2010-01-31

ウィングズバンケットにて。

 

 今日はフライングクラブの恒例行事のWings Banquetでした。 たしか今年で63回目だったと思います。 ビクトリアフライングクラブの歴史は長いのです。 6時半頃からカクテル開始。 そして7時半頃からディナー。 場所は海軍のセレモニーホールのようなところです。 ここのバーは安い! そしてレストランは美味しいということで人気があります。 お目当てはローストビーフ。 分厚いスライスにグレービーソースとホースラディッシュ・マスタードをつけて食べるとおいしいのなんのって・・・。 

 それはさておき、今日は僕が担当した生徒さん二人に賞状を手渡しました。 ふたりともとても教えやすかった優等生でした。 そのうちの一人の事業用免許の訓練を担当しましたが、この彼はあと一歩でカナダの宇宙飛行士代表というところまで上り詰めた大学教授です。 残念ながら最終選考でもれてしまいましたが、それでもクラブでは英雄的な扱いです。 すごいな〜と改めて感心してしまいます。

 僕が今年担当した卒業生(免許を取得した人)は確か9名。 そのうちの4名は日本人です。 残念ながら皆さん帰国されているので賞状は渡せませんでしたが、名前は欠席者として式典でちゃんと呼ばれました。

 今日はバンケットで知らない人とたくさんあったりしたのでとても疲れました。 人見知りをするタイプの僕にはああいう場所はなかなか辛いものがあったりします(苦笑)。 しかも車だったのでお酒も飲めなかったのでなんとなく欲求不満な感じになりました。 まあ仕方ないですね。

 写真はフレーザー川に沿ってラングリー空港からチリワックに向かう途中です。 アボツフォード空港の北東です。 メインランドには不時着(の練習)に使える広いフィールドがわんさかとあります。 バンクーバー島では滅多に見られない光景です。 羨ましいです。

 明日から休みです。



(つづく)

2010-01-29

なんだか・・・。



 今日の出来事。 今日はとある生徒さんと1日2フライトの予定でした。 10時からの予定だったのでそれに合わせて出勤しました。 クラブには5分ほど前に到着。 と、その直後に携帯にメールが入りました。 「ごめん、今日は行けそうにないよ」と生徒からのメールでした。 ということで、今日はフライトはなしになりました。 せっかくそこそこいい天気だったのに残念です。

 その代わりにまたグランドスクール用のプレゼンテーションを作るように指示されました。 おかげでやることができてちょっと安心。 なんにも予定がないと時間を無駄にしているような気がしてしまいます。 

 今日の写真はチリワック空港からの帰り道に通過したアボツフォード空港です。 手前の滑走路の東側(写真の右側)には刑務所があり、そこの上空300ftまでは飛行禁止空域(Class F Airspace)となっています。 ヘリコプターで受刑者を脱獄させるおそれがあるからでしょうか・・・。 きっと受刑者の人たちは飛行機が飛んでいく姿を見ながら出獄の日を楽しみにしていることでしょう(苦笑)。

 明日は夕方に昨年度にパイロットライセンスを取得したメンバーの卒業式にあたる「ウィングズバンケット」があります。 楽しみです〜。



(つづく)

2010-01-28

あと3時間。

 で、オリンピック開催に伴なう飛行禁止空域の制限が開始されます。 期間は約2ヶ月間。 最初の1ヶ月がオリンピックで、その後がパラリンピックです。 なぜか(?)、最初の1ヶ月が終わると警備レベルが一気に落とされるというから不思議です・・・苦笑。 

 オリンピック期間中は禁止空域に無断で侵入するとカナダ軍の武装航空機によってインターセプトされます。 インターセプトされると自分の飛行機のすぐ側に戦闘機が現れて、翼を左右に振りながら「ついてきなさい」というメッセージを送ってくるそうです。 逃げようものなら撃ち落とされるのは必至でしょう(笑)。 僕も気をつけなくては。

 

(つづく)

2010-01-27

まもなく。

 にわかにオリンピックムードが広がっているように思う今日この頃です。 空港でフライト前に聞くATIS情報にも「29日からオリンピックに伴なう空域規制が始まります」という旨のメッセージが録音・再生されるようになりました。 29日から2ヶ月間はパイロット訓練生のクロスカントリーフライトは実質禁止ということになります。 オリンピックで喜ぶ人はどのくらいいるのか、オリンピックそのものの意義を考えさせられます。

