2020-08-01

過去ログ:2006年10月22日〜2006年10月24日

ビクトリア8日目:迷い(部屋)
2006年10月22日日曜日



 今日は朝、おととい入居を決めた部屋に保証金を払いにいきました。 ついでに周辺のアメニティーなどを確認しました。 マークの話では、アパートに住んでいる人の90%はお年寄りで、正面玄関を通るとくだらない話に引き止められて、なかなか仕事に行けないほどだそうです(笑)。 アパートはウォーターフロントから6ブロックほど。 本当にいいロケーションです。 でも・・・(後述)。

 アパートでの用事が終わったあとは、スーパーに行きました。 このへんではThriftyというスーパーマーケットが多いようです。 チェーンなので、どこのショッピングセンターに行っても必ずあります。 今まではアメリカでもカナダでもSafewayというスーパーが多かったエリアに住んでいましたが、今回はThriftyです。 んまあ、どれでも同じなんですけどね(笑)。 スーパーではサンドイッチとジュース、PowerBar(カロリーメイトみたいな食べ物)、パスタ、パスタソースを買いました。 そういえば、こちらでは日本と違って、レジにはカゴごと差し出すのではなく、一品ずつ自分でレジに出します。 レジには小さなベルトコンベアみたいなのがついていて、レジの係がそれを動かすという仕組みです。 その代わり、買ったものを袋に入れるのはレジの仕事ですので、客は袋に入った品物を預かるだけ。 レシートはその袋に入れてくれる場合が多いです。 サンドイッチはあまり期待しなかったですが、とてもおいしかったです。 ハムとチーズを黒っぽい麦のパンに挟んだ感じ。 そろそろ日本食が恋しくなってきました(笑)。

 その後バスに乗って滞在先に戻りました。 そういえばこちらには身体障害者の人がたくさんいます。 でも、自由に行動してます。 バスにもたくさん車いすの人が入ってきます。 そのときは、バスの運転手がバスの車高を下げて、車いすでも乗りやすくしたり、すごいのなんかはバスの入り口からスロープみたいなのがにょき〜っと出てくるのまであります。 感心しっぱなしです。

 お昼からはこちらに来て初めて本格的なサイクリングに行きました。 とはいっても、長い間乗っていなかったので体がついていかないので、50kmほどの短いライドとなりました。 こっちの道は本当にフラットで走りやすいです。 そのせいか、トレイルには本当にたくさんのサイクリングを楽しむ人々がいます。 子供連れ、カップル、お年寄り、本格的なサイクリスト。 見ているだけでも面白いです。 女性のサイクリストが多いのも珍しいと思いました。 トレイルには馬が歩いているときもあります。 乗馬も一度やってみたいな〜なんて思います。

 さて、先述のアパートの件ですが、今日アパートに保証金を払いにいくと、前は言っていなかったことを2つ言われました。 (1)友達の長期滞在はだめ、(2)最低来年の6月までは住んでほしい、っとのこと。 ちょっとショックでした。 というのも、今回は日本から友達が訪ねて来てくれることが十分に予想できるので、友達の滞在を許してくれないというのは難しいですし、来年の6月まで必ずそのアパートに住むという確約はできないからです。 そもそもできれば空港近くに住みたいというのがあったので、とりあえずはダウンタウンに住み、機会を見計らって空港があるSidneyに移り住みたいと思っていましたから、来年までコミットするのはなかなか難しいです。 あと、部屋にインターネットがないというのもネックになっていました。 なんでも、ワイヤレスの電波が来てはいるというのですが、マークはコンピュータを持ってませんし、ネットも近くのコミュニティーセンターで使うという程度のようです。 僕はこのブログの更新や、いろんな情報、友達や家族との連絡手段としてもネットを多用します。 ですから、ネットは譲れません! そうこうしていると、Times Colonistという新聞のオンライン版Classifiedに「Sidneyに部屋あります」という広告が出ているじゃあ〜りませんか!(笑)。 「神様仏様ありがとう!!!」と思わず思いながら、すぐに電話をしました。 広告には値段は書いていなかったので、きっと高いだろうなと思ったら、意外にも全部込み込みで500ドルくらいでした。 電話に出た大家さんもとても親切な方で、早速明日見に行くことにしました。 なんだかいい予感がします。 そしてその予感が現実の物となってほしい・・・とわらにもすがる思いです。 駄目ならマークのところ・・・ でもその時は途中で出る予定でいることを正直に言うつもりです。 いいヤツですから、きっと分かってくれると思います。 

