2022-01-20

宿敵デッドヘッド。

 2022年が始まって初めての投稿となります。皆様、明けましておめでとうございます!本年もスローペースで本ブログをアップしていこうと思いますので、テキトウにお付き合いください。


 今月は久しぶりにトロントからのフライトを担当することが多かったです。3日間のペアリングで、1日目はトロントまでのデッドヘッド、夜ホテル泊。2日目はトロントからフロリダまでの日帰りフライト、夜ホテル泊。最終日はまたフロリダまでの日帰りフライトで、その後モントリオールまでデッドヘッドで帰還という感じです。


 デッドヘッドでの移動は正直嫌いです。そのため、スケジュールのリクエストを出す時には「デッドヘットを避ける」というふうにビッドすることが多いのですが、今月はリクエストが通らず、デッドヘッドのフライトがわんさかあります。


 ここでデッドヘッド(移動フライト)が嫌な理由ベスト(ワースト)3を発表します!

  1.フライト中退屈するから

  2.制服を着て客室で座っているとお客さんにジロジロ見られるから

  3.チェックイン、搭乗、その他諸々が正直面倒くさいから


 という感じです。トロントーモントリオール間であれば1時間ちょっとのフライトなのでさほど大変ではないのですが、これが西海岸までの移動となったりすると軽く4時間以上のフライトになります。食事をして、本でも読んで、映画でも観てればあっという間というのはあながち間違いではないのですが、それが楽しいのはエアラインパイロットになりたての最初のうちだけ。何時間も椅子に座っているのはもはや拷問です。ましてやコロナ禍の今はなるべく他人のそばには居たくないというのが本音ですので、たとえキャビン内の空気は常に循環していようとも、乗客やクルー全員がマスクをしていようとも、やっぱり他人と触れ合わないに越したことはありません。

 

 制服を着て座っていると話しかけられることも多いので、そのお相手をしなければいけない場合もあり、それもなかなか厄介です。そりゃパイロットが座っていれば誰でも興味の眼差しでみたくなるのもよくわかるのですが、既に何時間も乗務してようやくモントリオールに帰るためのデッドヘッドに乗り込んで、さ〜ゆっくりするぞというタイミングで話しかけられようものならどっと疲れが出てしまいます。とはいえ、以前お隣になったイスラエルからの美人女医さんとのお話はとても盛り上がりまして、それはそれで良い思い出になっています・・・笑


 デッドヘッドで搭乗する場合には一般のお客さんと同じように搭乗手続きをします。ほとんどの場合はオンラインでできるので問題ないのですが、最近よくあるのはクルースケジューラーがデッドヘッドの手続きをちゃんとしていなかったり、または他の部署との連携がうまく行っていなくて搭乗者リストに名前が載ってない場合もあったりして、そもそもチェックインできないなんてことがあります。そうなるといちいち電話をして手続きをやり直してもらうこともあり、とにかく面倒です。先日のトロント行きデッドヘッドではクルースケジューラーに6回も電話をかけました。ほんといい加減にして、もぅ。


 そんなこんなで忙しく働いていて、ようやくエアバスにも慣れてきた感じがします。2020年に機種変をして、路線審査を終えたと思ったらコロナの影響でフライトできなくなり、その時は実質2ヶ月ほどしか飛べませんでした。そして今回は今月で3ヶ月目です。ということでまだエアバスに移行して5ヶ月ほどです。さすがに運航のほとんどのフェーズで落ち着いて操縦することができるようになりつつあります。エアバス、ラブ❤️


 そんなこんなで今月は早くもシミュレーター訓練が入っています。昨年10月に訓練を受けて現場復帰したと思ったら、たった3ヶ月ほどで再度訓練に送られるという・・・。しかも今回は機長とペアではなく、僕と同じ副操縦士との訓練です。ということは、お互い機長のパートもやらなければいけないということで、普段の訓練よりもやらなければならないことが増えます。あ〜ん、もぅ。


 今日の写真は先日キューバへのフライトで見えた景色です。




(今年も引き続き、つづく)

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