 昨日は休みで散髪に行ってきました。 いつもお世話になっている日本人美容師さんがいる美容室です。 僕はアメリカで一度、散髪でエライ目にあっていて、海外で散髪をするのに抵抗がありました。 でも、2年くらい前から、ビクトリアに日本人美容師さんがいる美容室があると聞いて通うようになりました。 日本人のヘアスタイリストさんだと日本人の髪質とか、僕の髪の癖を理解してもらえてとても助かりました。 残念ながら僕を担当してくれていた美容師さんが今月末で日本に帰ってしまうそうでとても残念です。 彼女にはまた世界のどこかで活躍しつづけてもらいたいです。

 その美容師さんと話していて思ったこと。 やっぱり「手に職」っていうのは強いな〜ということです。 この美容師さんの場合、英語もできるし、もちろん髪を切る技術も持っている。 だから基本的には世界中どこにいっても仕事ができると思います。 こういう技術はやっぱり見につけておく必要があるな〜と痛感します。 料理人、技術士、プログラマー、なんでもそうですが、専門職っていうのは世界中どこにいってもできるから強いですね。 パイロットも一応はそうかなという気もしますが、ライセンス制度などなどのしがらみもありそうです。 

 今夜はグランドスクールを教えました。 いつもは二日にかけて教えている内容を一日で教えました。 かなりハイペースでやったのでちゃんと終わりましたが、生徒さん達がちゃんと理解してくれていたのかはやや微妙です(笑)。 今回も反応の薄いグループでした(笑)。

 AppleからiPadが出ましたね・・・。 欲しいような気もしますが、実際にはラップトップをもうそろそろ新調しないといけないなと思っています。


(つづく)

2010-01-24

JALとカナダのカスタマーサービスについて考える。



 JALが破綻して再生機構がこれから再起を目指すということで、JAL社員の人は大変な時期だと思います。 ニュースを見ていると、「再生のために今まで以上にお客様へのサービスを徹底します」などと答える社員・グランドスタッフのコメントをよく耳・目にするように思います。

 僕がここで思うのは、「JALが破綻したのはカスタマーサービスが悪かったからではないですよね?」ということです。 経営陣の舵取りがよくなかったから破綻したんではないでしょうか。 だったら、どんだけグランドスタッフやキャビンクルーの人たちがサービス向上を目指しても、なんだか的外れのような気がしてなりません。 もちろん、サービス向上=イメージアップにつながり、それが経営をよくするための一手段に成り得るのは理解できます。 でも、そんなことでアピールするよりも経営陣を一新し、「新しい経営手腕でいきます」と主張したほうがよっぽどいいようにも思います。

 んま、経営なんてなにもしらない若造の所詮はうんちくですので聞き流してください(笑)。

 僕の出身大学からも多くの卒業生がJALやJAL系列の会社にたくさん就職しています。 後輩の一人にはJEXの自社養成パイロットに合格した子もいます。 夢をもって入社した子たちの夢を壊さないようにJALには頑張ってもらいたいものです。

 カスタマーサービスといえば、日本のカスタマーサービスが全般的に良いのはご承知のとおりです。 日本のカスタマーサービスは世界一といってもいいと思います。 カナダのそれはというと良いときと悪いときの差が激しいように思います。 カナダ(アメリカでも)ではレジで支払いをするときにお客が「ありがとう」というのが多いです。 そして、店員がその返答として「どういたしまして」ということが多いです。 お客様が神様の日本の常識で言えば逆ですね。 多くの日本人はレジの人にそもそも「ありがとう」とは言わないことが多いのではないでしょうか。 僕は日本にいたときから極力言うようにしていましたが、黙って品物とお釣りだけを受け取って去っていくお客が多いのが現状のように思います。 

 ただ、日本で買い物をしたときに店員が「ありがとうございました」とか、入店したときに「いらっしゃいませ」と言っていても、本当に心からそういう言葉を発している人は少ないようにも思います。 つまり、形式だけで中身がないというのが本当のところのように思います。 そう考えると、むしろそういった「建て前」だけの言葉は言わないカナダのほうが潔いようにも思えてきます。 

 かなりフライトからかけ離れた内容になりましたので、この辺でやめておきます。

 今日の写真はチリワック空港へのアプローチです。 この飛行機(C-150)にはバックミラーがついてます。 離陸後に滑走路のセンターライン上を飛んでいるかを確認するときに便利です。 飛行機が車の延長線上の存在として作られた感が否めません。 古き良き時代の産物です。

 明日から休みです。


(つづく)

2010-01-23

無駄に長い一日。

 今日は朝9時からフライトのはずでしたが、生徒が現れなかった(no show)ため、いきなり予定が午後2時半まであいてしまいました。 さすがに5時間半も時間を潰すのは大変です。 以前であれば空港のすぐ側に住んでいたので一度家に帰ってなにか用事をこなすということもできましたが、今はダウンタウンに住んでいるのでそうもいきません。

