2020-08-03

過去ログ:2006年10月25日〜2006年10月27日

ビクトリア11日目:チャイナタウンに行きました。
2006年10月25日水曜日



 今日も特に用事はなかったので、遅くまで寝てしまいました。 朝飯と昼飯を兼ねた食事をし、その後バスに乗ってダウンタウンに行きました。 バンクーバーのチャイナタウンは有名ですが、ここビクトリアにもチャイナタウンがあると聞きました。 ダウンタウンから歩いてすぐとのことだったので、早速行ってみることにしました。

 ダウンタウンでバスを降り、Government St.を北に向かって歩いていくと、突然中華街の門が目に入ってきます(写真)。 さっそく通りに入ってみると、予想以上に小さいです。 1区画だけに中華街が集中している感じです。 でも中国人の人らしき人もたくさんいますし、お店の人は中国系の人ばかりです。 当然中国語も飛び交っています。 とても生命力があって活気がありました。 スーパーの一つに入ってみると、日本食が置いてありました。 しかもインスタントラーメンなどは普通のスーパーで買う値段の半額くらいです。 チャイナタウンを賢く利用すれば食費の節約にもつながりそうです。 

 その後、MECというスポーツショップを偶然見つけたので中に入ってみました。 アウトドアの専門店で、服からいろんな道具までいろんなものが売っています。 自転車関連の服やパーツなども結構充実していたので、これから自転車関係で必要なものがあればMECにいけばいいかなと思いました。 パタゴニアなどのアウトドア衣料も置いてあったので、これから寒くなって、日本から持って来た衣類では足りない場合などはMECで必要なものが揃いそうです。

 MECのあとはスタバによってチャイラテを購入。 しっかりトイレをしてからバスに乗って空港に向かいました。 こちらは日本のようにコンビニでトイレを自由に使えるという仕組みがないので、町中でトイレに行きたくなるととても困ります。 ダウンタウンにはThe Bayというショッピングセンターがあるので、ダウンタウンでトイレをしたくなったらそこのトイレを利用しています。 既に10回近くは利用していると思います!

 空港では航空無線の録音を試してみました。 コンピュータを持っていきましたが、コンピュータでやるよりも、僕の携帯についているボイスレコーダー機能を使った方が簡単でした。 早速ATIS(Automatic Terminal Information Service)や管制塔とのやり取りを録音しました。 今日は時間がないので無理ですが、明日にでもサイトに載せる予定です。 ただ、無線の内容を第三者に公表するのはたしか無線の法律にひっかかるような気がします(日本の場合。 こちらではどうかは定かではありません)ので、念のためパスワードで保護されたサイトに公開する予定です。 パスワードを欲しい方はメールをしていただくことにしますのでご了承ください。 法律に引っかかるようなことがあれば即刻削除の予定です。

 空港のクラブハウス内は無線LANが飛んでいるので、無線LANカードが搭載されているラップトップがあればネットが利用出来て便利です(無料)。 クラブでは今日もマネージャーのジェリーに会って、シドニーで部屋が見つかった件を報告。 ダウンタウンの部屋の件も話したところ、「保証金でもめたら、僕が代わりに電話してあげるよ」と優しい声をかけてくれました。 本当にいい人です。 とりあえずは自分でなんとかしてみて、どうにもならなくなったらジェリーにお願いするかもしれません。 ジェリーに会ったあと、日本から送った荷物をピックアップしました。 ジェリー宛に送ったので、彼にずっと保管してもらっていました。 

 その後、夜にはCommon Wealthという公共の福祉センターのようなところに行きました。 ここカナダは社会主義の名残りか、公共の施設がとても充実しています。 大学は確かすべて(またはほとんど)が公立大学ですし、図書館やレクレーション施設がとても整っていて、しかもとても安く利用できます。 今夜は午後9時〜10時の間だけプールが2ドルで使えるというので行ってきました。 プールといっても小さいプールではなく、世界大会が行われるほどの施設だそうです。 飛び込み台や2.5メーターの深さがあるプール、4.5メーターのプールや、波が出るプール、サウナ、ホットタブ(ジャグジーのお風呂のようなもの)、トレーニングジムなど、本当に充実した設備でした。 ゴーグルがないので、ずっと平泳ぎだけでしたが、1時間しっかり泳ぎました。 ホットタブは日本のお風呂のような感覚で、おっさんがたくさんだらだらと「入浴」していました(笑)。 これからは時間が空いているときにはサイクリングに加えてスイミングやランニング、トレーニングジムでの筋力アップなどもやっていきたいと思います。 せっかくの機会ですから楽しもうと思っています。

 明日はダウンタウンで聴力検査と脳波検査を受けます。 10時30分からなので、早めに寝て、早めに起きようと思います。
 
 ではまた!
 
