半年が経ち、またもやシミュレータ訓練の時期がやってきました。 本当は今月の12,13日にシミュレータ訓練の予定でしたが、前日の11日のリザーブ日に仕事に駆り出され、ロンドンに行きました。 その結果、予定の訓練はキャンセル。 一緒に訓練をする予定だった機長とは以前に飛んだことがあり、とても良い人で、訓練を楽しみにしていたので、訓練がキャンセルになったときは不満たらたらでした(苦笑)。 ま、これもリザーブパイロットの宿命として捉えるしかありません。
結局、今月29日、30日に訓練がスケジュールされ、今日、訓練を無事に終了しました。 今回の訓練はトロントで行われました。 最初の訓練はバンクーバーで、今回はトロントです。 シミュレータのカテゴリがやや違い、僕の同僚からは「トロントのシミュレータはバンクーバーのそれとは勝手が違う」的な情報を得ていたので、どうなることかやや不安がありましたが、鈍感な僕には違いがまったくわかりませんでした(笑)。
(写真上:シミュレータの外観)
(写真上:767フライトシミュレータ)
2日目は緊急事態が起きたときにいかに機長・副操縦士が連携して問題を解決し、無事にフライトを安全に継続できるかというところに重点を置いた訓練でした。 エアコンディショニングの問題、油圧系統の故障、そして燃料漏れなど、いろいろなことが起きましたが、これも無事にクリア。 教官からお褒めの言葉をいただき、そしてその直後に細かいダメ出しも当然いただき(笑)、とてもよい経験になりました。
「Fly like you train, train like you fly」
(訓練時のように普段は飛び、普段飛んでいるように訓練する)
というフレーズがありますが、これはもっともで、いつもやっていることを訓練でもやることによって、仮に間違いがあれば訓練中に指摘され、修正することができます。 また、いつも訓練でもやっていることを普段のフライトに取り入れることによって安全な運航ができます。
毎回シミュレータ訓練というとちょっと緊張しますが、いつもなにかの収穫を得て訓練を終了でき、そしてまた普段のフライトに戻ることができ、とても充実感が大きく感じます。
訓練はこれで終了で、また向こう6ヶ月は仕事ができます。 次回の訓練は来年4月。 これからは冬のオペレーションで、今までの夏のオペレーションとは違うことが多くあります。 まだまだ学ぶことが多くあります。
訓練が終わった途端にクルースケジューラーから電話があり、「明日はカルガリー行きね〜」と言われました。 明日からまたばりばり働きます。
(つづく)
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