 仕方ないのでビクトリア空港の旅客ターミナルに行きました。 Short-termのパーキングに車を止め、空港内のTim Horton'sでコーヒーとドーナツを買い、それらを滑走路が見える場所で楽しみながらIFRの訓練に関する本を少し読みました。

 そうするとどこからともなく日本語が聞こえてきました。 しかも大勢。 はっきりは見ませんでしたが、なんだか小旅行のような、修学旅行のようなグループがいました。 ビクトリアは日本人を含めたアジア人人口がとても多いです。 「日本に帰ったら京都に旅行しような〜」とか、「〇〇ちゃんは千葉やから、またすぐ会えるって」とか。 不思議な会話が聞こえてきました。

 なんとか時間をつぶし終え、ようやくフライトにでかけることができました。 やっぱり飛ぶのは楽しいです。 地上で1時間過ごすより、フライトで1時間過ごすほうがあっという間に時間が経って行きます。 結局今日は午後5時過ぎに帰宅となりました。 長い一日ながら、あまりたいしたことは達成していないような感じがして、なんだか気持ちよくありません。

 夜はランニングに行きました。 University of Victoria (UVic)の中を走りました。 今日は最後の5分ほどをかなりのペースで走りましたが、足の筋力がついてきたのか、かなり余裕をもって走れました。 10キロは問題なさそうです。


(つづく)

2010-01-22

メインランドに行きました。



 今日はメインランドのほうにフライトにいってきました。 僕が住んでいるのはアイランド(Vancouver Island)で、それに対してカナダ本土のことをMainlandと呼ぶそうです。 ルートはいつもの通りビクトリアを出発してラングリー空港まで行き、そこからパイで有名なチリワック空港までというものでした。

 このルートを飛ぶとターミナルエアスペースという空域を通過します。 どの国でもそうだと思いますが、空域はウエディングケーキをひっくり返したような形になっていて、高い高度を管轄するのがターミナルと呼ばれる空域の管理者です。 メインランドへのフライトではその空域を通過する経験を積んでもらうために行うことが多いです。 ただ、メインランドには飛ばないことも場合によってはあります・・・。

 今日はセスナ150型機でのフライトでした。 セスナ150はエンジンが非力です。 152よりも20馬力ほど出力が低いため、1分間で500ft前後しか上昇できません(152だと700ftほどあがります)。 そのため、海抜高度から5500フィートまで上がるとなると、単純計算で11分かかることになります。 これが旅客機だったらものの数分で到達してしまうと思います。 えっちらほっちら上がったらまたすぐに高度を落とすというような感じになってしまいましたが、万が一海の上でエンジンが止まってしまった場合にどこかに滑空できるように高度を稼ぐ必要があるのです。

 なにはともあれ、天気に恵まれて楽しいフライトができました。 僕自身、メインランドには久しぶりに行ったように思います。 土地がフラットで、アイランドに比べると地形的特徴があまりないので比較的方向感覚を失いやすいように思いますが、しっかりとしたナビゲーションの技術を持っていればたいしたことはないと思います。

 今日の写真は最初に着陸したラングリー空港へのアプローチのときの写真です。 滑走路の横に並んだ白いハンガー群が特徴的です。 滑走路自体はあまり長くありませんが、ローカルのパイロットで賑わう比較的忙しい空港です。



(つづく)

2010-01-21

PALT。



 飛行機の性能を語る上で外気の気圧はとても重要です。 天気予報でもよく「高気圧が張り出している」とか、「西高東低の気圧配置」のようなことを聞くと思います。 気圧が高いと飛行機の性能がよくなります(最適な状況に近づきます)。 一方、気圧が低いと性能はにぶります。 よく言われるわかりやすい説明では、「気圧が高い=空気の中に存在する酸素分子の数が多くなる」ということで、エンジンの性能がよくなるというものです。 逆に気圧が低いの酸素の量が少ないのでパフォーマンスが落ちるということになります。

 今日のフライトでは気圧を示すAltimeter Settingが29.10でした。 この数字が29.92の場合が標準値とされているので、29.92よりも数字が小さくなると飛行機のパフォーマンスは取り扱い説明書に明記されているものよりも落ちることになります。 

 ややこしい説明はここまでで、もっとわかりやすい説明をここからします。 セスナ152で上昇をすると、フルパワーでたいていの場合は1分間で600〜700ftほど上昇することが多いです。 ところが今日は1分間に400〜500ftしか上昇できませんでした。 もちろん気圧の他に気温や機体の重さなども影響を及ぼしますが、今日の上昇性能は明らかに悪かったです。 気圧の変化は侮れません。

