2016-02-27

ニューファンドランド島・セントジョンズ。

 CRJに乗務するようになって、今までのダッシュ8での乗務と大きく違う点の一つが「飛ぶルート」です。 ダッシュ8ではカルガリーを起点にして、アルバータ州内、お隣のブリティッシュコロンビア州、そしてサスカチュワン州に飛ぶことが多かったです。 
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/14/Political_map_of_Canada.png
 (地図:Wikipediaより)

 地図上の左下の緑っぽいところ3州がアルバータ州、ブリティッシュコロンビア州、サスカチュワン州です。 見ての通りカナダの西側半分っていう感じです。 

 ところがCRJではいっきに東海岸まで乗務ルートが広がります。 マニトバ州のウィニペグ、オンタリオ州のトロント、ケベックのモントリオール、ノバスコシア州のハリファックス、そしてニューファンドランド・ラブラドール州のセントジョンズなどなど、カナダ国内を横断する形でフライトします。 また、アメリカにも飛ぶことが多く、かなり今までの仕事の内容とは違います。

 先日、初めてカナダの最東端のセントジョンズに行って来ました。 セントジョンズはニューファンドランド・ラブラドール州にある市です。 ウィキペディアによると、1497年に探検家ジョン・カボットが初めて上陸したそうです。 ここの地層は世界でもっとも古いものの一つとのことで、展望台(下の写真1枚目)にある説明書きにはいろいろ面白いことが書いてありました。 セントジョンズには主な湖が4つあり飲水に困らず、薪燃料として重宝された森林資源も豊富、港は写真のとおり入り組んだ形になっているので戦時中には敵の艦隊の目に触れないように隠れることもできる。 こういう理由で発達していった港町なんだそうです。 ちなみに写真1,2枚目に見えるのは入江ですが、その昔はここも淡水の湖だったそうです。 それが地球の気温があがり、海面が上昇したせいで湖に海水が流れ込み、今のような海水の入江になったんだそうな。 なかなか興味深い街です。

 
 (上:シグナルヒル近くの展望台からのセントジョンズ湾のパノラマ写真)

 (上:セントジョンズ市街地)

 (上:セントジョンズの町並みはこんなカラフルな家々がいっぱい)

 (上:坂の上に建っているタウンハウス)

(上:郵便受けまでカラフルな町並み風)

  同じ港町でも西海岸のビクトリアとはだいぶ趣が違います。 ニューファンドランドに住む人達の話す英語は強い訛りがあり、話をしていても数字以外はなにを言っているのかわからないこともしばしば(笑)。 そういう理由もあって、とてもエキゾチックな街です。 今回初めて行きましたが、町並みは綺麗だし、海もあるし、丘も坂もある。 パブやバーが多くあり、レストランも多い。 なかなか楽しい街です。 タクシーの運転手の話ではアメリカの映画俳優も多く訪れる避暑地だそうで、ラッセル・クロウ、ジュリア・ロバーツがセントジョンズに別荘を所有しているそうです。 

 

(つづく)