2016-12-13

いきなり冬&サンフランシスコ。

 12月に入り、「今年は雪もまだ降ってないし、気温もそんなに下がらないし、どうなってるんだろうね〜」なんて話を頻繁にしていました。


 が!!


 冬はいきなりやってきました(笑)。 僕が日本から戻ってくると、普段はほとんど雪など降ることがないバンクーバー空港が雪化粧をしていてビビりました。 「あれ? もしかしてカルガリーにダイバートした?」って一瞬本気で思ったほどです。 


(上:僕が住んでいるところの側を流れる川も凍りました。)

(上:仕事でよく行くホワイトホースは−33度。 「極寒」ですって・・・苦笑。)

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(上:散歩の途中で見かけたうさぎです。雪が降っても元気に走り回っています。)


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 先日、カルガリーからサンフランシスコまで行って来ました。 片道2時間ちょっとのフライトです。 サンフランシスコに行く時はいつもなにかが起こります。 過去数回のフライトでもそうでした。 他のパイロットと話をしていても、「今からサンフランシスコまで行くんだ」って言うと、「Good luck!!」って皮肉たっぷりに言われるような感じです(笑)。 なぜなら、サンフランシスコへのフライトはなんらかの理由でいつも遅延が発生し、オンタイムで飛べることはほとんどないからです。 

 そして今回も例外ではなく、出発前から3時間ほど地上待機を余儀なくされました。 どうやらサンフランシスコの天候が悪く、サンフランシスコへ飛んでくるトラフィックの量を制限しているとのこと。 「Ground Delay Program」と呼ばれるもので、テイクオフできる時刻が航空管制に制限されることを指します。 幸い、ゲートに向かう前にこの遅延についてディスパッチャーから連絡が来ていました。 なので、できた時間を利用して朝ごはんを食べたり、コーヒーを飲んだりしてまったり過ごしました。 

 霜が降りていたこともあり、出発前にはde-icingスプレーをし、予定よりもだいぶ遅れて離陸しました。 フライト自体はスムーズで、特に問題もなく、簡単なフライトです。 今回はILSで着陸だったので、いつものようにクレイジーなビジュアルアプローチをする必要もありませんでした。 サンフランシスコ空港は忙しい空港の割には周波数がタワーもグラウンドも1つずつしかありません。 そのため、無線はノンストップで誰かが話しています。 誰かの会話が終わった瞬間に発信をしても、他にも同じタイミングで発信している人がほぼ毎回いて、お互いをブロックしちゃうことも多々あります。 しかも、前回行ったときには誰かがstuck microphone状態(無線の発信ボタンが押し込まれた状態でひっかかってしまい、ず〜っと発信している状態になってしまうこと。 こうなると他の飛行機のパイロットが無線で喋ろうとしてもつながりません)になっていて、えらい目にあいました。 今回はそういったトラブルもなく、スムーズなフライトでした。

 (上:お隣のゲートにはユナイテッドの747が停まっていました)

  サンフランシスコは雨。 海から張り出した雲が空港を覆っていて、雲底は低かったです。 この空港はユナイテッド航空のハブ空港の一つのようで、そこらじゅうにユナイテッドの機体が停まっています。 特に747が現役でいまでも飛んでいて、見ているとなかなか楽しいです。 他にもアジア系の航空会社のエアバス330/340やら、日本航空の787、その他のワイドボディー機がたくさんいます。 そんな中を我々は小さなCRJ900で運航しています(笑)。 一旦空に上がってしまえば巡航高度もスピードもワイドボディー機とはそんなに変わらないんですけどね。 

 サンフランシスコやヒューストンなどはこの時期でも気温が比較的高く、パイロットには飛びやすい環境です。 というのも、気温が0度以下になると「cold temperature correction」という作業が必要になります。 これは、気温が0度を下回ると気圧高度計が正しい海抜高度を表示できなくなるので、正しい高度を表示させるためにはその誤差を計算し、そのご差分を表示されている高度に足す、という作業をしなければいけません。 簡単な暗算ですが、毎回のフライトでやるとなるとちょっと面倒です。 そういうことをしなくてすむ温暖な場所へのフライトはこの時期大歓迎です(笑)。



(つづく)

2016-12-07

訓練と一時帰国(その2)

 日本にいるのに日本時間に順応しないというのは不思議なものです。 

 -日本時間の午前2時過ぎ(カナダ時間の朝)にはまだ真っ暗の中、銀座の街を散策。 朝ごはんを食べ、また徒歩で街を散策。 







 -日本時間午前6時過ぎには前からやってみたかった皇居ランを敢行。 本当はもっと早くに走りたかったのですが、さすがに午前4時とかに走ると暗いし、職質を受けるのではないかと思ってやめておきました。 皇居の周りはいいですね。 国会議事堂前にも立ち寄り、気分は完全に観光客! 











