと持った、一見堅物な感じの方でした。 ビクトリア上空を飛んでいるときにはビクトリアハーバーにあるフライトサービスステーション(FSS)と無線で通信するのですが、今日はフライト中の無線通話が聞こえているときにこのおじさんが何度も質問を繰り返すもので、FSSからのトラフィック情報を2度聞き逃し、FSSの人をちょっと怒らせてしまいました(笑)。 これまたこのおじさんは意図的にやったわけではないので、僕が悪者になってFSSの人に謝りました。

 最後のフライトは最近時々飛ぶ、他の教官の生徒です。 トラックの運転手をしているという彼、とても明るく元気です。 ちょっとしたことで喜んでくれるし、ノリが良く、覚えも良いです。 今日はサーキットで着陸と離陸の練習を繰り返しました。 個人的な意見ですが、「着陸」は飛行機の操縦の中で最も技術と慣れを要する場面だと思います。 アプローチ後のフレアでは操縦桿をとても繊細に、それでいて機敏に動かす必要があります。 この繊細で機敏な動きを感じ取ってもらうため、今日は2度ほど滑走路上空を低空飛行する練習をしました。 この練習では滑走路には接地せず、路面数メートルの高さを路面と水平に飛んで行く練習をします。 路面が近いのでスピード感を感じますし、ちょっとしたゲームのような感覚になるので生徒はだいたい楽しんでくれます。 

 今日気がつきましたが、生徒のパフォーマンスが最後に飛んだときは良かったのに、次の日になって悪くなるということがよくあります。 そういうときはだいたいプライベートな問題を抱えていたり、疲れていたり、睡眠が取れていなかったり、食事を抜いていたりします。 些細なことですが、こういうことがパイロットのパフォーマンスに大きな影響を与えます。 僕も人ごととは思わず、こういうことにも日頃から注意していきたいと思います。

 今日の写真はビクトリアに着陸してきたセスナ・サイテーション(おそらく)です。 FBOに駐機したところを見ていたら、中から普段着の人がぞろぞろと出てきました。 金持ち家族の旅行かなにかでしょうか。 最近仕事の後にFBOに泊まっている飛行機を眺めたり写真を撮ったりするのがちょっとした息抜きになっています。 今日はFBOにキングエアも停まっていました。 写真はまた明日にでもアップします。 いつかはキングエアを飛ばしてみたいです。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-21

ビクトリア522日目:目標を立てる。



 今日はイースターということでお休みでした。 今朝は久しぶりに二度寝、三度寝をしました(笑)。 いつもは休みの日でも早く目が覚めるのですが、今日は何度も寝てしまいました。 

 今日は天気もそこそこよかったので、お昼から2時間サイクリングに行ってきました。 今日はいつもディスカバリーフライトで上空を飛ぶBeaver Lake/Elk Lakeの辺りを走ってきました。 天気が良かったからか、途中で多くのサイクリストを見かけました。 この辺りで見かけるサイクリストの多くは年配の夫婦です。 急ぐこともなく、ゆったりと走っている人が多いです。 だいたいの場合、お揃いのウィンドブレーカー(色違い)を着ています(笑)。 すれ違うときに旦那さんと奥さんの顔を交互に見ますが、夫婦って良く似た顔同士の時が多いですね。 むすっとした顔の旦那さんには同じくむすっとした顔の嫁さんが後ろを走っています。 二人ともニコニコしていて、すれ違うときに手を振ってくれる人もいます。

 家に戻ってきてから自転車を洗いました。 サイクリングの途中でギアの辺りから異音がしていたので、家に戻ってきてからチェーンを確認したら、チェーンのリンクの一つが曲ってい ました。 新しいチェーンにそろそろ変えようかと思います。 車軸のオーバーホールもそろそろしないといけないのですが、今月は車のほうにお金がかかるの で、もうしばらくお預けになりそうです。

 洗車の後でドライブをかねてホームセンターにいってきました。 いつもはクラブと家の間の短い距離しか走らないのでエンジンにあまりよくないので、休みの日にはいつもちょっと長めの距離を走るように努めています。 部屋の中に自転車を保管できるようになったので、ホームセンターで自転車の下に引くマットを調達しにいってきました。

 今晩はハンバーグを作りました。 最近休みの日にハンバーグを作ることが多いです。 タマネギを炒めて、それを冷やしてからひき肉に混ぜるので手間と時間がかかります。 なので休みの日くらいしか作れません。 今晩はハンバーグを昨日届いた引っ越し祝いの中に入れてもらったポン酢でいただきました。 日本のファミレスで食べる和風ハンバーグのような味になっておいしかったです。

 明日はフライトが4本あります。 ありがたいことにコンスタントにフライトが毎日あります。 これから毎日、なにかその日に達成できる目標を立てて一日一日を過ごしていこうと思います。 明日の目標はブリーフィングをしっかりやること。 いつもは自分で作ったレッスンプラン(紙)を見ながら教えるのですが、明日はそれを見ずに、ブリーフィング前に言わなければいけないことを頭に全部入れ、記憶をたよりに教えようと思います。 

 今日の写真は家の周りに咲いている桜です。 僕の家の桜はまだ咲いていませんが、道ばたの桜はちょうど今が見頃です。 ピンク色の薄い桜と濃い桜の2種類があるようです。 今年も日本のお花見シーズンは逃してしまうことになります。 残念です。

 ではまた明日。


(つづく)

 

2008-03-20

ビクトリア521日目:過信は大敵。



 今日は朝からブリーフィングを1つとフライトを3つやってきました。 あいにくの天気で、時々雨が降るような天気でした。

 今日の1本目はインド人生徒と飛んできました。 この生徒と飛ぶときはなぜかいつも結構悪い天気に遭遇します。 かなりの雨男か?と失礼ながら疑り始めています(笑)。 今日のフライトの帰りにも雨に遭遇し、視界がVFR以下か、ぎりぎり位まで下がりました。 海の上を1000ftで飛び、空港がはっきりと見えないというのはあまりいい気持ちではありません。 うっすらとPatricia Bayが見える状況だったのでなんとかVFRと判断してフライトを続行しましたが、地上で見ていた人の話では真っ黒の雨・雲の中から突然我々のランディングライトの光が見えてきたそうです。 今まで遭遇した雨の中で今日のが一番酷かったと思います。 これが慣れていない空域での出来事であったらきっと他のルートを通っていたか、他の空港に行っていたかもしれません。 飛行経験が増えるにしたがってちょっとくらい天気が悪くてもある程度までは対処できるようになってきましたが、こういうのを続けて行くと危険な目にいつか遭遇すると思います。 過信は大敵です。
 
 2本目は高校生の男の子で、今日が初レッスンでした。 やる気があるのか無いのか、それとも単純に若いから照れくさかったのかもしれませんでしたが、あんまり反応がない生徒さんでした。 とりあえずはちゃんと話を聞いてくれたし、操縦も悪くなかったのでよしとします。

 3本目はPPLのフライトテストに向けて準備をしている生徒と飛んできました。 Short-field とsoft-fieldの着陸と離陸をひたすら1時間半ほど繰り返しました。 なかなか腕がよい生徒です。 この生徒と飛びながら無線に耳を傾けていたら、管制官がPacific Coastalという航空会社のビーチ1900という飛行機のパイロットにこう尋ねました:

 管制官:「ところで、ビーチ1900には乗客の背広をかけたりするクローゼットとかってあったりします?」
 パイロット:「ありますよ〜。 それがなにか?」
 管制官:「いや、今度僕の結婚式で、そのときにおたくのフライトを利用するもんで!」

 ビクトリアの空はとてもアットホームです(笑)。

 4本目の生徒はなにやら個人的な事情で用事が出来たということで、フライトをキャンセルしました。 悪いなと思いながらもキャンセル料金をチャージしました。 生活がかかっていますから(笑)。

