フライトテストに合格した日の夜は興奮気味で、あまりよく眠れませんでした。 おかげで6時前には目が醒めてしまいました(笑)。
今回のフライトテスト、天気の影響でかなり試験が延期されました(3,4回)。 この時期のバンクーバー周辺は上空の気温が低く、いわゆる"known icing condition"(ここを飛ぶと恐らく着氷しますよというエリア)の予報が毎日のようにフライトの予定の高度に存在します。 僕が訓練で使ったPA-44パイパーセミノールという飛行機はknown icingの中を飛ぶことが認められていません(旅客機のほとんどはice certifiedということで、icing conditionの中のフライトも認められています)。 したがって、icingが存在する=フライトはなし、ということになります。
そもそも仕事のスケジュールのおかげで好きなように自分の訓練フライトの予定は組めませんでした。 あと、僕の訓練をしてくれた教官の都合などもあって、最後のほうは1ヶ月に1フライトという極端なスローペースで訓練をやっていました。 僕の生徒さんにはこういうペースは絶対にお勧めしません(苦笑)。
結局、ようやく天気の都合、僕の都合、試験官の都合がすべてうまく合ったのがフライトテストの日でした。 午後1時過ぎから口頭試験があり、1時間弱で終わりました。 当日の午前中に僕の担当教官と口頭試験対策をしたおかげでなんにも困ることもなく、「え?もう終わり?」って思ったくらい、あっという間に終わってしまいました。 口頭試験が一番不安だったので、これでかなり気持ちが楽になりました。
ところが今度は天気が突然変わりました。 なぜか濃霧が発生。 朝ならまだしも、昼過ぎに濃霧って・・・(涙)。 でも、幸い、短い時間で消えてくれたのでラッキーでした。 当日のシーリングは1000ftほどで、視程は10マイルほど。 予報ではシーリングが500ftまで降りてきて、視界が3マイル、風が12ノットほどになるとのこと。 IFRの経験が浅い僕にはgoかno-goかを決めるのが少しきわどいコンディションになりました。 でも、最後の訓練フライトでかなり気持ち良いフライトができ、頭の中でイメージがしっかり出来ていたので行くことにしました。
試験官はビクトリアフライングクラブの訓練パートナーであるPro IFRビクトリアのCFIでもある教官です。 僕の多発限定解除のためのフライトテストの試験官も彼でした。 顔なじみだし、職場で話しをよくするのでリラックスした状態で試験に望めたのがラッキーだったと思います。
離陸後は1分もしないうちに雲の中に入りました。 ちょっとunstableな雲だったみたいで、結構揺れまして、エアスピードが10~15ktほどずれたりしました。 離陸後は5000ftまで上昇。 4000ftを通過したところでWhatcom VORにターンしろという指示でした。 そして途中で次の管制官にハンドオフ。 そしてホールドのクリアランス。 おかげさまでdirect entryでした(笑)。
「190 degree radialでホールドしろ」ということでしたが、なにを血迷ったのか、誤ってHSIを180 degree radialにセットしました(汗)。 でもホールドを開始する直前に自分のミスに気が付き、訂正して事なきを得ました。 風は20ノットほどで、さほど強くもなかったのでホールドは問題なく、さっさと終了。
そしてアボツフォード空港へのNDBアプローチでした。 Straight-inでもいいよと試験官は言ってくれましたが、慣れているfull procedureをやりました。 ここでちょっとだけRMIの針を追っかけすぎてovercontrol気味になりました(減点されました・・・苦笑)。
それからは予定通りmissed approach。 そしてV495 direct YYJ, Fasbo 2 arrivalと続き、最終的にシングルエンジンILS Rwy 09で終了となりました。 ILSは訓練当初は本当に苦手だったんですが、いつのまにか出来るようになりました。 シミュレータ訓練のおかげだと思います。 ビクトリアに戻ってきたのが夕方5時頃で、日はほぼ沈みかけていて、気温が下がってきていたので雲も下がってきていて、結局雲を抜けたのが800ftを通過したときくらいだったようです(僕は計器しか見てなかったのでよくはわかりませんでしたが)。 雲をでた瞬間、外が真っ暗なのが視界の片隅から確認できました。 ILSを打っている間はとにかく早くテストが終わってくれ!と念じながら飛んでいました(笑)。
ということで、ようやく多発計器飛行の資格を取りました。 今年の目標もこれで達成です。 年内に訓練が終わってほっとしています。 次の目標は来年中旬までにATPL(定期運送用操縦士資格)を取得することです。 筆記試験が2つあるのでまた勉強しないと・・・。
++++++++++++++++++++++++++
今日の写真はこの前のフライトのときに見た、まるい虹です。 このブログにだいぶ前に書きましたが、時々ですが空から真円(またはそれに近い形)の虹が見えることがあります。 この写真でははっきりわからないかも知れませんが、この虹もかなり丸いものでした。
(つづく)
