ビクトリア17日目:10月最後の日。
2006年10月31日火曜日
今日はフライトスクール(VFC)に行きました。 昨日の書き込みにもあったとおり、今持っているセスナ150のマニュアルが古すぎるため、セスナ152のマニュアルを購入するためです。 最近夜遅くまで起きていて、朝起きるのが遅い生活リズムになってしまっているので、結局滞在先を出たのはお昼頃でした。 バスに乗る前にカフェでクッキーを2枚購入。 3ドル80セント。 ドル表示になると安く感じますが、実際は400円ほど。 高い!(涙)。 次回からは自分でクッキーを焼こうと思います・・・
今日はハロウィンなので、至る所に変な格好をした人がいます。 血だらけのコスチュームを来た人とか、海賊みたいな帽子をかぶったOLの人とか。 こっちの人たちのお祭りに注ぎ込む情熱といったら日本人には真似できないレベルです。
バスに揺られること1時間。 Ocean at Epcoというバス停でバスを降り、VFCまで滑走路沿いを歩きます。 バス停からVFCのクラブハウスまでは徒歩7分ほど。 クラブハウスに入り、本などが売っているパイロットショップのセクションを物色し、セスナ152のマニュアル(写真)を購入。 税金を含めて約50ドル。 日本円で5300円ほどでしょうか。 高いです(涙)。 厚みがたった1センチほどしかない本なのにこの値段です。 でも、内容はしっかり濃いのが詰まっています。 これさえあればセスナ152のことがすべてわかります。 仕方のない買い物です。 写真を見てもらえればわかるとおり、セスナ152型機は1970年代にアメリカで製造された飛行機です。 サスカトゥーンで飛ばした150なんかは僕が生まれる前に作られた飛行機でした。 そんな飛行機が今でも飛ぶっていうのが凄いと思います。 整備がしっかりされているからなんでしょうね。 こちらに来てつくづく思いますが、日本人は物を大切に使うという気持ちが薄いように感じます。 車を見ていると特にそう思います。 こちらではピカピカの車も走っていますが、大半は古い車で、中古車の広告を見るとほとんどが20万キロ以上走っている車ばかりです。 日本では10万キロも走ったら「ぽんこつ」扱いされますが、こちらでは10万キロはまだまだ新品扱いです(笑)。 実際、20万キロ未満の車はたとえ年式が古くても結構な値段がします。 日本だったら値がつかないような車もこちらでは十分価値があると見なされているようです。 カナダ人が古い車でも大事に乗っているのを見ると、日本がいかに恵まれているかを痛感します。 僕が売った車は2万5000キロしか走っていなかったことを考えると、売ったのが惜しく感じます(笑)。 国が変われば・・・っという感じでしょうか。
さて、いよいよ10月も今日で最後です。 今日が前職の正式な退職日となります。 今までは有給休暇を消化していましたので、明日からいよいよ正式に「無職」ということになります。 なんだか気持ちが引き締まります。 引き続きがんばります。
また、明日からいよいよ自分の部屋に住むことになります。 今日、VFCから僕の住む家まで歩いてみました。 徒歩で40分弱というところでした。 自転車では10分かからないかもしれません。 今日歩いてみて感じましたが、シドニーにはいろんなお店があります。 大きなスーパーも2つありますし、ドラッグストア、本屋さん、電気屋さん、ファーストフード、日本食レストラン、図書館、タトゥー&ボディーピアスの店まであります(笑)。 とにかく生活には不自由しないと思います。 その点はとても満足しています。 あとは一緒に家に住む人たちとある程度仲良くできればいいなと思っています。 大家さんも、家に住んでいる他の人たちもBCフェリーで働いている人たちだそうです。 先ほど大家さんのブライアンに電話をしたところ、明日の正午には入居していいよと言われました。 楽しみです。
っということで、今から最後のパッキングをします。 どうやって荷物を持って行くか、少し頭を悩ます問題です。 なんとかなるでしょう。
今日また空港で航空無線を録音してきましたので、また航空無線ブログの方で近々公開するつもりです。 興味があるかたは覗いてみてください。 パスワードはメールでお知らせしますので、面倒でも連絡をください。 メールさえいただければどなたでも聞くことができます。
ではまた!