 今日、日本の友人からの引っ越し祝いが届きました。 今日の写真はその中に入っていたヘリQです。 まさかこんな素敵なものを送っていただけるとは思っていなかったので驚いてしまいました。 このヘリQ、無茶苦茶飛ばすのが難しいです。 教官資格まで持っているのに、まともに飛ばせません(笑)。 まあ、固定翼(飛行機)でなく、回転翼(ヘリコプター)だからかな、なんて訳の分からん理由をつけてしまいました。 

 明日はイースターの休日です。 Statutory holidayという法律で定められたお休みで、その日は教官は働いてはいけないそうです。 ということで明日もお休みです。 ちょうど疲れがたまっていたのと、やらなければいけないことがいくつかあるので都合がいいと思っています。  

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-19

ビクトリア520日目:タックスリターン。



 今日はお休みだったので、やらなければいけないことをなるべくたくさんやりました。 

 まずは部屋の掃除をして、洗濯をして、それからビクトリアのほうに買い物に行きました。 今日はシャワーカーテンを買いました。 新しい部屋に入ったときに前の人が残していったと思われるシャワーカーテンはあったのですが、やっぱりそういうものは生理的にちょっとと思っていたので、今日、新しいカーテンを買いました。 たった10ドルで気持ちよくシャワーができるなら安い物です。 色は茶色です。

 ビクトリアではパジャマとして使える服を探しにGAPに行ってきました。 ちょうどセールの長袖Tシャツがあったので、1枚を寝間着用に、1枚を普段着用に買いました。 1枚20ドル也。

 一旦部屋に戻ってきて昼ご飯を食べ、シドニーのスターバックスに行きました。 今日はスタバでタックスリターン(確定申告)の書類を仕上げました。 今日の写真のような確定申告の案内と申し込み用紙が郵便局に置いてあります。 それを1部ずつ取ってきました。 税金と一言でいっても、州の税金、連邦政府の税金、所得税などなど、いろんな税金があるみたいです。 日本の税制すらしっかり理解せずにカナダに来てしまった僕にはカナダの税制を理解することはとても困難でした。 ガイドを読みながら少しずつ数字を記入し、電卓を弾いて仕上げていったら2時間ちょっとで出来上がりました。 最初は厄介だなと思っていたのですが、やり始めるとこれが意外と楽しくて、パズルをやっているような感じすらしました。 果たしてちゃんとあっているのかどうかちょっと不安もありますが、そんなに大きな間違いはないと思うので、とりあえず送ってしまおうと思います。 計算の結果、税金を追徴課税されることはないようで、少しだけお金が戻ってくるようです。 ちょっと安心しました。

 スタバから戻ってくる前にシドニーの自動車修理屋に行って車の修理の見積もりをもらってきました。 対応してくれた人は僕と同い年で、家族に日系の人がいるという男の人でした。 僕の名前を見て「日本人かい?」と聞いてきました。 日本にもいったことがあるようで、とても親切な人でした。 結局、車軸とカバーブーツの交換で330ドルほどするようです・・・。 痛い出費ですが、これをやっておかないとある日突然車輪の軸が壊れて車が止まってしまうということにもなりかねないので、来週の休みの日に車を工場に持ち込むことにしました。 対応してくれた人も僕と同じような古いフォルクスワーゲンを所有しているそうで、「フォルクスワーゲンはメンテさえすれば死ぬまで走り続けるぜ〜!」と豪語していました。 やっぱりドイツの技術はすごいようです。 僕の車で今、走行距離が28万キロほどあると思いますが、メンテをしっかりやっておけば100万キロも不可能ではないそうです(笑)。 日本では考えられない数字ですが、こうやって古いものを大事にするカナダ人の精神は僕は実は結構好きです。

 夕方に1時間ちょっとだけサイクリングに行ってきました。 今日は小雨が降っていましたが、かなり追い込んだ走りをしてきました。 坂の途中で苦しすぎて泣きそうになりました(笑)。 いつも強度はある程度高い乗り方をしていますが、長時間乗り込むということをしていないので、いつまでたってもスタミナがつきません。 ちょっとした悩みです。 長い時間乗りたいと思うのですが、実際に長い時間乗ると飽きてしまうのです。 気持ちの問題ですね。

 また明日は仕事です。 ブリーフィングとフライトが4本あります。 明日が終わるとまた金曜日はお休みです。 たしか復活祭かなにかの日だったと思います。 金曜日はなにをしようかな〜?

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-18

ビクトリア519日目:久々のクロカンフライト。



 今日はフライトが4本ありました。 

 そのうちの1本で久しぶりにクロスカントリーフライト(他所の空港に行く野外飛行)に出かけました。 クロスカントリーフライトとはいっても行き先はいつもの訓練空域からすぐのナナイモ空港です。 今日の生徒はRecreational Pilot Permit(以下、"RPP")という免許を持っていて、PPLにアップグレードするための訓練をしています。 PPLとRPPの訓練のもっとも大きな違いはPPLにはソロクロスカントリーフライトの必須条件があることです。 PPL取得には合計150NM(約240km)のクロスカントリーフライトを一人で飛ばなければいけません。 さらに、そのフライトの途中で2つの空港で着陸しないといけません。 今日はその生徒を150NMのソロクロスカントリーフライトに送り出して大丈夫かどうかのチェックをしました。 

 正直なところ、僕がPPLをやっていたときにはなにをやっているのか自分でもはっきりと分からないままあれよあれよという間にクロスカントリーフライトに出かけてしまいました。 今でもはっきり覚えているのは、ソロクロスカントリーに出発した日に初めて、今まで一度も交信したことがない周波数に引き継がれたことです。 無線で言われるまま周波数を変えて話をしましたが、なにを言っているのかはっきりとは理解できないままコントロールゾーンを出たことを覚えています。 最初に立ち寄った空港では滑走路や誘導路上をいったりきたりしましたし、その次の空港では燃料の補給をしなければいけなかったのですが、自分でやったのは初めてで、燃料がタンクから溢れ出してきて焦ったことを覚えています。 帰り道はめちゃくちゃ揺れて、しかも真後ろに他の飛行機がいたりして、とにかく不安で、見覚えがあるエリアまで着た時は涙が出るほどうれしかったものです。 最後のほうはナビゲーションプランなんかほっぽりだしてとにかく最短距離でサスカトゥーン空港まで飛んだのを今でもはっきりと覚えています。 そんな僕が今では生徒をソロクロスカントリーフライトに送り出していいかどうかを判断する立場です。 世の中なにがどう転がるか分からないものですね(笑)。 

 今日もインド人の生徒と飛んだのですが、ストールの練習を何度かして、スピンの練習を始めようとしてスピンに入った途端、「僕は出来ない、you have control」と言われてしまいました。 どうやら彼は彼自身の操縦で酔ってしまったようで、その後すぐに僕が操縦を変わって空港まで戻ってきました。 

 今日もディスカバリーフライトを1本やりました。 旦那さんにプレゼントされてフライトをしにきた女性でした。 「空からクジラを見たことはある?」と聞かれました。 僕はないのですが、クジラを見たことがある教官はいます。 を見たという教官までいます。 クジラは信じますが、熊は嘘だと思います(笑)。

 明日はお休みです。 いろいろすることがあるので忙しくなりそうです。 サイクリングには行きたいと思っていますが、雨が心配です。

 今日の写真はFBOに停まっていたピラタスPC-12です。 この飛行機がランディングライトなどをすべてつけるととてもかっこいいんです。 翼が地面と水平ではなく、少し上に向かって上がっているのはdihedral(ダイヒードラル)というデザイン特性です。 この特性は飛行中に翼を水平に保つのに一役かってくれます。 セスナ152, 172にも同じ特性があります。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-17

ビクトリア518日目:リアルな体験。



 今日は仕事に出かける時間よりも早く起きてしまったので、出かける前にIFRの教科書を読みました。 前に住んでいた家は2階だったので自分の部屋からATISをはじめとした殆どの航空無線を受信することができましたが、今回の部屋は地下ということもあってあまりうまく受信はできません。 それでもIFRフライトのパイロット達が交信をするターミナル周波数(133.850Mhz)は聞こえるので、今日はそれを聞きながら,
気分を盛り上げながら勉強しました(笑)。