 ということで、明日は空港近くの部屋を見に行き、その後は聴力・心電図の検査の予約を入れます。 他にもしなければいけないことがあったように思います。 とりあえずビクトリア観光ですかね(笑)。 

 写真は今日のサイクリングの途中で通った畑になっていたカボチャです。 今月末がハロウィンなので、オレンジのカボチャや飾り付けを見かける機会が多くなりました。 こちらの文化の一つですね。
 
 では!
 
 
(つづく)

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ビクトリア9日目:予感的中!
2006年10月24日火曜日



 今朝は朝早く起き、まずはバスでダウンタウンに出ました。 途中でコーヒーショップによってホットコーヒーとクッキーを購入して、70番のバスが来るバス停まで行きました。 予定よりも早くついたので、もともと乗るつもりだったバスよりも1本早いバスに乗れました。 今日もままた2階建てのダブルデッカーバスです。 1時間ほどの乗車で空港近くの町Sidney(シドニー)に到着。 昨日大家のブライアンから教えてもらった住所を元に地図を片手に歩き出します。 

 10分ほど歩いても、なかなか教えてもらった住所には辿り着きません。 4344 Malaview Avenueが住所でしたが、どこまでいっても4000番台の番地は見当たりません。 見えてくるのはすべて2000番台。 途中、日用品店に入って道を尋ねると、「多分ハイウェイの向こう側の突き当たりだよ」といわれ、そこから20分ほど歩きました。 ハイウェイの向こう側は商業地帯なので、「また変なところにある家か?」と不安になりながら歩き続けました。 ハイウェイの向こう側のどん突きまで来てみると、やはり番地は2000番台です。 地図をみてもMalaview Ave.はこれ以上ありません。 「時間に間に合わないなぁ」と思いながら来た道を戻り始めました。 朝飲んだコーヒーのおかげでトイレがしたくてしたくてたまらなかったですが、外国ではその辺でちょちょっと用を足すのはいかがなものかと思い、一生懸命我慢しながら歩き続けました(笑)。 

 約束の午前11時の5分前になっても家は見つからなかったので、ブライアンに電話をして住所を確認しました。 すると、昨日は4344と言っていたのが、実は2344であることが判明(笑)。 僕が歩いていたところからすぐ近くだったので、ブライアンが通りまで出て来てくれました。 「あ〜、君が見えた!」ってな具合です。 そしてようやく家に到着。 なんとその家は、道を尋ねるために入った日用品店の真横でした(涙)。 ブライアンが、「ごめん、間違った住所を教えちゃったでしょ?」って言ってました(笑)。

 家は写真の通りです。 「あ、怪しい・・・」と最初思いましたが、まずは大家さんがとてもいい人だったので安心しました。 人の第一印象は最初の数十秒できまるそうですが、ブライアンは電話で話したときから僕の「いい人センサー」が反応していて、実際にあってみたら、やっぱりいい人でした。 しかも見た目は僕のアメリカの友人のマイケルそっくりです(笑)。 奥さんは韓国の方だそうで、その点もマイケルと似ているところがあります。 そのせいもあってか、親近感を持ちました。

 家は見た目は怪しいものの、中はとてもきれいでした。 家の中は2階にベッドルームが3つ、地下室にスイートが1つあり、ベッドルームには二人の男性、地下室には家族が住んでいるそうです。 募集がかかっていた部屋を見せてもらうと、サイズこそ小さいものの、クイーンサイズのベッド、テレビ、インターネット、家具その他もろもろすべて揃っています。 キッチンは共同ですが、それぞれ棚が割り当てられていて、プライバシーが守られています。 洗濯機・乾燥機ももちろんあります。 これだけ揃って475ドル(約5万円)/月で、僕の当初の予算内にしっかり収まります。 シドニーではこれ以上の物件は見つからないと思います。 既に押さえているダウンタウンの部屋は家賃が550ドル、しかもインターネットはあるかないか不明、しかも電気代は別、しかもバスで通うのでバスの定期代60ドルが追加で必要になります。 しかもいろんな条件付き。 僕の脳みそはフル回転で計算をし、あっという間に「シドニーで決まり!」という答えがはじき出されました(笑)。 今日見た家からであれば空港まで自転車で10分くらいの距離です。 しかも海にも近く、さらにビクトリア空港に着陸する飛行機が家のすぐそばをかすめて飛んでいくという、パイロットには最適の環境です(笑)。 ブライアンとはすっかりうちとけて、お互いの自己紹介を簡単にすませ、保証金をその場で支払いました。 11月1日には鍵をもらえるとのことです。 帰り際にはトイレを拝借してやっとリラックスできました(笑)。