(つづく)

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ビクトリア12日目:聴力と脳波検査
2006年10月26日木曜日


 今朝は10時30分にダウンタウンのFort St.にあるクリニックで聴力検査の予約があったので、それに合わせて滞在先を出ました。 天気は曇りでしたが、なんとか雨は降らなかった感じです。 早く着きすぎて、朝食も食べないまま出て来たので、スタバでコーヒーでも飲もうと思ってThe Bayというショッピングセンターにあるスタバに立ち寄りました。 日本では「本日のコーヒー」がホットコーヒーになりますが、こちらでは「hot brewed coffee」となるようです。 アメリカではスタバでコーヒーを注文すると名前を聞かれた(名前で注文を区別している)と記憶していますが、こちらではそういう仕組みはないようです。 トールのコーヒー1杯でCA$1.75です。 190円くらいでしょうか。 日本とあんまり変わらないですかね。 コーヒーを飲んでいたら、そのすぐ横に噴水があり、ずっと噴水の音を聞いていたら聴力検査になんらかの影響がでると困るな〜と思い、少し界隈を歩くことにしました。 途中でGovernment St.という通りを横切り、海のすぐそばまで行ってベンチでコーヒーを飲みました。 近くにはなんとかインターナショナルカレッジという専門学校があるようで、日本人学生が多くいました。 コーヒーを飲み終わってThe Bayのほうに戻り、トイレを済ませて外へ出ようとすると、なんとそこにマークがいるではないですか。 そうです、James Bayのほうのアパートの住人で、僕の保証金を返金してくれない男です。 「マーク、マーク!」と呼びかけると、とても気まずそうな顔で「お、おう」っと言います。 それも逃げるような感じで(笑)。 なんとか呼び止めて保証金を返してほしいというと、「それはできない」というではありませんか。 口論とまではいきませんが、お互いの意見を言い合いましたが、結局なんにも成果はありませんでした。 「だ〜か〜ら〜、うちのアパートで一緒に住めばいいじゃないか」と言われましたが、こんな分からず屋のヤツとは絶対に住みたくありません(笑)。 僕は人を見る目にはある一定の自信があったのですが、今回は完全に外れたようです(笑)。 マークはさらに11月の家賃を払えとまでいうではないですか。 あきれて言葉がありません。 本当に不愉快だったので、もう保証金のことは諦めようかと思っています。 突き詰めて問いつめていけば返金されるでしょうが、僕はそんなことをやりにここビクトリアに来た訳ではありませんし、不愉快な思いをしてまでお金を取り戻すよりも、これからの生活のことを考えた方がよほどましだと思うのです。 今度マークがなにかいちゃもんをつけてくるようなことがあればそのときは法的手段に訴えるなどの措置が必要(大げさですね・・・)かもしれませんが、多分もう会うことはないでしょうから、きれいさっぱり忘れることにします。 今の僕はそれよりもシドニーでの生活と訓練に対する期待のほうが断然大きいですから。 今回の経験はいろんな意味で勉強になりました!(笑)

 話がそれましたが、10時30分になったのでクリニックに行くと、感じのよい女性が受付をしてくれました。 アポがあることを告げると、「少し待ってください。 なにか飲み物でもいかが?」というではありませんか。 こちらの病院って本当に不思議ですね。 日本の病院とはまったく姿勢が違う気がします。 「コーヒーは先ほど飲んだので、お水をください」といって水を少し飲みました。 5分ほどすると、中から女性が出て来て、「こちらにどうぞ」と案内してくれました。 ところが、その女性は他の医師のような人と別室で話をし始めました。 「おかしいぞ・・・」と思っているとその女性が戻って来て、「ごめんなさい、コマーシャルパイロット用の検査は私ではできないの」というではありませんか。 「な〜に〜〜〜??」と思い話を聞くと、事業用パイロット用のClass 1 Pilot Medical Certificateの聴力検査は他の専門医がするというのです。 しかもその人は来週まで来ないというので、他のクリニックに予約をいれてもらうことに。 ダウンタウンから少し離れたJubelee Hospitalという病院の近くのクリニックで明日11時にアポを入れてもらいました。「お詫びの印にこれをどうぞ」っと、スタバのクーポンをもらいました。 やっぱりこっちの病院は不思議です(笑)。