(つづく)
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ビクトリア18日目:引っ越しました。
2006年11月1日水曜日
今日ようやく自分の部屋に引っ越しました。 荷物をすべて移動させ、荷物をばらして片付けをしました。 なんとか暗くなる前には終わりました。 今日こうして部屋に入ってみると、想像以上にコンパクトです(笑)。 日本でいうと6畳程度だと思います。 今日初めて知ったのですが、この家はB&B(民宿のようなもの)として部屋を貸していた(いる?)ようです(サイトがあるようです<ここをクリック>)。 ですから、僕の部屋には立派なベッドがありますし、家具もそれなりのものがあります。 小さい部屋なのにテレビ(ケーブルテレビ付き)があったりインターネット接続があったりするのはそのせいかもしれません。 僕の他に3人ほどの人が住んでいるようです。 向かいの部屋のロッドという男の人にだけ会いました。 静かそうな人ですが、感じのよい人でした。 そういえば今日初めて大家さんの奥さん(韓国人)に会いましたが、なんとなく神経質そうな女性でした(笑)。 でも、出来るだけ仲良くしておこうと思います。 この家の面白いところは、すべてが別々であることです。 たとえば、台所のふきんも自分のものは自分で用意したり、究極なところではトイレットペーパーも自分の分は自分で用意するそうです。 大家さんが用意しないのはわからないでもないですが、他の住人達で共有することもなく、お互いにあんまり干渉しなくて、まったく別々の生活をしているようです。 少し寂しいような、なんとも不思議な感じです。 気を使わなくていいから楽と言えば楽ですね。 とりあえずはここにしばらく住んでみて、また引っ越しをするかどうか考えようと思います。 僕の部屋はすべて込みで475ドルです。 この値段はシドニーでは破格値です。 シドニーでワンルームアパートを借りようとすると、最低700ドルはするみたいです。 今日の写真は僕の部屋です。 壁には渡り鳥のオブジェがかけられていたり、絵がかけられていたりします。 僕の趣味にはあわないので、早速いくつか外してベッドの下に押し込んで、自分で持って来たものを代わりにかけました(笑)。
明日はいよいよ10時にフライトです。 昨日買ったセスナ152のマニュアルは対空速度については少し目を通しましたが、他のテクニックについてはあまり自信がないので、ゼロから学ぶつもりで教官に教えてもらって少しでも早くソロフライトができるようにがんばろうと思います。 フライトの後は、ここでの生活に必要な品(食器類、料理器具、台所用品など)を買いに行こうと思っています。 シドニーのダウンタウンにはたくさんお店があるので便利です。 銀行口座もいい加減開設しなきゃ・・・。 図書館で図書カードを作ったり、レクレーションセンターにスイミングに行ったりもしたいし。 やりたいことは山積みです。 でも、まずはフライトを優先しなきゃいけないな〜って思ってます。 当たり前ですけどね。
今夜は明日の訓練のためにFlight Training Manualを読んでから寝ようと思います。 いろいろあったので疲れました・・・
ではまた明日!
(つづく)
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ビクトリア19日目:飛べませんでした。
2006年11月2日木曜日
昨日の夜は緊張のせいか、あまりよく眠れませんでした。 初めてのベッドということもあったからかもしれません。 変なサウナに行って、見たこともないアメリカ人の有名人に会うというおかしな夢を見ました(笑)。
今日は朝から雨でした(涙)。 とりあえず無線機でビクトリア空港のATIS(天気情報)を聞いてみると、雲がとても低い状態でした。 雨はフライトにはたいした影響は与えません。 窓にあたっても、プロペラからの風で吹き飛ばされてしまうからです。 でも、雲はフライトに大きな影響を与えます。 VFR(Visual Flight Rules =有視界飛行)を行うためには、一定の天候でなければいけません。 雲が1000ft以下という今日の状態はVFRはできない状態でした。 そのため今日のフライトは取り消し。 明日も今日と同じか、さらにひどい天気になることが予想されているので、明日も飛ばないことになりました。 ですので、ビクトリアでの初フライトは早くて明後日以降となりました。
