皆さんご無沙汰しています。 今夜、本土への二泊三日の小旅行を終えて無事にビクトリアに戻ってきました。 よく考えたら今住んでいる家を離れたのは今回で2回目で、
1年ぶりのことでした。 今回の旅は特別なことをしたわけではないのですが、「初めて」が続いたのでなかなかエキサイティングな旅になりました。
1日目は午後1時のフェリーに乗ってバンクーバー島を離れました。
車のままフェリーに乗り込むというのがまず最初の「初めて」でした。 ハイウェイのサインに従って進んでいくと高速道路の料金所のようなところがあって、そこでチケットを購入しました。 ビクトリアのSwarts Bay(スウァーツベイ)からバンクーバーのTsawwassen(“スワッセン”または“ツワッセン”と発音します)までは1時間半のクルーズで、料金は約5000円(人が1000円で車が4000円ほど)です。 フェリーに乗り込んで、車を停めるのですが、果たしてもう車を出て上の旅客デッキに上がっていいのか、それとも車の中にいないといけないのかがわからず、少しおどおどしました。 しばらくしてエンジンを切り、鍵をかけて上のデッキに上がって窓から見慣れたガルフアイランドの景色を眺めました。 Tsawwassenについてからさ〜どうしようと考えた結果、とりあえず
バウンダリーベイ空港に行ってみることにしました。 バウンダリーベイではこのブログに時々コメントをくださるJaviatorさんに会う予定でしたが、僕が行ったときにはすでに帰宅された後だったようでした。 仕方ないので30分ほどでバウンダリーベイを後にしました。
次に向かったのはこれまた僕のブログを通してお知り合いになったYさんのお宅です。 Yさんは僕よりも少し前にピットメドウズ空港で教官証明を取得された先輩パイロットです。 メールのやりとりを何度かさせていただいていて、今回本土に行くということでご自宅にお招きいただきました。
GPSをたよりに車を走らせていると、
全然違う方向に進んでいました(笑)。 約束の時間には間に合いそうもないので電話をして遅れる旨を伝え、30分ほど遅れてなんとかYさんのアパートに到着しました。 それにしても本土はビクトリアとはだいぶ違います。 建物は多いし、道は複雑だし、車は多いし、それに皆
ビュンビュン飛ばします(笑)。 ビクトリアでは僕はどちらかというと速いほうのグループに入ると思いますが、バンクーバーでは遅いくらいでした(皆120km/hくらいで運転していました)。 (写真下:本土のハイウェイ)
それはさておき、やっとYさんにお会いすることができました。 Yさんは既にご結婚されていて、Yさんの奥様にもお会いすることができました。 奥様のお手製料理や自家製のおいしいパンやデザートをご馳走になりながら今までずっと話したいと思っていたことや聞いてみたかったことなどを中心に夜遅くまでいろんなお話をすることができました。 さらには図々しいことに、その日の夜はYさんのお宅に泊めていただきました。 さらにさらに、次の日の朝出発する前にはサンドイッチまで持たせていただきました。 なにからなにまで親切にしていただいて本当にありがとうございました!
