2017-02-15

勉強してます。


 最初の会社研修が終わってから早くも10日以上経ちました。 これまでずっと毎日勉強してきました。 壁に写真のようなコクピットのポスターを貼り、スイッチ類、計器類の場所を覚えたり、操作を覚えたりしています。 これまでセスナ機以外に3種類の機種を操縦していきました。 
  • キングエア200
  • ダッシュ8 100/300シリーズ
  • CRJ 200/900シリーズ
です。 さすがに3機種の操縦方法を覚えるプロセスを経験すると、なんとなくですが勉強の方法が身についてきます。 僕が最初にやるのはだいたい暗記系の勉強です。 例えば、リミテーション。 最大の離陸重量が何キロだとか、最高速度が何ノットだとか、そういう感じの項目の暗記です。 30代も後半で、まもなく40歳に差し掛かろうとしているのに今だに中高生のように暗記カードを作っています(笑)。 他にはフロー。 例えば、離陸前にチェックする項目をすべて暗記し、身体に覚え込ませていきます。 それからSOP(Standard Operating Procedures)や緊急時の手順などを少しずつ足していく感じで勉強しています。  暗記系の勉強を最初にやりたい理由は、ある程度数字や手順を暗記できるとなんとなくですが「勉強してる」っていう気になり、モチベーションが上がるからだと勝手に推測しています。 でも、流石に毎日これをやっていると疲れてきますし、飽きてきます。 なので、飽きてきたら他の項目を勉強したりします。 しかし、何事にも限界というものがあり、こんな勉強を毎日部屋に篭ってやっていてもやる気が続かないことがあります。 そんなときには勉強する場所を変えたりもします。 それでもだめなら潔くお休みを入れます。

 というわけで、今日は一日勉強をお休みしました。 天気がよかったので、外でうさぎに餌をやったり、お隣の猫と戯れたり、久しぶりにランニングにもいきました。 夜はゆっくり映画でも見てリフレッシュというつもりです。 何事もオン・オフが大事です。

 今回が僕にとって初めてのボーイング機になります。 まだ操縦していないのでなんとも言えませんが、勉強してきた内容から察するところ、「かなり良い飛行機」という印象を受けています。 世界2大航空機メーカーはアメリカ・ボーイングとフランス・エアバスです。 ここカナダではどちらも良く見かけます。 ヨーロッパに行くとエアバス機が圧倒的に多いように思います。 どちらが良いとか悪いとかは両方操縦してみないとわかりませんが、僕は正直なところボーイングで良かったと思っています。 ボーイング767は80年代のデザインで、初飛行から30年以上もの時間が経っています。 上のポスターの写真を見ていただければわかるとおり古い飛行機です。 最後に乗務したCRJはフルグラスコクピットで、計器類はすべてコンピューター画面に表示される形式でしたが、今回はアナログな計器類が多い印象を受けます。 しかし、システムのデザインやナビゲーション能力などは80年代の飛行機とはとても思えません。 さすがに海を越えて長距離を飛ぶ飛行機はデザイン哲学そのものが違っているように思います。 これでヨーロッパや日本に行くのが今のうちからとても楽しみです。 

 さて、また明日から勉強します。


(つづく)

2017-02-07

転職しました。

 久しぶりの投稿になります。 実は先月中旬をもって今までお世話になったリージョナル航空会社を退職しました。 2014年4月から3年弱働かせてもらいました。 この会社ではリージョナル路線を飛んでいました。 最初の1年半はダッシュ8(100シリーズと300シリーズ)というターボプロップ機に乗務しました。 その後、CRJ(200シリーズと900シリーズ)というジェット機を1年強飛ばしました。 どちらも操縦は楽しかったです。 

 ダッシュ8はどちらかといえばノロマな飛行機でした。 速度も音速の半分以下で、もっさりとした操縦感覚の飛行機でした。 しかし、飛行特性はとても安定していて、戦車のような頑丈さを誇る機体でした(笑)。 このダッシュ8では主にカナダの西海岸から中部を飛び回りました。 以前住んでいたビクトリアや、同じバンクーバー島のナナイモなどでのオーバーナイトは良い思い出です。 