 -ランニング後は2度目の朝食。 日本に戻ると食欲がもりもり湧いてきます。 ご飯おかわり自由の食堂で朝からご飯を3杯もおかわり。 

 -食後はスタバでコーヒー。 ドリップコーヒーがカナダの倍の400円近くもすることにびっくりしました。 

 -日中は買い物などで銀座・有楽町周辺を散策。 いや〜、やっぱり日本は便利でモノが豊かです。 

 -夜は小学時代の親友でピアニストの友人と食事。 楽しい話がたくさんできました。 

 -さすがに夜になると疲れてきて、その日の夜は日本の夜のタイミングで寝ました(これが実は失敗!)。 翌日は日本時間の朝に起きました。 

 -そして朝はまたもランニング。 今回は浅草方面に向けて川沿いや首都高の下、下町っぽいところを走りました。 スカイツリーを見ながら河川敷を走るのは気持ちが良いです。 日本でのランニングはカナダでのランニングとはまた趣が違って良いです。 

 -ホテルを午前中にチェックアウトし、自身初めてとなる秋葉原を散策。 行列のできるラーメン屋に立ち寄り、午後3時過ぎにはバスに乗って東京を離れ、成田空港に到着しました。 あとは時間を潰し、ラウンジでゆっくりし、バンクーバー行きの午後7時のフライトで日本を離れました。

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 カナダに戻ってきて2日経ちました。 日本にいる間もなるべくカナダ時間で行動したつもりでしたが、やっぱり時差ボケにはかかるみたいです。 原因はきっと2泊目の就寝時間。 もろに日本時間で寝て、日本時間で起きました。 初日に張り切りすぎて走りすぎたのか、日中に歩き過ぎたのか、はたまた夜のお酒が聞いたのか。 たった一晩日本時間でぐっすり寝ただけで時差ボケになるとは思いませんでした。

 なにはともあれ、2泊4日でも日本への一時帰国を満喫できることがわかったので、また機会があれば同じように帰国してみたいと思います。 実家にも戻りたいですが、2泊ではちょっとむずかしいです。 またそれは長期休暇が取れた時にしようと思います。

  明日からまた仕事で、明日はカルガリーからサンフランシスコに行きます。 サンフランシスコに行くときはいつも波乱が起きます。 出発がものすごく遅れたり、サンフランシスコに到着後にゲートが空いてなくて1時間近く待たされたり・・・。 明日はなにが起きるでしょう。 楽しみです(笑)。


(つづく)





 

2016-12-06

訓練と一時帰国(その1)

 11月はとても忙しい月になりました。 月の上旬に休みをまとめて取ってロンドンに行ったため、カナダに戻ってきてからは必死に働きました(笑)。 特に、11月18日からはほぼ毎日仕事でした。 航空法に基き、連続勤務できる日数は限られているんですが、そのMAXで働きました。 

 僕が働く会社では、毎月の勤務日・休養日はリクエストを出すことができます。 リクエストを出すと、「ブロックビルダー」という役割を請け負っているパイロットの一人が機種・ベース毎にいて、その人が担当する機長と副操縦士のスケジュールを立てるということになっています。 このスケジュールのビッド(リクエスト提出)が毎月中旬頃にあり、下旬までには翌月のスケジュールが確定するという仕組みです。 リクエストはブロックビルダーが精査し、年功序列制度に基いてスケジュールが決定していきます。

 僕は通常「長い休み、長い勤務日」をリクエストします。 働くときは長い日数働きますが、そのかわり休みも長くなります。 今のところ、月の半分ほどはお休みです。 なので、うまくいくと毎月1週間ほどの連休を取ることができます。 しかも、これを月末にもってきて、翌月も「長い休養日を月初めに」とリクエストを出し、これがうまく通ると2週間ほどの連休のできあがりです! 僕が旅行等でいろんなところに行けているのはこの制度と、こういうスケジュールをリクエストしているおかげです。 ありがたや、ありがたや(笑)。 というわけで、いつも遊んでいるわけではなく、働く時は一生懸命働いています。

 連勤続きの途中にはトロントにて6ヶ月に一度の資格更新訓練とテストを受けてきました。 また、その直前には通常の運航中に監査を受けるラインチェックも受けました。 どちらも合格し、これでまた半年間CRJに乗務できます。 これら以外にもウェブ上のトレーニング(主に飛行機のシステムなどの理解確認)をこつこつやっていました。 CRJに乗務するようになって1年が経過しようとしているので、いろいろとトレーニングイベントが重なった形です。

(上:シミュレーターの様子)

 訓練が終わり、約2週間のハードスケジュールが終わったあと、6日間の連休ができました。 カルガリーにいても特にすることもなく、今住んでいる家の上の階で床張替えをするという話を大家から聞いていたので、カルガリーにいてもゆっくりできない!と思って一時帰国することにしました。 今回は2泊4日の強行スケジュールです。 今まで日本に帰国するときは短くても1週間以上は滞在していたので、こんなに短いのは初めてでした。

 今回の帰国にあたり、一つ実験をしてみました。 それは、

 「カナダ時間のまま、日本滞在できるか?」

 です。 つまり、日本にはいるものの、体内時計はカナダ時間のまま滞在できるのかということです。 これはちょっと興味がありました。 

 カルガリーから成田へはこの時期は直行便は毎日飛んでいるわけではないので、今回はバンクーバー経由成田行きとなりました。 今回も往路は結構空いていて快適でした。 日本に到着したのが3日の夕方(カルガリー時間で真夜中といった感じ)です。 

  続きは次回。


(つづく)