ビクトリア14日目:ハロウィンのかぼちゃ
2006年10月28日土曜日
今日は前の職場で日本語を教えている教授の親友のサンドラさんに会いました。 今までメールでやりとりをしていて、とても親切にしてくださっている方です。 今日は12時にご主人のマイケルさんと僕の滞在先のアパートまで迎えに来てくださいました。 ランチはHillside St.にあるパブで食べることになりました。 お勧めはローストチキンということだったので、まよわずチキンを注文。 とても柔らかくてジューシーでおいしいチキンでした。 お二人がJETプログラムで日本に3年間いたこと、僕が日本でなにをしていたのかなどを話しました。 サンドラさんはとても気さくな女性で、ランチを楽しくとることができました。 「夜には友達が集まってハロウィンのカボチャを作るから来ない?」と誘っていただいたので、行くことにしました。
ランチの後はサイクリングに出かけました。 今滞在しているところから少し行ったところに小高い丘があります。 そこの頂上に行こうと思って出かけました。 今日は今までよりは少しだけ暖かかったです。 公園からいい感じの土のトレイルを上がって行くと、何人かのハイカーとすれ違いました。 そのうち、おばあさんが、「ここは自転車では入っちゃだめなのよ」と言ってくるではありませんか(笑)。 そんなことどこにも書いてなかったからぶっちぎってやりました。 というのは嘘です(笑)。 「それは知りませんでした〜。 ごめんなさ〜い」といって引き返しました。 そのおばあさん曰く、Churchhill Roadに沿って走れば頂上まで行けるからということだったので、その情報を元に来た道を引き返して、Churchhill Roadを探しました。 しばらく走ると見つかったんですが、その道が心臓破りの坂で、心拍が最高心拍まで達してしまうほどでした。 途中でダウンヒルをする若者とすれ違い、「この辺にダウンヒルできるとこあるの?」と聞いたら、「そこら中にあるよ」と教えてくれました。 んまあ、僕は危険なダウンヒルには興味がないですが、自転車野郎がいるということだけで少しうれしくなります。 そうこうしていると、3,4kmの坂を上りきりました。 気のせいか、口の中が血の味のような感じになりました(涙)。 いきなり激しい運動をするのは体に毒ですね。 頂上はとても眺めがよかったですが、残念ながら雲やら霞やらのせいであまり遠くまでは見えません。 それでもシアトルのほうが見えました。 本当にアメリカはすぐそこのようです。 いずれは一度足を伸ばしてみたいと思います。 自転車で国境を越えるというのも面白いかも。
その後部屋に戻り、少し休んでから、サンドラさんとマイケルさんのお家までいきました。 お友達が他に3人ほど来られていました。 皆さん年上でしたが、とても親切そうな方々ばかりでした。 まずは食事をごちそうになり、その後いよいよかぼちゃ彫りに挑戦。 初めてなので見よう見まねでやりました。 今日の写真は僕の傑作です(笑)。 かぼちゃの中身は料理に使ったりするそうです。 種はオーブンでこんがり焼くと香ばしいスナックになりました。 後で食べさせてもらいましたが、とてもおいしかったです。 カボチャを彫るのに30分くらいかかりました。 できあがったらキャンドルを入れて外に飾りました。 初めてやりましたけど、とても楽しくて、よい思い出になりました。 サンドラさん、マイケルさん、どうもありがとう!
明日はBC博物館にでも行こうかと思います。 今週末が終わるとシドニーに移ることになるので、ビクトリア観光は今のうちにすべてやってしまおうと思います! あとはフライトトレーニングの教則本の復習ももう一度簡単に済ませて、来週からの訓練に備えようと思います。
今日の他の写真をPhotosのページにアップしておきますのでご覧ください。
では!
