2007-09-30

ビクトリア349日目:缶詰。



 今日は朝からどんよりとした天気で、風が強く、雨が時々落ちてくるような天気でした。 どうやら勢力の強い前線が近づいているようで、強風警報が発令されています。 今日は当然フライトはできない天気だったと思います。 
 昨晩はさすがに疲れてしまっていたので早く寝て、今朝は早く起きました。 そして、今までの遅れを取り戻そうと、ものすごい集中力でレッスンプランの見直し・訂正を行ないました。 今日は昼ご飯を買いに出かけたときと、プリンターのインクカートリッジとコーヒーを買いに出かけた時以外は外に出ることもなく、殆どの時間を部屋で過ごしました。 おかげで、今日一日でとりあえずほぼすべてのレッスンプランの見直しが終わりました。 これで一応はいつでもどのレッスンでもブリーフィングをできる用意ができました。 これからは内容をもっと頭に叩き込むための見直しをしないといけません。 経験を積んだ教官はレッスンプランなんか見なくても教える内容を暗記しているそうです。 僕がそのレベルに到達できるのはいつの日になることやら・・・。 とりあえずはなるべく訓練の流れを理解できるように努めようと思っています。 
 
 明日は朝からバイトで、昼からは勉強をします。 明日も天気は荒れ気味のようなので、きっとバイトは忙しくないと思います。 忙しくないのは悪くないですが、忙しくないと他になにをしようか考えてしまうので逆に困ってしまうときがあります。

 今日の写真はこの前ゴミ置き場に置いてあったセスナ172の翼の先端のパーツです。 ぼっこり凹んでいるのが分かります。 恐らく誰かがなにかに部付けたのでパーツ交換になったんだと思います。 もらって帰って来て部屋のオブジェにでもしようかと思いましたが、ただでさえ狭い部屋なのでそんなもの飾るスペースなんてあるわけもなく、結局諦めました(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-09-29

ビクトリア348日目:多忙の一日。



 今日は朝からバイトでした。 それほど忙しくはなかったものの、忙しくないとなにかをしなければいけないと思うのでいろいろ歩き回って出来ることを探し、結局なにかをやるのでそれなりに疲れます。 朝7時から午後1時半までバイトをして、昼ご飯はR君とFさんと一緒にクラブ内にあるダコタカフェで食べました。 ここの料理は結構おいしいですし、ウェイトレスはかわいくて若い女の子ばっかりなのでいつもいっぱいです(笑)。 来週の月曜日からこのカフェのオーナーが変わるそうです。 今までは若干20代の姉妹(家がお金持ちという噂です)が経営していましたが、これからはベトナム人のシェフがオーナーになるそうです。 先日クラブに春巻きなどの差し入れがあったそうですが、かなりおいしかったそうです。 今までの味がなくならないか心配する人もいれば、今後の展開を期待する人もいます。 ぜひ新しいオーナーになってからも行ってみたいところです。
 食事の後はR君とフライトに行ってきました。 この段階でかなり疲れていました。 フライトから戻って来たらヘッドセットや気圧、空気の乾燥などのせいもあってか若干頭痛がしました(汗)。 普段はめったに頭痛なんかしない体質なのですが。 それから家に戻って、少しだけ仮眠を取りましたが、疲れすぎていてあまり眠れませんでした。 少し体が熱っぽい感じもします。 季節の変わり目なので用心しないと・・・。 
 今夜は7時からクラブでde-icingのトレーニングを受けてきました。 冬の間は飛行機をほぼすべてハンガー内に駐機しておきます。 外に出しっ放しにしておくと翼などに氷が張って、そのままではフライトできなくなります。 ほんのちょっとの薄い氷であっても、翼の表面に付着すると揚力が失われたり、抵抗が増えたりして安全なフライトが出来なくなる可能性があります。 そのため、氷が張った場合には必ず何らかの方法で氷を溶かしてからフライトに出てもらいます。 これがde-icingです。 クラブではType Iというオレンジ色の液体を温めて氷が付着した箇所に吹きかけます。 氷が張らないようにするanti-icingの効果はありませんので、着氷の可能性があるコンディションではフライトできません。 トレーニングの後はピザとビールが振る舞われました。 こういうところがカナダらしいな〜と思いました。 
 
