このブログを読んでくださっている方ならすでにご存知かと思いますが、フライトトレーニングは決して安くはありません。 自家用操縦士免許を取るのにだいたい100万円ほどかかると思います。 訓練生からよく聞く話のひとつに、「あと少しで訓練資金がつきてしまう」というのがあります。 訓練資金がなくなるとそこで訓練が一旦中断になってしまいます。 そして再開するころには前回習ったことを忘れてしまっていることもあります。 こういうこともあって、訓練は資金のめどがついて初めて始めることを個人的にはお勧めしています。
今日は4フライト飛びましたが、最後のフライトの生徒さんはまさにこのパターン。 「あと何フライトでフライトテストを受けられる?」という質問を受けました。 あと5〜7フライトくらいは必要になると思うと告げるとなんだか不満そうな顔。 訓練費用が足りなくなるかもしれないそうです。 かわいそうですが、こういうことは十分余裕をもって取り組んだほうがいいんじゃないの?というのが個人的な意見です。
フライングクラブにいよいよフルモーションフライトシミュレーターであるRedbird FMXが導入されました。 ようやく組みあがってこれから運輸局の認証をうける作業に入ります。 既に一度試したことがあるんですが、なかなかリアルに動きます。 個人的には今までの古いタイプの全く動かないタイプのシミュレータが好きなんですが、時代の流れは明らかにフルモーションです。 実機では体験できない緊急時訓練などには最適なようです。
(つづく)
3 件のコメント:
YouHaveControl.net 様
ネットで自家用ライセンスの訓練について情報収集していたので、大体日本円で100万くらいかかるというのは把握していました。期間は2ヶ月くらい(飛行時間80hくらい)でしょうか?多めに見積って3ヵ月、150万円くらいで修了できればいいかな~なんて、計画は何にも具体化していないのに勝手に妄想だけが先走っています・・・妄想でも楽しいです。 妄想ついでに、いつかは多発と計器飛行証明も取りたいと思っています。
一度も飛んだことないので分からないのですが、わざわざ限定解除の訓練が必要なほど単発と多発は異なるのでしょうか?
Wangさん
今まで担当した生徒さんの場合は飛行時間はだいたい60〜80時間ほどでPPLを取得されています。 期間は早い人では1ヶ月で取得した人もいますが、この方の場合はPPL訓練開始前に飛行経験があったということですので、まったく経験がない場合にはやはり最低でも2〜3ヶ月はかかると思います。 費用は平均的な運動神経をお持ちの方であれば150万円もあれば十分取得可能だと思います。 多くの日本人生徒さんの場合は英語力不足のために訓練が滞っています。 英語力さえしっかりしていれば2〜3ヶ月で十分訓練は修了できます。
多発と単発は操縦そのもの(旋回、上昇、下降)などはさほど変わりませんが、緊急事態の対処方法がかなり違います。 2つのエンジンのうち、1つのエンジンが停止すると推進力のバランスが崩れますので、飛行機はまっすぐは飛びません。 さらに、出力が減りますから、水平飛行を継続することも困難になります。 また、多発機の場合にはプロペラの角度を変えることができるエンジンがほとんどで、プロペラ角が一定のセスナ172などとはコントロール方法がかなり違います。 そういったことを多発限定解除の訓練で学びます。 多発も計器飛行もエアラインパイロットを目指す方には必須資格です。 例えエアラインには興味がなくとも、技量向上にはかなり役立つ訓練ですので、時間的・金銭的に余裕があるのであればぜひ訓練をお勧めします。
YouHaveControl.net様
いろいろご丁寧にありがとうございました。
今後の参考にさせていただきます。
今からエアラインのパイロットを目指すというのは現実的ではありませんが、飛行技術向上のためにお勧めということなので是非多発も計器証明も取りたいと思います。多発があれば操縦できる機種も増えて楽しそうですし。楽しみです。
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