 今日の写真はクラブメンバー所有の飛行機です。 翼がキャビンの下についている、いわゆるlow-wingの機体です。 フライングクラブ所有のセスナ172/152はすべてキャビンの上に翼がついている、いわゆるhigh-wingの機体です。 どちらがいいかといわれるとどちらもそんなに変わらないと言うのが僕の意見です。 Low-wing機がいいと言う人の多くは「飛行機らしいから」という見た目に基づく意見が多いようです。 High-wingの飛行機はコクピットから下界がよく見えるので遊覧飛行などにはもってこいです。 あと、キャビンが翼にぶら下がっているような感じなので飛行中は振り子の原理で機体が安定します。 どちらにもprosとconsがあるという感じです。


 明日は天気が良ければ久しぶりにメインランドにフライトします。


(つづく)

2010-01-20

青空とランニング。

 今日は綺麗な青空が広がりました。 フライトは2本、どちらも訓練空域でのフライトでした。 こんな日にはメインランドの方にでもぱ〜っと飛んでいって、チリワックで昼ごはんでも、って言いたいところですが、そうも行きません。 なにはともあれ、気流もスムーズで飛びやすい一日だったと思います。 

 今年の抱負の一つに「体力づくり」をあげましたが、最近になってランニングを始めました。 日本にいるときにもたまに川沿いの遊歩道を走ったりはしていましたが、結局三日坊主で辞めてしまいました。 でも、今回は4月末に地元新聞社主催の10キロマラソン大会があり、それにフライングクラブから教官チームとして参加することになったのでモチベーションが違います。 一昨日新しいランニングシューズを購入しました。 2,3日に一度、クラブの同僚や彼女と一緒にいろんなところを走っています。 

 ランニングなんて走るだけでしょ?と思っていましたが、調べだすと結構奥が深いです。 自転車に通づるところもあって、なかなかマニアックでハマりそうです。 自転車よりも身軽なのがいいです。 いちいちタイヤの空気圧をチェックする必要もないし、そもそも自転車だと「運動したな〜」と思うには最低でも2,3時間近く走らないと充実感を得られませんが、ランニングの場合は30分でも結構な充実感が得られるのがうれしいです。 気をつけて見回すとランニングをしている人は本当に多いですね。 特にこちらでは女性がランニングをするケースが多いようで、ランニングストアにいくと女性用のウェアがたくさん並んでいます。 一方、男物はダサいやつばっかり。 ビクトリアじゅうのランニングストアを周りましたが、どこも男性ものはダサイ取り揃えばかりです。 また日本から通販ででも取り寄せようかなと思っています。

 

(つづく)

2010-01-17

正しい歳のとり方。

 

 今朝、20数年ぶりにフライトをするという年配の方とフライトしてきました。 5年以上機長としての飛行経験がない場合にはflight reviewという訓練を受けなければいけません。 今日はそのフライトの第一回目でした。

 過去にもこの方のようなケースのパイロットライセンス保持者と飛んだことがありますが、お世辞にも上手とはいえないような内容でした。 なので、ちょっとした先入観があったのですが、今日の方は驚くほどうまく飛んでいました。 20年以上も一度もやらなかったことをすんなりとやり遂げるとは驚きです。

 この方、もう定年していても良い歳のはずなのに、まだ現役でお仕事をされているんだとか。 某世界的有名コンピュータ会社で働いてらっしゃるそうで、仕事で今でも毎週世界中に飛び回っているような生活をされているそうです。 

 きっとこういう方の場合は頭を常に使っているから脳みそが柔軟というか、感覚がさせているんじゃないかと思います。 僕もこういう年のとり方をしたいな〜と思ってしまいました。

 
 今日の動画は本当かどうかわかりませんが、管制官の人が自分の恋人が乗った飛行機のパイロット経由で、航空無線を使ってプロポーズするというものです。 なんだか怪しいような気もしますが、管制指示等は本物と同じような感じなので、もしかしたら本当にあったことなのかもしれません。 どうやらバンクーバー国際空港の管制官の方のようです。 これが本当だったらかなり粋なプロポーズですね!

 明日から休みです。


(つづく)

2010-01-16

再度お知らせです。

 僕の文章が曖昧だったのかもしれませんが、ウェブサイトを閉鎖すると数日前に発表したところ、「ブログやめないでください」みたいなメールをいろんな方から頂きました。 ご関心ありがとうございます。

 改めてお知らせします!