 今日は午前中のフライト2本をキャンセルし、ブリーフィングのみをしました。 一人の生徒とはPower-on stallに関するブリーフィングをしました。 この生徒にストールのブリーフィングをするのはこれで何回目でしょうか・・・。 何回やっても理解してくれません。 困ったものです。 こういう生徒はやる気があるのかを疑ってしまいます。 僕はなんどブリーフィングをやっても構いませんが、真面目にやらないと時間とお金を無駄にするだけなんですけどね。

 午後からは少しだけ天候が回復したのでサーキットをやりました。 今日初めてサーキットを飛ぶ生徒でした。 簡単なブリーフィングをし、1時間ちょっとサーキットを飛んできました。 風が強かったので長方形のきれいな形のサーキットを飛ぶのはなかなか難しかったですが、タッチアンドゴーを6、7回やったらだいぶ手順にも慣れてきたようでした。 楽しんでもらえたようだったのでよかったです。 途中で後ろからボーイング737が近づいてきたので「Pick up and go around(着陸を取りやめて再上昇しなさい)」という指示が出ました。 これはOvershootとも呼ばれる飛行手順です。 生徒はこれを訓練のどこかで練習しなければいけないので、今日は本物のovershootの機会を生徒に見せることができてよかったです。 また、飛行中に風向きが変わったので使用滑走路が09から13にかわりました。 Runway changeの手順も大切な練習なので、これもリアルなものを体験させることができたのでよかったです。

 最後の生徒とはGPSを使ったナビゲーションの練習をやりました。 シーシェルトギブソン空港までのナビゲーションを途中まで飛び、そこからフードをつけてGPSのみをたよりにダンカン空港まで飛び、ダンカン空港の真上に行くまでナビゲーションをやりました。 この生徒、ここ数日で車が壊れたり、なにか大変なことがあったそうで、今日はあまり訓練に集中できていませんでした。 また明日も飛ぶので訓練に集中してもらえればと思っています。

 今日の写真はクラブのパイロットショップに売っている「パイロットのルール」という看板です。 内容はすべて冗談です。 いくつかパイロットのルールを挙げると、「パイロットが常にルールをつくる」、「パイロットは常に正しい」、「パイロットはいつでも考えを変えることができる」、「このルールに従わないコパイロット(副操縦士)は地上待機に処する」などがあります。 ふざけたルールばかりですが、結構笑えます(笑)。 興味がある方は写真をクリックして内容を読んでみてください。

 明日はフライトが4本です。 明後日はお休みなのでもう一日頑張ります。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-16

ビクトリア517日目:計器飛行は重要。



 今日は昨日よりはましな天気になりました。 今日はフライトを4本、ほとんど休憩なしに飛んできました。

 今日飛んだ生徒は皆、僕の生徒ではありませんでした。 毎日忙しく飛ばせてもらっているのはとてもありがたいのですが、やはり自分の生徒をたくさんもって、彼らを育て上げて行きたいというのが本音です。 この前僕の生徒のPTRを数えてみたら、今で生徒は10人ほどいるようです。 ただ、殆どの生徒はPPLを終えた生徒で、ナイトレーティングやCPLに向けてトレーニングをしている生徒です。 ゼロから教え込むのをもっとやりたいんですけどね。 ただ、生活がかかっていますから、理想ばかりを言っているわけにもいきません(笑)。

 今日の最初のフライトでは生徒にスティープターン、スパイラルダイブからの回復、スリップなどを教えました。 初めてにしては上手にできたと思います。 この生徒はフライトのときに毎回デジタル一眼レフカメラを持って現れます。 「いつ撮るの?」と聞いたら、フライトの後で撮るということでした。 最初カメラを見た時は、「まさか訓練中に撮る気かい?」とちょっとびっくりしましたが、そうではありませんでした。 明るくて真面目でとても良い生徒です。 僕の生徒でないのが残念です(笑)。

 2本目は計器飛行をやりました。 3本目も計器飛行、そして4本目も計器飛行をやりました。 どんだけ計器飛行をしたいの?とも思いますが、それだけ大事な訓練項目ということだと思います。 PPLを取得するには最低5時間の計器時間(Instrument Flying Time)が必要になります。 CPLを取得するにはこれにプラス20時間の計器飛行時間が必要になります。 特別に飛行時間の決まりをもうけていることからも分かるとおり、少し特別な訓練です。 

 今日の3本目のフライトの終わりくらいから天気が崩れ始め、雲が下がってきて雨が降ってきました。 おかげで視界は結構下がってきました。 最後のフライトも本来であれば1時間以上飛ぶつもりでしたが、1500フィートまで高度を下げても視界が悪いようなコンディションだったので、仕方なく空港に戻りました。 2000フィートでは雲(というかもや・霧のような感じ)の中に入ってしまうような感じでした。 下手をすると本当のIMC(計器飛行証明を持っている人しか飛べないような気象状況)に突入してしまうんじゃないかと思うような状態でした。

 最近少しずつIFRの訓練に関する教則本を読み始めました。 本当はTransport Canadaが出しているInstrument Procedure Manualというマニュアル本があるのですが、クラブで注文をしている分の納品がかなり遅れているそうです。 それだけ需要があるということでしょうか。 時間を見つけて少しずつ手元にある本を読んでいくつもりです。 今はチンプンカンプンですが、また勉強を出来るというのが楽しいです。 僕はもともと勉強なんてそんなに好きな方ではないんですが、飛行機の勉強はいくらしても苦になりません(苦手な内容ももちろんありますが)。 そういえば去年の今頃はCPLの筆記試験対策で必死に勉強していましたね〜。

 今日の写真は最近のクラブ周辺の様子です。 クラブのハンガーの屋上から撮影しました。 写真右手に見える山はSalt Spring Islandという島にあるMt. Tuam(マウントトゥワム)という山です。 この山の頂上に雲がかかると雲がだいたい2000ftあたりにあることになります。 いつもフライト前にはこの山の辺りを見て、だいたいの天気の状況を把握するようにしています(もちろん他の天気予報などもチェックはしています)。

 明日もフライトが4本あり、忙しくなりそうです。 

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-15

ビクトリア516日目:REMOVE BEFORE FLIGHT。


 
 今日も天気はすっきりとしませんでしたが、それでも予定していたフライトをすべてこなせる程度の天気にはなりました。 風が穏やかだったので着陸の練習などには絶好のコンディションだったと思います。

 今日は朝8時からAnnual checkのためのフライトに出かけました。 生徒さんはビクトリアフライングクラブのプレジデント(代表)を数年前までつとめていたおじさんでした。 なかなか気さくな方で、「学びたい」という姿勢をもった立派な方でした。 こうやっていろんな生徒と飛んでいると、中には「お前より俺のほうが経験を積んでいる」的な態度をする人がいます。 そういう人に限って飛び方に変な癖があったりします(一番多いのは間違ったラダーペダルの使い方です)。 今日の生徒さんはちゃんと話を聞いてくれるし、飛び方も安全で申し分ありませんでした。 僕も歳をとっても彼のような謙虚な姿勢でいたいものです。

 2本目は他の教官の生徒と飛びました。 計器飛行の練習だったのですが、時折雨の中を通過したりした際に機体が揺れて飛行姿勢を保持するのが大変だったところがありました。 そのせいもあってか、今日のフライトはあまり良い出来ではありませんでした。 明日も彼と飛ぶので明日は今日よりも良いパフォーマンスを期待しています。
 
 3本目はフライト直前でキャンセルになりました。 この生徒、前回もフライトを直前でキャンセルしています。 僕の憶測ではありますが、きっと次のレッスン項目であるストールとスピンが怖いんじゃないかと思います。 フライトをキャンセルするのはこれで通算3回目です。 前回と今回は「体調が悪い」といってフライト直前にキャンセルをしてきました。 毎回フライト直前に体調が崩れるなんてちょっとおかしいんじゃないかと疑り始めています。 次回はどうなるか、それを見てから今後の対処法を考えないといけないと思います。 

