2013-02-26

ウィニペグに行きました。

 先週は忙しい日が続きました。 以前にも書いたかもしれませんが、今僕がいるフォートマクマレーは以前いたハイレベルよりもフライトの数が多いベースです。 今のところ、ほぼ毎日、少なくとも2日に1回はフライトがあります。 僕的には忙しいほうが飛行時間が貯まるし、腕前も上がるのでうれしいのです。

 先日、とても忙しい1日を体験しましたので、その日のことを書きたいと思います。 その日はフォートマクマレーからEdmonton City Centre Airportまで行き(飛行時間50分ほど)、そこからEdmonton Int'l Airportまで行きました。 City CentreからInt'lまではたった10分程度のフライトで、かなりばたばたと忙しいフライトになりました。 上昇したと思ったらすぐに降下。 これがEdmonton Int'lに行く初めてのフライトになりました。 そこで患者さんをピックアップ。 そして今度はさらに南下してCalgary Int'l Airportまでひとっ飛び。 ここがすごかった。 ILSアプローチをしたのですが、ILSのminimumsは200ft。 天気は地上に霧の層が発生していて、300ftでBrokenという報告。 もしかしたら下りれないかも?と思いながらアプローチをし、ミニマムに到達するほんの数秒前になってようやく滑走路のアプローチライトが見えました。 いや〜、これはエキサイティングでした! そこで患者さんを下ろし、次の患者さんをピックアップ。 ここでまた霧が濃くなってきて、離陸に必要な視程ぎりぎりに迫ってきているところを慌ただしく離陸。 車輪が滑走路を離れたと同時くらいに雲・霧に突入! これも初めての経験でした。 そして今度はなんとWinnipeg Int'lまで飛ぶことになり、約650NM (約1200km)の距離を飛行しました。 風があったので、3時間近いフライトになりました。 多分僕が今まで飛んだ中で一番距離も時間も長いフライトだったと思います。 ウィニペグはアルバータ州の隣の隣の州にある市です。 もちろんウィニペグに行くのは初めて。 到着したのは朝3時過ぎでした。 


ウィニペグで給油中。


 ウィニペグには元同僚が働いていて、たまたまFacebookのcheck-inを見てくれたその同僚が空港まで会いに来てくれました。 短い間でしたが再会を喜び、救命士達が空港に戻ってきてからすぐにフォートマクマレーまで帰ることになりました。 これまた長いフライトで、3時間近く飛びました。 この頃になると機長も僕も結構ヘロヘロで、機長はフライト中にお昼寝をしていました(笑)。 かなり爆睡されていたらしく、無線なんかも聞いてなかったみたいです。 途中、軍の練習空域にさしかかりそうになったときに管制官から呼ばれ、「今のスピードだと、そこの進入禁止空域がアクティブになるまでに通過し終わりそうにないから、次のwaypointを経由してフォートマクマレーまでフライトしてください」とダイバートの指示を出されました。 機長は爆睡で聞いておらず、僕が一人でGPSにそのwaypointを入力。 オートパイロットでそれらをトレースしてフライトしました。 この瞬間がなんだかプロフェッショナルパイロットだな〜と思った瞬間でした(笑)。 

 結局その日は8時間フライトしました。 いつもは短い日で2時間ほど、長くても4時間ほどのフライトがほとんどなので、この日がいかに長い時間コクピットにいたかがお分かりいただけるかと思います。 ベースに到着したときにはもう朝でした。 


サスカチュワン州上空の朝焼け。


(つづく)

2013-02-18

二度目のお誘い。

以前、カナダにある航空会社でももっとも大手の一つである某社から「面接に来ない?」というお誘いをもらったことがありました。 ビクトリアでの教官職を辞めるちょっと前で、いろんなところに自分の履歴書をばらまいていたころにこの会社にもレジメを送っていました。 送った時はまさか連絡なんて来ないだろうと思って、半信半疑だったんですが、なぜか僕の経歴でもお眼鏡にかなったようで、面接に招待されたというわけです。 

 僕が教官をやめて次の仕事にステップアップしようと思っていたとき、友達には「レジメを送ってからなんらかの反応があるまでに半年はかかる」と聞いていました。 彼の言っていたことは本当に正しくて、実際に半年間はどこからも、なんの返事もなく、「こりゃ、僕の経験値ではまだまだダメってことなんだな〜」と意気消沈していたのを覚えています。