 明日はようやくバイトがない、フリーな一日です。 朝から晩までレッスンプランに取り組みます。 遅れを少しでも取り戻さないとと必死です。 

 今日の写真も昨日の夕日です。 手前は飛行機のカウリングです。 それにしてもなんとも言えない奥深い色の夕日でした。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-09-28

ビクトリア347日目:ファンタンアレー。



 今日は午前中に勉強をして、午後からバイトに行ってきました。 なんだか久しぶりに働いたので、不思議な感じがしました。 今日クラブに行ったらチーフインストラクターがアメリカから戻って来ていました。 アメリカのカンザス州にGarminのG1000 GPSのセミナーを受けに行って来たそうです。 少しではありましたが面白い話を聞かせてもらいました。 彼は本当にいろんな話のネタを持っています。 今日は僕のブーツを見て、「ドクターマーチンのブーツはいいよね〜」と言ってくれました。 てっきり僕の服装なんて誰も見ていないだろうと思っていたら、実はしっかりと見られていました。 最近ブーツが盗まれた話と、つい数日前に新しいこのブーツを買った話をしました。 チャイナタウンにある「ファンタンアレー」という通りで買ったという話をしたら、「あの通りは北米で最も狭い通りなんだよ」と教えてくれました。 飛行機に詳しいだけでなく、ブーツやビクトリアの街にも詳しいみたいです。 恐るべし男です(笑)。
 
 今日の写真は今日の夕焼けです。 この写真でもある程度綺麗に見えますが、本物はこの10倍は綺麗でした。 今日の夕焼けは今までビクトリアで見た夕焼けで1、2を争う美しさだったと思います。 雲に夕日が当たってとても幻想的な感じがして、さらに分刻みで色の具合が変わっていくのをバイトの合間に観察していました。 僕のマック上ではこの写真の5倍くらい綺麗なんですが、Picasaにアップロードしたら画質が落ちました・・・(残念)。

 明日は朝からバイト、その後でR君とフライト、そして勉強、そして夕方からはde-icing(飛行機の翼などに付いた氷を溶かす方法)の研修をクラブで受けます。 明日も忙しい一日になりそうです。 今週は最初のうちに調子をこいてだらだらしてしまったので、今になって苦労しています(汗)。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-09-27

ビクトリア346日目:曇りのち晴れ。



 今日は朝から雲や霧雨でシーリングがめちゃくちゃ低い一日になりました。 今日も引き続きレッスンプランやらに取り組んでいたので天気はそんなに影響しなかったのですが、それでも外が薄暗いと陰気な気持ちになります。 そんな天気もお昼過ぎから少しずつ回復してきて、夕方頃にはすっかり青空になりました。 ちょうどその頃R君から電話があって、サーキットに飛びに行くのでということで誘ってもらってサーキットを一緒に飛んできました。 Short-fieldやSoft-fieldの離着陸の練習に付き合いました。 今日はサーキットがめちゃくちゃ混んでいて、離陸までにかなりの時間待たされました。 サーキット内でも一時「No. 4(着陸の順番が4番目)」と言われました。 でも風は穏やかだったし、悪いコンディションではなかったです。 最後のほうにPower-off 180 accuracy(サーキット内でエンジンをアイドルにして着陸するマニューバー)とsoft-field landingを合体させたような着陸のデモをやらせてもらいましたが、ちょっと恥ずかしい出来でした(笑)。 教官として完璧なフライトができるようになるまでにはもうちょっと練習が必要なようです。 そういえば、僕の前にインストラクターになったマイクが、「訓練の時は完璧なランディングが出来ていたのに、最近出来ないんだよ〜」と困っていたのを思い出しました。 スランプのようなものがいずれ訪れるのかも知れません。 なんか、今のうちからそんなことを考えると凹んでしまいます(苦笑)。

 今日の写真は翼に取り付けられているストールホーンです。 飛行機が失速に近づき、翼に風が当たる角度(Angle of Attackといいます)が一定の角度を越えるとこの笛が鳴って、コクピット内に警告音が鳴り響きます。 とても原始的な仕組みです。 ちなみにこのホーンの吸気口の周りの茶色いつぶつぶは虫の死骸です。

