2010-12-30

2010年も残すところあと二日です。



 タイトルどおり、今年もあと二日を残すのみとなりました。 今年の総決算ということで、毎年恒例の総まとめをしてみようと思います。

 今年はいろいろありましたが、一番記憶に残っているのはやっぱり多発限定解除と、多発計器飛行資格を取得したことです。 未だにあまり実感がわきませんが、これらをようやく取得できたことでプロとして飛んでいくための資格がとりあえずは揃ったので、なんだか身が引き締まる思いがします。 時間はかかったけど多くのことを学ぶことができて満足しています。

 思い起こせば去年の明日、おやしらずを抜きました。 あれから1年。 おかげさまで炎症も起きずに済み、思ったよりも楽に抜歯できてよかったです。 

 去年のブログに書いた、2010年の目標は以下のとおりだったみたいです:

  1. 体力作りをします。 筋力および持久力をつける! これが目標です。 そのためにサイクリングやら、ランニングやら、筋トレやらをしようかと思っています。
  2. まだ持っていないパイロット資格のMulti-IFRを年内に取得します。 さらには年内にはATPL(定期運送用操縦士資格)取得に必要な経験もつけることができるように思いますので、一気にATPLまで上り詰めれたら最高だなと思っています。
 いや〜、1は完全に失敗です(笑)。 全然体力は付いていません。 この目標は来年に持ち越しっていうことで・・・。

 2はやりました。 目標達成です。 ATPLに必要な経験は少しではありますがつきました。 2011年中には取得できるように頑張ります。

 ということで、達成度は50%ほどでしょうか・・・。 来年の目標はまた1月に発表します。

 今年の書き込みはこれでおしまいです。 相変わらず更新ペースの非常に遅いブログになっていますが、いつもコメントをくれる皆さん、どうもありがとうございます。 来年もどうぞよろしく。 

 皆様良いお年をお迎えください。



(来年もつづく)

*今日の写真はビクトリアの州議事堂です。 クリスマスの季節はクリスマスカラーにライトアップされています(久しぶりのナイトフライト中にiPhoneで撮影。 右のくらい部分は飛行機の翼を支えるストラットです)。

2010-12-20

クリスマスパーティー2010

↓ 昨日はフライングクラブのクリスマス・スタッフパーティーでした。 場所はいつもはビクトリアのレストランですが、今年はシドニーにあるOcean Discovery Centreという小さい水族館で、立食パーティー形式で行われました。




↓ ここがなかなか面白くて、水槽がたくさんあるのは当たりまえですが、実際にイソギンチャクやらヒトデに触れることができるコーナーがあります。




↓ パシフィックサーモン(鮭)の水槽。 鱒に似てます(同じ仲間ですよね)。 ルアーを入れたら入れ食いになりそう・・・。 ここの魚はすべてビクトリア近海で採取されたものだそうです。 こんなにいろんな魚がいるとはちょっとびっくり。




↓ こういう癒し系のクラゲの水槽もいくつかありました。 真ん中のピンク色のところは胃袋だそうです(4つあります)。




↓ 青のバックグラウンドに黄色のクラゲがとても映えます。 こいつは脳みそがないんだそうです。 どうやって動くんだろうと不思議になります。




↓ カメラ目線の魚です。 



食事はケータリングだったので正直まあまあでしたが、水族館は楽しかったです。 何年ぶりでしょう、水族館にいったのは。 ここのよかったところは解説員のような人たち(ボランティアだそうでs)がいたるところにいて、魚の説明やうんちく(?)をたくさん聞かせてくれるところです。 お客さんに積極的に話しかけるところは北米ならではなような気もします。 お店で店員に話しかけられるのは正直好きではないですが、こういうところではそういうのも悪くありません。

なんだかホリデーモード一色になりつつありますが、休暇のシーズンにはあと1週間以上あります。 気を引き締めて頑張らないと・・・。


(つづく)

2010-12-16

テストはこんな感じでした。




 フライトテストに合格した日の夜は興奮気味で、あまりよく眠れませんでした。 おかげで6時前には目が醒めてしまいました(笑)。

 今回のフライトテスト、天気の影響でかなり試験が延期されました(3,4回)。 この時期のバンクーバー周辺は上空の気温が低く、いわゆる"known icing condition"(ここを飛ぶと恐らく着氷しますよというエリア)の予報が毎日のようにフライトの予定の高度に存在します。 僕が訓練で使ったPA-44パイパーセミノールという飛行機はknown icingの中を飛ぶことが認められていません(旅客機のほとんどはice certifiedということで、icing conditionの中のフライトも認められています)。 したがって、icingが存在する=フライトはなし、ということになります。

