2013-02-25

ウィニペグに行きました。

 先週は忙しい日が続きました。 以前にも書いたかもしれませんが、今僕がいるフォートマクマレーは以前いたハイレベルよりもフライトの数が多いベースです。 今のところ、ほぼ毎日、少なくとも2日に1回はフライトがあります。 僕的には忙しいほうが飛行時間が貯まるし、腕前も上がるのでうれしいのです。

 先日、とても忙しい1日を体験しましたので、その日のことを書きたいと思います。 その日はフォートマクマレーからEdmonton City Centre Airportまで行き(飛行時間50分ほど)、そこからEdmonton Int'l Airportまで行きました。 City CentreからInt'lまではたった10分程度のフライトで、かなりばたばたと忙しいフライトになりました。 上昇したと思ったらすぐに降下。 これがEdmonton Int'lに行く初めてのフライトになりました。 そこで患者さんをピックアップ。 そして今度はさらに南下してCalgary Int'l Airportまでひとっ飛び。 ここがすごかった。 ILSアプローチをしたのですが、ILSのminimumsは200ft。 天気は地上に霧の層が発生していて、300ftでBrokenという報告。 もしかしたら下りれないかも?と思いながらアプローチをし、ミニマムに到達するほんの数秒前になってようやく滑走路のアプローチライトが見えました。 いや〜、これはエキサイティングでした! そこで患者さんを下ろし、次の患者さんをピックアップ。 ここでまた霧が濃くなってきて、離陸に必要な視程ぎりぎりに迫ってきているところを慌ただしく離陸。 車輪が滑走路を離れたと同時くらいに雲・霧に突入! これも初めての経験でした。 そして今度はなんとWinnipeg Int'lまで飛ぶことになり、約650NM (約1200km)の距離を飛行しました。 風があったので、3時間近いフライトになりました。 多分僕が今まで飛んだ中で一番距離も時間も長いフライトだったと思います。 ウィニペグはアルバータ州の隣の隣の州にある市です。 もちろんウィニペグに行くのは初めて。 到着したのは朝3時過ぎでした。 


ウィニペグで給油中。


 ウィニペグには元同僚が働いていて、たまたまFacebookのcheck-inを見てくれたその同僚が空港まで会いに来てくれました。 短い間でしたが再会を喜び、救命士達が空港に戻ってきてからすぐにフォートマクマレーまで帰ることになりました。 これまた長いフライトで、3時間近く飛びました。 この頃になると機長も僕も結構ヘロヘロで、機長はフライト中にお昼寝をしていました(笑)。 かなり爆睡されていたらしく、無線なんかも聞いてなかったみたいです。 途中、軍の練習空域にさしかかりそうになったときに管制官から呼ばれ、「今のスピードだと、そこの進入禁止空域がアクティブになるまでに通過し終わりそうにないから、次のwaypointを経由してフォートマクマレーまでフライトしてください」とダイバートの指示を出されました。 機長は爆睡で聞いておらず、僕が一人でGPSにそのwaypointを入力。 オートパイロットでそれらをトレースしてフライトしました。 この瞬間がなんだかプロフェッショナルパイロットだな〜と思った瞬間でした(笑)。 

 結局その日は8時間フライトしました。 いつもは短い日で2時間ほど、長くても4時間ほどのフライトがほとんどなので、この日がいかに長い時間コクピットにいたかがお分かりいただけるかと思います。 ベースに到着したときにはもう朝でした。 


サスカチュワン州上空の朝焼け。


(つづく)

2013-02-17

二度目のお誘い。

以前、カナダにある航空会社でももっとも大手の一つである某社から「面接に来ない?」というお誘いをもらったことがありました。 ビクトリアでの教官職を辞めるちょっと前で、いろんなところに自分の履歴書をばらまいていたころにこの会社にもレジメを送っていました。 送った時はまさか連絡なんて来ないだろうと思って、半信半疑だったんですが、なぜか僕の経歴でもお眼鏡にかなったようで、面接に招待されたというわけです。 

 僕が教官をやめて次の仕事にステップアップしようと思っていたとき、友達には「レジメを送ってからなんらかの反応があるまでに半年はかかる」と聞いていました。 彼の言っていたことは本当に正しくて、実際に半年間はどこからも、なんの返事もなく、「こりゃ、僕の経験値ではまだまだダメってことなんだな〜」と意気消沈していたのを覚えています。

 そして 半年後、いきなりいろんなところから面接のお誘いをもらいました。 最初のお誘いは電話でのインタビュー。 オンタリオにある会社でナバホとメトロを飛ばす仕事でした。 いや〜、あのときは本当にうれしかった。 お給料は安いし、東海岸だし、僻地だし、行くのは大変だと思ったけど、外国人パイロットの僕が誰かに自分の経験や能力を認めてもらえたのは本当にうれしかったです。 結局、ジョブオファーをもらいまして、契約書まで送ってもらいました。

 そうこうしているうちに、今働かせてもらっているアルバータの会社からもインタビューのお誘いがきました。 ここのほうがオンタリオの仕事よりも条件もお給料もスケジュールも飛ばす飛行機もよかったので、オファーをもらってから一両日中に「働かせてもらいます」というお返事をしました。

 神様というのは本当にいたずら好きです。  アルバータの会社に「行きます」といってから、3〜4社から立て続けにインタビューに呼ばれました。 この業界は本当に浮き沈みが激しい業界で、パイロットの需要があるときには一気にくるけど、ないときは全然ないという感じです。 僕はどうやらタイミングがうまくあった時期に申し込みをしていたよう。 このときの1社が今月になって面接に行ってきた某超大手航空会社です。 そのときにはお断りのメールを書きました。 「本当は行きたいけど、つい最近次の仕事先を決めてしまいましたので。 また応募させてもらいます」と書いたメールを送りました。 その会社からまた今回お誘いをもらえ、今回は行くっきゃない!と思ってこころを決めました。

 面接のためにトロントまで行きました。 トロントに行くのは初めてでした。 僕が休暇中に面接のお誘いが来たので、それからは超ばたばたしました。 しかも面接日は僕の勤務日と重なっていました。 急遽、同僚に休日を交代してもらい、フライトのブッキングをし(某社負担!)、そこからは休暇返上でインタビューの準備です。 着ていくスーツや靴を用意し、インタビューで聞かれそうな質問に対する答えを考え、トロントでのホテルを予約し、etc。 本気で行くのを止めようかと思ったくらい大変でした(笑)。

 結局トロントには2泊3日で行くことになりました。 インタビューは定年した旅客機の機長二人との面接で、その前に人格テストや適性検査を4時間ほどかけてやりました。 自分なりに正直に、出来る力を出したつもりなので、どんな結果が来ても後悔はないと思います。 トップエアラインの面接を、それも無料で、体験できただけでもよい経験になったと思います。 もちろん合格できていればうれしいですが、こればっかりはなんともいえません。

 そんなこんながあって、ようやくフォートマクマレーに戻ってきました。 昨日は2週間ちょっとぶりにフライトしました。 いや〜、感覚が鈍ってます(笑)。 とりあえずはいまできることを一生懸命やらないとな〜と思っているところです。 今から飛行機のシステムの復習をします!


(つづく)