(つづく)
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ビクトリア15日目:Royal BC博物館
2006年10月29日日曜日
今日はBC博物館に行きました。 博物館はEmpress Hotelと州議事堂のちょうど間に建っています。 大きな建物なのですぐに目につきます。
中に入って入り口で入場料を払います。 大人14ドル。 結構します(笑)。 かばんは持ち込むことができないので、クロークで預けます。 2階と3階が展示場で、隣接する建物にはIMAXというナショナルジオグラフィーという雑誌が運営していると思われる映画館があります。 IMAXは別料金で、今日は時間がないと思ったので入りませんでした。
2階は主にBCの環境についての展示です。 天気についての箇所はパイロットにはとてもためになる内容でした。 雲の種類の説明や、地球温暖化が環境に与える影響などについての展示です。 じっくり説明を読みながら歩いたので、1時間ほどかかりました。 マンモスの実物大の模型や化石、動物の生態系の展示などはとてもよく出来ていました。 鳥の声などがどこからともなく聞こえてくるようなニクい演出も◯でした。
3階に上がると、今度は原住民の暮らしとBC州の文化の移り変わりなどについての展示がありました。 原住民の生活の展示はとても興味深かったです。 ヨーロッパ人がカナダに来る前と来た後とでは生活環境や生活スタイルがころっと変わってしまったようです。 原住民が作った高さ5、6メーターはあろうかというトーテンポールが何本も博物館の中に展示されています。 さらに会場の中には昔の街並を再現したところもあり、昔にタイムスリップしたかのような感覚に陥りました。 今日博物館に行って、またカナダの歴史とカナダ人のバックグラウンドについて学ぶことができてよかったと思います。 結局博物館を出たのは3時間後くらいになりました。 振り返ってみれば、14ドルは全然高くなかったというのが感想です。
今日、インストラクターの方にフライトについての資料をいただきました。 11月2日のフライトでは4年前に学んだテクニック(上昇、下降、ターン、失速からのリカバリー、スローフライト)を復習するようです。 かなりどきどきものです(汗)。 スキーやスケートと一緒で、ある程度は体が覚えているとは思いますが、覚えておかなければいけない数字など(離陸時や降下時の対空スピードなど)は全然覚えていないので、明日しっかり復習するつもりです。 これらに付け加えて慣れない空域でのラジオワーク(無線)もありますから、不安は募りますが、これをやりにわざわざカナダまで来たのですから、一生懸命やろうと思います。 失敗は成功のもとです。
今日の写真はBC博物館の前に立っている熊のオブジェです(高さ2メートルほど)。 こういったオブジェがビクトリア市内の至る所に立っています。 なんでも、今年の秋にオークションにかけられて、落札されたお金がハンデを持った子供達のための施設に寄付されるそうです。 ぜんぶデザインが違って、ビクトリアだけでも50以上のデザインがあるようです。 全部の熊と写真を撮るというのも楽しいかも(笑)。 詳しくはこちら(クリック)をご覧ください。
では!
(つづく)
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ビクトリア16日目:マイル0(ゼロ)に行きました。
2006年10月30日月曜日
昨日の天気は大荒れで、とても風が強かったです。 今日は幸い快晴でした。 寒気の影響と雲がないお陰で今秋一番の寒さとなったようです(たしか最低気温がマイナス2℃)。 日中は日が射していたのでそれほど寒くは感じませんでした。 日本はまだまだあったかいんでしょうね〜。 日本を出発してあっというまに2週間がすぎました。 本当に時間が経つのは早いものです。
さて、今日はビクトリア市の南端にあるマイルゼロに行ってきました。 カナダの国道であるTrans-Canada Highway (国道1号線)はここビクトリアが起点となっていて、東に向かって約8,000km続いているそうです。 マイルゼロはビクトリア市のダウンタウン(州議事堂やEmpress Hotelがあるエリア)から歩いて20分ほどの距離です。 特になにもないですが、海がきれいなところです。 マイルゼロにはマイルゼロの看板が立っているのとは別に、銅像が一つ立っています。 その銅像はテリー・フォックスという人の銅像で、癌撲滅の研究のための資金を募るためにマラソン・オブ・ホープというイベントを自ら立ち上げ、カナダの東から西に向かって走った青年です。 銅像の台座に書いてあった説明によれば、彼は子供の頃に骨の癌に冒され、18歳の時に右足を膝の少し上から切断。 