2015-05-31

今年2度目の一時帰国。

 5月22日から30日までの間、今年2回目の一時帰国をしました。 今回は嫁さんなしで、単身での一時帰国です。 22日の朝にビクトリアを出発し、バンクーバー経由で今回は大阪・関西国際空港に行きました。 

 僕が2006年にカナダに渡って来た頃にはまだエアカナダの関空ーバンクーバー直通便があったのですが、それから数年してその路線が休止になりました。 それからは日本に行くなら成田空港経由でしか日本には帰れないようになりました。 ところが今月からエアカナダのレジャー航空会社としての位置づけで、主にはバケーションの目的地になるようなところに飛んでいるエアカナダ・ルージュ(Air Canada rouge)がバンクーバーー関空間を飛ぶようになりました。
 
 

(上:Air Canada rougeの機体 機材はB767型機)

 このルージュ、聞いた話ではなるべく安価に旅行したい人のためにシートピッチ(間隔)を狭く設定しているようで、カナダ人の中には「前席に膝があたるくらい狭い」っていう人もいるくらいです。 僕は大柄でもない短足日本人ですのでそんな問題はなく、いたって快適でした。

(上:膝にはまだ余裕がある感じで不満はなかった)

 ルージュは、パイロットはエアカナダのパイロットですが、客室乗務員はすべてルージュの客室乗務員で、初期訓練はディズニーで受けているらしく、なんだか身なりとかキャビン内でのサービスの“ノリ”みたいなのがそんな感じだな〜っていう印象を受けました。 好き嫌いは別れると思います。 客室乗務員は全員名札をつけているのですが、その名札のフォントがディズニーらしいというか、なんというか、ちょっとファンキーな感じでのフォントで、僕はちょっと嫌でしたけど(笑)。

 それはさておき、今回も社員パスを使わせてもらっての帰国でした。 ビクトリアからバンクーバーはぎりぎり乗れたという感じでしたが、バンクーバーから関空まではだいたい半分くらいが空席で、おかげで隣には誰も座っていなくてすごく快適でした。 飛行時間は10時間ちょっとくらい。 自分の持っているスマホやiPadなどで機内エンターテイメントサービスの閲覧ができます。 これはなかなか画期的だなと思いました。 そのため、座席にはテレビ画面がありません。 お年寄りとか年配の方でスマホなんか持っていないとか、「wi-fi」っていわれてもよくわからない旅行者の方には少し厳しいかと思いますが、まあこれは時代の流れのような気もします。 実際、自分の端末で好きなようにテレビや映画が見れるのは「アリ」だなぁと思いました。 端末がない人のためにiPadの有料貸出もしていました。 

 関空到着後、そのまま実家の福井に帰りました。 それから数日間、実家でだらだら。 時差ボケも2日目にはだいぶよくなり、兄の娘とも少しですが遊んでやることができました。  久しぶりに近所の公園で逆上がりができるところをかっこつけて見せようとしたら首が攣りました。 それが今でも痛いんです(涙)。 地元のショッピングセンターにも行きました。 福井は田舎ですが、それなりに発展していて、生活に不便がないように感じます。 万が一、パイロットの仕事ができなくなって福井に帰ることになっても、とても便利な生活ができると思います。

 滞在3,4日目は叔父と叔母がそれぞれ遊びに来てくれ、いろいろなところに連れて行ってもらいました。 最近になって、自分が子供の頃に叔父・叔母と接した感じと、今、大人になってから接する感じはなにかと違うように感じるようになりました。 子供と大人というよりは、大人と大人という感じで話ができるのが新鮮です。 特に、自分の父親や祖父母の昔の話や、叔父や叔母の若かりし頃の話というのは、子供の頃の僕ではまず聞くことがなかったであろう内容だったり、聞いていたとしても理解できていなかったことが多かったであろうと思いますが、今はそういう話を聞くことができ、時代の流れを感じることが出来ますし、身内の過去についての知識を掘り下げることもできて、とても興味深く感じます。 なんというか、親族・身内の話を聞くことで自己が確立できるというか、アイデンティティーを見いだせるというか、なんかそういう感じの印象を受けています。 

 毎日天気がよく、気持ちが良かったです。 それにしても最近の日本は暑いです。 毎日最高気温は28度前後だったと思います。 叔母には車で海に連れて行ってもらいました。 懐かしい海岸線はとても綺麗でした。 子供の頃にはよく友達と釣りに行った砂浜も、今では狭く感じます。 次回はここで久しぶりに投釣りをしたいと思います。

 (上:三国サンセットビーチ)

 (上:雄嶋)

 (上:石川県にあるおしゃれな喫茶)

 実家での時間を楽しんだ後は大阪に一泊し、以前働いていた職場に久しぶりにお邪魔してきました。 元同僚の皆さんもお変わりなく、9年前に戻ったような錯覚に陥りました。 夜ご飯を一緒に食べることができ、久しぶりの昔話に花が咲きました。 あいにく、お世話になっていた元上司や同僚の方が海外出張だったので会えませんでした。 とても残念です。

 大阪では日本でやらなければいけなかった買い物などをし、ラーメンを食べたり、いろいろ楽しいこともできました。 JR大阪駅構内はだいぶ変わっていてびっくりしました。 次の日には関空からバンクーバー、そしてビクトリアに帰ってきました。 復路も半分くらいが空席で、快適な空の旅になりました。 ゴールデンウィークが終わったこの時期は天気も悪くないし、旅行客も多くないので日本への帰国にはもってこいだと思います。 これが桜の時期とか真夏になってしまうと旅行客や国内でも移動している人が多くて大変だと思います。 来年もこの時期に帰れたらいいかな〜なんて思います。

 今日、明日、明後日はまだお休みで、それから仕事再開です。 最初は3日間だけの連勤で、その後数日間休みです。 今年の休暇は一応これでおしまい。 またバリバリ働きます!