 明日は午前中は勉強、午後からはバイトに行ってきます。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-09-26

ビクトリア345日目:3度目の正直。



 タイトルのとおり、3度目の正直でようやく今日ブーツを購入することができました。 結局、以前履いていたドクターマーチンのブーツ(まったく同じスタイル)を購入しました。 ビクトリアのチャイナタウンから脇道に入った裏通りのお店で購入しました。 怪しい道だったのですが、映画に出てきそうな雰囲気のある裏通りでした。 お店のおっちゃんも感じがよくて気持ちよかったです。 値段も日本で買う時とほぼ同じ値段だったし、なにはともあれ満足です。 これで仕事のときにスニーカーを履かなくて済みます。 
 今日は午前中にレッスンプランに取り組み、お昼前にはR君のCPL筆記の勉強の手伝いをしにクラブに行きました。 人に教えると自分の知識が試されるので楽しいです。 自分が知らないことも浮き彫りになるし、一石二鳥だと思います。 それが終わってから家に一旦戻って来て、昼過ぎにクラブに行って、今日本から短期訓練に来ているFさんをピックアップして、ブーツ探しを兼ねてビクトリアまで行ってきました。
 午後6時からはインド人のカランという子とフライトをしてきました。 彼と飛ぶのは今日が初めてだったのですが、結構上手に飛んでいて感心しました。 いくつか手順が間違っているところがありましたが、基本的には安全にフライトしていたし、テクニック面ももしかしたら今まで一緒に飛んだインド人2人よりも上手なんじゃないかと思いました。 彼はたしかまだ20歳前後のはずなので、やっぱり若い子のほうが飲み込みがはやいんだな〜と改めて思いました。 年配の人に教えるのは大変だという話を聞いたことがあります。
 今夜は同じ敷地内に住んでいるT君と酒を飲みました。 たまにはくだらない話をしながら酒を飲むのも楽しいものです。

 明日はまたカランとフライトをするかも知れませんが、それ以外には引き続きレッスンプランに取り組みます。 明日くらいでとりあえずはレッスンプランの作成はすべて終了する予定なので、これからはレッスンプランの見直しと、in-flight instructionの手順の丸暗記に入ります。 

 ではまた明日。


(つづく)

2007-09-25

ビクトリア344日目:ブーツ探し(2日目)。



 今日は少し早起きをして、午前中に夜間飛行(Night Flying)に関するレッスンプランを仕上げました。 説明しなければいけないことをあれもこれもと足していくとどんどん情報量が大きくなってしまいます。 必要なことだけを的確に教えて、あとは学生に自分で勉強をするように促したり、普段のフライトの中でなるべくたくさんの情報を提供したりするようにする必要があるように思います。 チーフインストラクターはそういうのがとても上手で、ちょっとしたことでいろんな付随情報を教えてくれます。 情報の引き出しが多いというのが理由だとも思いますが、それにしても機会を見つけて情報を学生に提供するのがとても上手です。
 午後からは以前にサーキットを教えたときのフライト中の会話を聞き直し、指導方法の見直しと指導項目を書いたメモの推敲を行ないました。 そのときのフライトは1時間のフライトでしたが、基本的な離着陸方法、short-field take-offとlanding、soft-field take-offとlanding、離陸時のエンジン停止の対処法、サーキット内でのエンジン停止の対処法などをすべて一気にやっていました。 なんとも内容の濃いサーキットでした。 実際には10時間近く(個人差があるので、人によってはそれ以上もあり得ます)もサーキットに時間を費やすようなので、本番ではそんなに一気にやる必要はないようです。
 勉強が一段落してから、今夜のPPLグランドスクールまで時間があるので、ビクトリアにブーツを探しにいってきました。 今日はビクトリアのダウンタウンにあるブーツ職人の店に行きました。 なかなか良い品揃えでしたが、僕が欲しいのはありませんでした。 仕方ないので他の店にも行ってみましたが、そこは5時で閉店していました(着いたのは5時ちょっとすぎでした・・・涙)。 仕方ないのでまた時間を見つけていってみようと思います。 

 明日はお昼くらいからR君の筆記試験の勉強のお手伝いをし、夕方にはインド人の学生とフライトに行ってきます。 明日飛ぶインド人の子は英語の訛りがとても強いのでコミュニケーションに時々苦労します(汗)。