 ブライアンにはバス停まで彼のレトロなオープンカーで送ってもらい、バス停でおろしてもらった後すぐにダウンタウンのアパートのマークに電話をし、やっぱりキャンセルすることを告げました。 「That’s too bad」という返事が返ってきました。 そりゃそうでしょう。 変な条件さえなければ僕はよろこんでそこに住んでいたんですけど。 仕方ありません。 とりあえずはすでにマークに保証金を支払っているので、それを返してほしいと告げると、「今は仕事中で忙しいから、後で電話するよ」と言われました。 当然、それからは電話が来ていません(笑)。 んまあ、気長にやろうと思います。 最悪返してくれないとなっても、バス代やら、家賃の差額などを考えると2ヶ月で元がとれます。 それでもやっぱりお金は惜しいですから、しつこく返金をリクエストするつもりです(笑)。

 ということで、ビクトリア到着後9日目にしてようやく満足のいくすみかを確保できました。 ほっとしました。 一時はどうなるかと思いましたから。 

 これからの予定は、次の木曜日に聴力検査と心電図をやることになりました。 それまでは銀行口座の開設やBC州の健康保険の申し込みなどをして、あとは日本のものを扱っているスーパーなどを巡ったりして引き続き生活の基盤を作ろうと思っています。 フライトは11月2日から開始する予定でVFCのジェリーとアレンジしようと思っています。
 
 今夜はぐっすり眠れそうです!
 
(つづく)

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ビクトリア10日目:Swartz Bayに行きました。
2006年10月24日火曜日


 昨日の夜は、いい部屋が見つかったせいで気が抜けたのか、爆睡でした。 今朝起きたのは11時過ぎでした。 今日は特に予定がなかったのですが、来月アメリカに旅行に行く予定があるので、そのためのフェリーの予約をしようと思いました。

 来月はアメリカのThanksgiving Holiday (感謝祭)で、その休暇にあわせてアメリカのボールダーに旅行に行きます。 10日間ほどの予定で、アメリカの友人宅に泊めてもらいます。 11月18日にバンクーバーを出発し、アメリカのフェニックス経由でボールダーまで行くという経路です。 そのため、まず18日はビクトリアからバンクーバー国際空港まで行かなければいけません。 ビクトリアからバンクーバーまでの行き方はいくつかあるようですが、なるべく安価に済ませるにはフェリーとバスを利用するのが良いようです。 ビクトリアからはPacific Coach Line (PCL)という会社がバスを運行しています。 このバスを利用すると、ビクトリアのダウンタウンを出発し、ビクトリアの北端にあるSwartz Bay(スワーツベイ)まで行き、そこからBC Ferryというフェリー会社が運行するフェリーにバスごと乗っかり、バンクーバー側に着いたらそのままバスでバンクーバー空港またはバンクーバーのダウンタウンまで行くというルートがあります。 往復で85ドルほどのようです。 早速予約をしようと思って電話をしたら、1回目はなにか訳の分からないことを言われて一方的に切られました(怒)。 気を取り直してもう一度違う番号にかけると、ビクトリアのダウンタウンから乗るのであれば予約が必要だけど、Swartz Bayから乗る場合は予約は要らないと言われました。 「チケットはフェリーの上で直接買ってください」っとのこと。 「はぁ?」が僕のリアクションでした。 それだけじゃ分からないって! ビクトリアのダウンタウンから出発するバスに乗れればいいのですが、僕が住むのはビクトリア市ではなくてSidney市で、Sidneyからビクトリアのダウンタウンまではバスで約1時間です。 SidneyからSwartz Bayまではバスで10分ほどの距離で、僕の家からであればSwartz Bayに行く方が圧倒的に近いです。 なので、ビクトリアからではなく、Swartz Bayからフェリーに乗りたいのです。