その後、1980年にマラソン・オブ・ホープを開始し、毎日フルマラソンの距離を走ったそうです。 その後5,000kmほど走ったところで癌が肺に転移していることが判明し、入院せざるを得なくなったそうです。 その後、22歳の若さで亡くなったそうです。 銅像の台座には彼の言葉が刻まれていました。 1つは、「Dreams are made possible if you try.」(挑戦することで夢は叶う)、もう一つは、「I believe in miracles. I have to.」(僕は奇跡を信じてる。 信じなきゃいけないんだ。)です。 とても重みのある言葉だと思います。 僕はテリー・フォックスのことを日本でだいぶ前にビートたけしの「アンビリバボー」という番組で見たことがあります。 彼はカナダの英雄的存在だったそうです。 22歳で亡くなったときは国中が悲しんだそうです。 今日の写真はテリー・フォックスの銅像の後ろ姿です。 他の写真はphotosのページにアップしておきますので見てください。
マイルゼロの後はスーパーによったり、ドラッグストアによったりしたあと、滞在先に戻って来て、遅い昼食を済ませ、少し勉強をしました。 11月2日のフライトに向けてイメージトレーニングをしています。 簡単な上昇や下降ですら手順を忘れかけていましたので、そこを重点的に復習。 でも一つ問題が。 僕が持っているセスナ150という型式の飛行機のマニュアルは対空速度がすべてマイル表示で書かれています。 ですが、今はほとんどの場合が対空速度はノット(knot, “kt”)表示に変わっています。 マイルはstatute mileという単位で、1s.m. は約1.6kmです。 一方、ノットは1時間に1 nautical mile(海里)進む距離のことで、1n.m.は約1.8kmです。 ですから、例えば上昇するときのスピードなどが、僕が持っているマニュアルでは70(sm)となっていても、現行のマニュアルには62(kt)とかと書かれているわけです(あくまで例です。数字はややテキトウです)。 ものすごくこんがらがります。 仕方ないので、明日時間があればスクールにいって、現行のノット表示のマニュアルを購入しようと思っています。 もともと僕がサスカトゥーンで購入したマニュアルは必要なページだけをコピーした安物だったので、この機会にセスナ社純正のマニュアルを購入しようと思います。 ちなみに、日本では小型機のことをよく「セスナ」と呼びますが、セスナはセスナ社という会社が作っている飛行機のことだけであって、小型機がすべて「セスナ」というわけではありません!
また、明日はスクールでヘッドセット(マイク付きヘッドフォン)のことも聞いてこようと思います。 ヘッドセットはピンからキリまであって、安いもので1万円台、高いものだと10万円を超えるものまであります。 長く使うものですから、あまりケチらないでいい物を買いたいと思いますが、僕の予算は3〜4万円です。 できるだけ4万円までで押さえようと思っています。 他にも必要な本やら道具があると思うので。
いよいよ明日で10月も終わりです。 あさってには待望のマイルームに入居できるのでまた引っ越しです。 インストラクターの方に車を出していただくようにお願いしておきました。 そんなに所帯道具はないので1往復で済むと思います。
ではまた!
(つづく)
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【編集後記】
僕は日本にいた頃から出不精で、あまり出歩くことをしなかったのを後悔していますが、どうやらビクトリアに到着した当初はいろんなところを歩いて(または自転車で)回っていたようです。一見無駄なことのようにも思えますが、実は土地勘をつけると新しい土地での生活に早く慣れることができるように思います。今でも引っ越しをする度、入居後しばらくは近所を四方八方散歩することが多いです。
今日までの書き込みをみたところ、主要な観光地は回りきったような感がありますね。いよいよ次くらいからフライト訓練が開始となります。ビクトリアにやってきたのは秋。実はこの時期はあまりお勧めしません。カナダ西部は10月後半から翌年4月近くまでは雨季なので、有視界飛行には向かない天気が多くなるからです。特に短期留学でライセンス取得を目指す方はこの時期はよほどの理由がない限りは避けたほうが無難です。逆に5月から10月くらいまでは気候はよく、フライトにも適していますし、なにより日本のように湿度が高すぎることもなく過ごしやすいです。真夏日であってもほとんどの場合は夕方からは気温が下がります。多くの家やアパートにエアコンがないのはこのためです。とはいえ、年々暑い日が多くなっているのはカナダも同じのようです。
(つづく)
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