閉鎖するのはウェブサイト(www.youhavecontrol.net)で、
このブログ(youhavecontrol.blogspot.com)ではありません。 


 
これからもブログをよろしくお願いします。

 今日は久しぶりに風が穏やかで青空が見える一日になりました。 でも、低い高度に雲がちらほらあるような感じでした。 フライトは3本飛びました。 いつも飛ぶルートのちょうど下に僕の彼女のご両親が住んでいる家があるのですが、今日はどうもお母さんらしい方が歩いているのが見えました。 雲の影響で低い高度を飛んでいたからできた業です。

 今日の最後のフライトでのこと。 いつものように訓練空域での訓練を終え、ビクトリア空港に戻ってくるときに「inbound for circuits」をリクエストしました。 訓練の最後に空港でタッチ&ゴーをしながら離着陸の練習をしてからフライトを終える場合にはこのように「サーキット」をリクエストして管制空域に入ってきます。 ところが既にサーキット内では軽飛行機が6機ほどタッチ&ゴーの練習をしていたようで、「タッチ&ゴーは難しいよ」というメッセージを管制官からもらいました。 仕方なく着陸だけをすることにして空港に戻ってきたところ、途中でタッチ&ゴーの練習の許可がでました。 いざサーキットに入ってみるとやはり忙しい。 サーキット内を飛んでいる飛行機のほとんどは教官が乗った同乗教育のように見受けられましたが、ソロフライトの生徒はかなり参っていたように見えました。 管制官の方も結構イッパイイッパイな感じで、徐々にイライラ度がましていくのが声のトーンから分かります(笑)。 なかなかスリリングなフライトでした。

 明日は今週最後の勤務日です。 頑張ろうと思います。


(つづく)


2010-01-15

日本から。

 今日、日本から荷物が届きました。 実家の母親に僕のスーツを送ってもらいました。 今月末のバンケットで着ようと思って送ってもらいました。 

 僕は痩せ気味なのでこちらではスーツは買えません。 きっとテーラーメイドならいけるでしょうが、そんな贅沢はできないし。 こちらで服を買うときはだいたいXSというサイズになります。 日本でMと標準的なサイズだったのに、さすが北米ではちびっ子みたいなサイズになります。 もう今年で32なんですが、キッズサイズのLとかXLがぴったりフィットしてしまうとなんだか情けなくなります(笑)。

 なにはともあれ、無事にスーツが届いたのでバンケットへの準備は整いました。 前回日本に戻ったときに、仕事をしていたときに履いていたウィングチップをこちらに持ってきてありました。 靴の模様が翼のようだからウィングチップと呼ぶらしいですね。

 実家からお餅も送ってもらったので、遅ればせながら少しだけ正月気分を味わうことができました。 やっぱり日本の文化っていいですね。 


(つづく)

2010-01-13

毎週水曜日は運動の日。

 今日はフライトが2本でした。 2本ともサーキットを回っていました。 合計で20回くらいは空港周辺をぐるぐる回ったでしょうか。 毎回おんなじことをやっていてもどこかが微妙に違います。 不思議なものです。 管制官はいつも親切にしてくれるAさん。 声を聞くだけで安心します。 僕の中では彼はビクトリア管制塔でもっとも腕利きの管制官です。 

 今年から僕の休みは月曜日と火曜日になりました。 仕事を始めたばかりのときには毎週水曜日が休みで、週6で働いていましたが、それでは体力的・精神的にしんどいので休みを週二日にしました。 毎日狭いコクピットの中でエンジンからの騒音を浴びながら仕事をするのは思いのほか体力を消耗します。 だから航空法には最大勤務時間が決められています。

 それはさておき、今年の目標の一つの体力作りのために毎週水曜日に彼女とエクササイズをしに近くのジム・プールに通うことにしました。 こっちの人は本当にエクササイズマシーンが好きなんだなと思うくらい、皆さん必死に機械を使って運動しています。 こちらでは自分をどう見せるかとか、他の人にどう見られるかを大事にするように思います。 Self presentationとでもいいましょうか。 か細くて「草食系男子」なんていうのが持て囃されるのは日本くらいですかね。 こちらでは貧弱な僕なんかは男として見てもらえないような気すらします(笑)。 僕は見かけの筋肉ではなく、あくまで体力をつけれればいいなと思っています。

 明日からまた新しい生徒が僕につきますが、天気が悪いこの時期に訓練を開始するとなるといろいろ予定外のことがおきるので、シラバスどおりに進まず、頭を痛めます。 明日はどうなるか、ちょっと心配です。


(つづく)

2010-01-12

ウェブサイト閉鎖のお知らせ。

 今月末をもちまして、メインのサイトである「YouHaveControl.net」ウェブサイトを閉鎖することにしました。 理由はいろいろあるのですが、もっとも大きな理由はサイトの更新がかなり滞っていて、本来の情報提供という観点からかなり外れたサイトになってきてしまっているからです。 

 サイトは2006年に日本を出る前から開設して、約4年近く運営してきました。 ウェブサイトのおかげでいろんな方と出会うことができましたし、数は決して多くはありませんが日本人パイロットの育成にも携わることができました。 サイトを開いて本当に良かったと思っています。 