 4本目はカップルを1組連れてビクトリア上空を遊覧飛行してきました。 雨が心配でしたが、なんとかもってくれました。 今日は女性の誕生日だそうで、彼氏が遊覧飛行をプレゼントしたようです。 ディスカバリーフライトに参加する人の多くは飛行訓練に興味がある人ですが、なかには単純に楽しみたいという目的で飛びにくる人もいます。 今回のカップルはまさに後者でした。 そういう方には無駄に飛行機の仕組みなどを説明したりすることは避け、なるべく楽しいフライトになるように心がけます。 飛行訓練を始める人にはディスカバリーフライトからなるべく詳しく飛行機の仕組みなどについての説明をします。 ケースバイケースです。

 今日の写真はFBOに駐機されていたプライベートジェット機のノーズ部分のクローズアップです。 赤い布には「REMOVE BEFORE FLIGHT(飛行前に取り外すこと)」と注意書きがされています。 この赤い布はピトー管と呼ばれる飛行速度を計るための管やその他の機体先端に備えられている穴があいている部分(例えばエンジンの吸気口)に虫や鳥などが入り込まないように取り付けるカバーにくっついています。 色はだいたいの場合が赤、または明るいオレンジ色になっていて、パイロットの注意を引くようになっています。 カバー類をつけたままフライトすると速度などが正確に計器に表示されず、とても危険です(ピトー管カバーの場合)。 この布が基になって作られているキーチェーンなどもあります。 ちょっとした宣伝になってしまいますが、ビクトリアフライングクラブでも販売していますので、お土産などに最適です(笑)。

 明日はフライトが4本立て続けにあります。 昼ご飯を食べている時間はなさそうです。 ここ数日疲れがたまっているようなので、なるべく早く寝ようと思います。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-14

ビクトリア515日目:TS。



 今日は朝から雨が降ったり、雲が低い一日になりました。 METARには久しぶりにTS(Thunderstorm=嵐)の文字がありました。 結局サンダーストームらしいものは来ませんでしたが、一日中雲が低いところに点在するような感じでした。

 今朝の1本目のフライトはインド人の生徒とのフライトでしたが、今日はスピンリカバリーやストールといった高度を必要とするエクササイズが主だったため訓練には出れず、結局無線会話やビクトリア空港から出発する方法やビクトリアに戻ってくる方法などについてのブリーフィングを2時間近くみっちりとやりました。

 2本目、3本目は天気が悪くキャンセルしました。 できた時間を利用して家に戻ってきてレッスンプランの更新をしました。 久しぶりに集中して仕事ができました。

 4本目はつい最近Multi-IFRを取得した生徒がCPLを終わらせるために訓練に戻ってきたので、その生徒とサーキットにいきました。 PPLではテストにでないPower-off 180 accuracyという項目の練習をしました。 これはサーキット高度(約1000ft)からエンジンパワーをアイドルにして、あらかじめ決められた滑走路上のポイントに接地するという、高度の把握やアプローチのプランの正確さを求められるエクササイズです。 彼にとってはこれをやるのは今日が初めてだったこともあって出来はまあまあでした。 でも、いくつかきれいなランディングができたので僕としては満足でした。

 5本目はナイトフライトでした。 サーキットを1時間強飛びました。 途中で雨や薄い雲のようなものに入ってしまうこともありましたが、安全なフライトをできました。 夜になると雲があまり見えないので危険が伴います。

 今日、仕事の合間にクラブの2階にあるライブラリに行き、IFR訓練に使えそうな本を1冊借りてきました。 2000年の本なので情報は正確ではないかも知れませんが、手順などの基礎を勉強するには十分使えると思います。 これから時間があるときに少しずつ読み進めて行こうと思っています。

 今日の写真は僕の家です。 地面からちょこっと見える窓が僕の部屋の窓です。 車は僕の車です。

 明日はフライトが3本あります。 果たして天気はどうなるか。 微妙です。 今週は最後まで雨が続くという予報になっています。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-13

ビクトリア514日目:忍耐。



 今日は朝8時からスタッフミーティングがありました。 内容は今月末に控えているTransport Canadaによる監査対策の話と、日頃の訓練のことなどについてでした。 うち(VFC)のチーフフライトインストラクターのグラムはトランスポートカナダが認定したフライトテスト試験官です。 ですので、彼が行ったクラブメンバーのフライトテストからのフィードバックなどのリアルな話が聞けます。 それを基にして訓練の内容の精度を上げて行くことになります。 とても役に立つ話ばかりでした。 今日はLanguage Proficiency Test(パイロットライセンス発行に必要な言語能力証明)に関する具体的な話を聞くことができました。 以前チーフから聞いた話よりももっとつっこんだ話でした。 資料ももらったのでこれから僕の生徒になる方々には適切にアドバイスができると思います。 興味がある方はメールをください。

 ミーティングは2時間あり、それからフライトが始まりました。 今日の1本目はインド人生徒。 もうフライト時間が10時間ほどになろうというのに水平飛行に手こずっています。 さすがの僕も少しイライラ。 教官になるのに一番大切な素質は腕の善し悪しではなく、知識の多さでもなく、ひたすら忍耐があるかないかだと最近思い始めています(笑)。 明日はもっと辛抱強くなろうと思います。

 2本目は他の教官の生徒でしたが、その教官の身内に不幸があったとのことで、急遽僕と飛ぶことになりました。 今日が計器飛行の1時間目だったので、ブリーフィングをして1時間ちょっと飛んできました。 フードをつけて飛ぶと最初のうちは計器が信用できず、体が言うことを信じようとしてしまいます。 しかし、外を見ずに飛ぶと体は必ずと言っていいほど嘘をつきます。 日常生活では体の筋肉や間接などが地球の引力を感じて「こちらが下ですよ」と教えてくれますが、飛行中はいろんな方向からGがかかるため、体が下と思う方向が必ずしも下だとは限りません。 この仕組みとは直接は関係ありませんが、面白い例があります。 右ターンを一定の角度でしばらく続けていると、体は最初は右に旋回していると感じ取りますが、しばらくするとターンしていないように感じ始めます。 ここで右ターンを止めて水平飛行に戻ると、今度は体は左にターンを始めたと感じ始めます。 こういう錯覚によって多くの事故が置きます。 僕がPPL訓練を受けていたとき、フライトスクールのチーフフライトインストラクターに「体は嘘をつくので、感覚ではなくて計器を信じろ!」と教えられました。 僕もそう教えています。 体が嘘をつく確率は計器が嘘をつく確率よりも遥かに高いのです。

 3本目はナイトレーティングの生徒でした。 今日は前回とは違ってスムーズなコンディションだったので、VORを使ったナビゲーションの練習をしました。

 今夜は久しぶりに晩ご飯にピザを焼きました。 生地を薄く延ばしてクリスピータイプにしました。 おいしくできました。

 今日の写真はセスナ172Pモデルの燃料タンクです。 翼の中に写真のようなタンクが2つ入っています。 それぞれが約20ガロンの燃料を搭載することができます。 スタンダードタンクなので計40ガロンほど入ります。 1ガロンは3.78リッターほどですので、160リットル(概算)ほどの燃料が入ることになります。

 明日はフライトが5本あります。 明日も頑張ります。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-12

ビクトリア513日目:決心。



 今日はお休みでした。 僕が休みの日は晴れます。 今日は雲が多いながらも晴れました。 晴れるのはうれしいことですが、よく考えたら、晴れているということは飛べる日(=働ける日)を1日無駄にしていることに他なりません。 なんとも複雑な心境です(苦笑)。