 一方、CRJは小型ではあるもののジェット旅客機ですので速度は速く、音速の80%程度の速度で巡航できます。 動きも機敏で、とにかくハイパフォーマンス。 そのため、安全にフライトできるマージンがやや狭く、ダッシュ8に比べるといろいろと気を使うことが多かったです。 巡航速度が速くなる分、移動距離も圧倒的に長くなりました。 一番遠いところではカナダのカルガリーから約4時間ほどのフライトでアメリカ・テキサス州のヒューストンまで行きました。 他にもアメリカの都市に飛ぶことが多かったので、いろいろ学ぶことができました。 

 さて、今回移ることになった会社は、カナダの最大手のエアラインの一つです。 ここに到達できることをずっと目標に頑張ってきたのでとてもうれしいです。 この会社ではボーイング767型機の副操縦士からスタートとなります。 

 (上:ボーイング767型機 写真はイメージです ウィキペディアより)

 (上:ボーイング767の操縦室  ウィキペディアより)
本当は最新型機ボーイング787(ドリームライナー)がいいな〜なんて甘いことを考えていましたが、残念ながら僕には回ってきませんでした。 ボーイング767は古い機体ですが、いわゆる「ワイドボディ」の分類に入る機体です。 離陸重量はなんと約180トン。 今まで飛ばしていた飛行機の4倍以上の重さです。 乗客数も200名以上。 今まで飛ばしていた飛行機よりも3〜4倍多いお客さんを運ぶ計算になります。 就航路線もカナダ国内はもとより、海外に行くことが多くなるようです。 ヨーロッパ、中南米、そして日本! 成田便もあるので、これで永年の夢だった「自分の操縦する飛行機で日本に帰る」ことが叶うことになります。 これはうれしい! (もちろん、訓練に無事合格したら、という前提付きですが・・・)。 

 こう書くと良いことばかりのようですが、残念なこともあります。 一つ目はトロントに引っ越さなければいけなくなったこと。 僕は西海岸の雰囲気が好きで、できればバンクーバーベースに行きたいと思っていましたが、残念ながらトロントベースになりました。 そのため引っ越しを余儀なくされます。 まだ引っ越す時期は未定ですが、訓練終了後すぐに引っ越すと思います。 二つ目はセニオリティ。 前の会社ではいつのまにかかなりシニアなポジションになっていたので、スケジュールが希望通りになることが多かったです。 10日連休とかも簡単にスケジュールを調整すれば組むことができました。 今回の会社ではまたまたセニオリティリストの一番下に逆戻り(涙)。 そのため、しばらくはリザーブポジションになりますし、リクエストもほとんど通らないであろうと覚悟しています。 3つ目は就労日数。 恐らく前の会社よりも働くんじゃないかと思います。 でも、成田便などを担当できれば「成田で3泊」なんていうペアリングもあるみたいです。 大変なところもあるけど、楽しみなことのほうが今は多い感じです。  

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 1月後半から約2週間、会社研修を受けにトロントまで行って来ました。  今回のグランドスクールには30名のパイロットがいました。 今、航空業界はパイロット不足と就航路線拡大の波が来ていて、この会社も今年だけで300人近いパイロットを採用する予定だとか。 運良くこの波に乗れた感じです。 パイロットのほとんどはリージョナル会社から移籍してきた人でした。 研修が終わり、今は次の訓練が始まる前の勉強の期間でカルガリーに戻ってきています。 勉強は暗記することがものすごく多いですが、CRJを飛ばしていたおかげで767のシステムや操縦方法にもいろいろ共通点が多いことがわかりました。 少しずつ着実に用意をして訓練に挑むつもりです。 訓練は2ヶ月ほど、バンクーバーにある訓練施設で行われます。 またホテル暮らしが始まります(苦笑)。


 
(つづく)