2014-06-11

Line check終了!

 エアラインパイロットのスケジュールは僕が働いている会社では「pairing=ペアリング」って呼ばれています(他の会社でもきっと同じだと思います)。 ペアリングの中には1-day pairing(1日で仕事が終了するシフト)から、4-day pairing(4日間に渡って基本的に同じクルーと一緒にフライトするシフト)まで、いろいろなものがあります。 Line indocが始まって、僕の最初のペアリングは3-dayで、次が4-day、そして昨日までが2-dayペアリングで仕事をしてきました。 

 ペアリング中は仕事が終わったらホテルにチェックインして、次の日の仕事が始まるまで休息の時間となります。 今回のペアリングではほとんどがエドモントン泊で、エドモントンのダウンタウンにあるホテルと、エドモントン空港の近くにあるホテルに泊まりました。 朝が早くて、4時起きとかっていうのが多かったです。 さすがリージョナルエアラインの朝は早いです。 でも、仕事が終わるのも早くて、正午過ぎとか午後2時位までには仕事終了っていう感じが多かったかなと思います。 ホテルにチェックインした後は天気が良ければホテルの周りを歩いたり、朝食を買いにスーパーに行ったりして、リラックスして時間を過ごせました。 パイロットの中には運動靴をいつもかばんに忍ばせていて、滞在先のホテルのジムで毎日運動をする強者もいるらしいです。 僕も見習ってこれからはランニングシューズを持ち運んで運動不足を解消しようと思っています。 毎日のように外食せざるを得ないので、運動は必須のようです・・・。

 さて、訓練が始まっていよいよエアラインパイロットになったな〜と思うシチュエーションが多々ありました。 搭乗ゲートから乗客の皆さんがぞくぞくと飛行機に向かって歩いてくる姿を見ていると緊張感が高まります。 コクピットのドアはフライト前は当然開いているので、チラッと後ろを振り返ると着席した50名近い乗客の目がこちらを見ているのに気が付きます。 バッグの数、追加された燃料、乗客の数などをFMS(Flight Management System=飛行管理装置)と呼ばれるコンピューターに打ち込んでいざ出発!っていう感じです。 

 そのFMSっていうのは、こんな感じのキーパッド付きの原始的なシステムです。

 
(写真はwebより拝借)

  これで燃料のモニタリングからナビゲーションからアプローチまでいろんなことをやっちゃいます。 これの操作が慣れないうちは大変で、やりたいことがなかなかできないんです。 特にACARS(Automatic Communications Addressing and Reporting System=エイカーズ)っていうシステムは訓練中に使っていたシミュレーターにはない仕組みなので、line indocが始まって「はい、どうぞ! これがエイカーズですよ〜!」って紹介された感じで、いきなり実戦で学ぶ羽目になりました(笑)。 幸い、最初に飛んだトレーニングキャプテンがめちゃくちゃいい人で、すべてを手取り足取り教えて下さいました。 2日目からはFMS, ACARSのデータ入力も慣れてきて、今ではとりあえず扱えるようになってきました。 

 訓練で習ったことと実際のラインフライングはいろいろ違うことがあって戸惑うこともありますが、だいたいの流れがつかめてきて、ようやく楽しいと思えるようになってきました。 スケジュール通りに出発・到着できたときにはちょっとした満足感がありますし、お客さんにありがとうと言われるとうれしくなります。 機長たちも皆さん「プロ中のプロ」って感じで、マニュアルを熟知していて、会社のSOPs(Standard Operating Procedures)を忠実に守って安全に飛行しています。 前の会社ではSOP以外のことを機長の度量で自由にやっていたところも多くて、飛ぶ機長によって飛び方が違ったりして紛らわしかったのであまり好きじゃなかったので、エアラインの「100%マニュアル通りのオペレーション」っていうのはいいな〜と思っています。 

 そんなこんなで一昨日、line checkが行われ、無事に合格しました。 いろいろ細かなミスも相変わらずしていますが、ミスから学んで次のフライトで直す!っていう感じで毎日のフライトをこなしています。 まだまだ慣れるのには時間がかかりそうです。 これで一応は副操縦士として正式デビューっていうことだと思いますが、試用期間が1年間あるので、それが終わるまでは下手なことはできません(笑)。 まぁ、ちゃんとやっていれば問題はないとは思うんですけどね。 とりあえずエアラインパイロットとしてなんとか一歩を踏み出せたことには満足しています。


(つづく)
 


 

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