 そして 半年後、いきなりいろんなところから面接のお誘いをもらいました。 最初のお誘いは電話でのインタビュー。 オンタリオにある会社でナバホとメトロを飛ばす仕事でした。 いや〜、あのときは本当にうれしかった。 お給料は安いし、東海岸だし、僻地だし、行くのは大変だと思ったけど、外国人パイロットの僕が誰かに自分の経験や能力を認めてもらえたのは本当にうれしかったです。 結局、ジョブオファーをもらいまして、契約書まで送ってもらいました。

 そうこうしているうちに、今働かせてもらっているアルバータの会社からもインタビューのお誘いがきました。 ここのほうがオンタリオの仕事よりも条件もお給料もスケジュールも飛ばす飛行機もよかったので、オファーをもらってから一両日中に「働かせてもらいます」というお返事をしました。

 神様というのは本当にいたずら好きです。  アルバータの会社に「行きます」といってから、3〜4社から立て続けにインタビューに呼ばれました。 この業界は本当に浮き沈みが激しい業界で、パイロットの需要があるときには一気にくるけど、ないときは全然ないという感じです。 僕はどうやらタイミングがうまくあった時期に申し込みをしていたよう。 このときの1社が今月になって面接に行ってきた某超大手航空会社です。 そのときにはお断りのメールを書きました。 「本当は行きたいけど、つい最近次の仕事先を決めてしまいましたので。 また応募させてもらいます」と書いたメールを送りました。 その会社からまた今回お誘いをもらえ、今回は行くっきゃない!と思ってこころを決めました。

 面接のためにトロントまで行きました。 トロントに行くのは初めてでした。 僕が休暇中に面接のお誘いが来たので、それからは超ばたばたしました。 しかも面接日は僕の勤務日と重なっていました。 急遽、同僚に休日を交代してもらい、フライトのブッキングをし(某社負担!)、そこからは休暇返上でインタビューの準備です。 着ていくスーツや靴を用意し、インタビューで聞かれそうな質問に対する答えを考え、トロントでのホテルを予約し、etc。 本気で行くのを止めようかと思ったくらい大変でした(笑)。

 結局トロントには2泊3日で行くことになりました。 インタビューは定年した旅客機の機長二人との面接で、その前に人格テストや適性検査を4時間ほどかけてやりました。 自分なりに正直に、出来る力を出したつもりなので、どんな結果が来ても後悔はないと思います。 トップエアラインの面接を、それも無料で、体験できただけでもよい経験になったと思います。 もちろん合格できていればうれしいですが、こればっかりはなんともいえません。

 そんなこんながあって、ようやくフォートマクマレーに戻ってきました。 昨日は2週間ちょっとぶりにフライトしました。 いや〜、感覚が鈍ってます(笑)。 とりあえずはいまできることを一生懸命やらないとな〜と思っているところです。 今から飛行機のシステムの復習をします!


(つづく)

 

2013-01-23

ここ最近の天気。

 今日の写真はちょっと前にFacebookにも載せましたが、今月上旬にフライトしたときのコクピット内の写真です↓


 これはEHSIっていう計器です。 詳しくはこちらを御覧ください。 この計器にはいろんな情報を表示できるのですが、左下にSPDって書かれているところに対地速度が表示されます。 

 King Air 200は無風状態でだいたい260ktくらいで飛べる機体です(気温、高度、気圧、パワー設定によって速度は変わりますが)。 この日は約420ktで飛んでいました。 ちなみに1kt(ノット)とは、1時間に1海里(約1.8km)進む速度のことです。 420kt x 1.8km = 756km/hという計算になりますから、かなり速いです。 友達の調べによると、東京ー青森間を1時間で飛べる速度だそうです。 自力では260ktでしか飛べない飛行機が420ktで飛べたというのは、当然風の影響です。 

 ここ最近は北西からの風が強い日が続いています。 気圧システムは西から東に進む傾向にありますし、季節柄、北極のほうからの気団が南下してくるので、北西からの風が強くなるんだと思います。 

 ↓は今日のUpper wind(上空の風)情報です。 パイロットには通称FD(エフディー)と呼ばれている情報です。 地上の風と上空の風は一般的に風の向きも強さもだいぶ異なりますからこういう情報がパイロットに提供されています。

 STN YMMはフォートマクマレー。 高度24000フィートで、フライトの時間が17:00~21:00世界標準時の場合、21:00~06:00, 06:00~17:00の場合と、3つに分けられて表示されています。 


