2020-07-30

過去ログ:2006年10月17日〜2006年10月19日

ビクトリア3日目:スクールに行きました。
2006年10月17日火曜日


 今日は午前中にVictoria Flying Clubに連れて行ってもらいました。 まずはオフィスの方々に紹介してもらい、建物のなかを見せてもらいました。 ビクトリアに来て毎日のように思うのは、人がとても親切で丁寧であることです。 こんなことをいうと偏見と思われるかもしれませんが、カナダ人の多くは同じ北米のアメリカ人よりも親切に感じます。 分からないことは質問をすればなんでも教えてくれるし、外国人で英語が拙くても、しっかり聞こうとしてくれます。 僕がアメリカに留学していたときには話すら聞いてくれず、無視されたりした経験があるので、それとどうしても比べてしまいます。 なにはともあれ、クラブの方は全員親切で感じの良い人々ばかりでした。

 その後はクラブの周りをうろちょろしたり、無線機を借りてタワーと航空機の会話をモニターしたりしました。 幸い天気も持ち直してきたので、青空のもとで日光を浴びながら飛び交う飛行機やヘリコプターを眺めていました。 また、今までメールでお世話になっていたマネージャーの方にも挨拶をし、アパート探しの情報をもらったり、メディカルチェックの予約を次の土曜日にいれてもらったりと、とても有意義な時間を過ごせました。 フライトはアパートが見つかって落ち着き次第開始する、ということにするつもりです。

 午後にはアパートに戻ってきて、ネットや新聞を使ってまた部屋探しです。 何件か電話をして、早速1件目を見にでかけました。 昨日の夜ようやく日本から持ってきたマウンテンバイクを組み立てたので、それで出かけました。 カナダの道では自転車は車の仲間として扱われることが多いようで、ヘルメット着用は義務化されているそうです。 また、歩道ではなくて車道を走らなければいけないようです。 日本にいる感覚で信号無視なんかはもちろんできないので、おっと!っと思うことがありました。 見に行ったのは一軒家の1室で、離婚した男性が家の部屋を持て余しているので貸し出したいとのことでした。 電話のときから「怪しい・・・」という印象を持っていましたが、実際に訪ねてみると、「やっぱり怪しい・・・」と思いました(笑)。 でかい体の中年のおっちゃんで、外国人はあまり好きではないような感じです。 部屋は地下室で、本当に小さい。 なのに、広告にはdeluxeとか書かれてました。 とりあえずまた連絡すると告げて帰りました。 もう彼に会うことはないでしょう(笑)。 明日には午前とお昼から1件ずつ見に行くつもりです。 残念なことに、どちらも電話越しにはとても怪しい男だと思いました(笑)。

 写真はVFCの建物です。 今まではネットでしか見ていなかった建物に実際に入ったことで、ますますカナダに来たという実感がわいてきました。 仕事を辞めてここまで来ちゃって、本当によかったのかな?と不安になることもありますが、ここまで来たらもう後には引けません。 気を引き締めて取り組もうと改めて思いました。
 
 
(つづく)

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ビクトリア4日目:引き続き部屋探し。
2006年10月18日水曜日


 今日も引き続き部屋探しをしました。 昨日、新聞やインターネットで見つけた部屋のオーナーに電話をして、今日は午前中に1件、午後に1件見に行きました。

 1件目はダウンタウンに近いところにある家の1室。 その部屋専用の入り口があると書いてあるので、いったいどんなところかと思いながらバスに乗ってダウンタウンへ。 こちらは日本と違ってすべての道に名前がついていて、家の目立つところに番地が書いてあることがほとんどなので、目的の場所を探すのはとても簡単です。 とはいえ、慣れない場所ですから、なかなか目的地を見つけられないこともあります。 今朝の家はなかなか見つけられなくて、結局道を歩いていたお年寄りに道を聞きました。 んまあ、「知らないわ」と言われましたけど(笑)。 雨が降る中歩き回り、ようやく発見。 家に入るとすぐに男が出てきました。 挨拶をして部屋を見せてもらいましたが、1)ちいさい、2)ドアは取ってつけたような、とても簡素なもの、3)外の道との距離が近すぎる(なかなか説明できませんが・・・)、4)大家が怪しい っということで、却下となりました(笑)。 果たして僕が気にし過ぎなんでしょうか。

