2010-10-26

教師って。



 大変ですね〜、っとつくづく思います。 今日はグランドスクールを教えたのですが、今回のグランドスクールにはUVicの学生でaviation courseを履修している学生が多く参加しています。 その数20名ほどだそう。 年齢でいうと20前、恐らく18くらいの若者が集まれば、そりゃ〜授業なんか聞くわけもなく・・・。 周りの真面目な生徒さんの迷惑になるので正直彼らは別枠で授業時間を設けてもらったほうがいいと思っています。 いずれ機会があれば上司に報告するつもりです。 

 今日は朝から雨。 風も強く、突風も吹く始末。 こういう日に離陸するDash-8などを見ていると、離陸そうそうに翼が結構あおられているのがわかります。 彼らのサイズの飛行機でそんなんだから、うちらのセスナじゃ揺れまくるのは必至です。 今日はフライトが1本ある予定でしたが、そんな天気なので仕方なく延期にしました。

 そして今日は僕自身のIFR訓練のためのグランドブリーフィングを受けました。 既に知っている知識でも、口頭質問試験の対策となると知識を実際のフライトに当てはめて考えなければいけません。 いくつか間違って理解していたところや、もうちょっと勉強したほうがよかったところがありましたが、合格点をもらえたので早々に終了となりました。 あと1度フライトして、次が実技試験です。

 今日の写真はちょっと前の週末にやったヘリコプターの綱引きです。 これがうちのチームのメンバー。 僕も気がつけばベテランのグループに入るようになってしまいました。 メンバーの多くは最近教官になったやつや、ラインクルーの面々です。


(つづく)

2010-10-25

機械が正しい。



 今日はビクトリアの秋・冬らしい、予想が難しい天気の一日でした。 昨晩から風が強く、暴風警報が発令されていました。 どうやら大型の低気圧が太平洋上にあり、そこからの影響のようです。 今朝起きたら、僕の車には木の葉がたくさんくっついていました(涙)。 今までは屋根付き駐車場で可愛がられていた車なのに・・・。 かわいそうで、かわいそうで。 仕方なく、手で葉っぱをすべて取り除きました(苦笑)。

 それはさておき、今日の朝一のフライトは予定よりも30分ほど遅れて出発しました。 理由は、昨晩の暴風雨のおかげでビクトリアの一部で停電が発生したようで、生徒さんの目覚まし時計が予定の時刻に作動しなかったようです(笑)。 こういうこともこれから多くあると思います。 なにせ山・森林の多いカナダ。 そういうところを切り倒して電線を通しているので、暴風雨のときには木々が倒れ、そういう電線を切ってしまうことが多いようです。 日本ではあんまり考えられない原因ですね。

 今朝の天気はパッと見ではかなり最悪でした。 でも、天気観測を見るとさほど悪くない。 結局機械を信じて飛びに行ったら意外と大丈夫でした。 でも、離陸の直前にいきなりかなりの雨が降ってきて、雲もかなり低いところまで降りてきていたので、離陸を取りやめようかと考えたほどでした。 ところが、2,3分であっという間に雲はどこかに消えてしまいました。 なかなか神秘的です。 今日のような日は機械をある程度信じて飛びに行くしかありません。 でも、最悪の場合の対策はもちろん手を抜きません。 

 今日はフライトの途中でまた円形の虹が見えたのでちょっと特した気持ちになりました。

 今日の写真は空港そばに立っている標識です。 「飛行計画書はちゃんと閉じましたか?」という、パイロットに向けたメッセージです。 カナダでは25マイル以上飛ぶ場合には飛行計画書(flight plan)、またはflight itineraryというものを提出します。 これらは一旦提出した場合にはフライト終了後にarrival report(到着の報告)というものを電話や無線経由で提出し、flight plan/itineraryをクローズする必要があります。 これをやらないと救難隊のお世話になりかねません。


(つづく)

