2012-11-25

なかなかお得です。

 アルバータ州に住み始めて3ヶ月ほど経ちました。 来た時はまだ暑い夏だったのに、今は雪だらけの冬になってしまいました。

 日本人がカナダに来るにあたっていろいろやらなければいけないことがあります。 例えば健康保険。 カナダは大きな国なので、州ごとに決まりが違います。

 例えばBC州。 MSP(Medical Services Plan)というのに加入することができます。 確か3ヶ月以上滞在の資格を有する人なら誰でも入れたと思います。 これに入ると、僕の場合で月々64ドル支払うことで医療サービスが無料で受けられます。 ただ、眼科や歯科は対象外。 そこは自費になるか、会社の保険を使うことになります。

 一方、アルバータ州はオイル産業などで潤っているせいか、健康保険は無料。 つまり、手続きをしてさえおけば、基本的な医療サービスは無料です。 月々の掛金はありません。 ラッキ〜(笑)。

 あと、車の保険なんかも州によって違います。 カナダの州のなかには自賠責保険を政府系の会社が独占しているところがあります(例えばBCやSK)。 つまり、自賠責保険を購入するには決められた会社からしか購入できないということです。 BCの場合にはICBCという会社が保険を取り扱っていて、そこでしか買えません。 

 一方、アルバータ州の場合は保険会社が独自に保険料を決めることができるので競争があります。 したがって、保険料金に差があります。 今回僕が購入した保険はBCで購入したものと同じ補償ですが、値段にして300ドルほど安くなりました。 ラッキ〜(笑)。

 もう一つついでにBCとABの違いを書きますと、税金が違います。 BCはHSTという税金があるので、買い物をすると12%の、日本で言うところの消費税がかかります。 一方、ABは5%。 7%の差は大きいですよね。 例えば$1,000のヘッドセット(近々購入予定なんです・・・)を買うと、BCでは$1120に、ABでは$1050になり、その差は実に70ドル! これがもし車や家の購入にでもなったらますます税率の差が出てくることになりますね。 

 っというわけで、アルバータ州はとてもお得な州だということがわかっていただけたかと思います。 BCはなにかと高いですが、それだけ生活の水準が高いということです。 山はある、海はある、都市部もある。 アルバータ州には海はないし、都市部もバンクーバーほどではないみたいだし。 良いところに住むにはお金がかかるようです。


 ナンバープレートもアルバータ州のものになりました。


(つづく)

2012-11-13

Westjetと冬の旅 in Canada。


 今回初めて乗ったWestjet。 日本で言うLCCという分類に入るんでしょうか。 カナダではエアカナダと揃って2大エアラインに成長しました。 ベースはカルガリーにあるそうです。 使用している機材はすべてボーイング737型機で、来年にはDash-8を使ったリージョナル路線にも参入するそうです。 

 さて、このWestjet。 乗ったことがある人ならほとんど誰もが口を揃えて「Westjetはいいよ〜」といいます。 なにがそんなにいいのか? それを知りたくて今回はエアカナダではなくWestjetでビクトリアに帰ることにしました。

 出発当日はエドモントンやカルガリーで氷霧や氷雨が発生し、大幅にスケジュールが乱れていました。 僕が乗るはずの便も機材が到着していなくて遅延。 おかげでエドモントンでの乗り換えが不可能になりました。 どうしようかな〜と考えていたら、場内アナウンスがあって、「ビクトリアと◯◯◯へお越しのお客様、カウンターまで」という具合でした。 カウンターに行くと、地上係員の人が、

「今のままではエドモントンでの乗り換えに間に合いませんから、次の便に予約を変更しておきました。 これがその便の搭乗券です。 荷物はすでにルート変更してありますから、ちゃんとビクトリアまで行きますのでご安心ください。」

というではありませんか。 感心感心! これがエアカナダだったら僕が自分で予約の変更をしないといけなかったであろうし、カウンターでの対応も無機質でぶっきらぼうなものだったに間違いありません(笑)。 なるほど、これがWestjetはいいよ〜と皆に言わしめる理由か、っと納得。

 他にもいろんな場面場面でWestjetの良いところを垣間見ました。 例を上げると:

  • とにかく皆、フレンドリー。
  • 機内アナウンスがユーモアあふれて和気あいあいな雰囲気。
  • コックピットからの気象状況などに関するアップデートがわかりやすい。
  • 全席、テレビ画面が付いている。
  • 椅子のピッチがエアカナダよりも広い。 
  • フライトが遅れて空港で待っているとスナックを提供してくれる。
  • フライトが終わるとパイロットも客室の清掃をする。 
  • 皆でうまく運営しようという雰囲気が感じられる。
という具合です。 これは将来はWestjetに行きたいな〜と思わずにはいられませんでした(笑)。

 さて、久しぶりのビクトリア。 まだ秋でした。 紅葉が綺麗で、気温もマイルド。 でも、湿度が高いせいもあって、気温よりも寒く感じます。 さすがにコートなどは着なくてもよかったですが。 

 今回の滞在でも特に珍しいことはしていません。 ただただ普通の生活を1週間ほどしたという感じです。 車の騒音、人々がしゃべる声、カフェで飲むコーヒー、スーパーマーケットでの買い物など、そういうありきたりのことがハイレベルに住んでいると恋しくなります。 そんなこと、ハイレベルに来るまでは想像もしませんでしたが。
 
 今回はサイクリングにも数回出かけました。 秋のビクトリアでのサイクリングは最高です。 景色もいいし、良い運動ができました。 





 そんなこんなで楽しい時間もあっという間に過ぎ、またハイレベルに戻ってきました。 戻ってくるときもやっぱり天候の影響でフライトが1時間ちょっとおくれましたが、今回は乗り継ぎも問題なくいけました。 エドモントン空港では飛行機をde-iceしているのが遠くに見えました(写真↓)


 僕が乗った便もすべてde-iceとanti-iceを受けました。 このde-icing bayが混むんです。 だから出発までに時間がかかる。 でも、作業員が液体をスプレーしているのを見るのはちょっとだけ楽しいです。 最初にオレンジ色の液体を吹きかけて凍りついているものを溶かし(de-ice)、そのあとで黄緑の液体を吹きかけて氷が付着しないようにします(anti-ice)。 この液体は教科書通りテイクオフのときにほとんどが吹き飛んで行きました。 グランドスクールでは教えたり、習ったりした内容なので、それを実際に目の当たりにするのはなかなか興味深かったです。

 ということで、冬のカナダの空の旅は遅延を覚悟しないとダメですね。 そういうところは強いお国柄かと思いましたが、結構普通に遅れたりするみたいです。


(つづく)

2012-11-12

シフト最終日&ビクトリアへ!

 先月の31日で2回目のシフトが終了しました。 シフト最後の日は朝9時過ぎに電話があり、High Levelから会社の本部があるFort Vermilion空港まで行き、そこで患者さんをピックアップしました。 Fort Vermilionもすっかり雪化粧をしていました。 High Levelよりも田舎なので、なんとなく空気も澄んでいるように感じます。


 そしてそこからEdmonton City Centre、Grande Prairieに行きました。 それぞれの空港でしっかり数時間待たされて、またFort Vermilion経由でHigh Levelに戻ってきました。 しっかり14時間のDuty Timeぎりぎりでシフトを終了しました。 

 クルーハウスに戻ってきたのが午前0時をまわった後。 次の日にはグランドプレーリー空港発のWestjetでビクトリアに戻ることになっていました。 なので急いでパッキングを終わらせ、軽食を摂り、3時間ほど睡眠を取って朝に今度は車でグランドプレーリーに向けて出発。 5時間弱のドライブです。


 眠い目をこすりながらハイウェイを運転中、ビーバーらしき飛行機を運んでいるトレーラーに遭遇。 道は写真の通り雪が道端にはあるものの、道自体は綺麗に除雪・除氷されています。 感心感心。 お昼ごはんはおにぎりを温めて(?)食べました。

 今回は初めてWestjetという航空会社の飛行機でビクトリアに帰りました。

 
グランドプレーリーからエドモントン、そこで乗り換えてビクトリアという具合です。 予定では3時過ぎにグランドプレーリー発、午後6時にはビクトリアに到着予定というものでした。 でも、エドモントンでの雪と視程、氷雨などの影響でフライトが2時間近く遅れ、エドモントンでの乗り換え便も乗り過ごすことに。 そこはカスタマーサービスが良いことで評判のWestjet、乗り換えなどもすべて再計算してくれて、搭乗券も用意してくれていました。 ただ、エドモントンからビクトリアまで直行便だったはずが、ケロウナ経由の便になってしまったので、結局ビクトリアについたのは午後9時頃でした。

