2015-05-02

休暇終了と読書。

 今日で今月の休暇が終わります。 長かったような、短かったような。 最初のうちはいろいろと約束事があったり、人と会ったり、ちょくちょく出かけていましたが、最後の1週間ほどは本当に特に大したこともせず、ゆっくりまったりと過ごしました。 だいたい毎日、「今日は〇〇をする」っていう課題を決めて、それに取り組みました。 例えば「掃除」、「靴磨き」、「料理」、「読書」、など。 きっと定年後の人生ってこういう感じだろうなって思いました。 特にやることもなく、時間だけはたっぷりあるっというか、ありすぎて困るっていう感じ。 体にそれほどガタが来てなければきっと定年後の生活って楽しいだろうなと思いました。 

 読書ですが、ここ最近になって本を読むようになりました。 面白いですね〜、本。 今までは本当に本が嫌いで、じっと座って活字だらけの本を読むという行為ができなかったんです。 本を読めたらいいのになとはずっと思っていましたし、読もうと思えば読むことはもちろんできたでしょう。 でも、読もうという気力がなかったというか、きっかけがなかったのだと思います。 ビクトリアにある市立図書館には日本語の本が少しだけあります。 僕の勝手な想像ですが、日本から来た留学生とか会社員とその家族の方々が日本から持ってきたか、または、日本から取り寄せて読んだ本を図書館に寄贈したのではないでしょうか。 文庫本やらハウツー本、カナダに関する本やワーホリの本など、それこそいろんなジャンルの本がそこそこ揃っています。 僕は嫁さんの影響で村上春樹と吉本ばななの本から読み始めました。 昨日、「ノルウェイの森」を読み終えました。 本を読むのが苦だったころは今読んでいるページのページ数(右下か左下に印字されている数字)にしょっちゅう意識がいって、「まだ〇〇ページかよ」とがっかりすることが多かったのですが、今はそのむしろ逆で、「もう〇〇ページしかないの?」とがっかりすることのほうが多くなりました。 日本を離れて日本語の活字に飢えているのでこういうことになっているのかも知れません。 もともとエッセイのような現実や実体験に基づいた話が中心の本は好きだったように思いますが、特に小説のような物語系が以前は苦手でした。 「他人の作った想像のお話に付き合ってられない」なんて小生意気なことを思っていましたから。 でも、ストーリーによっては入りこみやすいものと入りこみづらいものがあるということを実感できるようになりました。 僕も少し大人になったんでしょうか。 本を読んでいると他のことを気にしなくて良いし、自分だけの世界に入れるので時間つぶしには最適というのが本当の理由かも知れません。 特に今回のような目的も特に持たない長い休暇の時間つぶしにはもってこいだったように思います。

 今日の夕方からまたカルガリーで、明日から仕事再開です。 今月の仕事のスケジュールは結構めちゃくちゃで、ビクトリアにはなかなか戻ってこれそうにありません。 残念ですが、今月は半年に一度の訓練もあるし、月末にまた10日ほど休暇があるし、そういった理由で普段はやらないようなペアリングにあてがわれています。 しっかりリフレッシュできたので、しっかり働こうと思います。 今回の休暇の間にどれだけ飛行機を飛ばす感覚が鈍ったかが少し気になりますが(苦笑)。

 写真は先日釣りに行った時に見つけた、恐らく鹿の骨です。




(つづく)

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