 
 例えば、一番下の06:00~17:00zを見ると「3185-33」となっていますね。 最初の二桁に0をつけたものが風の方角となっていますので、この場合には風は310度の方角(だいたい北西)から吹いていることになります。 次の二桁が風の強さを表しているので、この場合には85ノットの風が吹いていて、最後の二桁が気温を表しているので、高度24000フィートで気温はマイナス33度という具合です。 

 ところが、一番上の1700~2100zを見ると「8110-35」となっていますね。 これが面白くて(?)、風が100ノット以上の場合には最初の二桁の数字に50を足すという決まりになっています。 ですから、風の向きは310度(81-50=31で、最後に0をつける)の方角から、風力110ノット、気温はマイナス35度です。

 最初の写真のフライトのときには単純計算で160ノット近い風が吹いていた計算になります。 実際には下降を始めたときだったと記憶しているので、もうちょっと風は弱かったんでしょうけど。 今日の風は110ノットということですから、セスナ152や172なんかで高度24000フィートを飛行して、北西の方角に飛ぼうものなら、まったく前には進まず、セスナ152の場合には風に押し戻されて、バックで飛ぶことになってしまいます(笑)。 もちろん、どちらの飛行機も性能的にそこまでの高度に上がれることはまず有りえませんけど。


(つづく)

2013-01-10

フォートマクマレーに引越しました。

 昨年12月、ある晩に会社のチーフパイロットから電話がかかってきました。

「フォートマクマレー空港のベースに異動するのに興味ある?」

 ってことでした。 

 フォートマクマレーは僕が住んでいたハイレベル(High Level)よりも南東にある市で、オイル産業で多いに賑わっている、バブリーな場所だそうです。 場所は前回の書き込みにGoogle Mapのリンクを貼っておきましたのでそちらを参照してください。

 フォートマクマレーベースに異動することの利点は主に2つ。 1つはハイレベルベースよりも飛行時間が多くなること。 よく行くエドモントンを基準にして考えると、ハイレベルからエドモントンまでは直線で約330マイル。 一方、フォートマクマレーからエドモントンまでは直線で約210マイル。 なので、1回の飛行時間だけを見るとハイレベルベースのパイロットのほうが飛行時間は長くなりますが、フォートマクマレーベースのパイロットは回数を多く飛ぶんだそう。 ハイレベルベースのときはフライトがない日が1,2日続くことなんてざらにありましたが、フォートマクマレーベースの場合はほぼ毎日飛ぶんだそうです。 なので結果的に飛行経験を多く稼げることになります。 これは安い給料で働く副操縦士(FO)にとっては最も魅力的なことです(苦笑)。

 もう一つの利点は空港が大きいこと。 ジェットのトラフィックなどと飛べるのは魅力的ですし、空港もcontrolled airportだし、僕が訓練をしたビクトリア空港とイメージが近いです。 そして、この空港からはWestjetやAir Canadaでエドモントンやバンクーバーに行くフライトがある! しかも便数が結構多い。 ということは、20日間のシフトが終了してからビクトリアに帰るのがめちゃくちゃ楽になるっていうことです。 ハイレベルベースの時は最寄りの空港がGrande Prairieっていうところで、車で4時間ちょっとかかりました。 そこからフライトを乗り継いで、ビクトリアに到着するころには半日以上経過しているっていう感じでとても疲れました。 フォートマクマレーからは会社のハンガーに車を置いて徒歩数分でターミナルに到着! そしてビクトリアには4,5時間後には到着するという流れです。 これは経済的にもありがたい(4,5時間のドライブで車のタンク満タン分のガソリン=$80を消費しますから・・・)。 
 ということで、フォートマクマレーにやってきました。 昨日到着したところです。 ハイレベルからエドモントン経由で13時間ほど運転して到着。 遠かった〜! 今日はあと数時間後にシフト開始で、きっとすぐにフライトに行くと思います。 こちらのベースではいろいろとやることや、やり方が違うので戸惑いますが、一年生になったつもりで再度頑張っていこうと思います。

 今日の写真は2012年最後の大晦日のフライトでの夕暮れです。 いろいろあった2012年だけど、今年は安全で実りの多い年にしたいものです。



(つづく)