 聴力は駄目だったので、今度は同じ建物内にあるECG(脳波検査)が出来るクリニックへ。 こちらは問題なく、すぐに終わりました。 ここでも僕は心拍が高かったらしく、検査をしてくれた男の人に、「緊張してるでしょ?」っていわれました。 緊張もありましたが、上半身裸で寒い部屋のベッドに寝かされていたっていうのも理由だったと思います。 なかなか感じのよい男性で、「カナダは好き? どんなところが良いと思う?」といった会話をしました。 そうこうしているとあっという間に検査は終了。 20ドルかかりました。 さらに検査内容を分かりやすく、専門医以外でも理解できるように分析・訳するのに25ドルかかるそうです。 25ドルのほうの請求書はまた後日送られてくるとか。

 検査を終了したあとは、明日行かなければならないクリニックまで歩いて下見に行きました。 特に他にすることはないし、明日迷うのも嫌だから、街並を見るついでも兼ねて行ってきました。 恐らく40分くらい歩くとそのクリニックはありました。 中に入ってトイレでもしてから帰ろうと思ったら、トイレの入り口は鍵がかかっていて、「トイレの鍵は訪問先の受付から借りてください」というサインが。 なんてこった! 仕方なく我慢してまたダウンタウン方面に戻りました。 帰りはバスで帰りました。
 
 今日はなんだか疲れています。 昨日のスイミングの影響だと思います。 あとはアパートの件が気になっていたのも影響しているでしょう。 今日は早く寝て、また明日から新しい日を始めれるように準備しようと思います。 明日もまたクリニックに行かなければいけないし!
 
 今日の写真は、昨日夕食を食べた中華料理店で食後に出て来たFortune Cookie(おみくじ入りクッキー)に入っていたおみくじです。 これによれば、来月は僕の人生の転機が訪れるそうです。 良い転機だといいのですが! 悪い転機は勘弁してください!
 
 ここでお知らせですが、航空無線を勉強したい方のために、僕が実際に空港で録音した無線会話などを紹介するページを作りました。 Linksにもリンクを掲載してありますが、URLはwww.youhavecontrol.net/www2/ です。 パスワードで保護されているページになりますので、パスワードがないと閲覧できません。 パスワードは私にメールしてもらえればすぐに発行します。 航空無線がどういうものかを聞いてみたいという方はメールをください。 メールアドレスはwebmaster@youhavecontrol.net です。
 
 ではまた!
 
(つづく)

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ビクトリア13日目:今度こそ聴力検査!
2006年10月27日金曜日


 今朝は昨日受けることができなかった聴力検査を受けに行きました。 昨日下見をしておいたおかげで、どのくらい前に部屋を出れば良いかが分かりました。 僕は当日にぎりぎりになって焦るのが嫌いなので、下見をしておいてよかったと思います。

 クリニックは昨日行ったクリニックと同じですが、違う支店という感じです。 少し早く着きすぎたので、昨日使えなかったトイレを今日こそは使ってやろうと思って鍵を受付で借りました(笑)。 トイレから戻ると、「コーヒーでもどうぞ」とまた優しい声が。 せっかくなのでコーヒーを1杯のみ、DVDの映画が流れていたのでそれを見てました。 コーヒーのせいか、またトイレに行きたくなったので、「もう一回いい?」と聞いてまたトイレにいきました(笑)。 そうこうしていると、ようやく女性のお医者さんがあらわれて、聴力検査をする部屋に案内されました。 四角い、外の音を遮断する箱の中に入るように指示され、中でヘッドフォンのようなものをつけられました。 やり方は日本での検査と同じで、音がなったらボタンを押すというものです。 最初は左耳、次に右耳の検査です。 途中、音が鳴っているような鳴っていないようなときもあったので、とりあえず押しておきました(笑)。 なっていなくても、なっているような錯覚に陥るんです。 両耳の検査が終わったら、「次は言葉が聞こえてくるから、言っていることをそのまま復唱してください。 わからなかったら当てずっぽうでもいいですから」と言われました。 最初は大きな音で言葉が聞こえます。 知らない単語ばかりなので、テキトウにいいまくりました(笑)。 少しずつ音が小さくなっていくので、ますますテキトウに復唱します。 全部で15分くらいの検査だったと思います。 検査が終わるとお医者さんがドアを開けてくれて、「あなたは普通の人よりも聴力がいいです。 すばらしい!」と褒めてくれました。 どおりで僕は地獄耳な訳です(笑)。 「実は時々聞こえにくいときがあったりするんですけど」というと、「英語が母語でないなら、聞こえても理解できないということはあるわよ」と教えてくれました。 とりあえず聴力は全く問題ないレベルのようです。 僕はそもそもあんまりiPodもウォークマンも聞かないですし、なるべく大きな音でテレビを見たり音楽を聞いたりするのは避けているので、それが功を奏したのかもしれません。 こちらカナダでも若い人たちは多くがiPodを聞いています。 バスの中での音漏れはすごいです。 あんなんで聞いていたら、きっと聴力が落ちるんではないかと思います。 パイロットを目指される方はあんまり大きな音で音楽を聞いてはいけませんよ(笑)。