 サイト閉鎖に伴ない、連絡先が代わります。 今まで使っていたwebmaster@youhavecontrol.netというアドレスは使えなくなります。 その代わりに、youhavecontrol@gmail.comというアドレスでこれからも連絡が取れます。 このブログの右端の連絡先欄も既に変更済みです。

 というわけで、これからはこのブログのみで参りますのでどうぞよろしくお願いします。 今までYouHaveControl.netを観てくださった皆さん、どうもありがとうございました。


(つづく)

 

2010-01-10

ビクトリア空港の天気。


大きな地図で見る

ビクトリア市はビクトリア空港があるシドニーの町から車で20分ほど南下したところにあります。 どの国でも同じですが、空港の所在地は空港の名前とは一致しないことが多いですね。 それは余談ですが、ビクトリアに越してきてから毎日車で通っていますと、たった20分の間に天気の移り変わりが見えたりして面白いです。

 例えば今朝。 ビクトリア空港の天気は霧で、VFRフライトができない天気でした。 ところがビクトリア市上空は良い感じの天気です。 その良い天気から車を走らせ、10分ほどするとちょっとした小高いエリアを通過します。 このあたりで霧に遭遇。 そしてものの1、2分でまた良い天気に代わりました。 小高い丘からは北を望めば空港のある盆地あたりに停滞している霧の層が見えました。 そしてシドニーに入ると500m先も見えないような濃霧に遭遇しました。 

 遠くから見た感じ、すでに霧がはれてきているように見えました。 空港につき、ものの30分ほどでVFRの天気になり、無事にフライトができました。

 シドニーに住んでいたころはシドニーの天気しか見えなかったので、空港上空の天気を遠くから客観的には見えてなかったと思います。 空港に向かってドライブしている間に天気の移り変わりなどを観察してその日のフライトのことを考えるのもなかなか楽しいと感じています。

 今夜はもうすぐ日本に帰国してしまうSさんと晩御飯を食べに行きました。 飛行機の話に始まり、その他もろもろの話ができて楽しいひとときでした。 

 明日から休みです。


(つづく)

2010-01-09

新聞と事務連絡。

 iPhone用のアプリで産経新聞がすべて読めるものがあります。 そのおかげで最近日本の新聞を読む機会が増えました。 もしかしたら日本にいた時よりも読んでいるかもというくらいです。 ジャズを聞きながらコーヒー片手に自分の好きな椅子に座って新聞を読む。 こんなことをまさか30前半で好きになるとは思いませんでした(笑)。

 今日も朝はあいにくの天気でしたが、午後からは晴れ間が見られ、予定していたフライトの半分をこなすことができました。 地上からみていると曇っているように見えても、一旦空に上がると意外と晴れているとうことはこのシーズンよくあります。 今日もそんな感じで、ビクトリア上空を飛んでいた教官からクラブの周波数に無線報告が入り、「ビクトリア市の上は雲も視界もフライトにもってこいだ」ということだったのでフライトにでかけました。 こういうパイロットからのレポートは機長です。 パイロットからの天気などの報告のことをPIREP(パイレップ)といいます。 これはNav Canadaのウェブサイトでデータ化されていて、誰でも閲覧できるようになっています。

 今日は日本から訓練に来ていたSさんが無事に多発限定解除のフライトテストに合格されました。 彼が乗った双発機が着陸していく姿を地上から見ていましたが、カナダに初めてやってきたときから彼のことを知っているので、彼の成長した姿を見ているのはとても感慨深いものがありました。 おめでとうございました。

 最後に事務連絡。 りゅうきちくん、ちゃんと手紙届いていました。 次回からは英語で書いてください(笑)。


(つづく)

2010-01-08

Yaw。

 航空用語の中に「yaw」という言葉があります。 発音は「ヨー」と言う口にしながら実際には「ヤー」と発音します。 飛行機の機首が水平に左右に動く動きのことを差します。 基本的にはフライト中には機首が左右に振れるのは好ましくないため、それを修正するために舵(ラダー)を使います。

 車を運転であれば手でハンドルを回して進路を変え、足でアクセルやブレーキをコントロールしますね。 飛行機の操縦も同じように手を使って操縦桿をひねって進路変更します。 でも足は車の運転とはほとんど全くといっていいほど違う動きをします。 この動きを頭で理解するのはそれほど難しくありませんが、これを実際に機内でやるとなると慣れるまではなかなか大変です。

 生徒さんの中にはこのラダーの使い方で苦戦する方もいます。 既にライセンスを保持している人でもラダーの使い方で感心させられる人は5人に一人いるかいないかくらいです。 かくいう僕も、正直なところは事業用操縦士免許を取得する直前くらいまではラダーの使い方が全然なっていませんでした。 教官資格取得のときのフライトテストでも試験官に「Your feet are lazy!(お前の足は怠けている)」と言われたものです。

