さて、今回の休暇前にはイタリアのベネチア、そしてペルーのリマにいって来ました。
ベネチアに飛ぶのは今回が初めてでした。 一緒に飛んだ機長は、「僕は今月はベネチアにしか行ってない」ということで、なんでも月曜から金曜まではお家の修繕に終われ、週末はベネチアペアリングのみをやっているとのこと。 ベネチアへのアプローチなど、すでになんども経験されているだけあっていろいろアドバイスをもらえ、比較的楽な初ベネチアとなりました。 この機長曰く、「イタリアは英語のアクセントが強すぎる」とのこと(笑)。 北大西洋を超え、シャノン、ロンドン、フランス、イタリアと航空管制が引き継がれますが、確かにイタリアに近付くに従って英語のアクセントが強くなり、ボンジュールだの、ボンジョールノだの、チャオだのといった言葉がよく聞こえて来るようになります。
ベネチア空港には2本の平行滑走路があるのですが、今は東側の滑走路が工事中とのことで、使われているのは西側の滑走路のみです。 ベネチア空港はそれほど交通量が多い空港のようではありませんでしたが、それも滑走路が一本に減ると、どうしても捌ける交通量が減ります。 そのため、この日もアプローチする航空機の数が多く、我々は5番目。 ホールド(空中待機)の指示がでるかな?と思っていたのですが、管制によるレーダーベクター(飛ぶ方角を指示されること)のみで、ホールドはありませんでした。 無事に着陸後、ゲート番号を言い渡され、そちらにタクシーしてこの日のフライトは無事終了となりました。
空港からホテルまではシャトルで10分ほど。 ベネチアは車の走行が禁止されているようで、ホテルがあるのはベネチアからちょっと離れたところです。 空港に着き、いつものように仮眠をとりました。 2時間ちょっと眠ったあと、いつもどおり「ここはどこ?私はだ〜れ?」状態で起き上がり、シャワーを浴び、早速ベネチアの観光地へ行く用意をしました。 カナダを出発して夜中じゅう飛行し、ベネチアに到着したのはカナダ時間の早朝です。 そのため、ホテルにつく頃にはかなり疲労困憊していました。
我々が滞在するホテルでは、ホテルからベネチアの入り口までのシャトル送迎サービスがありました。 そのため、そのサービスを往路だけ予約し、復路は電車で帰って来ることにしました。 午後2時半のシャトルでベネチアまで移動。 シャトルを降り、ちょっと歩くとガイドブックでよく見る風景が広がって来ました。
では写真をどうぞ!
街中は橋と運河がいたるところにあります。 とても絵になる景色ばかり。
この日はあいにくの雨。 どうやらここしばらくベネチアは雨続きのようで、観光客は傘やカッパ、そして土産店で売っているナイロン袋のようなカッパと靴カバーをつけていました。
サン・マルコ広場。 とても綺麗な建築物。
ベネチアといえばゴンドラ(小舟)。 これに乗る観光客が大勢いました。
これは有名なためいき橋。 囚人が収監される直前に見る橋だったので、囚人がためいきをつくことから名付けられたとか。
あいにくのお天気でしたが、雨がやむこともあり、結局6時間弱歩き回りました。 最後のほうは入り組んだ街並みに迷うこともありましたし、橋と運河を見すぎて飽きちゃった部分もありました。 観光でベネチアに行くのであれば1日もあればお腹いっぱいになるなというのが正直な感想です。 観光の最後に素敵なレストランに入り、パスタなどに舌鼓をうち、電車に乗ってホテルまで戻りました。 その夜は爆睡。
翌日、朝9時頃に起床し、ホテル側のカフェまで行ってカプチーノとチョコレートクロワッサンを朝ごはんに購入しました。 さすがイタリア、コーヒーはどこで飲んでもハズレが少ないです。 エスプレッソ好きには天国です。 フライトは午後1時過ぎの出発。 この日もあいにくの曇りでした。
この日のルートは偏西風を避けるために北部のルートを選択し、西経30度を過ぎてからはグリーンランドの南端をかすめるような形で飛行しました。 グリーンランド周辺では無数の流氷・氷山をみることができました。 上の写真の下部分に見える白い点々はすべて流氷・氷山です。
動画もどうぞ。
今回のフライトが約1年ぶりのETOPSフライトとなり、大西洋横断の手順の良い復習となりました。
今月からは夏シーズンが本格的にスタートし、フライトの多くがヨーロッパ方面へと移行します。 僕の今月のフライトの多くはギリシャ・アテネ行きです。 また楽しいサマーシーズンがスタートします。 一方で体力的には消耗が激しい時期でもあります。 気を引き締めてかかろうと思っています。 また、今月下旬には訓練も待っています。 またもや忙しい月となりそうです。
(つづく)
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