今年も残すところあと数日となりました。2022年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。
思い返すと今年はコロナの影響はまだあったとはいえ、仕事もパンデミック以前と同じレベルに戻りましたので忙しく飛んでいました。プライベートでは長女が生まれてきてくれたので毎日の生活にハリがでました。体調を大きく崩すことも今年はなく、幸せな一年になったように感じます。
日本でも報道されているとおり、北米東海岸で発生した爆弾低気圧の影響もあって仕事で遅延が発生することが多いです。大雪警報が出た日もあり、しかもその日に乗務予定だったので少し心配したりもしましたが、予想していたほどの影響が出なかったのが不幸中の幸いでした。
最近乗務する際、APUが動かない機体に当たることが多いです。APUというのは機体の尻尾部分にある小さい発電機です。飛行機は駐機中には地上装置を接続して機内に電力を供給したり、冷暖房で温度調節された空気を送ります。出発の際にはそれらを取り外すため、その前にAPUを始動させて自前で電力とエアコンをかけれるようにします。また、2基のエンジンを始動させるにはタービンを回すための高圧空気が必要になるので、それもAPUでまかなうことになります。つまり、APUはかなり大事な飛行機の部品なわけです。
そんなAPUが何らかの理由で動かない状態になっても安全な運航には影響はまずありません。ただ、エンジンをかけたりする際には通常とは違う手順を踏むことになり、ちょっとだけ面倒です。なぜAPUが故障している機体が多いのかは謎ですが、風の噂では「低気温が影響している」とか、「普段よりもAPU利用サイクルが多いからAPUに負担がかかり過ぎている」とか、「単純に人手不足でメンテナンスの人たちが修理する時間がない」とか、「直せる人手はあるけど旅客需要が急速に戻ってきたため飛行機を整備する時間がなかなか取れない」とかがあるようです(安全運航に必須の整備はしっかりされていますので、手抜きをしているというわけではありません)。
12月のクリスマス前後はいつも人手不足ですし、パンデミックの影響もあってかここ最近はどこの部署も慢性的な人手不足になっているようです。一時解雇されたスタッフの呼び戻しがうまくいっていなかったり、再訓練のスケジュールがそもそもいっぱいいっぱいだったりと、いろんな悪条件が重なっているようです。パンデミックの影響から完全に復活できるにはもうしばらく時間がかかりそうです。
今年も日本に帰ることができなかったことがとても残念です。本来は今月の休暇を利用して帰る予定でしたが、諸事情によりキャンセルしました。来年の春先には家族全員で帰国できればいいなと思っています。
さて、年末は今日から4連勤です。今日の午後からフロリダに行き、大晦日と元旦はラスベガスに行きます。年末年始もしっかりと働きます。今日は仕事に行く前に早めの年越し蕎麦を作る予定です。
今日の写真は娘とそり遊びをしていたときのものです。
今年も本ブログをご覧いただきありがとうございました。このブログを通していろんな方々と交流できる機会を得ていることに感謝しています。皆様、良いお年をお迎えください。来年もどうぞ宜しくお願いします。
(2023年もつづく)
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