 このyaw、なぜ修正しなきゃいけないかというと、飛行機がyawすると飛行進路が変わってしまうというのが一つの理由かと思います。 でも、もっと重要な理由は飛行機がyawすると飛行機の片方の翼が上がり、もう片方が下がってしまいます(rollという動きです)。 こうなると、それを修正するのに今度はエレロンという翼の先の部分を使って翼の上昇を抑え込むことになります(cross-controlといいます)。 これが悪化すると最悪の場合には飛行機は失速、そしてスピン(きりもみ)に入ることになります。 だから危険なのです。

 フライトトレーニングではyawの修正はしっかりできるように努力をしてもらいます。 それは安全に飛行機を飛ばすためです。 難しいのはわかっていますが、基本中の基本なのでそこはしっかりやる必要があると思います。 特に将来エアラインやプロを目指す人には最初からこのくらいはちゃんとできないと、とも思います。 

 っと、教官らしい発言はこの辺にしておいて、っと。 ちょっとしたフライトトリビアでした。 

+++++++++++++++++

 今日は天気が崩れ、フライトはできませんでした。 代わりにブリーフィングを2回やりました。 一人の生徒さんとはナナイモにいくクロスカントリーフライトのブリーフィングをしました。 この生徒さん、なんとか今月中にライセンスを取得したいということで、急ピッチで訓練を進めています。 特に、今月の最後から始まるオリンピックの影響でナナイモ空港が制限区域に指定されているので、オリンピックが始まる前にクロスカントリーの必須訓練項目を終わらせる予定でいます。 飲み込みも早く、大学院にいく予定というだけあって頭も冴えているようなので、天気さえ味方してくれれば今月末までにライセンス取得となると思います。

 明日は久しぶりに4フライトある予定ですが、午前中のフライトは天気の影響でキャンセルになるかも知れません。 冬のビクトリアはお世辞にもフライトトレーニングに向いているとはいえないので、フライトの予定がキャンセルになることは多々あります。 こればっかりはどうしようもないので、予定は余裕をもって組む必要があるようです。


(つづく)

 

 

2010-01-07

慌ただしいビクトリア空港。

 

 今日も比較的穏やかなお天気で、フライトを気持ちよくこなせました。

 今日はタイトル通り、なんだか慌ただしい一日のように感じました。

 朝は久しぶりに霜がおりたので、飛行機のde-icingでバタバタとした感じでした。 僕は自家用機で訓練をしている生徒の飛行機のde-icingのお手伝いをしました。 そしてその生徒さんがソロフライトから戻ってくるのを待っていると、これまた自家用機を所有するパイロットがラングリー空港に向けて飛び立っていってものの15分ほどでビクトリアに戻ってきました。 しかも写真の消防車を2台引っさげて(笑)。 無線を聞いていた生徒の話では、コクピット内に煙が充満したため緊急事態ということでビクトリア空港に緊急着陸したそうです。 幸いなんともなかったようです。

 そして僕は僕で、生徒さんとのフライトでも、ディスカバリフライトでもなんらかの遅延に巻き込まれました。 最後のディスカバリフライトではD'arcy Islandという島の上でorbit(旋回)をして待機せよと指示され、ぐるぐるぐるぐるとしばらく廻っていました。 なぜか今日は空港がめちゃくちゃ忙しかったです。 なんででしょう。

 今晩はエビピラフを作りました。 生米から炒めるからピラフなんですよね。 炊いたご飯を混ぜてはまがい物になってしまうようです。 日本の冷凍食品のエビピラフが実はとても好きなんです。 あの味が作れないかな〜なんて思っています。


(つづく)

2010-01-06

Wings Banquet。

 毎年恒例のフライングクラブ主催、「Wings Banquet」が今年も今月末に開催されます。 2009年度中にライセンスを取得したフライングクラブメンバーが招待され、毎年Esquimaltの海軍の建物内にあるレストランのようなところであります。 担当教官から卒業生全員に賞状などを手渡す式典で、ずっと昔から続くフライングクラブの伝統のようです。 僕は卒業生として1度、教官として1度出ていますが、とても楽しいイベントで好きです。 自分が育て上げた生徒たちとまた顔を合わせることができるのはうれしいものです。 すでに日本に帰国している僕の生徒さん達には賞状を郵送するつもりでいます(覚えていたらですが...笑)。 何名かにはすでに送ってくださいと頼まれています。 はい、ちゃんと送りますよ。 このブログを見ている卒業生の方で昨年中にライセンスを取得した方は現住所をメールしてください。 お願いします。

