前回の投稿から少しまた時間が空いてしまいました。なにかとばたばたしていておりました。元気にやっています。心配してくださった皆様、お気遣いありがとうございます。
さて、かれこれまた半年以上フライトがない生活をのらりくらりと送って来ましたが、とうとう仕事復帰のための訓練日程の連絡がありました。訓練は今月中旬から、トロントとバンクーバーでの訓練になるようです。これだけ時間が空いたんだから何らかのリフレッシャー訓練でもあるのかと思っていたのですが、どうやら大袈裟なものはない模様です。シミュレーターで数回訓練セッションを受け、路線審査を受けてまたラインフライングに戻されるようです。なんだかざっくりしすぎてない?っと思ってしまいます。あ、一応は通常の手順確認のためのセッションは入れてくれたみたいです。
前回のボーイング767からエアバス320への機種変更訓練が始まったのもちょうど昨年の10月でした。どうやら10月は僕にとっては訓練の月のようです。10月に訓練をすると路線飛行に送り出されるのがちょうど冬シーズンになり、カナダの冬は滑走路が雪で覆われていたり、出発前にde-icingをする必要があったりとちょっと面倒な時期です。そういえば、どなたかに「日本では滑走路に雪がある場合は機長のみが離着陸を許されている」と聞きました。カナダでは副操縦士でもばんばん離着陸しますから、ちょっと不思議です。
ということで、訓練の日程が決まったのでここしばらくは毎日マニュアル類を読んでいます。色々忘れていてちょっと焦ることもありますが、以前やっていたことの記憶が少しずつ戻ってくる感覚はなかなかどうして楽しいものでもあります。実際の操縦感覚は自転車と同じですぐに戻ってくるはずですからそれほど心配はしていません。細かな手順や知っておかなければならない数字等を中心に勉強し直しています。一度頭がスッキリしてから再度復習をやり直しているせいか、結構いろんなことがしっかり頭に入ってきます。また、前回の訓練では余裕がなかったからか、はたまた実機操縦経験がなかったからか、よく理解できていなかったことも多々あったように記憶していますが、今回はそういうことも具体的に理解できたりもしています。飛行機の勉強はもう15年以上なんらかの形で継続してきましたが、やっぱり楽しいと感じます。仕事に対する不満などでストレスが溜まることはあっても、やっぱりこういうのが好きなタチのようです。
実は7月中旬からしばらくフランスに滞在していました。フライト中はマスク2枚重ねで、手指消毒も頻繁にやりました。カナダ帰国の際にはPCR検査が求められるのでやや面倒ではありますが、それでも以前のように行き来できるようになって嬉しいです。日本にも仕事に戻る前に帰りたかったのですが、14日ないしは10日の自宅待機がネックになり、結局帰れませんでした。年内に帰ることも今の調子では難しそうなので残念です。
タイトルは今聞いているやしきたかじんの影響です(笑)。
(つづく)
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