2013-01-01

2012年を振り返って。

 2012年も残すところあと12時間ほどとなりました。 日本ではもう元旦を迎えているようですね。 日本でのお正月の雰囲気がとても懐かしいです。

 さて、毎年恒例の今年一年を振り返る時間がやってきました。 今年の目標は、昨年の最後の投稿によれば以下のようだったようです:

  1. タービン機(プロップ、またはジェット)を飛ばします。
  2. サイクリングに真剣に取り組みます。 当面の目標はTour de Victoria(6月)に出場することです。
  3. 前向きになります(今年は後ろ向きな考えが目立ってしまった)。
  4. 日本に一時帰国します(4月の予定)。

 1は無事達成! 半年近くに及ぶ就職活動の末、今働いている会社に採用してもらえ、ターボプロップ機であるKing Air 200の型式証明(Type Rating)を取らせてもらえました。 前職にいたころには小型ジェットのパイロットの仕事がもらえるかもしれないなんていう話を耳にしたこともあったのですが、結局それは成就せず。 でも、今のターボプロップ機でも学ぶことが本当にたくさんあって、これがジェットだったらもっと大変だっただろうから、結局は結果オーライという感じです。 キングエアを飛ばすようになってまだ4ヶ月。 Comfortableに飛ばせるようになるにはもうちょっと時間がかかりそうです。

 2は完全に失敗。 Tour de Victoriaは注文していたロードバイクの到着が大幅に遅れ、結局まともに練習はできないハメに。 という言い訳を口実に参加しませんでした。 あと、引越しや転職などもあってサイクリングができる環境ではなくなってしまったというのもひとつの理由です。

 3はまあまあ達成でしょうか。 相変わらずネガティブな考えが多く頭をよぎりますが、最近はいい意味で諦めることを覚えてきているように思います。 

 4も失敗。 転職や引越しに想像以上にお金がかかりまして。 車もSUVを買わなければいけなくなったし。 来年こそは帰国したいと思っています。

 という感じで、あまり目標が達成できない1年になってしまった形に見えますが、転職できたというのが実はなによりもうれしかったので、これはこれで良いとします(前向き)。

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 さて、2013年に向けての目標を書いてみます。


  1. King Air 200 PPCの更新をleft seatからやります。
  2. キャリア的に前進します。
  3. プライベートを充実させます。
1は、今保持している型式証明はright seat(副操縦士の席)から飛ばして受験したもので、機長に昇格するにはleft seatから飛ばして受験し、合格しなければいけません。 なので、8ヶ月後の更新の際には機長席から飛ばさせてもらえるようにがんばろうと思います。

2はいろんな意味があるので、深い内容についてはここには書きません。 とにかく後退よりは前進できるようにという意味で。

3は、仕事以外のことにももうちょっと時間やお金をかけていきたいです。 でも、今の仕事の内容や場所、勤務日数などを考慮するとどうしても仕事が優先されてしまうのは無理もないことのように思います・・・。


 2013年は1月上旬にベースが変更になります。 今まではHigh Levelという町にある会社のベースに詰めていましたが、来月からはもうちょっと南にあるFort McMurray(フォートマクマレー)という市にあるベースで勤務することになりました。 
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フォートマクマレーについてはまた次回書こうと思いますが、オイル産業で超超超潤っている街で、一世帯あたりの平均年収が1000万円を超えるようなリッチな街です。 High Levelとは違ってお店やスーパーなんかもたくさんあるし、人間らしい生活がしやすい街のようです(笑)。 

それでは今年も1年、このブログを訪問してくださってありがとうございました。 皆様にとって2013年が実り多き1年になることをお祈りいたします。



(2013年もつづく)  


 

2012-12-20

今になって思う。

 もう12月半ばですね。 こちらのほうは完全に冬で、雪が結構積もっています。 でも、期待(?)していたほど寒くはなっていません。 今までで一番寒かったのはマイナス35度が一度あったくらい。 あとは下がってもマイナス29度ほどです。 今日がそのマイナス29度。 Tシャツ1枚で外に出ると凍えます(当たり前ですが)。 一番寒いのは来月1月と2月くらいだそうです。 それさえ乗り越えればあとは少しずつ温暖になっていくはずです。

 「カナダの北部の冬」または単純に「カナダ」というと日本の皆さんはオーロラ鑑賞を想像するかも知れません。 そのオーロラ、先日クルーハウスから見えましたので写真におさめてみました。



