2008-02-20

ビクトリア491日目:やっぱり曲がる。



 今日は久しぶりにフライトは2本だけでした。 天気は相変わらず晴天でした。 朝は放射冷却の影響か、久しぶりに霜が降りました。

 1本目は先日ディスカバリーフライトをした、雨男と思われる男子生徒です。 今日は幸い晴れました(笑)。 この生徒、訓練費についてかなり心配らしく、ブリーフィングを始める前に今日の訓練費用はいくらになるかを聞いてきました。 お金のことが気になるのはよく分かるのですが、お金のことばかり心配していて訓練に身が入らないのでは困ります。 ざっくりとどんな感じになるかを説明してブリーフィングに入りました。 

 今日も新しいC-152のGYRNを使いました。 今日の写真はそのYRNのコクピットです。 ご覧の通り真っ赤です(笑)。 内装は他の152と殆ど同じなのですが、アームレストがあったり、灰皿があったり、荷物エリアには便利な箱のようなスペースがあったりして少しだけ違うところもあります。  

 前回この152を飛ばした時も少し右にロールする癖があるように感じたのですが、今日も同じように右にロールする傾向にありました。 もしかしたらなにか調整が必要なのかも知れません。 無線機の調子も悪かったので、フライト後にメカニックの人に報告しておきました。 「ちゃんとボリュームは上げたか?」とか、「スケルチはいじったか?」とか聞かれましたが、さすがの僕でもそれくらいは見落としていません(笑)。 ヘッドセットを変えても調子が悪かったので、おそらく無線機自体かジャックの接続かなにかが悪いんだと思います。 うちのメカニックは腕がいいのですぐになおると思います。

 2本目は60-day check rideでした。 おそらく50歳手前くらいの体格の良い男性でした。 手順もちゃんとしていたし、チェックもしっかりしていて、もちろん飛ばし方も特に大きなミスもなかったのでサーキットを3回ほど回って着陸しました。 

 昨日に引き続き、今日は別のヘッドセットを試してみました。 今日は教官のブラッドが使っているDavid ClarkのX-11というアクティブノイズキャンセレーションが付いたヘッドセットです。 ノイズキャンセレーションにはアクティブ(積極的)とパッシブ(受身的)の2種類があります。 アクティブは電子的に騒音を打ち消してノイズレベルを下げる仕組みで、殆どの場合は乾電池を数本使います。 一方、パッシブは電子的ではなく、物理的に騒音をシャットアウトします。 つまり、イヤーカップで耳をすっぽり覆って外から音が入ってこないようにする仕組みです。 最近のヘッドセットはアクティブの機能が発達していて、パッシブのほうはあまり気にされていないようです。 アクティブの良いところはパッシブのように物理的に騒音を遮断するわけではないので、強い力で頭を挟む必要がありません。 逆に悪いところは、バッテリーが切れてしまうとノイズキャンセレーションの力が急激に落ちてしまうところです。 パッシブの良いところはバッテリーが不要なところですが、アクティブと同じレベルの騒音シャットアウトをするにはある程度の力でヘッドセットを耳に押し付ける必要があるので締め付け感が強くなります。 また、耳とヘッドセットの間を埋めるためにジェルパッドを使ったりするので見た目のボリュームが大きく、重量も重くなります。 今日使ったX-11は軽くて締め付け感も弱く装用感は悪くないのですが、アクティブノイズキャンセレーションは思っていたよりもノイズをかき消してはくれませんでした。 バッテリーが弱っていたからかもしれないのでまた使わせてもらおうとは思っています。 次回は音響メーカーのボーズが作っているAviation Headset Xというヘッドセットを使わせてもらう予定です。

 明日はようやくお休みです。 天気はまたもや良いみたいなので明日もサイクリングに行こうかと思います。 あとは洗濯やアイロンがけ、買い物などをする予定です。 やっていることはほとんど主婦と同じです。

 ではまた明日。


(つづく)

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