 聴力検査が終わってルンルンの僕はダウンタウンまで戻り、The Bay Centreによって4階のフードコートで昼食を食べることにしました。 僕はフードコートにあるチャイニーズ料理が好きなので、チャイニーズのセットメニューを注文しました。 量が多いので途中まで食べて、あとは持ち帰りました。 1食分で1食プラス夜食くらいのボリュームがあります。 

 食事の後は州議事堂に向かいました。 日本から持って来たガイドブックによれば、州議事堂の中を案内してくれるツアーがあるとのこと。 それに参加しようと思い、州議事堂に向かいました。 

 正面玄関横のドアから中に入ると、受付の男性が「1時からガイド付きツアーがあります。 よろしかったら1階と2階はご自由にご覧ください」と丁寧に説明してくれました。 ガイドブックも貸し出してくれて、それを読んでガイドツアーが始まるのを待ちました。 1時になり、ようやくツアーが始まります。 州議事堂は2階建てのようで、まずは1階の説明をし、本会議場がある2階に進みます。 説明のなかには随所にイギリスの影響と女王エリザベス2世の話が出てきます。 BC州の旗や紋章などは良い例で、必ずエリザベス女王の象徴のようなものが一番上にあり、その下にイギリスとカナダの関係を表すものが並びます。 BC州の紋章はこれ(クリック)です。 一番上のライオンがたしか女王エリザベスの象徴、右のヤギのようなものがBC州の東端(雪が降るから白い)、左のトナカイが西の端(山?)、イギリスの旗が真ん中にあってその下に青と白の波(太平洋の象徴)と太陽(BC州は一番西にある州だから)のシンボルがあります。 下の帯に書かれているのはラテン語で「恒久の輝き」といった意味があるそうです。 なお、州議事堂の正門はエリザベス女王がカナダに来たときにしか開かないそうです。 そして、エリザベス女王が滞在するところや訪問するところには、必ずエリザベス女王のシンボルが入った旗を掲げるきまりなのだそうです。 今日の写真はその旗がステンドグラスになっていたものをパシャリと撮影したものです。 君主制についての説明を聞いて、カナダについて少し分かるようになりました。 今までカナダはアメリカのお隣としか思っていませんでしたが、イギリスからの影響がかなりある、歴史のある国なんだとわかりました。 せっかくここに住むんですから、もう少しカナダについて調べてみようと思います。

 今日でようやく健康診断がすべて終了しました。 やれやれという感じです。 特に問題はないと思いますが、結果が届くまでは少し心配です。 

 明日は土曜日で、以前働いていた大学の日本語の先生の親友の方とその方のご主人とランチを食べに行きます。 いつもメールで親切にしてくださっている方なので、お会いするのが楽しみです。 チャイニーズばかりではなくて、ローカルの食べ物に挑戦できることも楽しみです。
 
 では!
 
(つづく)

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【編集後記】

 こうやって振り返ると、なにかと最初からいろいろ起きていたんだなぁと思います。僕はなにをやるにも一度トラブることが多いようです。2回目にうまくいくんですが、そうやって人よりも少し回り道をしているように思います。これは今でも変わらないような気がします。

 iPodやら、wifiに驚いていたりと、当時のテクノロジーが今とは段違いに遅れていたのがわかりますね。

 航空無線を録音してアップロードするという旨の言及がありますが、これは今はありません。今だったら無線はネットで聞くこともできますので、今となっては不要の長物だったでしょう。


(つづく)

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