 今朝はビクトリアまでサイクリングに行こうと思ったのですが、朝起きてみたら気温が3度で、しかも自転車の用意をしていたらチェーンオイルを切らしていることに気がつき、さらに出発前のチェックで前輪のスポークの1本が折れていることに気がつきました(後で調べたら、折れていたのではなくてねじが緩んでいただけでしたが・・・)。 ということで、長いサイクリングは取りやめて、今日も1時間ほどのいつも通りのサイクリングに行ってきました。 ここ最近暖かい日がつづいていたので街のの木が少しずつ開花しはじめました。 今朝気がつきましたが、僕のキッチンの窓から見える木は桜の木でした。 庭先に桜があるのはなんとなくうれしいです。 蕾みが色づき始めているので、あと数日で花が咲くと思います。 昔はこんなことどうでもよかったのですが、歳を重ねるにつれてこういうことが楽しみになります。 もうおっさんでしょうか(笑)。

 植物つながりですが、今日の写真は僕が今の部屋に越してきたときに大家家族が僕のドアの入り口にメッセージ付きで置いてくれた鉢植えです。 日本で一時期流行ったミリオンバンブーっていうやつでしょうか。 もらったときは葉っぱなんか全然なかったのに、だいぶ葉が増えてきました。 毎日出かける前に日があたる窓際に置いています。 近いうちにもう一つくらい鉢植えが欲しいと思っています。 目標はネギを育てることです。 こちらのスーパーでは日本風のネギを扱っていないので、日本食料品店でネギを買って、それを栽培しようかなんて企んでいます。

 今日はサイクリングの他には食材の買い出しにいったり、車修理工にいってタイヤの軸のゴムブーツの修理代の見積もりをお願いしてきたりしました。 あとは部屋の掃除をしたり、料理をしたりしてゆっくりと時間を過ごしました。 久しぶりにピザ生地もこねました。 明日の晩ご飯はピザです。

 明日は朝8時からスタッフミーティングがあるので早起きします。 フライトは2本だけですが、天気は今週末にかけてずっと雨のようなので、明日は飛べるかどうか怪しいところです。

 ここ最近、Multi-IFRの資格を取ることを真剣に考えだしました。 クラブの教官の中でMulti-IFRをもっていないのは僕を含め3人ほどです。 他の教官は皆この資格を持っています。 Multi-IFRというのは、エンジンが1つ以上付いている飛行機を飛ばす資格(=Multi rating<多発限定解除>)と、有視界飛行が出来ない天候の時に計器だけを使ってフライトするための資格(Instrument Flight Rating<計器飛行証明>)の総称です。 旅客機を飛ばすパイロットは全員事業用操縦士免許の他にこのMulti-IFRの資格を保持しています。 これがなくても教官として飛び続けるには問題ありませんが、この資格を持ってはじめてパイロットとして必要な資格をほぼすべて取得したことになります。 いってみれば、今の僕は資格上(および経験上)は半人前ということになります。 Multi-IFRの資格を取得するには少なくとも100万円ほどのお金がかかるそうです。 今の僕にはそんなお金はないので、これから毎回お給料をもらったらそこからMulti-IFR訓練費用のために貯金をすることに決めました。 お金の準備ができるまでにはかなり時間がかかると思いますが、こつこつと貯めて行こうと思います。 いつか必ずMulti-IFRを取ってやります!

 それではまた明日。


(つづく)

2008-03-11

ビクトリア512日目:意味のあるフライト。



 今日はなんとか飛べる一日になりましたが、気圧の谷の通過に伴い、風が一日中強い日になりました。

 今日の最初のフライトはアメリカのフロリダでPPLを取得した子でした。 カナダの免許に書き換えるために計器飛行時間が1.2時間必要ということで、その1.2時間を消化すべく飛んできました。 出発の段階で風は20ktほど、さらにガストが30ktほど吹いていました。 離陸してからしばらくは特に問題はなかったのですが、トレーニングエリアにさしかかる前くらいからタービュランスがすごくなってきました。 今日はGFAを見るとmechanical turbulenceの予報が出ており、その予報通りのタービュランスが発生していました。 計器飛行のために外の視界を遮る帽子のつばの化け物のようなHood(フッド)と呼ばれるものを生徒に被らせるのですが、それをつけた中でタービュランスに揺られ続けるのはやはり堪えたようで、途中から気分が悪いといいだしました。 仕方ないので僕が操縦をとり、寒かったけど外の空気をたくさんコクピット内に入れ、気分がまぎれるように日常会話をしましたが、それでもやはり操縦を続けるまでは回復しなかったので、山を避けて空港に戻りました。 結局僕がそれから後の着陸までの操縦をすべてやりました。 今日は横風が強かったので、生徒にとっては横風着陸(crosswind landing)の練習が出来るせっかくのチャンスだったのですが、体調が優れないのでは仕方ありません。 辛かったでしょうが、生徒にとっては良い経験になったと思います。 この生徒は結構な悪天候でも「行けるでしょ?」的な態度だったので正直少し心配していました。 そういういわゆる「マッチョ」な性格のパイロットは天候が悪くても無理をして飛んで危険な状況に陥る可能性が高いです。 そういう生徒には今日のように少々辛い思いをしてもらって(言葉は悪いですが)、悪天候に飛ぶということがどういうことなのかを身を以て体験してもらうことはある程度効果的です。 気分が悪くなったたった一回の経験で今後無理をせず、命を危険にさらすことがなくなるのであれば、それはとても意味のあるフライトだと思います。

 2本目はCPLに向けて訓練をしている生徒で、この生徒とも計器飛行時間をやってきました。 タービュランスは幾分収まりましたが、それでもやっぱり揺れました。 どれくらい揺れたかというと、途中でなんども全体中がショルダーハーネスにかかり、お尻がシートから頻繁に浮くくらいです。 最初はあまり心地よくありませんが、慣れるとたいしたことはありません。 この生徒とも横風着陸の練習をしましたが、僕のサポートなしでは着陸が厳しい状態でした。 それもそのはず、滑走路から約50度外れた方角から約30ノットの風が吹いていました。 条件が悪い中で彼はしっかり頑張ったと思います。 今後に期待しています。

 3本目は女性の生徒と飛ぶ予定でしたが、まだ訓練を始めたばかりの方だったし、今日はストールやスピンという項目をやる日だったので、今日はフライトは取りやめてブリーフィングだけをやりました。 この女性はUniversity of Victoria(通称Uvic)で生物を教えている教授だそうです。

 そういえば、この前run-upで調子が悪かった飛行機はスパークプラグが2本壊れていたそうです。 飛ばなくてよかった〜思いました。

 やっと明日はお休みです。 天気は回復に向かっているようなので、長めのサイクリングでビクトリアまで行こうかと思っています。 あと、車のCVジョイントのブーツが破れているので、それを交換するのにいくらかかるかを修理屋に行って見積もりをもらってこようと思います。

 今日の写真はFBOに停まっていたプライベートジェットです。 リアジェットですかね? こういう飛行機はどれもよく似ているのでどれがどれなのかよほどの特徴が無い限りは僕にはわかりません。 マニアならすぐわかるんでしょうけどね。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-10

ビクトリア511日目:オーディット。



 今日は朝から小雨が降り、雲が低く、飛べない一日になりました。 今日はブリーフィングを一人の生徒とやっただけで、あとのフライトはすべてキャンセルしました。

 今月の末にTransport Canadaによるauditがあります。 Auditというのは監査のことで、訓練やいろんな手続きがちゃんとTCの指示通りに行われているかを確認するための作業です。 教官はちゃんとPTRなどに訓練の記録を正確に記録してあるかどうか、訓練をTransport Canadaが発行しているレッスンプラン通りに行っているか、書類でサインが必要なものにはちゃんとサインがされているかなどを確認するようにチーフフライトインストラクターから指示が出ています。 特にこれといって普段と違うことをするわけではないと思うのですが、やはり監査というだけあって少し緊張します。 今週の木曜日にはスタッフミーティングがあってそこでオーディットの詳しい内容や注意点などに関する説明を受けることになっています。

