2020-02-29

最近の航空業界動向。

 今月も先月同様フロリダへのフライトが多いです。 今日まで四日間、モントリオールとフロリダ・フォートローダーデールの往復を毎日こなすペアリングをやりました。 毎日同じルートを飛んでいるのですが、天気、飛ばす機材の調子など、いろいろな違いがあってなかなか面白かったです。 とはいえ、四日間も家に帰れず、毎日短いレイオーバーは身体に答えます。 今日家に帰って来たらどっと疲れが出たように感じます。 明日は一日だけ休みで、ここから怒涛のシングルデー連発がしばらく続きます。

 今の航空業界はあまり明るいニュースはありません。 コロナウイルスの件もあり、我が社も中国へのフライトはキャンセルとなっています。 また、737maxは今もなお運航禁止が続き、運行再開の見通しは立っていないようです。 これらの影響もあり、また、世界的な先行き不安感も相まって我が社の株価も急落しています。 これまで毎月30人以上のパイロットが雇用されてきましたが、これからしばらくは採用の波も落ち着くのではないかと考えます。 これまでもSARS, 9.11, 破産手続きなどの際には採用は中断され、パイロットの一部はレイオフされました。 これはこの業界では時々起こることです。 そもそも営業成績の悪い会社などは今回のような社会状況の際には影響がもろにでます。 中国では大手航空会社が破産したとの情報もあります。 社会の影響を受けやすいのが航空業界です。

 とはいえ、この流れがずっと続くことはおそらくないでしょう。 株価もいずれは元の水準に戻ることと思います。 ただ、それがいつになるのかは誰にもわかりません。

 中には、「今パイロットを目指すのは止めておいたほうが良い」という人がいます。 もしかしたらそれは一理あるかもしれません。 ただ、僕はそうは思いません。 いずれは経済も勢いを取り戻すでしょう。 そうなると、またパイロットの採用も一気に回復します。 そうなると、その時点で免許を保持していて経験もある人から順番に採用されます。 採用再開を待ってから訓練を始めると波を一度逃すこととなります。 また、極論を言えば、パイロットになることが夢でそれがパッションであれば目標に向かって猛進すべきで、何が何でもパイロットになってやるという強い気持ちを持っている人がいずれはパイロットになれるのではないかと心のどこかでは思っています。

早く状況が改善することを祈っています。



(写真上:先日行ったフランス領Pointe-a-Pitreでのお隣は747でした)

(写真上:フロリダでのレイオーバーは短かったですが、空は綺麗でした)





(つづく)