 そもそも仕事のスケジュールのおかげで好きなように自分の訓練フライトの予定は組めませんでした。 あと、僕の訓練をしてくれた教官の都合などもあって、最後のほうは1ヶ月に1フライトという極端なスローペースで訓練をやっていました。 僕の生徒さんにはこういうペースは絶対にお勧めしません(苦笑)。

 結局、ようやく天気の都合、僕の都合、試験官の都合がすべてうまく合ったのがフライトテストの日でした。 午後1時過ぎから口頭試験があり、1時間弱で終わりました。 当日の午前中に僕の担当教官と口頭試験対策をしたおかげでなんにも困ることもなく、「え?もう終わり?」って思ったくらい、あっという間に終わってしまいました。 口頭試験が一番不安だったので、これでかなり気持ちが楽になりました。

 ところが今度は天気が突然変わりました。 なぜか濃霧が発生。 朝ならまだしも、昼過ぎに濃霧って・・・(涙)。 でも、幸い、短い時間で消えてくれたのでラッキーでした。 当日のシーリングは1000ftほどで、視程は10マイルほど。 予報ではシーリングが500ftまで降りてきて、視界が3マイル、風が12ノットほどになるとのこと。 IFRの経験が浅い僕にはgoかno-goかを決めるのが少しきわどいコンディションになりました。 でも、最後の訓練フライトでかなり気持ち良いフライトができ、頭の中でイメージがしっかり出来ていたので行くことにしました。

 試験官はビクトリアフライングクラブの訓練パートナーであるPro IFRビクトリアのCFIでもある教官です。 僕の多発限定解除のためのフライトテストの試験官も彼でした。 顔なじみだし、職場で話しをよくするのでリラックスした状態で試験に望めたのがラッキーだったと思います。 

 離陸後は1分もしないうちに雲の中に入りました。 ちょっとunstableな雲だったみたいで、結構揺れまして、エアスピードが10~15ktほどずれたりしました。 離陸後は5000ftまで上昇。 4000ftを通過したところでWhatcom VORにターンしろという指示でした。 そして途中で次の管制官にハンドオフ。 そしてホールドのクリアランス。 おかげさまでdirect entryでした(笑)。 

 「190 degree radialでホールドしろ」ということでしたが、なにを血迷ったのか、誤ってHSIを180 degree radialにセットしました(汗)。 でもホールドを開始する直前に自分のミスに気が付き、訂正して事なきを得ました。 風は20ノットほどで、さほど強くもなかったのでホールドは問題なく、さっさと終了。 

 そしてアボツフォード空港へのNDBアプローチでした。 Straight-inでもいいよと試験官は言ってくれましたが、慣れているfull procedureをやりました。 ここでちょっとだけRMIの針を追っかけすぎてovercontrol気味になりました(減点されました・・・苦笑)。 

 それからは予定通りmissed approach。 そしてV495 direct YYJ, Fasbo 2 arrivalと続き、最終的にシングルエンジンILS Rwy 09で終了となりました。 ILSは訓練当初は本当に苦手だったんですが、いつのまにか出来るようになりました。 シミュレータ訓練のおかげだと思います。 ビクトリアに戻ってきたのが夕方5時頃で、日はほぼ沈みかけていて、気温が下がってきていたので雲も下がってきていて、結局雲を抜けたのが800ftを通過したときくらいだったようです(僕は計器しか見てなかったのでよくはわかりませんでしたが)。 雲をでた瞬間、外が真っ暗なのが視界の片隅から確認できました。 ILSを打っている間はとにかく早くテストが終わってくれ!と念じながら飛んでいました(笑)。 

 ということで、ようやく多発計器飛行の資格を取りました。 今年の目標もこれで達成です。 年内に訓練が終わってほっとしています。 次の目標は来年中旬までにATPL(定期運送用操縦士資格)を取得することです。 筆記試験が2つあるのでまた勉強しないと・・・。

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 今日の写真はこの前のフライトのときに見た、まるい虹です。 このブログにだいぶ前に書きましたが、時々ですが空から真円(またはそれに近い形)の虹が見えることがあります。 この写真でははっきりわからないかも知れませんが、この虹もかなり丸いものでした。


(つづく)

2010-12-14

合格しました!