今日はスクールのライブラリで少し勉強をしました。 外を時々見ていると、飛行機が一機滑走路のそばでおかしな動きをしています。 インストラクターが「あの飛行機、傾いてない?」というので見ると、確かに傾いています。 無線を聞くと、どうやらその飛行機のタイヤの一本が着陸した瞬間にパンクしたようです。 パイロットは、「とてもソフトな着陸ができました!」と冗談を交えて管制官と談笑してました。 余裕があるんですね〜(笑)。 それからしばらくして、その飛行機はトラックなどに引っ張られてどこかにいきました。 飛行機のパンクは初めて見ました。 今日の写真はその飛行機です。 遠くだったのできれいに撮れなかったのが残念です。 デジカメを持って行くべきでした(この写真は携帯のカメラで撮影)。
今日はフライトの代わりに引っ越しの後片付けと、生活に必要なものを買いに行きました。 お皿、コップ、スプーン、フォーク、ナイフ、包丁、食器洗剤、洗濯洗剤、などなどを購入しました。 シドニーにはいろんな店があるので、生活に必要なものはすべてシドニーのダウンタウンで揃います。 しかも車がなくても自転車や徒歩で家に戻れる距離にダウンタウンがあります。 本当に便利です。
食器など必要なものが揃ったのでようやく料理ができるようになりました。 これからは健康に気をつけた食事を用意できると思います。 今夜はさっそくカレーを作りました。 料理をしていると、ハウスメイトの人たちに会いました。 1人はマーク。 またマークです(笑)。 でもこっちのマークは普通の人っぽいです。 スキンヘッドですけど(笑)。 少し話しましたが普通の人でした。 もう一人は昨日もあったロブ。 なんとロブの彼女は日本人だそうです。 そのことで話が盛り上がりました。 ロブが、「ビール?」と日本語で言って、僕にビールを1缶くれました。 いいヤツです(笑)。 あと1人、ビルという人も住んでいるそうですが、しばらく見かけないということです。 旅行にでもいってるんじゃないかという話です。 ビルもいい人だといいな〜と思います。
また、今日はようやく銀行口座を開設しました。 小切手を使うことができる口座です。 家賃の支払いなどに小切手を使いたかったので開設しました。 開設したあと、日本から持って来たトラベラーズチェックをすべて換金し、入金しました。 これでしばらくは家賃の心配はいらないので安心です。
明日は図書館に行って図書館カードを作ろうと思います。 カードがあると図書館内の本やビデオを借りれるのはもちろん、コンピュータがあるのでプリンターを使うことができます。 日本大使館に在留届を提出しなければいけないし、BC州の保険の申し込み書もダウンロードしなければいけません。 もう少しやることが残っています。 また、e-Mapleというサイトで炊飯器を売り出していた人がいたので、それをもらいうためにダウンタウンまで行きます。 中古ではあるとはいえ、5ドルで炊飯器が手に入るのはありがたいです。 こちらでも米中心の食生活で行こうと思っています。 無理してカナディアンスタイルの食事を摂る必要はないと思いますので。
別件ですが、航空無線ブログ(ここをクリック)のほうも少しずつアップしています。 ちょっとだけ聞いてみたいという方のために数日間だけパスワード保護を外しました。 お試し期間ということで、一度聞いてみてください。 知らないところでパイロットは管制塔といろんな会話をしています。
ではまた! フライトはしばらくお預けです!
(つづく)
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【編集後記】
僕が初めてカナダに行った2002年当時は確か1カナダドルが100円以上だったように思います。ビクトリアに来た2006年当時もそのあたりだったのかなと記憶しています。現在(2020年)は1カナダドルは80円前後です。フライトトレーニングは高額なため、為替レートの変動によってかなり得になったり損になったりします。外国為替に詳しい人であれば、レートが良い時に換金しておいても良いかもしれません。僕はトラベラーズチェックを使いましたが、最近では海外のATMから日本の銀行口座から預金を引き出すこともできますし、海外送金も比較的身近になりましたね。
家賃などの物価も10年以上前なので今とはだいぶ違うと思いますから、ここに書いてあるのは参考程度に見ておいてください。家賃を低く抑えるためにはシェアハウス(間借り)などが良いかと思います。その次がベースメントスイート(一軒家の地下を住居として改築したもの)がポピュラーです。僕もなんどもベースメントに住みました。良い点は夏涼しいこと。悪い点は日差しがあまり入らず、冬は寒いこと。あと、上の階に住んでいる人が活発な人だったり小さい子供がいる場合は騒音に悩まされるかもしれません。ベースメントの次に良いのは日本のようなアパート。またはマンション(コンドミニアム、略してコンド)を借りることもできます。最終的に長期でカナダに生活の基盤を置く場合にはコンドや一軒家を購入するのも良いかもしれません。
(つづく)
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