しばらく更新していませんでしたが、それなりに忙しくしています。ここ最近の仕事ではラスベガスとフロリダに行くことがほとんどで、身体にとっては楽なスケジュールをもらっています。スケジュールは毎月希望を出してセニオリティ順にコンピューターが決めていくというものですが、なかなか希望通りのスケジュールをもらえないこともあります。今月は1日間か2日間のペアリングを希望し、できれば1日間ペアリングが良かったのですが、結局はほとんどが2日間ペアリングでした。ただ、3・4日間ペアリングは避けたいという希望はちゃんと通ったのである程度満足はしています。
ラスベガスまでのフライトはこの時期は偏西風が強いことがあり、普段なら5時間ほどで到着するところ6時間以上かかってしまうこともあります。向かい風が時速にして200キロほどの日もありますので、それだけ我々の巡行速度が落ちるということになります。こればっかりは仕方ありません。一方で、ラスベガスからの帰りのフライトは普段よりも早くモントリオールに到着できます。先日は追い風が強く、時速1000キロ以上の対地速度が出ました。
最近一緒に仕事をする機長の中には僕よりもセニオリティが低いジュニアキャプテンがたまにいます。何だか自分が歳を取ったような気になります(笑)。自分も近い将来キャプテン昇格に挑戦するつもりなので情報収集のために色々話を聞いています。新米機長と飛ぶとなかなか面白いことも多いです。機長訓練が終わったから一気にリラックスしてダラける人もいれば、まだ機長になって一週間も経っていないのにベテラン風の発言や行動をする人何かもいます(笑)。人間ウォッチングは本当に面白いです。一緒に飛ぶ人のことをまとめて本にして出版しようかと思うほどです。
僕の場合は機長昇格に挑戦することもできる一方、ワイドボディ機の副操縦士に戻ってまたヨーロッパ方面に飛ぶことも選べます。どちらにしてもお給料は上がりますからいいのですが、機長になれば当然責任が増しますし、副操縦士の時よりも相対的なセニオリティが下がりますので生活の質が下がる可能性が高いです。子供が小さい間にジュニア機長になることは避けたいです。ワイドボディの副操縦士に戻るとまた海外に行けて面白いことがある反面、時差ボケや睡眠不足と格闘し続けることにもなります。さらにまた機種変更訓練で2ヶ月ほど時間が取られます。こんな理由で今後の身の振り方を色々考えている日々です。選択肢があると言うのはいいことですけど。
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10月末から今月中旬まで3週間ほど妻と娘がカナダに遊びに来ていました。まずは僕が先月末にフランスまで家族を迎えに行って、3人でカナダに戻ってきました。娘にとっては生後6ヶ月にしてこれが初めての飛行機、初めての海外旅行、そして初カナダと色々初めてが続きましたが特に問題もなく元気にいてくれ、とても楽しい時間を家族3人で過ごすことができました。きっと娘は今回の滞在のことは大きくなっても覚えていないでしょうが、僕や妻にとっては思い出深い時間となりました。帰りは妻1人で娘とフランスに戻って行きました。荷物も多いし少し不安でしたがしっかりとやってくれたので良かったです。行きも帰りも良い席を提供してもらったので彼女にとっても比較的楽な空の旅になったようです。
明日はアメリカのタンパまでの日帰りフライトです。それが終わると来月下旬まで休暇が入っているのでお休みです。またフランス、そして今回は日本にも12月中旬に超短期間帰国する予定でいます。
今日の写真は先日のラスベガスからの帰りの夕暮れです。この時期の夕暮れと地上の雪のコントラストはとても綺麗です。
(つづく)
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