2012-10-27

いつでも快晴。


 この前、フライトしていたときに外の景色(上の写真)を見ながら昔思っていたことを思い出しました。 「パイロットになれば、例え地上では土砂降りでも、雲の上に上がってしまえばいつでも快晴だ」ということです。 今思えば、これは子供の頃にパイロットになりたいなと思った理由の一つだったような気がします。 子供の頃はいつも日暮れまで外を駆け回っているような感じだったので、悪天候が嫌いだったせいかもしれません。 雲の上に上がるといつも快晴。 今の仕事を始められてよかったな〜とつくづく思った瞬間でした。

 一方、地上はというと、ハイレベルは冬がやってきた感じです。 これがハイレベルで過ごす初めての冬になるので、果たしてどのくらいまで「冬」になるのかわかりませんが、雪が降って積もりました。 気温は常に氷点下。 今日はマイナス10度、体感気温がマイナス12度だったようです。 こういうとかなり極寒のように聞こえると思います。 寒いのは寒いですが、湿度が低いので、雪はさらさらのパウダースノーだし、気温もそんなに寒くは感じません。 これは昔住んでいたSaskatoonでの冬とおんなじ感じです。 ただ、気温がマイナス20度近くまで下がると、息をする度に鼻の中が凍る感じがします。 まだそこまで下がるのには時間があるので、少しずつ身体が慣れていくものだと思います。 といいながら、あと5日ほどでシフトが終了して休暇に入りますので、その休暇の後にハイレベルに戻ってくるときにはまた気温が下がっているんじゃないかと思います。 

 ↓の写真は空港近くのFootner Lakeという湖。 凍ってます。 散歩しにいったんですが、石や樹の枝を投げつけても氷が割れないくらい凍っています。 もっと凍ったらきっと上を歩けると思います。 湖へのアクセスロードの景色はもうクリスマスが来たようにさえ思えてしまいます。 




(つづく)


2012-10-20

15時間。

 ここ数日は忙しく飛んでいました。 Medevacの仕事はAir Taxiという分類に入るオペレーションで、カナダの航空法では第703条にその運行に関する決まりが記されているので、一般的に"703 Operation"と呼ばれています。 ちなみにエアコミューターが704、エアラインが705オペレーションです。 主に飛行機の種類や、何人乗客を乗せて飛ぶかによってオペレーションが分類されています。

 703オペレーションを含む事業用オペレーションに従事するパイロットにはFlight Duty Time Limitationというものがあります。 簡単に言えば、「1日何時間以上は働いてはダメですよ」という勤務時間制限です。 1日の勤務時間(待機時間を含む)は14時間。 必要があればこれを延長することも許される場合があります。 

 この前、初めて15時間勤務の日がありました。 朝5時くらいから夜8時前まで。 飛んでいたのは5時間弱ですが、患者さんや荷物を載せたり、地上待機時間を含めてぎりぎり15時間に収まった感じです。 この日はさすがに疲れました。

 で、待機時間になにをするかというと、だいたいは食事と買い物です。 もっとも頻繁に行くであろうEdmonton City Centre Airportには会社の車があるので、それに乗ってエドモントン市内に出向くのが多いようです。 先日は会社の他のベース空港からのクルーも合流して買い物に出かけました。


 これまたアルバータ州らしく、アウトドアストアにはハンティングセクションが大々的に展開されていて、普通にライフルや銃弾が売っています。 こういうのに馴染みがない日本人にはちょっとショックが大きいです・・・。 

 空港には救急車が常に常駐しているようで、所属する会社や地域によって形や塗装が違ったりします。 ↓の救急車はフォートマクマレーベースの救急車のようです。 ちゃんとキングエアの絵が描かれてます。


 最近のフライトでは雲の上を飛んだり、雲の中を飛び続けたりというのが多くなってきました。 教官時代だったら雲の中のフライトはアイシングなどにも気をつけないといけないからいろいろ気が張っていたものですが、キングエアでの場合には飛行機が万能だし、一緒に飛行する機長達は皆経験豊富だし、ほとんどなにも感じないまま雲の中に入ります。