 その後は一旦滞在先に戻り、しばらくしてから2軒目へ。 徒歩で30分ほどの距離です。 今日の写真はその2軒目への途中で見つけた紅葉している木とまっすぐの道です。 道に迷いながらもなんとか到着。 1時の予定が1時20分頃に到着しました。 すぐに男性と女性が車から出てきました。 その二人がオーナーだそうです。 部屋を見せてもらいました。 家の中の1室で、5つほど部屋があるので、5人で家をシェアするのだそうです。 こちらでは比較的よくあるアレンジです。 家自体は外見は悪いものの、中は綺麗に改装されていたのでよかったのですが、1)同居人が怪しい(無職のハーレー乗り、近くのスーパーで働く滅多に帰ってこない男など)、2)どことなく寂しいエリア、3)やっぱり大家が怪しい! ということで、とりあえず電話番号だけ聞いて帰ってきました。 なかなか理想的な物件は見つかりません。 やはり予算が低すぎたようです。 なので、明日からは少し予算を引き上げて物件を探すつもりです。 以前働いていた大学の日本語の先生がビクトリア在住のご友人の連絡先をくださったので、今日メールしてみたところ、すぐに返事が来て、その方も周りの同僚などに部屋がないかなどを聞いてくださるとのことでした。 いい人でよかったです。

 ここ最近毎日夜遅くまで部屋探しなどでネットや新聞を見ているので疲れがたまっていたのか、今日は夕方2時間ほど昼寝をしました。 おかげで少し楽になりました。 今夜は早く寝て、明日に備えようと思います。 とはいっても、明日も雨なので、またあんまりどこにも行けないと思います。 雨では自転車に乗る気がしないので困ります。 自然と行動範囲も狭まります。 でもお天道様が相手ではしょうがないですね。
 
ではまた!
 
(つづく) 

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ビクトリア5日目:Lochside Trailへ
2006年10月19日木曜日


 今日は遅くまで寝ていました。 昨日の夜は結局そんなに早く眠ることができなかったせいか、結局今朝は10時過ぎに起床しました。 目覚ましは8時にはかけていたのに、アラームを止めて寝てしまってました。 訓練を始めればこんなことはしていられないと思うので、とりあえずはよしとしておきます。

 今日も引き続き部屋探しです。 天候は曇りで今にも小雨が降ってきそうな天候です。 空港の天候を見てみたところ、フライトできないほど低いところに雲がありました。 今朝は1軒ダウンタウンのバチェラーを見に行きました。 家具がない空っぽの部屋のようだったので、そんなに興味はなかったのですが、とりあえず他に大してすることもないし、見に行ってみようという勢いで行ってきました。 住所をたよりに訪ねると、空っぽの部屋がありました。 バチェラーは日本で言うワンルームのような形で、ドアを開けたらそこがすぐ部屋です。 今回のバチェラーの場合は道路に面していて、道路から4、5メートルのところがドアなので、なんだかプライバシーがないような感じでした。 ですので、中を外から窓越しに覗くだけで、中には入りませんでした。