 相も変わらずネットの調子が悪いので、今日はシドニー内のカフェに来てネットを使っています。 大家にまたネットが不調であることを告げましたが、コンピューターに強い方ではないようなので、いつになったら安定したインターネット環境が戻ってくるかさっぱり分かりません。 NOTAMやPIREP、METARやTAFなどを朝確認するのが日課なのですが、それが出来ないので生活のリズムが狂います。 

 今日の写真はこの前お昼御飯を食べたビーチです。 右に見えるのがJames Islandという島です。 空から見ると一目瞭然ですが、プライベートの滑走路(芝)、ゴルフコースなどがあります。 おそらく個人所有の島だと思います。 ビクトリア周辺にはたくさん小さい島があって、多くは個人所有だという話を聞きます。 噂ではマイクロソフトのビル・ゲイツがビクトリア周辺の島を所有しているそうです。 本当かどうかは知りませんが。

 ではまた明日。


 (つづく)

2008-03-09

ビクトリア510日目:失敗から学ぶ。



 今日は朝からフライトが4本ありました。 天気は快晴ではありませんでしたが、フライトに支障がない程度の天気になってくれました。 昨日の天気から比べると断然良い天気になりました。

 今朝は、毎週末ナナイモからビクトリアにわざわざ訓練を受けにくる男の子の訓練をやりました。 今日のフライトでは無線装置が故障したことを想定して、通称「light gun signal」と呼ばれる光信号をリクエストしました。 タワーにお願いすると、光を放つ懐中電灯の化け物みたいなものを我々に目がけて照らしてくれます。 緑点灯なら「着陸を許可する」、赤点灯なら「着陸せずにサーキットをやりなおせ(意訳)」などというように色と点滅または点灯の仕方でそれぞれ異なった意味があります。 僕がPPL訓練をやったときにも教官がこれをタワーにリクエストしてくれたと思うのですが、僕の記憶にはありません。 昨日と今日、計2回お願いしたのですが、遠くからでもはっきりと色が確認できてちょっと感動しました(笑)。

 3本目のフライトに出かける時、エンジンの調子を確認したり、エンジンを暖める目的で行うrun-upというチェックをやるのですが、そのときにmagneto(マグニート)と呼ばれる電力発生装置のようなものの一つに不具合があるのが見つかり、結局出発を取りやめてクラブに戻ってきました。 今まで一度もこういう故障を見たことがなかったので良い経験にはなりました。

 ここ数日でちょこちょこと小さなミスをやらかしています。 「教官になったらいろんなことを学ぶよ」とチーフフライトインストラクターに言われたとおり、いろんなことを日々学び、経験しています。 間違いを恐れずに、もし間違いをした場合は謙虚に受け止めて、そこからしっかり学ぼうと思います。 

 今日の写真はFBOに停まっていたDHC-3オッターと呼ばれる飛行機です。 おしゃれなペイントがされています。 フロートまでしっかりと塗装されています。  ビクトリアとバンクーバーのハーバー間を結ぶ水上飛行機としてよく利用されている機種で、ビクトリア周辺では頻繁に見かける飛行機の一つです。

 明日もフライトが5本と忙しい1日になりそうです。 天気が良ければいいのですが。 教官は天気に大きく左右される商売です(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-08

ビクトリア509日目:Spring ahead。



 新しい家に越してきて満足しているのですが、インターネットがとても不安定で、それだけがものすごく不満です。 今日も切れたりつながったり。 この書き込みもちゃんとアップできるかどうか分からないのでさっさと書き上げます。

 今日はフライトが5本ありました。 うち1本は天気の影響でキャンセルしました。 朝一番のフライトではOver-the-top状態でビクトリアを出てローカルウェストで訓練をしていたのですが、天気の変化が想像以上に早く、また、天気が予報されていたよりも明らかに悪くなりました。 おかげで訓練空域からの帰りは700ftで雲の下を飛ばなければいけませんでした。 今までいろんな経験をしてきましたが、今日の経験は今までの中でもっとも心地が悪かった経験の一つになりました。 天気は本当にあなどれません。

 今日は仕事のあとにビクトリアにいってオーブントースターとヒーターを譲ってもらってきました。 おかげで今日から僕の部屋は少しだけ暖かいです。 今までも決して寒すぎることはありませんでしたが、フローリングということもあってひんやりとしていていました。 今日からは快適な温度に調整できます。 また生活が少し快適になりました。 こういうちょっとしたことがとてもうれしいのです。

 明日はフライト4本です。 明日の天気はどうなることやら。 そういえば、明日の午前2時からサマータイム(daylight saving)が始まります。 明日の午前2時に時計の針を1時間すすめます。 今まではこちらの時間に8時間プラスするとGMT(グリニッジ標準時)になりましたが、明日からは7時間プラスすることになります。 今夜のうちにすべての時計を早めておきました。 サマータイムが始まる春には針を進め、サマータイムが終わる秋には針を戻します。 こちらの人は「Spring ahead(春は前へ)、Fall back(秋は後ろへ)」というフレーズでこのことを覚えているそうです。 このフレーズ、おそらくspringにはスプリング(ばね)で前(ahead)に跳ねる、そして後ろ(back)にひっくり返る(fall)というダブルミーニングであろうと勝手に推測しています。

 今日の写真はビクトリアのFBOに駐機されている小型ジェットです。 この飛行機はビクトリアに来る途中で鳥が衝突してきたそうで、エンジンや機体の一部が破損したそうです。 よく見るとエンジンのところが袋のようなものでカバーされています。 新しいエンジンの到着を待っているんだとか。 災難ですね。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-07

ビクトリア508日目:時間切れ。

 今日もネットの調子が悪く、ようやく再開通したらもう夜遅くになってしまったのでブログを更新する時間がありません。 明日また更新します。 ごめんなさい。

 明日はフライト5本です。 頑張ろうと思います。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-06

ビクトリア507日目:教官冥利。




 今日もなかなかよいお天気でした。 今日はフライトを3本飛びました。

 1本目はインド人の生徒。 水平飛行が上手に出来なかったので、より上級なレッスンに進む前に初歩のレッスンを再度やり直しました。 どうやらトリムの使い方でかなり戸惑っていたようで、トリムを一切使わずに飛行姿勢に注意してフライトをするように指示したらなんとか水平飛行がある程度できるようになりました。 今までできなかったことを生徒が出来るようになるのを見るのはとてもうれしいものです。 どうしたらできないことが出来るようになるのか、それを考えるのはなかなか楽しいものです。

 2本目は今度は別のインド人と飛びました。 若いながらも立派なヒゲを蓄えた若者です(笑)。 今日は彼とPower-on StallとSpinの練習をしました。 Power-on stallでは失速するとほぼ同時に翼の片方がもう一方よりも落ち込むという現象(wing dropと呼びます)が発生することが多いです。 その場合、操縦桿をひねるのではなく、床にあるラダーペダルを蹴って翼の落ち込みから回復しなければいけません。 ですが、人間のとっさの反応ではやはり操縦桿をひねってしまいます。 幸い(というか不幸にも)、セスナ152および172にはwash-outというデザイン特性があり、飛行機が失速した後でもエレロンがある程度有効なため、操縦桿をひねることで翼の落ち込みを防ぐことができます。 しかし、生徒が今後もずっとセスナを飛ばすとも限りませんから、やはりウィングドロップはラダーで回復するという習慣をつけさせねばなりません。 

 3本目はナイトフライトで、今日でこの生徒の5時間の計器飛行時間が終わりました。 あとは1時間ちょっとだけデュアルサーキットを夜間にやり、ナイトクロスカントリーフライトをやればナイトレーティングに推薦できます。 ナイトクロカンではアボツフォードに行き、バンクーバーハーバー上空を飛んでナナイモに抜け、ナナイモで着陸をしてビクトリアに戻ってくるというルートで飛ぶ予定にしています。