2010-10-22

うれしいギフト。



 先日、とある生徒さんから写真のアルバムを頂きました。 この生徒さん、もともとは他の教官と訓練をしている生徒さんなんですが、この教官が結婚式の準備のために休暇を取っている間に僕が代打で訓練をしました。 着陸技術の習得に苦労していた生徒さんで、正直なところ、最初はかなり厳しいな〜と思いました。 でも、とても真面目で、頭の良い生徒さんだったので根気強く頑張った結果、無事にファーストソロに出ることができました。 その御礼(?)なのかもしれませんが、生徒さん手作りのアルバムに、生徒さんが撮影した鳥の写真(鳥を飛行機に見立てていろんなタイトルが付いています)が入っています。 この写真がまた上手で! こうやって、僕が担当した生徒さんにギフトを貰えるのはとてもうれしいですし、ましてやそれが手作りで心が込められたものであれば感激は尚更です。 教官をやっててよかったな〜と思う瞬間です。

 今日は朝から濃霧で、ちょっと霧が晴れるかなと思っていたのですが、結局一日飛べませんでした。 今日はシミュレータを使って計器飛行の訓練を一人の生徒さんとやりました。 あとはブリーフィングを2回やりました。 これからこういう天気が多くなってくると思います。 シミュレータでやれることがあればどんどん活用していきたいものです。

 明日から休みです。



(つづく)

2010-10-21

パイロットはやっぱり。



 パイロットはやっぱり飛行機メーカーの創る車に乗るべきです。 ということで、車を乗り換えました。 Aさん、ありがと〜〜! 「猫に小判」、「豚に真珠」なのは重々承知していますが、大事にします!


(つづく)

2010-10-18

4年経過と綱引き。


 

 15日でカナダに来てちょうど4年が経過しました。 日本での仕事を辞めてカナダに来たあの日のことは昨日のことのように覚えています。 この4年の間にいろんなことがありましたが、とりあえずは順調にことが進んでいると思います。 この調子で5年目もいいことがあればいいなと思います。

 昨日はUnited Wayというボランティア団体が主催する「Chopper Challenge」というイベントに参加してきました。 2年前にも参加したのですが、カナダ軍所有のヘリコプター「Sea King」を綱引きで引っ張って、そのタイムをチームごとに競うというイベントです。 2年前は優勝したのですが、今回は残念ながら軍隊チームに負けて2位でした。 でも、一般市民のみでは一応1位ってことになります(笑)。 動画がありましたので御覧ください。

 明日は久しぶりに実機でIFRフライトです。 楽しみです。


(つづく)

2010-10-13

感謝祭。



 この前の週末はThanksgiving Dayということで、感謝祭の休日でした。 この時期にこちらの人たちは七面鳥を食べます。 個人的にはあまり七面鳥は得意ではないんです・・・。 なんだか、鶏肉に比べると獣の味が若干強いし、パサパサしているので。 でも、雰囲気を出すにはやっぱり鶏よりはターキーですね(笑)。

 今日は午後からの出勤でした。 フライトは2本だけ。 最後のフライトではナナイモ空港に行きました。 ここでバンクーバーベースのOという会社のナバホを3機も同時に見ました。 お給料が安くて労働条件があまりよろしくないという噂を聞く会社ですが、パイロットは一生懸命飛んでいるみたいです。 どうやらそのうちの1機のパイロットはうちの卒業生のようで、無線の途中で「DLB(今日乗っていた飛行機の登録番号), 教官は乗ってるかい?」と聞かれ、乗ってますと答えたら、「僕は◯◯だよ」っと言っていましたが、個人的には面識がない人だったので、「お、おぅ・・・」となんだか拍子抜けした返事だけで終わってしまいました(笑)。

 この時期の夕焼けは特に綺麗です。 今日の帰り際に車に向かって歩いているときに見えた景色が今日の写真です。 iPhoneのカメラなのでちょっと色合いが誇張されて写ってはいます。 左の建物が管制塔です。


(つづく)

