2023-12-28

2023年最後のフライト。

  今年もあっという間に年の瀬がやってきました。今年は大きな怪我や病気もせず、仕事もプライベートも全てがスムーズに進んだ良い一年になったように思い、とても満足しています。仕事は毎月のスケジュールがほぼ希望通りのものをもらえるようなセニオリティまで上がってきたこともあり、そのおかげでプライベートを充実させることもできました。近い将来、今のナローボディ機の副操縦士のポジションから次のステップに進むことになりますが、そうなると相対的なセニオリティは確実に下がります。そうなるとスケジュールの自由度が下がり、生活の質が下がってしまうことは間違いありません。ですから、今のうちにシニアパイロットとしての恩恵を十分味わっておこうと思っています。


 昨日が今年最後のフライトで、一昨日、昨日と連続でキューバに行ってきました。一昨日はサンタクララ空港、昨日はオルギン空港までの日帰りフライトでした。キューバは僕はあまりいったことがなく、サンタクララに行くのは1年ぶりくらい、オルギンに行くのは初めてでした。キューバという国について僕が知っていることといえばハバナの葉巻、カラフルな街並み、レトロな車、そしてあとはアメリカやロシアが絡んだ歴史的の一部くらいです。まだレイオーバーでキューバに滞在したことはありませんが、いつか行ってみたいところの一つです。駐機中にフェンス越しに駐車場が見えたのですが、そこに出入りする車の多くが今まで写真などで見たことがあるレトロな車ばかりでした。フライトは2日とも強烈な乱気流が報告されているような大荒れの気象条件で、どの高度を選んでも揺れがとまらない残念なものでした。アメリカのニューヨークからキャロライナ州あたりまで1時間弱、中度の乱気流が続きました。幸いお客さんの中で気分を悪くする人はいなかった(というか、我々パイロットに報告される程深刻な状況にはならなかった?)ようです。


サンタクララ空港のターミナル

空港の名前にはサンタマリアとありますが、サンタクララという場所の空港です。


オルギン空港にはカストロ議長の写真が設置されていました。

お隣はアメリカの航空会社


 今月は月の頭に1週間程休みがあり、今日から来年1月7日までお休みです。そのため、今月中旬は6日連勤で1日休み、また6日連勤というパターンで働きました。なかなか疲れたなというのが正直な感想です。来月は訓練があるためスケジュールに制約があり、ほぼ全てのフライトがシングルデーのペアリングです。毎日2回自宅と空港の間を自動車通勤するのは気が滅入りますが、何とか頑張ろうと思います。

 最後にスクリーンショットを1枚↓




これは今年の僕の飛行データです。146便の運航を担当し、旅客者数は2万2千人程でした。今年も無事故無違反でお客さんを安全に目的地までお届けできてよかったです。


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 今年もこのブログやフェイスブックのグループを通していろんな方からメッセージをいただきました。パイロットを目指している方やその親御さん、カナダに留学に来る方、または同業者の方など、本当に様々です。僕の拙い文章がどなたかの何らかのお役に立てていれば嬉しいです。今はSNSを通して誰とでも繋がれますし、生の声を聞くこともできます。僕がカナダに来ることを検討していた頃は今ほど情報がありませんでしたから、自分から動いていろいろリサーチする必要がありましたが、今はそんな努力をしなくても指先でスマホ画面をタッチするだけで情報が簡単に手に入ります。それがいいのか悪いのかはわかりませんが、少なくとも情報は自分で精査して利用する必要があると日々感じていますし、自分で行動を起こさなければ何も変わらないということは今も昔も同じであると思います。パイロットを目指している方にとっては今は絶好の機会が訪れていますから、努力して夢を叶えてもらいたいと思っています。


 以上、2023年最後の書き込みでした。本年もこのブログを読んでいただきましてありがとうございました。2024年が実り多い良い一年となりますように。皆様、良いお年を。


(2024年もマイペースで続く)