ビクトリア20日目:今日も悪天候。
2006年11月3日金曜日 残念ながら今日もフライトの報告はできません。 写真のとおりいろんな雲がいろんな高度に朝からありまして、結局空を飛ぶにはふさわしくない天候が一日続きました。 写真では青空が見えていますが、今日はほとんど一日雨という感じでした。 正直言うと、せっかく住むところも決まってフライトに本腰を入れる準備が出来たのに、毎日このような調子なのでとてもイライラします。 でも、天候が相手ではどうしようもありません。 この時期というのはビクトリアの天候は雨が多いようです。 それでもバンクーバーや他のBC州に比べると降水量および雨の日数は少ないそうです。 いらいらすると血圧が上がりますから、リラックスして天気の回復を待とうと思います(笑)。 ただ、今日のところでは天気予報は今日から向こう一週間は毎日雨という情報が出ています(涙)。 でも、こちらの天気予報は突然コロッと変わることがあるので、しばらくは様子見となりそうです。
っということで、今日も引き続き他のことをしました。 まずは洗濯。 ベッドのシーツや枕カバーなどは僕が入居する前に大家さんがちゃんと洗ってくれたということですが、どうも気になります(笑)。 やっぱり自分で洗わないと信用できません(笑)。 ということで、朝からベッドシーツ2枚、ベッドスプレッド、枕カバー2枚などをがんがん洗いました。 こちらの洗濯機は大きいですが、さすがにこれだけ入れるといっぱいになりました。 ましてやベッドはクイーンサイズなので、洗濯機は満杯です。 脱水のスピンのときには家が揺れるくらいの振動が起きました(笑)。 洗濯のあとは乾燥機にいれて1時間ほど回すとすべてきれいに乾きました。 洗剤のいい香りがして、これでようやく気持ちよく眠れそうです。
洗濯のあとは掃除機です。 大家のブライアンに「掃除機ある?」と聞くと、「ああ、セントラル・バクだよ」といいます。 「セントラル・バク?」と聞き返すと、僕の部屋のすぐ外にある、壁にあるコンセントのようなものを指差して教えてくれました。 なんと、コンセントの差し込み口のようなものの横に、ホースを指す穴があります。 そこに掃除機の取っ手から伸びたホースを突き刺すと、あら不思議、掃除機になりました(笑)。 セントラル・バクとは、セントラルバキュームクリーナーの略で、家中が掃除機システムにつながっているような形のようです。 セントラルヒーティングなら分かりますが、掃除機までセントラルとは・・・ また一つカナダの文化を学んだ気がします。 なにはともあれ掃除機が手に入ったので、部屋中掃除機をかけました。 ベッドの下にはホコリがたくさん(笑)。 がんがん掃除機をかけてきれいにしました。 掃除ってこんなに気持ちいいものなんですね(笑)。 こちらの「汚い」と日本の「汚い」は次元が違います。 日本の「汚い」が「1」だとすると、こちらの「汚い」は「50」くらいです(笑)。 汚いものにはある程度免疫があるつもりでしたが、こちらの汚さはさすがに耐えれません。 ですので、今日掃除や洗濯をして、ようやく自分の部屋に落ち着いていれるようになった気がします。
主婦業をこなした後は、図書館に行って図書館カードを作りました。 カードは郵送されてくるそうです。 図書カードの申し込みの後は図書館にあるコンピュータを借りて、日本大使館に在留届を出しました。 在留届を出しておけば、有事の際やなにか困ったことなどがあったときに在外公館を通して連絡が取れたり、必要な情報の提供を受けることができます。 3ヶ月以上外国に住む場合は在留届を提出したほうがよいです。 パスポートナンバーや日本の住所などを打ち込むだけでネットで送信できます。 とても簡単でした。 その後はカナダの健康保険であるMSP(Medical Services Plan)の申し込み用紙をプリントアウトしました。 1枚プリントするのに15セントかかります。 かかるとはいっても、箱があって、そこにコインを任意でいれるだけですが(笑)。 シドニーはなんともリラックスした街です。
図書館の後はスーパーでコーヒー豆やフィルターなどを購入し、スタバでココアを飲んだ後ビクトリアに向かいました。 スタバはこちらでもそこら中にあります。 シドニーでも、僕が知っているだけで3軒あります。 やりすぎでしょ・・・(笑)。
そのあとは、e-Mapleというサイトで炊飯器を5ドルで売り出している人がいたので、その炊飯器を引き取りにビクトリアのダウンタウンに行きました。 大家さんが炊飯器を貸してくれましたが、とても大きくて(大家族用サイズ)、しかもかなり汚れていました。 ですので、自分用の小さいやつが欲しかったところ、ちょうどe-Mapleで中古品を見つけたので買うことにしました。 なにせ5ドル(500円)ですから・・・(笑)。 ダウンタウンで売り手の人と待ち合わせをし、6ドル(炊飯器+新品のしゃもじ)を支払って炊飯器を受け取りました。 中古とはいえ、きれいですし、4合炊きなので僕にぴったりです。 その後バスに乗ってシドニーに戻りました。 途中でバスのワイパーが故障し、途中の停留所で後続のバスに乗り移るよう指示されるというハプニングがあり、結局シドニーには7時前に帰ってきました。
今日も特にパイロットらしいことをしないまま1日が終わってしまいました。 たった今空港の天気予報を見ましたが、明日も雲が低いようですので、恐らく飛ばないと思います。 その場合は、また必要なものが少しだけあるので100円ショップならぬダラーショップ($1〜の品があるお店)にいって、図書館でセスナ152のマニュアルを読み返し、必要事項をコンピュータでまとめようと思っています。 あとは、日本にいる友人や知り合いの方にメールで近況報告をしようかとも思っています。 日本を離れてまともに連絡もしていませんので。
ではまた! 「我慢」の日々が続きます!