翌日はいよいよ
リロエットへのドライブでした。 ひたすら車を東に走らせ、とりあえずチリワック方面に向かいました。 途中、アボツフォードでトイレ休憩を兼ねてガソリンスタンドに入り、トイレを済ませてコーヒーを買ってまた出発しました。 Yさんのお宅を出て、2時間ちょっとでホープに着きました。 ホープで燃料を満タンにして、そこからフレーザー峡谷を北に向かって走り出しました。 ホープまでは交通量は比較的多かったですが、ホープから北に向かうルートにはほとんど車はいませんでした。 数分に1台車が通るか通らないかという具合です。 途中で小雨がぱらつきましたが、路面のコンディションもよく、心配していた凍結なども皆無で安全に運転できました。 途中でLyttonやBoston Barといった、以前マウンテンフライトで上空から見たエリアを通過しながら、「ここは確か上空から見えたな〜」とか、「こんなのあったっけ?」といったことを思いながら運転をつづけました。 途中で休憩エリアがあったので、そこでランチを食べ、トイレ休憩をしてまた走り出しました。 (写真下:休憩エリアにて)
(写真下:フレイザー峡谷)
午後2時半頃にリロエットに到着しました。 ずっと楽しみにしていたシートン湖から流れ出す水が流れ込む河原を見ると、なぜか水の色がターコイズブルーではありません・・・。 おかしいな〜と思いながらもシートン湖に向かうとやっぱり水の色は以前見た色ではありませんでした(落胆)。 せっかく5時間近くもかけてはるばるやってきたのに・・・(涙)。 どうやらこの時期は水の色はエメラルドグリーンではないようです。 (写真下:シートン湖)
綺麗な湖ではありましたが、リロエットの街には他にはたいした見所もないようだし、次の日は最低気温が
マイナス8度くらいまで下がるという天気予報が出ていたので凍結が心配になったので、仕方なくその日のうちにバンクーバーまで戻ることにしました。 そこからはペンバートン、スキーリゾートで有名な
ウィスラー、スクウォミッシュなどの街を通ってひたすら山を下りました。 (写真下:リロエットとペンバートンの中間の山岳地帯)
途中で雪が路面にあるエリアがあったのでスピードを落として通過しました。 結局3時間ほどでバンクーバーまで戻ってきました。 バンクーバーでのその日の宿となったユースホステルに到着したのは午後7時頃でした。 実に約10時間ほどぶっ通しで運転していたことになります。 こんなに長い時間運転をするのは初めてでしたが、やればできるもんですね(笑)。 長時間運転をしているとランナーズハイのような心理状況になることに気がつきました。 自分はF1ドライバーだ!というような誤った感覚に陥りそうになりました(笑)。 その日の夜は5年ほど前に初めてカナダに来たときにも滞在したユースホステルに泊まりました。
今朝はバンクーバーのダウンタウンエリアを少し散策しました。 やっぱりバンクーバーは大都市でした。 僕が初めて訪れたときよりも明らかに
都市化が進んでいてかなりびっくりしました。 高層ビルや車、人の数に驚きました。
24時間営業の店なんかもたくさ んありました(ビクトリアにはあまりありません)。 ああいう都会に住むというのも悪くはないな〜と思いつつも、田舎者の僕にはシドニーくらいの
のほほんと した街のほうが性に合っているのかなとも思います(笑)。 (写真下:バンクーバーの町並み)
散策が終わったらユースホステルをチェックアウトして、それからバウンダリーベイ空港に再び向かいました。 ここでようやくJaviatorさんと会うことができましたが、彼は訓練で忙しかったようで、挨拶をした程度で終わりました。
それからは航空用品を扱うAviation Worldというお店にいったり、リッチモンドというエリアのチャイニーズマーケットにいって昼ご飯を食べたり、Delta Air Parkという小さな空港にいったりして、午後5時のフェリーでビクトリアに戻ってきました。 (写真下:リッチモンドの中華マーケット)
長くなりましたが、今回はいろんな方にお会いできたことがなによりの成果でした。 シートン湖の水の色が意外に「普通」だったことに落胆はしましたが、1000km以上の道のりを僕のぽんこつ車でトラブルなく回れたことが純粋に楽しかったです。 次はいつこんなことができるかわかりませんが、次回はもっと遠出してみたいと思います。 一人旅もいいですが、次は誰かと一緒に行きたいな〜とも思います(笑)。
今日は疲れてしまったので旅行の報告はこの辺にしておきます。 明日は一日ゆっくりするつもりですが、明後日からはまたいつものリズムに戻す予定です。 まずは教官証明の訓練で学んだことを復習して、ウェブサイトの改訂に取り組み、航空無線のマテリアル作成などをやろうと思っています。
それではまた明日。
(つづく)