「カナダの北部の冬」または単純に「カナダ」というと日本の皆さんはオーロラ鑑賞を想像するかも知れません。 そのオーロラ、先日クルーハウスから見えましたので写真におさめてみました。
この2枚、時間にして10分以内の間隔で撮影しています。 なのにだいぶ見え方が違いますよね。 オーロラって結構動いているんです。 色はこんな感じの緑色ですが、正直なところ、本物はもうちょっとだけ色が薄いかな?と思います。 これはデジタル一眼で絞り開放、シャッタースピードを15〜20秒くらいに設定して撮影して、ソフトウェアを使って少しだけ明るさを調整しています。 肉眼で見るオーロラは写真で見るよりも神秘的です。 マイナス30度近い気温にさらされているのを忘れてシャッターを押し続けてしまいました。
フライト中に見えるオーロラのほうが、地上から見えるオーロラよりも迫力があると個人的には思います。 数週間前のフライトでは我々の上を円を描くようにオーロラが取り巻いていました。 あれを写真に収められたらいいな〜と思いますが、カメラを固定できないからきっと無理だと思います。 GoProみたいなHDカメラがあれば撮れるのかも?と思いますが、今の僕にはそれを買う経済力がありません(涙)。
フライトのほうですが、引き続きいろいろなことを経験して勉強しています。 僕が所属するベースにはキャプテンが4人ほどいますが、飛行機の基本的な飛ばし方は皆同じなのですが、細かいところが皆違います。 我々はキングエアという飛行機を二人で飛ばすので、会社が定めたSOP(Standard Operating Procedure)に沿って運行します。 このSOPにはすべてが明記されているわけではないので、特に記載のない項目に関しては機長の度量と判断に任されるというわけです。 皆それぞれ特徴があるのでそれにあわせたりするのが大変なところもあったりしますが、間違ったことを言われていない限りは学べるものは学ばせてもらうという姿勢で望むよう心がけています。 今、FOとして飛んでいるのはきっと僕が教官だった時に一緒に飛んでいた生徒さんのような気持ちだと思います。 今になって「あの時はこういうふうに指示しておけばよかったな〜」とか、「あのときは言いすぎていたかも?」と反省することがあります。 この経験が自分が機長にいずれなったときに役立つものだと思います。
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