 
(つづく)



2012-10-28

いつでも快晴。


 この前、フライトしていたときに外の景色(上の写真)を見ながら昔思っていたことを思い出しました。 「パイロットになれば、例え地上では土砂降りでも、雲の上に上がってしまえばいつでも快晴だ」ということです。 今思えば、これは子供の頃にパイロットになりたいなと思った理由の一つだったような気がします。 子供の頃はいつも日暮れまで外を駆け回っているような感じだったので、悪天候が嫌いだったせいかもしれません。 雲の上に上がるといつも快晴。 今の仕事を始められてよかったな〜とつくづく思った瞬間でした。

 一方、地上はというと、ハイレベルは冬がやってきた感じです。 これがハイレベルで過ごす初めての冬になるので、果たしてどのくらいまで「冬」になるのかわかりませんが、雪が降って積もりました。 気温は常に氷点下。 今日はマイナス10度、体感気温がマイナス12度だったようです。 こういうとかなり極寒のように聞こえると思います。 寒いのは寒いですが、湿度が低いので、雪はさらさらのパウダースノーだし、気温もそんなに寒くは感じません。 これは昔住んでいたSaskatoonでの冬とおんなじ感じです。 ただ、気温がマイナス20度近くまで下がると、息をする度に鼻の中が凍る感じがします。 まだそこまで下がるのには時間があるので、少しずつ身体が慣れていくものだと思います。 といいながら、あと5日ほどでシフトが終了して休暇に入りますので、その休暇の後にハイレベルに戻ってくるときにはまた気温が下がっているんじゃないかと思います。 

 ↓の写真は空港近くのFootner Lakeという湖。 凍ってます。 散歩しにいったんですが、石や樹の枝を投げつけても氷が割れないくらい凍っています。 もっと凍ったらきっと上を歩けると思います。 湖へのアクセスロードの景色はもうクリスマスが来たようにさえ思えてしまいます。 




(つづく)


2012-10-21

15時間。

 ここ数日は忙しく飛んでいました。 Medevacの仕事はAir Taxiという分類に入るオペレーションで、カナダの航空法では第703条にその運行に関する決まりが記されているので、一般的に"703 Operation"と呼ばれています。 ちなみにエアコミューターが704、エアラインが705オペレーションです。 主に飛行機の種類や、何人乗客を乗せて飛ぶかによってオペレーションが分類されています。

 703オペレーションを含む事業用オペレーションに従事するパイロットにはFlight Duty Time Limitationというものがあります。 簡単に言えば、「1日何時間以上は働いてはダメですよ」という勤務時間制限です。 1日の勤務時間(待機時間を含む)は14時間。 必要があればこれを延長することも許される場合があります。 

 この前、初めて15時間勤務の日がありました。 朝5時くらいから夜8時前まで。 飛んでいたのは5時間弱ですが、患者さんや荷物を載せたり、地上待機時間を含めてぎりぎり15時間に収まった感じです。 この日はさすがに疲れました。

 で、待機時間になにをするかというと、だいたいは食事と買い物です。 もっとも頻繁に行くであろうEdmonton City Centre Airportには会社の車があるので、それに乗ってエドモントン市内に出向くのが多いようです。 先日は会社の他のベース空港からのクルーも合流して買い物に出かけました。


 これまたアルバータ州らしく、アウトドアストアにはハンティングセクションが大々的に展開されていて、普通にライフルや銃弾が売っています。 こういうのに馴染みがない日本人にはちょっとショックが大きいです・・・。 

 空港には救急車が常に常駐しているようで、所属する会社や地域によって形や塗装が違ったりします。 ↓の救急車はフォートマクマレーベースの救急車のようです。 ちゃんとキングエアの絵が描かれてます。


 最近のフライトでは雲の上を飛んだり、雲の中を飛び続けたりというのが多くなってきました。 教官時代だったら雲の中のフライトはアイシングなどにも気をつけないといけないからいろいろ気が張っていたものですが、キングエアでの場合には飛行機が万能だし、一緒に飛行する機長達は皆経験豊富だし、ほとんどなにも感じないまま雲の中に入ります。