 卒業生つながりでもう一つ。 フライングクラブの月刊誌、「The Patrician」では毎回フライングの近況や生徒さんたちの話、ファーストソロの写真、筆記試験や実技試験合格者の名前の発表などをしています。 URLはhttp://www.flyvfc.com/about_vfc/patrician.php です。 

 今日は久しぶりに比較的良い天気になりました。 午前中はフライトがなく、午後から2本飛びました。 最近よくひばりのような鳥の群れを空港のそばで見かけます。 ついこの前、JALの旅客機が日本でバードストライクにあったというニュースが流れていたと思いますが、そういうことにつながりかねないめちゃくちゃでかい鳥の群れをよく見ます。 ビクトリアでのバードストライクはあまりないように思いますが、それでも僕の生徒さんの一人が雁と思われる鳥と衝突したことはありますし、ボーイング737のパイロットが離陸直後に鳥がぶつかったという報告を無線でしているのを聞いたことはあります。 明日は我が身という気持ちで万が一のときにどうしようかと考えることがありますが、どういうことになるのかまったく想像が尽きません。 外をしっかり見て、とにかく避ける意外に方法はないんじゃないかと。 Aeronautical Information Manual (AIM)によれば、鳥は飛行機のランディングライトが見えるんだそうです。 ライトを付けてフライトすることはバードストライクを避けることにも役立つんだそうです。 ほんとうかなぁ。

 明日はフライト3本です。


(つづく)

2010-01-05

違法です。

 今日は今年初のグランドスクールの日でした。 日中は雲が低く、雨のせいで視界も悪くてフライトはすべてキャンセルとなりました。 

 今夜の科目はフライトオペレーション。 飛行機の取り扱い説明書である「POH(Pilot Operating Handbook)」を使って飛行機の性能の話や、重量計算などの話をしました。 CARs(Canadian Aviation Regulations)を教えるときは基本的には法律を次から次へと説明していくのみですが、フライトオペレーションの話のときには実際に計算尺を使って計算をしたり、飛行機のパフォーマンス表を用いて計算をしたりするのでとてもインタラクティブに授業を進めることができて楽しいです。 

 グランドスクールが終わり帰路につくと、ハイウェイの脇に新しい標識が立っていました。 「運転中にハンドヘルド機を使うのは違法です」と書いてあります。 意外かもしれませんが、カナダでは昨年までは自動車を運転中に携帯電話を使って会話したりメールしたりするのは合法で、なんのお咎めもありませんでした。 でも、今年に入ってからそれが違法になりました。 僕も気をつけないと。

 明日は休みです。


(つづく)

2010-01-03

賀正! 仕事始め。

 このブログをご覧の皆様、あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いします。

 年越しは特にたいしたことはしなかったのですが、年末の30日に親知らずを1本抜きました。 こちらでは全身麻酔が当たり前のようで、日本でよく聞く部分麻酔は珍しいようです。 当日は朝ごはんを抜き、水も飲まずに来なさいと指示されていたので、そのとおりにしました。 手術室のようなところに通され、点滴をされてものの数分で意識が遠のきました。 気がついたらガーゼを噛んで横になっていました。 な〜んにも痛みなど感じずに親知らずの抜歯に成功! いや〜、よかった。

 術後も順調で、昨日くらいからやっと固形物を食べれるようになりました。 抗生物質は飲んでいますが、痛み止めは飲んでいません。 よく親知らずを抜くと腫れるとか、痛むという話を聞きましたが、そんな不安は杞憂でした。 ラッキーでした。

 今日は3日。 僕にとっての仕事始めです。 こちらでは1月1日から仕事にいく人もいます。 日本とは文化の違いを感じます。 今年の「飛び初め」は天気があまり良くない中を雲をよけながら飛びました。 冬のビクトリアらしいです。 それからは幾分天気が回復し、フライトを2本飛びました。 良いスタートだったと思います。

 今年の目標ですが、ずばり決めました:

  1. 体力作りをします。 筋力および持久力をつける! これが目標です。 そのためにサイクリングやら、ランニングやら、筋トレやらをしようかと思っています。
  2. まだ持っていないパイロット資格のMulti-IFRを年内に取得します。 さらには年内にはATPL(定期運送用操縦士資格)取得に必要な経験もつけることができるように思いますので、一気にATPLまで上り詰めれたら最高だなと思っています。
 っと、主にはこの二つを目標に頑張っていこうと思っています。 他には、今年も健康に過ごせればいいなと思っています。

 今年もいろんなパイロットの方と交流ができたらいいなと思っています。 まだお会いしていないカナダ在住のパイロット、教官の方々や、これからパイロットを目指す日本の方々、すでにお会いしたことがあるパイロットの方々ともいろんな形で交流が持てればと思っています。

 今年も皆様にとって良い一年となりますように。


(つづく)