なお、以下のスクリーンショットや情報はすべてエアカナダオフィシャルホームページおよびSNSからの情報です。
「Air Canada CleanCare+」と呼ばれる取り組みの要旨は次の通り:
(和訳)
- アメリカ大陸で初となるフライト前の検温実施を義務化
- エコノミークラス内で通常よりも余分に乗客間のスペースを確保(少なくとも6/30まで)
- 消毒液を含むパーソナルケアキットの配布
- 静電スプレーを使ったより重点的な客室清掃手順
- 客室乗務員と乗客の接触を減らすための新たなサービス提供方式
- マスク(乗客)や個人防護具(職員)の利用の義務化
となっています。 CEOのCalin Rovinescu氏のプレスリリースによれば、血中酸素濃度計などが今後入手可能な状況になればそういった装置を使った検査方法も導入するつもりとのことです。
それではエアカナダのフライトに搭乗する場合、具体的にはどのような手順を踏むことになるのかを見てみます。
まずはチェックインの際。
- はじめに非接触式検温されます。
- チェックイン機は定期的に消毒されます。
- 乗客全員が顔を覆うもの(マスクやスカーフ等)を着用します。
- 消毒液が空港のいたるところに配置されています。
- チェックインカウンターも徹底消毒されます。
- 職員もマスクをしています。 中には手袋などの個人防護具を着用するものもいます。
- 健康状態に関する質問をします。
いよいよカナダでもアジアでよく見られる検温が始まるんですね。 なんだか物々しい雰囲気になってきましたが、これも安全のため。 でも、解熱剤を飲んでいる人とかはこれではひっかからないかもしれないんですよね・・・。 マスク着用が嫌いな北米人がどれだけマスクに耐えれるのかが見ものです(苦笑)。
次は搭乗時の手順です。
- 乗客全員が顔を覆うもの(マスクやスカーフ等)を着用します。
- ゲートカウンターは定期的に清掃されます。
- 職員もマスクをしています。 中には手袋などの個人防護具を着用するものもいます。
- 念のため、搭乗直前に健康状態に関する質問をされる場合があります。
搭乗手続きはスマホなどを使って済ませることをお勧めします。 なるべく他人が触るものに触れる機会を少なくするのがポイントでしょう。 搭乗前の質問は正直あまり意味がないように思います。 「体調どうですか?」「しんどいです」なんて答える人はいませんよね(笑)。
機内に入ったあとの手順はこうです。
- シートベルトとバックルは徹底的に消毒されています。
- 座席の肘掛も拭き掃除消毒をします。
- 機内の窓やシェードも消毒します。
- ライトのスイッチや空気孔も消毒します。
- 5/15から6/30までの間、エコノミークラスでは隔席を使用不可にします。
- 夜間に天井エリアも消毒します。
- 同じく夜間の地上時間中に荷物棚の中も消毒します。
- 機内空調はHEPAフィルターによって99%の空気中の粒子を取り除きますのでご安心を。
- 機内でも顔を覆うものを着用願います。
- 荷物棚の取っ手も消毒します。
- 乗務員もマスクをしていますし、個人防護具を装用する場合もあります。
- 通常のトイレ清掃の際にも消毒剤をします。
これはすごい! ここまで徹底するとはなかなかだと思います。 機内に静電スプレーを噴霧させて一気に消毒なんていうシステムがあるとしたら、その会社の株価は今後うなぎのぼりだと思います。
最後に座席周りについて。
- 搭乗前に座席テーブルを消毒します。
- 水はボトルに入ったものを、食事も包装されたものを提供します。
- ヘッドレストカバーは徹底清掃します。
- 機内エンターテイメントエリア(スクリーン等)の表面を消毒します。
- 消毒方法として新たに静電スプレー消毒を導入します。
- 新たに消毒液や消毒ナプキンが入った使い捨てケアキットを導入します。
- 夜間に機内の横壁も消毒します。
消毒液などを配布するのは良いですね。 また、プレスリリース詳細を読むと、新しいケアキットはプラスチック袋に入れられており、機内で出るゴミはその袋をゴミ袋として利用して回収するとのこと。 これはグッドアイデア! まあ、お行儀の悪い乗客がこれを守ってくれるのかはまた別の話ですが(苦笑)。
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ということで、かなりの新しい手順が導入されるようです。 ちなみにですが、顔を覆うものについては今はマスク等をしないと保安検査場を通過することすらできません。 これはカナダ運輸局の指導によるものだそうです。
これだけ新しい手順が増えると現場ではあたふたとするスタッフ等も出てくると思いますし、戸惑う乗客も出てくるのが自然でしょう。 そこは寛容な気持ちで対応してもらえればと思います。 また、今回のことできになるのはコスト面。 これだけのことをやろうと思えば会社としての経費はかなり増えるはず。 物品を確保したり流通させるのも時間・労力・コストがかかるはずです。 これがチケット代にも反映されるのでしょうかね?
他社の取り組みもチェックしてみようと思います。
(つづく)
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