(つづく) 


2015-05-12

訓練終了。

先週、バンクーバーにある訓練施設で半年に一度の訓練を受けてきました。 Line Oriented Flight Training(略してLOFT=ロフト)という訓練です。 その名の通り、実際の運航に準じた訓練で、普段通りの運航をそっくりそのままシミュレーターをつかってやるような感じの訓練で、目的地に向かってフライトしている途中でいろいろなことが起こります。 システムの不具合や火災、エンジン停止などです。 それらを機長、客室乗務員(教官が客室乗務員に扮していて、実際には客室乗務員はいません)と協力して解決し、救難信号を出したりし、代替空港へ無事に着陸するというものです。 途中で酸素マスクやゴーグルを装着したりするので、なかなかエキサイティングです。 とはいえ、実際にはこういうことは起きてはならないことですし、起きてほしくはないですが、万が一そういうことになってもちゃんと対応できるように訓練をしています。 


 バンクーバーで二日間に渡って行われた訓練は無事に終了し、これでまた半年間飛べることになりました。 訓練が終わってバンクーバーからカルガリーに戻り、そこからまた数日間仕事でした。 今回は訓練などの影響で自宅を10日ほど留守にしました。 それでもペアリングは比較的楽で、天気も良く、楽しく仕事ができました。 訓練が終わってホッとしたからっていうのもあると思います。 下の写真はカルガリーに戻る途中のデッドヘッドの機内から。 まだ山には少し雪が残っていますね。


 昨日まで二日間のペアリングで、オーバーナイトはエドモントンでの宿泊でした。 エドモントンはアルバータ州の州都で、市内には州議事堂があります。 下がその写真。 ホテル近くのレストランで朝食を食べた後、天気も良かったのでふらっと散歩してきました。 丸いドーム型の屋根が印象的で、見栄えのする建物です。 


 昨日の夜、仕事を終えてビクトリアに戻ってきました。 今日から4日間休みです。 今日はいろいろな雑用をこなしました。 天気がよく、もう上着を羽織らなくても良い気温になってきました。 日本はもう気温が25度以上とか・・・。 今月末に日本に帰ろうと思っているので、今のうちから心配です。


(つづく)

2015-05-01

休暇終了と読書。

 今日で今月の休暇が終わります。 長かったような、短かったような。 最初のうちはいろいろと約束事があったり、人と会ったり、ちょくちょく出かけていましたが、最後の1週間ほどは本当に特に大したこともせず、ゆっくりまったりと過ごしました。 だいたい毎日、「今日は〇〇をする」っていう課題を決めて、それに取り組みました。 例えば「掃除」、「靴磨き」、「料理」、「読書」、など。 きっと定年後の人生ってこういう感じだろうなって思いました。 特にやることもなく、時間だけはたっぷりあるっというか、ありすぎて困るっていう感じ。 体にそれほどガタが来てなければきっと定年後の生活って楽しいだろうなと思いました。 

 読書ですが、ここ最近になって本を読むようになりました。 面白いですね〜、本。 今までは本当に本が嫌いで、じっと座って活字だらけの本を読むという行為ができなかったんです。 本を読めたらいいのになとはずっと思っていましたし、読もうと思えば読むことはもちろんできたでしょう。 でも、読もうという気力がなかったというか、きっかけがなかったのだと思います。 ビクトリアにある市立図書館には日本語の本が少しだけあります。 僕の勝手な想像ですが、日本から来た留学生とか会社員とその家族の方々が日本から持ってきたか、または、日本から取り寄せて読んだ本を図書館に寄贈したのではないでしょうか。 文庫本やらハウツー本、カナダに関する本やワーホリの本など、それこそいろんなジャンルの本がそこそこ揃っています。 僕は嫁さんの影響で村上春樹と吉本ばななの本から読み始めました。 昨日、「ノルウェイの森」を読み終えました。 本を読むのが苦だったころは今読んでいるページのページ数(右下か左下に印字されている数字)にしょっちゅう意識がいって、「まだ〇〇ページかよ」とがっかりすることが多かったのですが、今はそのむしろ逆で、「もう〇〇ページしかないの?」とがっかりすることのほうが多くなりました。 日本を離れて日本語の活字に飢えているのでこういうことになっているのかも知れません。 もともとエッセイのような現実や実体験に基づいた話が中心の本は好きだったように思いますが、特に小説のような物語系が以前は苦手でした。 「他人の作った想像のお話に付き合ってられない」なんて小生意気なことを思っていましたから。 でも、ストーリーによっては入りこみやすいものと入りこみづらいものがあるということを実感できるようになりました。 僕も少し大人になったんでしょうか。 本を読んでいると他のことを気にしなくて良いし、自分だけの世界に入れるので時間つぶしには最適というのが本当の理由かも知れません。 特に今回のような目的も特に持たない長い休暇の時間つぶしにはもってこいだったように思います。

 今日の夕方からまたカルガリーで、明日から仕事再開です。 今月の仕事のスケジュールは結構めちゃくちゃで、ビクトリアにはなかなか戻ってこれそうにありません。 残念ですが、今月は半年に一度の訓練もあるし、月末にまた10日ほど休暇があるし、そういった理由で普段はやらないようなペアリングにあてがわれています。 しっかりリフレッシュできたので、しっかり働こうと思います。 今回の休暇の間にどれだけ飛行機を飛ばす感覚が鈍ったかが少し気になりますが(苦笑)。

 写真は先日釣りに行った時に見つけた、恐らく鹿の骨です。




(つづく)