 明日はフライトが3本あります。 明日もナイトフライトがあるので帰りが遅くなりそうです。

 最近(というか、新居に越してきてから)、ネットの接続が不安定で、あまりうまくネットにつながらないときがあります。 ネット接続は大家のネットを使わせてもらっているので、なにかトラブルがあっても大家が解決してくれるまでまたねばなりません。 せっかちな僕にはそれが結構不快です。 自分用のネットを敷こうかなとも考えていますが、そうなるとまた出費が増えるので、じっと我慢すべきかとも思っています。

 今日の写真は昨日お昼御飯を食べた浜辺でふと下を見たら落ちていた飛行機のおもちゃの破片です。 こんなものが足下にあるだなんて、運命を感じました! よく見るとエアカナダの飛行機のおもちゃの胴体部分みたいです。 

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-05

ビクトリア506日目:地上から。



 今日はお休みでした。 いつものように、僕が休みの日は快晴でした! 今日は朝はだらだらと寝る予定でいたのですが、ちゃんといつも起きる時間には目が覚めました。 習慣ってすごいですね。

 今日はいろいろやることがあったのですが、まずは散髪にいきました。 ビクトリアにある日本人の方が経営している美容室です。 今まで僕は美容室にいったことが殆どなかったので少し緊張しました。 経営者の方は僕の地元の隣町(坂井町)出身の方で、いろいろとお話ができました。 B&B(民宿)もやられているそうで、遊覧飛行にお客さんをつれていくかもしれないということで名刺を置いてきました。 

 僕は以前アメリカに留学していたときに、住んでいたところの近くにあった、一番高そうな美容室で髪を切ったことがあります。 無茶苦茶にされたくなかったので一番高そうな美容室を選んだのですが、「もみあげは自然な感じに。 ばっさり切らないでね」とお願いしたにも関わらず、一番最初にもみあげをばっさりと切られました。 それ以来、海外で散髪をするのがトラウマになりました。 そのお店の名前は今も良く覚えています。 「Miracles(奇跡)」です。 なんとも皮肉な名前です(苦笑)。

 散髪の後はFujiyaで昼ご飯を調達し、Mt.Douglas(マウントダグラス)に立ち寄りました。 マウントダグラスはビクトリア市の中で一番標高が高い山だと思います。 とはいえ大して高くはありません。 いつもディスカバリーフライトで市内を飛ぶときは僕はマウントダグラス上空を通過します。 そして市の上をぐる〜っと回って、またマウントダグラスの上を通って、Elk Lakeという湖を経由してからビクトリア空港に向かいます。 このコースが無線などの都合上、一番飛びやすいのです。 今日はそのマウントダグラスを地上から見てみようと思って行ってきました。 頂上には展望台のようなものがあるのですが、今日は平日ということもあり、誰もいなかったのであほな写真を1枚撮ってきました(今日の写真です)。 後ろに写っているのがビクトリア市街です。

 マウントダグラスの後はIsland Viewという海が見える海岸にいってお昼ご飯を食べました。 天気がよかったので外にいるのが気持ちよかったです。 ちょうどJames IslandやSidney Islandなどの島々、遠くには雪化粧のMt.Baker(アメリカ・ワシントン州)も見えてきれいでした。 なんど見ても飽きない景色です。

 シドニーに戻ってきてから免許と自動車保険の住所変更にいってきました。 こちらは楽です。 ほんの2、3分で手続きが終わります。 お金もかかりません。 日本だったら住民票だのなんだのを提出しないといけないでしょうし、時間もかかると思います。 こちらはこういうことに関してはとても合理的です。

 家に戻ってきてからは御飯を作ったり、掃除機をかけたり、アイロンをかけたりしていたらあっという間に夜になりました。

 明日はフライトが2本だけある予定です。 今までは教官の仕事に慣れることに必死でしたが、最近少しずつリズムがつかめてきたので、これからはまたレッスンプランの推敲や、マテリアルの作成に真剣に取り組もうと思います。 今まで少しだらけていたので反省しています。

 ではまた明日。


(つづく) 

2008-03-04

ビクトリア505日目:警察官と。



 今日は快晴でした。 今朝は10時からインド人の生徒とフライトをしてきました。 今日はRange and Enduranceというエクササイズでした。 Rangeというのは距離のことで、どうすれば与えられた燃料を使って最高の航続距離を出せるかというやり方と理論を学びます。 Enduranceは時間のことで、与えられた燃料を使っていかに長い間一定の高度で飛行を続けることができるかというやり方と理論を学びます。 今日は少しだけタービュラントな感じでしたが、それでもフライトには問題ありませんでした。

 フライトから戻ってきたら、「ディスカバリーフライトに行ってきて」と言われました。 予定では今日はフライト1本だけだったはずでしたが、もう一本飛ばせてもらえるなら喜んで、ということで飛んできました。 現れたのは体重が240パウンド(約108キロ)の大柄なイギリス英語を離す男性です。 なんでもイギリスから移民してきた方だそうで、仕事は警察官だそうです。 彼はイギリスで15年ほど前にパイロットライセンスを持っていたことがあるということで、今日はほとんどの操縦を彼にお任せしました。 離陸、巡航、着陸と殆どを彼がやりました。 僕がやったことと言えば無線会話とあとはちょこちょことエアスピードやエンジン回転数を指定した程度です。 15年間飛ばなくてもあれだけ飛べればたいしたものだと思いました。 楽しかったと言ってもらえたので僕もうれしかったです。

 今日は仕事の後にちょっとハードなサイクリングに行ってきました。 僕の最高心拍数は200回/分を超えるのですが、今日さらに最高心拍数のmaxを更新しました。 心拍計が102%という数字を表示していました。 普段の安静時の心拍数は40〜50の間なので、心臓が弱いということはないと思うのですが、最高心拍は高すぎると思います。 どうなんでしょう。

 明日は仕事着にアイロンをかけ、ICBCというところで免許と自動車保険の住所変更をしてこようと思います。 あとは部屋の掃除をして、ダラダラしようかと思っています。

 今日の写真はビクトリアの滑走路27の左側に突如現れたイーグルの形のカカシです。 効果があるのかどうかわかりませんが、言われてみればあまり周りにはカモメなどはいなかったように思います。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-03

ビクトリア504日目:距離感覚。



 今日はフライトを3本行う予定でしたが、寒冷前線の影響で雨が降り、昨日に引き続き雲が低いところに点在するような状態でした。 フライト1本目はインド人の生徒とのフライトの予定でしたが、ローカルエリアに出ても高度を上げることが見込めないため、フライトをキャンセルしました。 

 2本目はナイトレーティングの生徒と計器飛行の練習をする予定でしたが、こちらも天気の影響でキャンセルしました。 今日はGFAを見るとビクトリア付近にタービュランスが予報されていて、さらにはアイシングの心配もあるという予報が出ていました。 そのため、こちらもフライトはとりやめました。

 3本目は他の教官の生徒と飛ぶ予定でしたが、その生徒が現れなかったため電話をしたら、「数時間前にクラブに電話をしてフライトを取り消したはず」というではないですか。 そんな報告は誰からも聞いていませんでしたので、仕方なくNo show feeをチャージしました。 本当はそうはしたくはなかったですが、これがクラブのポリシーでもあります。 マネージャーに相談したら、24時間を切ってからフライトをキャンセルする場合には「僕はこれで生計を立てているんだから」と説明をして、ちゃんとNo showをチャージすれば良いと言われました。 お金のトラブルは人間関係のトラブルにもなるのでなるべくそういうシチュエーションは避けたいのですが、マネージャーがいう通り僕はフライトをしないと生計が成り立たないわけで、さらには僕は生徒のために時間を割いているわけですから、そこで生徒の都合でキャンセルされた場合にはチャージが発生して当然だと思います。 ということで、これからは感情論は抜きにして、24時間以内のキャンセルにはすべてチャージしていくことにしました。 今後僕と一緒に飛ぶことになる皆さん、24時間以内のフライトキャンセルにはくれぐれもご注意ください! 24時間以上前のキャンセルであれば問題ありませんので。