 今日の写真は最近何かとお騒がせのボンバルディア社のDash-8 Q400です。 僕が一番好きなターボプロップ機です。 この飛行機は着陸後にプロペラピッチを変えてブレーキ(ジェット機の逆噴射のようなもの)をかけるのですが、最近の一連の事故があってからはそのブレーキの度合いがだいぶ弱くなっているように見受けられます。 パイロットも会社から慎重にフライトするようにとの指導を受けている模様です。 離陸していくQ400を見ていると、ときどき左右のランディングギアの格納のタイミングがずれているのを見かけるときがあります。 あれって大丈夫なのかな?とちょっと心配してしまうことがあります。

 ではまた明日。


(つづく)

2007-09-24

ビクトリア343日目:“モノ”がない。



 今日は朝7時からバイトでした。 最近は日が昇るのがだんだん遅くなってきているので、家を出る6時45分頃はまだ外は薄暗い感じです。 真っ暗な中起床して身支度をするのは僕は嫌いです。 なんだか寂しい気持ちになります(笑)。
 今朝のバイトは暇な感じかと思いきや、いきなりたくさんの飛行機が一斉に戻って来たりしてなにかと忙しい一日になりました。 ラインの仕事は、朝はまずオフィスの鍵を開け、トイレの状態を確認し、ラジオを入れ、ハンガーの重い重いドアを開けます。 その後、巨大消化器を引っ張り出して来て燃料ポンプの横におきます。 その後、燃料ポンプから燃料のサンプルを取り、燃料に水や不純物が混じっていないかを確認します。 それが終わるとクラブ所有機12機すべてを回って燃料の量とオイルの量を確認します。 前日のラインクルーがしっかりしているやつだと朝の段階で燃料が足りない飛行機の数は少なくてすみますが、テキトウなやつだと多くの飛行機が燃料が足りない状態で朝を迎えていることもあります。 朝は早い人で8時から飛び始めるので、7時から8時までの1時間の間ですべての飛行機が出発できるように作業をしなければならないのでかなり忙しくなります。 今日は燃料をいれなければいけない飛行機が3機、オイルが足りない飛行機も3機あり、ばたばたとしたスタートになりました。 セスナ172/152はコクピットのすぐ前にエンジンが搭載されていて、カウリングの右前のところに写真のような小さな扉があってそこにオイルチェックの棒とオイルを流し込む口がついています(黄色のタブがそれです)。 くるくると反時計回りに回して引き出すと車のエンジンオイルチェッカーのような棒がでてきます。 車と違い、飛行機のオイルチェック棒にはオイルの量を示す数値が刻まれています。 この栓を思いっきり固くしめる学生が時折います(怒)。 夜の間に気温が下がると、オイルの温度が下がって空気が収縮するので、栓はますます固くなります。 バイトを始めたころは軍手を着用していなかったので、固くしまった栓を開けるときによく指の皮が剥けて血だらけになっていたものです(汗)。
 今日はバイトの後でビクトリアまで行ってきました。 ブーツを買おうかと思っていろいろ回りましたが、結局どこにも僕が欲しいようなブーツはおいてありませんでした。 そもそもビクトリアはモノが少ないんです。 ショッピングを楽しむような街ではないと思います。 その点日本はやっぱりいいです。 欲しいものは殆ど手に入るし、通販でも早ければ1,2日で手元に届きますから。 こちらではそんな訳にはいきません。 こういうときに日本を恋しく思ったりします(笑)。 とりあえずブーツはもうちょっと調べて、どこかに良い店がないかを探してみようと思います。 スニーカーでラインの仕事をするとハンガーのドアに足の指を挟んだりすることがあるのでとても危険なのでどうしてもブーツが必要なのです。 僕のドクターマーチンのブーツはいったいどこにいったのか不思議でなりません・・・。

 明日は夕方7時からPPLのグランドスクールにまた参加してきます。 CARs(航空法)はとても退屈なテーマですが、教官がときどき交える面白い話などを聞いているとそんなに飽きません。 自分が教えるならどういうふうに流れを作るべきかなどを考えながら聞いています。   

 ではまた明日。


(つづく)