(つづく)
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ビクトリア21日目:引き続き悪天候。
2006年11月4日土曜日
え〜、今日も天気が悪かったので飛べませんでした(笑)。 天気図などを見ていると、たくさんの低気圧が太平洋側からカナダの西岸を通過しています。 写真は今日少しだけ青空が見えたときの空です。 雲が線状になっているのが分かると思いますが、これは前線の影響だと思います。 次に天気が回復するのは水曜日だそうです。 ですので、それまでは引き続き勉強の日々となりそうです。
これだけ天気が悪いと、「ビクトリアに来たのは間違ってたかな?」とも思いますが、環境庁のレポートを見てみると、今年のビクトリアの天候は例年通りで、さらにビクトリアはこれでも雨が少ないほうだそうです。 僕の実家がある福井も海に面していて、日本海側から来る湿った風が山にぶつかって雨を降らせるので、京都や大阪などと比べると圧倒的に雨の日が多いと思います。 ここビクトリアも同じような感じで、太平洋からの湿った空気が大陸に上陸するときに雨をもたらすようです。 バンクーバーのほうはどうかと思ってバンクーバーの天気の統計を見てみると、バンクーバーはビクトリアよりも断然降水量が多いですし、雨の日数も多いようです。 4年前のサスカトゥーンを思い出してみると、向こうは雨ではなく雪で、それはそれで特に問題がなかったのですが、風がとても強く、そのためにフライトできない日が多々ありました。 結局のところ、どこに行っても天候を相手にする以上は飛べない日があるのは仕方ないようです。 これでもバンクーバーに比べたらまだましなほうと思うと少しこころが安らぎます(笑)。 ちなみに、ビクトリアの降水量が一番多いのは11〜12月のようですので、言ってみれば今が雨期のような感じのようです。 ですから、ビクトリアに観光に来られる場合、またはフライトトレーニングに来られる場合は春、夏、秋にしたほうがいいと思われます。 冬の時期に来ても、天候が悪くて飛べない可能性が高いです。
さて、それでは今日はなにをしたかというと、まずは図書館に行き、2時間ほどセスナ152のマニュアルをじっくり読みました(途中、チャリンコ雑誌で休憩しましたけど)。 とりあえずはスピードの制限などの必要な情報をワード書類にまとめる作業に入りました。 まだまだ時間はかかりますが、自分用のチェックリストなるものを作成するつもりです。 うまくいったら、このサイトで公開しようとも思っています。 その後、一旦家に戻ると、大家のブライアンが暖炉に火をつけると言い出しました。 僕も薪を運んだりするのを手伝って、暖炉遊びに興じました。 暖炉は凄いです。 火をつけるとすぐに家中が暖かくなります。 いつもは家に帰ってくると寒い感じですが、今日は家中ぽかぽかでした。 写真はその暖炉の写真です。 暖かい空気は上に上がるので、それを下に押し戻すために、天井についているファンを回します。 そうすると家中に暖かい空気が回りました。 ブライアンは熱っぽく暖炉の使い方を教えてくれました(笑)。 火を入れたらそれでおしまいかと思ったら、実は火力をコントロールするのにいろんな仕掛けがあって、結構ややこしかったです。 暖炉のエチケットなるものも学び、結構暖炉に詳しくなったと思います。 「暖炉を使いたかったら、今度薪割りしてね」っていわれたので、今度晴れた日には薪を割ろうと思います。 ようやくカナダ生活らしくなってきました(笑)。
暖炉の次はブライアンとビリヤード(ミニビリヤード)をしました。 ブライアンは53歳で、この前腰の手術をしたので、今は仕事を休んでいるそうです。 いつもはBCフェリーの甲板員で、ナビゲーションなどをしているそうです。 他のハウスメートのうち、マーク以外は二人ともブライアンと同じくBCフェリーで甲板員をしているそうです。 ビリヤードを3ゲームほどしたあと、スーパー、ダラーショップなどに行ってきました。 今夜のメニューはローメンです。 詳しくは分かりませんが、焼きそばみたいな中華料理です。 生麺を買って、野菜、豚肉、醤油、片栗粉、チキンスープなどで味付けをしました(レシピ通り)。 おいしくできましたが、めちゃくちゃ量が多くなってしまったので、明日の昼ご飯とよるご飯はすべてローメンです・・・(汗)。
明日は少しだけ天候が回復するみたいですが、飛べるかどうかは微妙です。 飛べそうならインストラクターに電話してみようかと思っています。 無理ならまた図書館で引き続き勉強をしようと思います。 飛べる日には飛んで、飛べない日にはいつもは出来ないこと(勉強やサイトの整備など)をするようにしようと思います。
ではまた! 今日は写真を2枚使ってお伝えしました(笑)。
(つづく)
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ビクトリア22日目:もうちょっとで・・・