 今日の写真は枕元の壁に貼った日本の航空図です。 関空の展望台のお土産屋さんで買いました。 部屋に貼ろうと思って購入していたもので、ようやく新居に移ったのでこれを貼る場所ができました。 僕の地元にある福井空港と石川県の小松空港は航空図上ではたったの20マイルしか離れていません。 1N.M.(ノーティカルマイル<海里>)は約1.8kmですので、20マイルは約36kmです。 この距離はビクトリア空港からローカルウエストエリアまでの距離とほとんど変わりません。 毎日福井空港を出て小松空港に行くような距離で飛行訓練をしています。 空にあがると距離感覚がおかしくなります。 きざな言い方をすれば、空からは地球が少しだけ小さく感じます(笑)。 大げさですね。

 明日はフライトは1本だけです。 明後日は休みなので、明日の午後からはちょっと早めの僕の「週末」です。 水曜日は天気が良いようなのでうれしいです。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-02

ビクトリア503日目:「普段できないこと」。



 今日はフライトが5本ありましたが、そのうちの1本はフライトの直前に生徒から電話がかかってきてキャンセルになりました。 クラブのポリシーでは生徒の事情でフライトをキャンセルする場合、フライトの24時間前以降のキャンセルはキャンセル料が発生するそうです。 今日の生徒はまだ新しい生徒でしたし、キャンセルしたのは今回が初めてだったので今回は大目に見ることにしました。 次回からはしっかりキャンセル料を請求させてもらおうと思います(笑)。

 今日は日曜日で天気も良いということでディスカバリーフライトを2本やりました。 

 1本目は若い夫婦で、旦那さんの誕生日プレゼントとしてフライトをプレゼントしたということでした。 フライトトレーニングに興味があるということでしたが、ビクトリア上空で旦那さんに少しだけ操縦をしてもらいましたが、奥さんのほうが良くしゃべっていて、旦那さんは殆どしゃべらないし、特に楽しそうでもないしでなんとなく不思議なカップルでした(笑)。 それでも最後はにっこりと「楽しかったよ」と言ってくれたので、きっと楽しんでくれてはいたんだと思います。

 2本目のディスカバリーフライトはお母さんと娘さん二人の計3名をセスナ172でビクトリア上空にお連れしました。 「このフライトは誰かからのプレゼントかなにかですか?」と聞くと、「子供の学校の課外活動で、普段できないことをしてこいという課題なの」ということでした。 普段できないことということで遊覧飛行を選んだそうです。 よくぞ選んでくれました! それにしてもこちらの学校には面白い課題があるもんですね。 お母さんと下の娘さんは後部座席で、上の娘さんが機長席に座ってフライトをしました。 ビクトリアにお住まいということで、空から見える景色にずっと大はしゃぎでした。 途中で上の娘さんに操縦をしてもらったら、本人よりも後ろの二人のほうが「すごい〜!」と興奮していました。 今日は気流も穏やかで、ディスカバリーフライトにはもってこいの一日でした。 二組とも楽しんでくれたようなのでよかったです。 フライトを楽しんでくれる人と一緒に飛ぶことほど楽しいことはありません。

 3本目は他の教官の生徒で、今日はPower-on stall, Spin, Spiral diveというアクロバティック系のマニューバーをやりました。 特にスピンは少し怖いとはいっていたものの、2回、3回とやるうちに回復技術も少しずつできるようになってきたので良かったです。 初めて一緒に飛んだ生徒でしたが、とても明るく、飛行機の操縦の勉強に熱心な感じの男性で、教えていて気持ちがよかったです。

 4本目はナイトレーティングの生徒の計器飛行時間を貯めるためのフライトでした。 ローカルウェストに行ったのですが、途中で局地的な小雨・霧雨に遭遇し、視界がかなり低くなりました。 おそらくVFRぎりぎりだったと思います。 それでもこの生徒はCPL訓練をやる生徒なので、良い機会だと思ってそのままフライトを続行しました(PPLの生徒だったら今日のコンディションではフライトを即中止していたと思います)。 結局、視界がさらに悪くなり、雲も下がってきたのでいつもとは違うGangesというアライバルポイントを経由して空港に戻ってきました。

 今日、仕事のあとで部屋の模様替えをしました。 広い部屋に住むと模様替えができるからいいですね。 その分配置に頭を使うので疲れてしまいますが(笑)。 ようやく配置が決まったのでこれからは楽だと思います。 床もしっかりぞうきんがけをしたのでこれで気持ちよく生活できます。 

 今日の写真は先日購入した枕元用の小さなサイドテーブルです。 広告および梱包にはナチュラルカラーのテーブルが描かれていたにも関わらず、家に戻ってきて梱包を開けたらこんな真っ青なスカイブルーのテーブルが現れました。 な、なにぃ〜!?と思って梱包の注意書きを読んだら、「実際の色は写真とは異なる場合があります」とかかれているではないですか。 「場合がある」じゃなくて、「異なります」と書けよと一人で突っ込みをいれました。 せっかくの部屋のカラーコーディネートが台無しです。 まあ、空にまつわる色ということでよしとします(笑)。
 
 明日はフライトが3本あります。 明日も忙しくなりそうです。 夜には前の家にいって部屋の鍵を返し、保証金を返金してもらってきます。

 ではまた明日。


(つづく)

2008-03-01

ビクトリア502日目:引っ越しました。



 今日、ようやく引っ越しを完了しました。 朝早く起きて、ベッドシーツや枕カバーをすべて洗い、今朝もいろいろと新居に運び入れました。 仕事は10時からだったのですが、1本目のフライトが終わってからまた家に戻ってきてひたすら片付けをしました。 今夜になってようやく引っ越しを終えることができました。

 今日はフライトを2本だけやりました。 

 1本目はインド人の生徒です。 飛行機の姿勢を保つために利用する「トリム」というものがありますが、フライトを始めたばかりの生徒をはじめ、ある程度の経験がある人でもこのトリムを上手に使えない人が結構います。 飛行姿勢を保つために操縦桿をひっぱったり押したりするのですが、そのときにこのトリムを使うとひっぱったり押したりする必要がなくなります。 理想的には操縦桿から手を話しても飛行機はそのままの飛行姿勢を保ったまま飛行を続けるような状態でなければいけません。 最初は皆、トリムホイールを上に回すべきか下に回すべきかで悩みます。 僕もPPL訓練を始めた当初はあまり理解できていませんでした。 今日の生徒もどんどん逆方向にホイールを回していました。 「操縦桿のプレッシャー(圧)を取り去るためにトリムを回すんだよ」と何度言っても逆方向に回し続けます(圧は増すばかり)。 「手を離してみて」といって操縦桿から手を離させたとたん飛行機のノーズは地表に向かって真っ逆さまに落ちます。 頭ではちゃんと理解しているみたいなのですが、実際に操縦をしながらトリムをするのはまだまだ慣れないようです。 根気よくつき合うしかありません。

 2本目はディスカバリーフライトでした。 飛行機の操縦に興味があるという、つい昨年高校を卒業したばかりの男の子です。 今日は風が20ノットほど吹いていてあまりコンディションはよくありませんでしたが、とても楽しんでくれました。 ビクトリア上空で体験操縦をしてもらいましたが、「楽しい!」と連発するような興奮ぶりでした。 こういう人と飛ぶのはとてもたのしいです。 彼は操縦訓練を受けることになりました。 

 今日は仕事の後にビクトリアにいっていろいろ身の回りのものを買ってきました。 これで買わなければいけないものはもうないと思います。 今まで狭い部屋で暮らしていたのでなにも買えなかったですし、買う必要もあまりなかったのですが、広い部屋に移るとなにかと必要になります。 とりあえず快適に暮らせる環境がようやく手に入ったのでとてもうれしいです。 あとは家賃を払い続けることができるように一生懸命働くだけです(笑)。

 今日の写真は僕の新居です。 部屋に自転車があるとやはり落ち着きます(笑)。

 明日はフライトが5本です。 うち2本は遊覧飛行です。 楽しんでこようと思います。

 ではまた明日。


(つづく)