 今日、多発計器飛行の資格(Multi-IFR)のためのフライトテストに合格しました。 いや〜、長い間待たされました。 訓練をはじめて何ヶ月かかったことでしょう・・・。 なにはともあれ、一発合格できてよかったです。 また詳しいことは後日ということで。


(つづく)

2010-12-10

CBs。



 今日は今朝から空がどんよりと暗い一日でした。 CB(Cumulonimbus)という雲のせいです。 いわゆる雨雲のことをCBと呼びますが、この雲は雨やらアイシングやら、いろんなものをもたらす、結構嫌われ者です。  今日はこのCBのセルが何個も発生していたようで、それがビクトリア周辺を通過していきました。 今朝の1本目のフライトで日本人の生徒さんとナナイモ空港に行きましたが、途中で視界は3マイルほどに落ち、ナナイモへのアプローチの途中にはmoderate turbulenceに遭遇しました。 フライト後にPIREPを確認したら、どうやら我々の他にもmoderate turbulenceに遭遇したパイロットが数名いたようです。 かなり揺れたので生徒さんは大変だったと思います。

 明日は休みなんですが、自分自身の訓練で飛ぶ予定でいますが、またもやアイシングの問題がありそうです・・・。 この時期にIFR訓練をするのは賢明ではありません(苦笑)。


(つづく)

 

2010-12-09

雨。

 今日は朝から雨でした。 久しぶりに結構な降水量だったように思います。 ビクトリアではこのシーズンはよく雨が降りますが、たいていの場合は霧雨だったり、とても弱い雨の日が多いのですが、今日は夕方にかけて結構な雨が降りました。 

 ここしばらく朝6時過ぎに起床する生活が続いていたのですが、今日はフライトが11時からだったのでなんだかリズムが狂いました。 朝のフライトではサーキットを飛びましたが、強風と乱気流の影響で結構揺れました。 PIREP(パイロットレポートの略)を見ると、多くのパイロットがmoderate(light - moderate - severeの三段階の「中」です)の乱気流を報告しています。 中にはwindshearの報告も。 ビクトリア周辺はそれほどでもなかったようですが、近くの空港周辺では結構大荒れだったみたいです。

 2本目のフライトでは今日がサーキットフライングの初日という生徒さんだったので、このコンディションで飛んでもらってもなにも習得できないと判断して、フライトはキャンセル。 3本目の生徒さんも同じような理由でキャンセルになり、とても短い一日になりました。

 明日は自分の訓練で飛ぶ予定でした。 ログブックを見たら、最後の多発計器飛行から実に丸一ヶ月が経っています。 天気予報によれば明日もビクトリア上空にはアイシングが存在するようなので、フライトは早々に延期。 おかげでフライトテストも延期。 もう慣れっこです(笑)。


 
(つづく)

2010-12-06

Globemaster!

 

久しぶりの動画です。 Wikipediaによれば、カナダ空軍が4機保有する、C-17グローブマスターです。 サイズはかなりでかく、誘導路の幅を大きく上回りますが、離陸時のエンジン音などはB-737程度ですから驚きです。 航空自衛隊も導入を検討していたようですね。

 明日はこれまた久しぶりにIFRフライトにでかけます。 いい加減、テストをさせてください、お天気の神様。


(つづく)

2010-12-02

久しぶりの穏やかな一日。



 今日の写真は実家の玄関側にあるモミジの木です。 子供の頃はこの木がこんなにきれいに色づくとは知りもしませんでしたし、気にもかけませんでした。 歳を取ると趣がいろいろ変わってくるものですね。

 今日は久しぶりに雲が高く、風も穏やかな一日になりました。 果たしてこれからこんな日はどれくらいあるんだろう?と思いながら、4本のフライトをこなしました。 訓練空域からさらにアップアイランドの方はまだ雪が山肌に見受けられますが、訓練で飛ぶエリアの雪はだいぶ融けたみたいです。 気温もここ数日は7度くらいの日が多く、比較的穏やかです。

 来週に計器飛行のフライトテストの予定です。 そのための確認フライトをもう一度、来週の頭に行う予定でいます。 でも、天気が不安です。 そもそもこの時期のこの訓練を、このビクトリアで行うということ自体に無理があるんです(苦笑)。 ま〜、こればっかりは仕方ないんですけどね〜。

 12月に入り、街ではクリスマスのデコレーションが目に付くようになりました。 教官の中でもクリスマスが楽しみで仕方ないという人がいます。 僕はあんまり興味はないんですが。 なにが楽しみって、プレゼントと、あとはこちらの人がよく飲むエッグノグというのみもののようです。 卵セーキ(?)にラム酒を入れて飲むそうですが、僕はあまり得意ではありません。 男は黙ってビールです。

 

(つづく)