2010-10-06

慣れ。



 今日はフライトが2本あって、その後は同僚とRedbird FMXシミュレータを使ってIFR訓練をしました。 このRedbird、いろいろ良いところはあるのですが、とにかく操縦が難しいのです。 理由は簡単で、操縦桿にあわせて飛行機が動くスピードが実際とは違い、操縦桿の重さも実機とはかなり違います。 なので、慣れるまでに結構な時間がかかるようです。 僕はきっと今までで5時間ほど飛ばしましたのでだいぶ慣れてきましたが、初めて飛ばしたときはとにかくひどかったです。 高度を保持するのだけで精一杯という感じでした。 このシミュレータを使って計器飛行証明の2年に1回のリニューアルができるということですが、果たしてこんな機械でフライトテストなんかできるのかな?と思うほど扱いが大変です。 すべては慣れだとは思いますが。 

 前回のブログに書いたとおり、生徒さんの二人の訓練が無事に修了となり、突然スケジュールがゆっくりペースになりました。 また近いうちに忙しくなるんだとは思いますが。 とにかく今は自分自身の訓練にも時間をかけたいという思いです。 なにせ、2,3週間に1回しかフライトできていないような状態なので・・・。

 今日の写真は先日クラブのゲストパーキングで見かけたフロート機です。 タイヤがパンクしたみたいで、修理してました。
 


(つづく)

2010-10-04

二人。

 先週と今週で、飛行訓練を担当した生徒さん二人をフライトテストに送り出しました。 一人は自家用操縦士、もう一人は事業用操縦士です。 どちらも40歳以上で、一人は50近い方です。 おかげさまでどちらも無事に一発合格! 訓練は一般的に若いほうが飲み込みが良い傾向にありますが、seasoned pilotのほうが訓練がスムーズに行くこともあります。 

 事業用操縦士の訓練は久しぶりに担当しました。 この生徒さん、自家用機(セスナ182型機)を所有されているので、訓練は彼の飛行機で行ないました。 プロペラの角度を変えることができる「コンスタントスピードプロペラ」や、カウルの下部分が開く「カウルフラップ」搭載の機体での訓練はそれらがない、シンプルなデザインのセスナ172・152 での訓練とはまた違う側面があり、なかなか刺激的でした。 

 ちょっと気になって調べてみましたところ、今までにフライトテストに推薦した生徒さんの数はいつの間にか20名を超えていました。 2年とちょっとで20数名なので、1年に10人ちょいの計算です。 僕が担当した生徒さんがフライトに出かける姿を見るのはいつになっても感慨深いものがあります。 月並みな言い方かも知れませんが、いろんな人を教えることによっていろんなことを学ばせてもらっているような気がします。 まだまだ学ぶことが尽きそうにありません。

 

(つづく)

2010-10-02

シミュレータ訓練。




 今日は本当は休みのはずだったのですが、フライトが2本だけあったので仕事に行って来ました。 相変わらずの晴天です。 ATISでは「Sky clear」の一言。 こういう日に飛ぶのは最高に気持ちがいいです。 つい1週間前の天気が嘘のように晴れています。

 今日はシミュレータでVFR訓練をしました。 生徒さんに飛行機の飛行姿勢を理解してもらうため、実機ではなくあえてシミュレータで訓練をしました。 シミュレータだとフライトの途中でポーズすることができるし、間違いがあれば何度でもやり直しがききます。 今日はテイクオフの練習もしたのですが、ものの5分の間に5,6回離陸することができました。 次回実機を飛ばすときに今日の練習が役立てばいいなと思っています。

 今日の写真は昨日行ったナナイモです。 影の長さから日が暮れていることがわかると思います。


(つづく)

2010-10-01



 今日は日本から遊びに来ているK君とそのお友達お二人を乗せてナナイモとビクトリア上空を飛びました。 夕焼けの時間にあわせて飛んだのでサンセットが見れてとても綺麗でした。 刻々と空の色が変わっていくのがとても幻想的です。

 

(つづく)