(つづく)

2012-10-16

仕事してます。


 今日の写真は昨日のエドモントン市営空港です。 後ろにエドモントンのダウンタウンが見えます。 エドモントンはアルバータ州の州都だそうです。 ビクトリアもそうですが、州都に指定されている市は意外と大きすぎず、同じ州にもっと大きな市があったりするのが多いように思います(ビクトリアは州都ですが、BC州の場合はバンクーバーのほうが圧倒的に大都市です)。

 今回のシフト開始から4日ほど経ちました。 昨日はなかなかエキサイティングな日になりました。 エドモントンまで妊婦さんを運び、そこで数時間待機後に脚の悪いおじいさんをFort Vermilionまで運びました。 そしてハイレベル空港に戻ってきました。 先輩曰く、この時期は季節の変わり目で天気の悪い日が多いけど、もっと気温が下がってくるとまた少しフライトに適した季節がやってくるそうです。 最初のシフトではアプローチのすべてがvisual approachでしたが、今回のシフトではVOR approachやRNAV approachをほぼ毎フライトやっています。 いろいろ学ぶことが多くてエキサイティングです。

 昨日のフライトで運んだ患者さんはどちらも良い方でした。 体調が悪くて気分もすぐれないでしょうに、フライトのあとには「Thanks for flying me today」とかとお礼を言ってくれました。 患者さんにお礼を言われたのは昨日が初めてだったとおもいます。 その言葉を聞いて、自分がやっていることが誰かの役に立っているんだなぁと改めて実感し、ちょっと感動しました。

 エドモントンは今日も天気が良いみたいですが、ハイレベルは今日も雲が低い、どんよりとした天気です。




(つづく)

2012-10-02

アルバータ州。

 今日は、僕が仕事をしているハイレベルという町があるアルバータ州についてちょっと書いてみます。

 詳しく知るにはここを見てもらうのが一番手っ取り早いですね。 正直、僕もそんなによくはアルバータ州のことを知っているわけではありません。 でも、ブリティッシュコロンビア州から来た僕にはいろんなことが違って見えます。

 ここで、「これを見たらアルバータ州に来たな〜と思う瞬間ベスト5」をやってみます。

第5位から。



 天気の移り変わりが目に見やすい。 嵐が何キロも向こうから近づいているのがはっきり分かったりします。 これは昔、サスカトゥーンに住んでいたときも同じでした。 BC州は地形が複雑なので天気の移行がわかりにくかったりすることもありますが、プレーリーでは比較的わかりやすいようです。



第4位。


変わった虫がいる。 また、虫が多い。 今は秋なのでそれほどでもないようですが、蚊やハエが多いです。 夏はもっと凄いらしい(汗)。 


第3位。

牧草地帯が多い。 とにかく土地が広いので、麦を作っている畑なんかが延々と続いています。 また、その幹線道路なんかが何キロもまっすぐ続いているのが当たり前です。 まっすぐすぎて地平線の向こう側までいっちゃっていたりします。 初めて見た時はちょっと感動しました。 あと、畜産もさかんで、牛や馬がいる牧場をたくさんみます。 こちらには本物のカウボーイがいたりします。 子供の頃には憧れたもんですが、生で見ると結構異様な雰囲気を醸し出しています(苦笑)。

第2位。


とにかくスケールがデカい。 起伏があるのは西のロッキー山脈のあたりで、それ以外は草原(いわゆるプレーリー)が広がっています。 一旦上空に上がるとハイレベル周辺では山なんてまったくなく、地平線が360度広がります。


そしてかなり偏見が入った個人的意見による第1位。


車がデカい! とにかく写真のようなピックアップトラックが多く走っています。 どれも4リッター以上のエンジンを搭載している場合が多いです。 しかも人気は国産車(北米車)。 アルバータ州の人たちは日本車や最近人気の韓国車にはあまり興味がないようです。GMC、Dodge、Fordなどのアメ車が人気です。 アルバータはガソリンと税金が安いので、燃費が悪くてもOKなのかな?

っていう感じのところで仕事をしています。


(つづく)