今回のフライトテスト、天気の影響でかなり試験が延期されました(3,4回)。 この時期のバンクーバー周辺は上空の気温が低く、いわゆる"known icing condition"(ここを飛ぶと恐らく着氷しますよというエリア)の予報が毎日のようにフライトの予定の高度に存在します。 僕が訓練で使ったPA-44パイパーセミノールという飛行機はknown icingの中を飛ぶことが認められていません(旅客機のほとんどはice certifiedということで、icing conditionの中のフライトも認められています)。 したがって、icingが存在する=フライトはなし、ということになります。
そもそも仕事のスケジュールのおかげで好きなように自分の訓練フライトの予定は組めませんでした。 あと、僕の訓練をしてくれた教官の都合などもあって、最後のほうは1ヶ月に1フライトという極端なスローペースで訓練をやっていました。 僕の生徒さんにはこういうペースは絶対にお勧めしません(苦笑)。
結局、ようやく天気の都合、僕の都合、試験官の都合がすべてうまく合ったのがフライトテストの日でした。 午後1時過ぎから口頭試験があり、1時間弱で終わりました。 当日の午前中に僕の担当教官と口頭試験対策をしたおかげでなんにも困ることもなく、「え?もう終わり?」って思ったくらい、あっという間に終わってしまいました。 口頭試験が一番不安だったので、これでかなり気持ちが楽になりました。
ところが今度は天気が突然変わりました。 なぜか濃霧が発生。 朝ならまだしも、昼過ぎに濃霧って・・・(涙)。 でも、幸い、短い時間で消えてくれたのでラッキーでした。 当日のシーリングは1000ftほどで、視程は10マイルほど。 予報ではシーリングが500ftまで降りてきて、視界が3マイル、風が12ノットほどになるとのこと。 IFRの経験が浅い僕にはgoかno-goかを決めるのが少しきわどいコンディションになりました。 でも、最後の訓練フライトでかなり気持ち良いフライトができ、頭の中でイメージがしっかり出来ていたので行くことにしました。
試験官はビクトリアフライングクラブの訓練パートナーであるPro IFRビクトリアのCFIでもある教官です。 僕の多発限定解除のためのフライトテストの試験官も彼でした。 顔なじみだし、職場で話しをよくするのでリラックスした状態で試験に望めたのがラッキーだったと思います。
離陸後は1分もしないうちに雲の中に入りました。 ちょっとunstableな雲だったみたいで、結構揺れまして、エアスピードが10~15ktほどずれたりしました。 離陸後は5000ftまで上昇。 4000ftを通過したところでWhatcom VORにターンしろという指示でした。 そして途中で次の管制官にハンドオフ。 そしてホールドのクリアランス。 おかげさまでdirect entryでした(笑)。
「190 degree radialでホールドしろ」ということでしたが、なにを血迷ったのか、誤ってHSIを180 degree radialにセットしました(汗)。 でもホールドを開始する直前に自分のミスに気が付き、訂正して事なきを得ました。 風は20ノットほどで、さほど強くもなかったのでホールドは問題なく、さっさと終了。
そしてアボツフォード空港へのNDBアプローチでした。 Straight-inでもいいよと試験官は言ってくれましたが、慣れているfull procedureをやりました。 ここでちょっとだけRMIの針を追っかけすぎてovercontrol気味になりました(減点されました・・・苦笑)。
それからは予定通りmissed approach。 そしてV495 direct YYJ, Fasbo 2 arrivalと続き、最終的にシングルエンジンILS Rwy 09で終了となりました。 ILSは訓練当初は本当に苦手だったんですが、いつのまにか出来るようになりました。 シミュレータ訓練のおかげだと思います。 ビクトリアに戻ってきたのが夕方5時頃で、日はほぼ沈みかけていて、気温が下がってきていたので雲も下がってきていて、結局雲を抜けたのが800ftを通過したときくらいだったようです(僕は計器しか見てなかったのでよくはわかりませんでしたが)。 雲をでた瞬間、外が真っ暗なのが視界の片隅から確認できました。 ILSを打っている間はとにかく早くテストが終わってくれ!と念じながら飛んでいました(笑)。
ということで、ようやく多発計器飛行の資格を取りました。 今年の目標もこれで達成です。 年内に訓練が終わってほっとしています。 次の目標は来年中旬までにATPL(定期運送用操縦士資格)を取得することです。 筆記試験が2つあるのでまた勉強しないと・・・。
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今日の写真はこの前のフライトのときに見た、まるい虹です。 このブログにだいぶ前に書きましたが、時々ですが空から真円(またはそれに近い形)の虹が見えることがあります。 この写真でははっきりわからないかも知れませんが、この虹もかなり丸いものでした。
(つづく)
2 件のコメント:
お疲れ様でした~&おめでとうございま~す。
ATPLの筆記のあとはいよいよ職探しですか?
Tatsuさん
ありがとうございます〜! とりあえずは筆記を終わらせて、それからはIFRを教えたいと思っています。 向こう2年くらいの間にMulti-IFR時間を付けて、それから職探しに入ろうかと。 Tatsuさんみたいなポジションに就けたらいいな〜と思いますが、そううまくはいかないでしょう(苦笑)。
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