国際航空運送協会(IATA)が今後の航空業界の需要回復の予測を発表とのこと。 昨年2019年度の水準に戻るのは、国内線で2022年、国際線で2024年、とのこと。
ちなみにこのIATA、そして国際民間航空機関(ICAO)はどちらも本部がここモントリオールにあります!(っと、つい最近知りました・・・笑)
しかも、場所は道を挟んで真向かいにあります。 以前、街の中を散歩していたら、見覚えのあるICAOのロゴがついた旗が掲げられているビルを発見してようやく知りました。 ICAOは日本やヨーロッパでは「イカオ」、北米英語圏では「アイカオ」と発音します。
話を戻しますが、IATAは航空需要が戻るには2年ほどはかかるという見通しを示しているようです。
航空需要が戻るには各国の都市封鎖や国境封鎖が部分的にでも解除されることが条件になります。 記事によると、IATAは国内線であれば7~9月に再開するという想定での予測だそうです。 今のヨーロッパ諸国や自分のいるカナダ、北米やアジア方面の動向を見ていると、7~9月で妥当なような気もします。 台湾は今秋から海外からの観光客の受け入れを再開するとも言っていますね。 やはり秋口までは今のように人々の動きが滞った時間が続くような勢いです。
このように、今後の見通しが不透明なため、僕自身もこれからこの業界や旅行業界がどうなるかはまったくわかりません。 そんななか、これからパイロットを目指すつもり(または、つもりでいた)の方々からメールやFBで問い合わせをもらっています。 質問の内容は「昨今の状況を鑑みて、パイロットを目指すか、それとも他の道を進むか、どちらが良いと思いますか」というものです。
ごめんなさい、僕にはわかりません。
理想論・精神論で言えば、
「パイロットになるのが夢ならば、なにがなんでも突き進んでいってください!」
と言いたいところもあります。 今まで通りの景気や流れであればこういうことを言っていましたが、今の状況を見るとそう簡単にこういうことをいうのはあまりにも無責任とも感じます。
ということで、今、僕にこういう質問をされても、
「ご自分で判断してください」
としかいうことができません。 ごめんなさい m(._.)m こんな状況であってもパイロットを目指して訓練を始めないと一生パイロットにはなれません。 やらなければいけないことを粛々とこなし、タイミングが回ってくるのを待つことはできますし、そうすればパイロットにはなれます。 ただ、そのタイミングがいつになるかはわかりませんので、長い間待つことになる可能性が高いです。 ただし、そのタイミングが来てから訓練を開始するのでは時差が生まれるため、雇用の波を逃す可能性もありますね。
今のうちに準備をして、待ち続ける精神的・金銭的余裕をお持ちであれば、パイロットの道を進めば良いでしょう。 不安がどうしても多く、自分は安定した生活が欲しいという方はやめておいたほうが無難かも。 パイロットに一旦なれたとしても、また10年後にはこのようなパンデミックが起こり、職を失う可能性がありますからね。 歴史を見るとそういう感じになっています。 とはいえ、どんな職種であっても影響を受けるのは変わりませんから、自分のやりたいことを10年間やって、パンデミックが来たらその時を耐え忍ぶ準備をするのもありかな?
ん〜、なかなか難しいですね(汗)。
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