2008-04-09

ビクトリア540日目:パイロットと体調。



 今日は時々雨が降る天気になりました。 フライトは4本でした。 最後のフライトは夜10時前に終わりました。

 以前にこのブログで書いたことがあるかも知れませんが、セスナ172は僕にはあまり向いていない機体だと飛ぶ度に毎回思います。 というのも、明らかに手足が長いアメリカ人体系のパイロット向けに作られたコクピットだからです。 椅子を思いっきり前にスライドさせてもまだラダーペダルをしっかり踏み込むことが出来ないことがあります。 そういうときは座布団を使います。 いい歳してクッションを椅子に挟むなんて、なんだか馬鹿げていますが、安全に飛ばすためには仕方ありません。 椅子を前に出すと今度は太ももの辺りが操縦桿に当たることがあります。 そしてスロットルまでは僕の短い腕では届きにくく感じるときがあります。 僕はそんなに背が低いわけではないのにこれですから、小柄な女性や背が低い人はもっと大変に感じると思います。 

 一方でセスナ152はすべてが僕にぴったりです。 152で訓練を受けたということもあるのでしょうが、152を飛ばすときはとても快適に感じます。 体の一部のような感じで飛行機を飛ばすことができるようになってきていると思います。 とはいえ、教官としてフライトするからには172でも152でもちゃんと飛ばせないといけません。 ということで、ディスカバリーフライトなどで172で飛ぶ機会があると少し嬉しく思います。 さすがに自分でお金を払って飛行機を借りて練習しようとは思いませんが、機会があればなるべく飛ばしたいと思います。 

 昨日、ふと「パイロットと体調」のことで疑問がわきました。 教官になってから毎日空に上がり、地上に降り、ということを1日に何回も繰り返しています。 そうしている間に気圧の関係で細胞が拡張したり縮小したりするはずです。 臓器も少しは膨らんだりしぼんだりするんじゃないかと思います。 なにか体調に影響は出るのでしょうか。 風邪をひくとフライトするとすぐに分かります。 特に鼻が詰まったりしていると頭や耳の中の空気が外に逃げ出すことができず、酷い頭痛に教われることがあるそうです。 地上ではたいしたことはなくとも、空に上がると影響が出るということがあるようです。

 かくいう僕自身、昨日から体調が優れないので、明日の休みはゆっくり休養を取ろうと思っています。

 今日の写真はビクトリアの管制塔です。 たくさんのアンテナがあります。 窓は360度ガラスですが、外が明るいときには黒いシートがおろされていますし、夜でも中は最小限の電気しかついていません。 この中で働く人はきっと目が悪くなるだろうな〜なんて勝手に想像しています(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

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