2006年11月5日日曜日
なにがもうちょっとでかというと、「もうちょっとで天気回復!」です。 やっと週間天気予報に晴れのマークが出始めました。 でも2日間だけですけど(笑)。 水曜日と木曜日は天気が回復するようです。 絶対にその日に飛んでやります。 やる気まんまんで空回り気味です(笑)。
さて、今日は引き続き地上でできることをやりました。 まずは朝のお散歩。 せっかくビーチが近いので、これからは朝の散歩を日課にしようと思います。 日本では毎日7時ちょいすぎに起きてパンとヨーグルトを食べてめざましテレビを観て出勤、という生活パターンで、朝はまったく余裕はありませんでした(とはいえ、遠くから通勤していた同僚に比べれば全然楽だったのは間違いありませんが)。 ですから、今回のカナダ生活では時間を贅沢に使おうと思います。 朝食の前にビーチまで散歩。 その後、コーヒーを入れて朝ご飯を食べ、フライトに行って、勉強をして、食料品を買い出しに行って、サイクリングやジョギングをして、料理をして、ウェブを更新して・・・ なんて素敵なリズムなんでしょう(笑)。 とりあえずは今日は天気が良くなかったので散歩だけになりましたが。 写真は近くのパブリックビーチです。 青空は見えたものの、雲が今日も低く、いろんな雲が混在していて有視界飛行をするには厳しい状況でした。
今日でようやくセスナ152のマニュアル(100ページちょっと)を読み終わりました。 今まで知らなかったスイッチ類の扱い方や仕組みを勉強できてよかったです。 4年前はこういったことは全く教わらずにフライトしていたので、今考えるとちょっと怖かったかな〜っと思います(汗)。
お昼ご飯の前にダウンタウンをうろちょろしました。 自転車屋さんがあるようなので行ってみましたが休みでした。 その後、ドラッグストア内にあるカナダポスト(郵便局)のコーナーに行き、MSP(健康保険)の申込書と、カナダに来たときのエアカナダのマイルの事後報告の郵便を送りました。
そういえば、昨日ようやく最後のハウスメートのビルが帰ってきました。 ロブ曰く、「あいつは変なヤツだ」っということでしたが、確かにちょっと個性派の男のようです。 なんでも、海軍上がりらしく、破天荒な感じの性格のようです。 実際、ビルはしばらく部屋を留守にしていたのに、窓を開けっ放しで出かけていました(笑)。 雨ががんがん入っていたことでしょう・・・ そして、ビルが帰って来てすぐに僕のスプーンが行方不明になりました(涙)。 1本しかないスプーン。 もしかしてビルか・・・ 今度聞いてみます。 それまではフォークで我慢します(笑)。
さて、明日はなにをしましょうか。 以前に録音してきた航空無線の編集でもしましょうか。 あ、まだ日本の皆さんにメールをしてませんでした。 これもやらなければ。 いろいろやることがあるのに、明日になると忘れてしまいます。 困ったもんです。
ではまた!
(つづく)
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【編集後記】
今回もまだ飛べていなかったようですね(笑)。この頃は飛びたい気持ちと、飛ぶことに対する緊張感が共存していたように思います。天気が悪いと飛べないのでその日は1日勉強となると、それはそれで緊張感がいい具合に下がって勉強に集中できました。とはいえ、毎日そんなことをするためにわざわざカナダに来たわけではなかったので、焦燥感があったのは間違いありません。
今でこそシェアハウスという名称が日本でも広く知られるようになってきたと思いますが、昔風にいえば「間借り」ですね。若いうちはこういう経験をしておくのも良いと思います。留学にいったりすれば寮住まいが多く、そこではルームメイトがいる場合が多く、そういう経験から学ぶことも多いと思います。しかし!誰か知らない人と住むということはいろいろなトラブルが起きることもよくある話です。ルームメートが夢のような人、っていう話は滅多に聞いたことがありません。今の歳になるとルームメートなんか絶対に嫌ですが、昔は金銭的な理由で選択肢がなかったのです。
当時はパソコン用のプリンタを持っていなかったので、なにかと印刷しなければいけないときは図書館をよく利用していました。それは今でも実はあまり変わりません。1ヶ月に1回印刷することがあるかないかという場合であればプリンタを保有する意味があまりないと思いますので図書館などを利用するのがお勧めです。今はStaplesなどの文房具屋さんの中にUSBメモリなどから書類や写真を読み込んで印刷できるセルフサービスなどもあります。
さ〜て、次は飛べるでしょうか。 乞うご期待!
(つづく)
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