 この2枚、時間にして10分以内の間隔で撮影しています。 なのにだいぶ見え方が違いますよね。 オーロラって結構動いているんです。 色はこんな感じの緑色ですが、正直なところ、本物はもうちょっとだけ色が薄いかな?と思います。 これはデジタル一眼で絞り開放、シャッタースピードを15〜20秒くらいに設定して撮影して、ソフトウェアを使って少しだけ明るさを調整しています。 肉眼で見るオーロラは写真で見るよりも神秘的です。 マイナス30度近い気温にさらされているのを忘れてシャッターを押し続けてしまいました。 

 フライト中に見えるオーロラのほうが、地上から見えるオーロラよりも迫力があると個人的には思います。 数週間前のフライトでは我々の上を円を描くようにオーロラが取り巻いていました。 あれを写真に収められたらいいな〜と思いますが、カメラを固定できないからきっと無理だと思います。 GoProみたいなHDカメラがあれば撮れるのかも?と思いますが、今の僕にはそれを買う経済力がありません(涙)。 

 フライトのほうですが、引き続きいろいろなことを経験して勉強しています。 僕が所属するベースにはキャプテンが4人ほどいますが、飛行機の基本的な飛ばし方は皆同じなのですが、細かいところが皆違います。 我々はキングエアという飛行機を二人で飛ばすので、会社が定めたSOP(Standard Operating Procedure)に沿って運行します。 このSOPにはすべてが明記されているわけではないので、特に記載のない項目に関しては機長の度量と判断に任されるというわけです。 皆それぞれ特徴があるのでそれにあわせたりするのが大変なところもあったりしますが、間違ったことを言われていない限りは学べるものは学ばせてもらうという姿勢で望むよう心がけています。 今、FOとして飛んでいるのはきっと僕が教官だった時に一緒に飛んでいた生徒さんのような気持ちだと思います。 今になって「あの時はこういうふうに指示しておけばよかったな〜」とか、「あのときは言いすぎていたかも?」と反省することがあります。 この経験が自分が機長にいずれなったときに役立つものだと思います。 

 
(つづく)

2012-11-25

なかなかお得です。

 アルバータ州に住み始めて3ヶ月ほど経ちました。 来た時はまだ暑い夏だったのに、今は雪だらけの冬になってしまいました。

 日本人がカナダに来るにあたっていろいろやらなければいけないことがあります。 例えば健康保険。 カナダは大きな国なので、州ごとに決まりが違います。

 例えばBC州。 MSP(Medical Services Plan)というのに加入することができます。 確か3ヶ月以上滞在の資格を有する人なら誰でも入れたと思います。 これに入ると、僕の場合で月々64ドル支払うことで医療サービスが無料で受けられます。 ただ、眼科や歯科は対象外。 そこは自費になるか、会社の保険を使うことになります。

 一方、アルバータ州はオイル産業などで潤っているせいか、健康保険は無料。 つまり、手続きをしてさえおけば、基本的な医療サービスは無料です。 月々の掛金はありません。 ラッキ〜(笑)。

 あと、車の保険なんかも州によって違います。 カナダの州のなかには自賠責保険を政府系の会社が独占しているところがあります(例えばBCやSK)。 つまり、自賠責保険を購入するには決められた会社からしか購入できないということです。 BCの場合にはICBCという会社が保険を取り扱っていて、そこでしか買えません。 

 一方、アルバータ州の場合は保険会社が独自に保険料を決めることができるので競争があります。 したがって、保険料金に差があります。 今回僕が購入した保険はBCで購入したものと同じ補償ですが、値段にして300ドルほど安くなりました。 ラッキ〜(笑)。

 もう一つついでにBCとABの違いを書きますと、税金が違います。 BCはHSTという税金があるので、買い物をすると12%の、日本で言うところの消費税がかかります。 一方、ABは5%。 7%の差は大きいですよね。 例えば$1,000のヘッドセット(近々購入予定なんです・・・)を買うと、BCでは$1120に、ABでは$1050になり、その差は実に70ドル! これがもし車や家の購入にでもなったらますます税率の差が出てくることになりますね。 

 っというわけで、アルバータ州はとてもお得な州だということがわかっていただけたかと思います。 BCはなにかと高いですが、それだけ生活の水準が高いということです。 山はある、海はある、都市部もある。 アルバータ州には海はないし、都市部もバンクーバーほどではないみたいだし。 良いところに住むにはお金がかかるようです。


 ナンバープレートもアルバータ州のものになりました。


(つづく)