 なんど電話で話しても拉致があかないし、こっちには時間がたっぷりあるから、いっそのことSwartz Bayに行ってやろう!と思い立って、今日はSwartz Bayに行ってきました。 ビクトリアのダウンタウンから今度住み移るシドニーを経由して計1時間ほどで到着しました。 車のままフェリーに乗り込むことができるので、フェリー乗り場の入り口は車とその他で別れているようでした。 バスはフェリーターミナルに到着し、僕はチケットカウンターにいってそこにいた係の女性にバンクーバー国際空港までの行き方を尋ねました。 その女性の話では、まずSwartz Bayでバンクーバー行きのフェリーに乗って、そのフェリーの中でPacific Coach Lineの運転手からバスのチケットを買ってバスに乗り込めばいいとのこと。 なんだかややこしいですが、とりあえずは予約なしでも問題ないとのことで安心しました。 Swartz Bayには結局1時間ほど滞在し、風景を眺めたり、パンフレットを取って読んだりしました。 平日だからか、ほとんど人はいませんでしたが、フェリー乗船待ちの車はたくさんいました。 次から次へと車がフェリーに入っていったり、フェリーから出てくる様はなかなか面白かったです。
 
 その後でビクトリアまでまたバスで戻り、滞在先まで返ってきました。 それからShelbourne AvenueにあるFujiyaという日本の雑貨や食料品を扱う店に行ってきました。 地図上では近く見えたので歩いていくことにしました。 結局片道1時間かけてFujiyaに到着。 あたりは既に真っ暗です。 中に入ると、米、納豆、みそ、梅干しなど、なんでもあります。 でもとても高いです。 例えば、僕が好きな梅風味のあられは1袋400円近くもします。 日本では198円だったはずなのに。 納豆も3パックで300円くらいします。 でもなぜか冷凍の枝豆は250円ほどで、日本とそんなに差がありません(笑)。 ということで、今夜のビールのお供にと、枝豆を購入しました。 あとは熟カレーのルーも買っておきました。 自分の部屋に入ったら、その日の夜はカレーにするつもりです。 Fujiyaの食品は高いですが、輸入していることなどを考えたら妥当な価格かもしれません。 ミツカンの「味ぽん」などもあったので、また行こうと思います。 どこにいっても何でも揃う世の中は本当に便利ですね。

 明日は銀行口座を開設しようかと思っていますが、あんまり早く開設すると小切手帳が僕が入居する前に新しい住所に届いてしまうのではないかと少し不安に思っていますので、もう少し末かもしれません。 あと、フライトスクールに行く用事があるので、スクールで少し航空無線を聞こうかとも思っています。 あと、マネージャーのジェリー宛に送っていた荷物をピックアップしようかと思います。 その箱の中には冬物のフリースジャケットやブーツが入っています。 こちらは最近ずっと10℃前後の温度なので、厚手の服が欲しい季節になってきました。
 
 ではまた明日!
 
(つづく)

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【編集後記】

すっかり忘れいていましたが、そういえば最初の部屋を探した時にデポジットの返金でトラブったことを思い出しました。今から考えればこのマークとやらの部屋に住まなくてよかったなと思います。このときに入居することになった今風に言えばシェアハウスですが、見た目のセンスがまるでなく、僕はバービードールハウスと呼んでいました。

海外の日本食材店はどこも同じで、日本の値段ではなにも買えません。わかっちゃいるけど、やっぱり日本での価格を知ってしまっているので抵抗があります。そもそも日本の食料品の安さは異常です。こちらに来てからお肉1パックに千円以上払うことに抵抗がなくなりましたが、日本の感覚ではあまりないですよね。豚細切れとかだったら数百円じゃないですか・・・。

ビクトリアは島(バンクーバー島)にある都市なのでフェリーで本土に渡ることができます。当然飛行機もありますが、フェリーだと車で乗船することもできるし、本土に行く場合には1時間半ほどの乗船になってそれがまたゆったりとしていて楽しいんです。船はいくつかの島の間を通り抜けていくのですが、そのときに島の崖などが迫り来る感じもスリリングで風光明媚で好きでした。本当に綺麗な場所です。


(つづく)

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