(つづく)

2012-10-17

仕事してます。


 今日の写真は昨日のエドモントン市営空港です。 後ろにエドモントンのダウンタウンが見えます。 エドモントンはアルバータ州の州都だそうです。 ビクトリアもそうですが、州都に指定されている市は意外と大きすぎず、同じ州にもっと大きな市があったりするのが多いように思います(ビクトリアは州都ですが、BC州の場合はバンクーバーのほうが圧倒的に大都市です)。

 今回のシフト開始から4日ほど経ちました。 昨日はなかなかエキサイティングな日になりました。 エドモントンまで妊婦さんを運び、そこで数時間待機後に脚の悪いおじいさんをFort Vermilionまで運びました。 そしてハイレベル空港に戻ってきました。 先輩曰く、この時期は季節の変わり目で天気の悪い日が多いけど、もっと気温が下がってくるとまた少しフライトに適した季節がやってくるそうです。 最初のシフトではアプローチのすべてがvisual approachでしたが、今回のシフトではVOR approachやRNAV approachをほぼ毎フライトやっています。 いろいろ学ぶことが多くてエキサイティングです。

 昨日のフライトで運んだ患者さんはどちらも良い方でした。 体調が悪くて気分もすぐれないでしょうに、フライトのあとには「Thanks for flying me today」とかとお礼を言ってくれました。 患者さんにお礼を言われたのは昨日が初めてだったとおもいます。 その言葉を聞いて、自分がやっていることが誰かの役に立っているんだなぁと改めて実感し、ちょっと感動しました。

 エドモントンは今日も天気が良いみたいですが、ハイレベルは今日も雲が低い、どんよりとした天気です。




(つづく)

2012-10-03

アルバータ州。

 今日は、僕が仕事をしているハイレベルという町があるアルバータ州についてちょっと書いてみます。

 詳しく知るにはここを見てもらうのが一番手っ取り早いですね。 正直、僕もそんなによくはアルバータ州のことを知っているわけではありません。 でも、ブリティッシュコロンビア州から来た僕にはいろんなことが違って見えます。

 ここで、「これを見たらアルバータ州に来たな〜と思う瞬間ベスト5」をやってみます。

第5位から。



 天気の移り変わりが目に見やすい。 嵐が何キロも向こうから近づいているのがはっきり分かったりします。 これは昔、サスカトゥーンに住んでいたときも同じでした。 BC州は地形が複雑なので天気の移行がわかりにくかったりすることもありますが、プレーリーでは比較的わかりやすいようです。



第4位。


変わった虫がいる。 また、虫が多い。 今は秋なのでそれほどでもないようですが、蚊やハエが多いです。 夏はもっと凄いらしい(汗)。 


第3位。

牧草地帯が多い。 とにかく土地が広いので、麦を作っている畑なんかが延々と続いています。 また、その幹線道路なんかが何キロもまっすぐ続いているのが当たり前です。 まっすぐすぎて地平線の向こう側までいっちゃっていたりします。 初めて見た時はちょっと感動しました。 あと、畜産もさかんで、牛や馬がいる牧場をたくさんみます。 こちらには本物のカウボーイがいたりします。 子供の頃には憧れたもんですが、生で見ると結構異様な雰囲気を醸し出しています(苦笑)。

第2位。


とにかくスケールがデカい。 起伏があるのは西のロッキー山脈のあたりで、それ以外は草原(いわゆるプレーリー)が広がっています。 一旦上空に上がるとハイレベル周辺では山なんてまったくなく、地平線が360度広がります。


そしてかなり偏見が入った個人的意見による第1位。


車がデカい! とにかく写真のようなピックアップトラックが多く走っています。 どれも4リッター以上のエンジンを搭載している場合が多いです。 しかも人気は国産車(北米車)。 アルバータ州の人たちは日本車や最近人気の韓国車にはあまり興味がないようです。GMC、Dodge、Fordなどのアメ車が人気です。 アルバータはガソリンと税金が安いので、燃費が悪くてもOKなのかな?

っていう感じのところで仕事をしています。


(つづく)