 その後、ダグラスストリートという大きなストリートを自転車で北上し、Lochside Trailという自転車や歩行者などが利用するトレイルを見つけました(写真)。 ここは車が通らないので安心して走行できます。 自転車ですれ違う人のなかには「おいっす」みたいな感じで挨拶をしてくれる人もいてフレンドリーな雰囲気もまた◯です。 そのトレイルをずっと走っていると、今滞在しているアパートのすぐ近くに出てきました。 どうやら西から東に横断するトレイルだったようです。 その勢いでそのまま空港に続く北上するコースをしばらく走ってみることにしました。 しばらく走って、ストリートに出たところで地図を出して現在地を確認していると、男の人が「どこに行きたいの?」っと話しかけてきました。 「いえ、別にどこにも行くつもりはないですが、空港までの行き方を確認してるんです」っというと、「そうなんだね」という返事が返ってきました。 なかなか感じのよい中年のおっちゃんで、あきらかに体重を気にしてエクササイズしている装いでした(笑)。 いろいろ道のことを教えてくれて、僕が日本から来たことや部屋を探していることを話すと、「それなら、僕の家で部屋を貸し出そうとしているところなんだよ」という話に。 なに〜〜!! っと思いながら話を聞くと、今滞在しているところからすぐのところで自営業をしているんだとか。 数日後に電話をしてきなさいといって電話番号と名前を教えてくれました。 そのあとはそこで別れ、僕は再び北上。 30分ほど自転車に乗ったところで夕方が近づいてきたので引き返すことにしました。 帰り道でまたその男性(マイクさん)と会いました。 今度は彼が以前にLochside Trailで出会ったチベットから来た仏教徒の集団の話に(笑)。 話すは話す、どんどんマイクは話し続けます。 結局20分くらい話をしながらトレイルを一緒に進むことになりました。 その後彼とは別れ、ようやくアパートに戻ってきました。 その後はスーパーに行ってジュースを買ったり、ピザショップでピザのスライスを買ったりしてよるご飯の用意です。 本当は料理がしたいですが、自分のアパートでない場所ではなぜか料理をする気が起きないから不思議です。 部屋が見つかったらばんばん料理をするということで、しばらくは簡単なものですませようと思ってます。

 明日はまた一軒物件を見に行きます。 今度こそ良い部屋だといいのですが。 あとはまたいつものとおり新聞やネットとのにらめっこが続きそうです。 時間があれば一度空港まで自転車で行ってみるかもしれません。 片道約20キロなので、1時間くらいかかると思います。 バスでも行けるように予行練習してみようと思ってます。
 
ではまた!


(つづく)
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【編集後記】

 この3日分の内容はほぼおんなじで面白みがなくてすみません。 ビクトリア到着後に僕がいかに早く住むところを見つけて落ち着きたかったのかがわかります。今でこそネットが発達しているので住むところなんてネット(ローカルの掲示板とグーグルマップ)を使えば実際に見に行かなくても周りの雰囲気はわかりますよね。当時はそんなものなかったし、グーグルマップそのものが存在しなかったため、紙の地図とバスの時刻表をいつもバックパックに入れていた記憶があります。今はスマホ一つで事足りるから便利ですね。 
 
 僕が教官をしていたときには、自分自身の経験に基づくところもあり、日本人の生徒さんで希望される方にはしばらく住めるところを探したりもしました。ホストファミリーのようなところで何人かの生徒さんを続けてお世話してもらったところもあります。なかには気に入らなかったのか、ダウンタウンがよかったのか、途中で引っ越しをしてしまう人もいました。住むところがある程度決まっているのと決まっていないのとでは訓練地到着後の精神的余裕がかなり違うと思います。

 当時の僕はだいぶフレンドリーでいろんな人と話をしていたみたいですね。今は完全に人見知りで知らない人と話をすることはほとんどありませんが(笑)。

 カナダを含め、北米のレンタル事情というのは日本でアパートを借りる感覚で来ていると必ず裏切られると思います。日本のようにこちらでは不動産屋さんがアパートを斡旋するということはあまり普及していません(ないことはないです)。そのため、大家と賃貸者が個人レベルで契約をすることが普通です。経験上、お金さえ入れば誰だっていいという大家もいますし、結構細かくバックグラウンドをチェックする人もいます。当たり外れが大きいです。ビクトリアの場合は日本人滞在者向け掲示板などに日本人に部屋を貸したいという人が広告を出している場合もあります。そういう場合は評判を聞くこともできるし、なにかと便利かもしれません。ただ、空港はダウンタウンではないので、バスや車で通学することになるのがネックです。


(つづく)

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