2014-07-18

ホテル暮らし。

 って書くと、なんだか芸能人とか物書きの人たちが集中して作品を仕上げるためにホテルに缶詰になるように聞こえてしまいますが、エアラインパイロットの生活も概ねホテル暮らしが多いです。 

 実は、僕はエアラインパイロットになるまではホテル暮らしになることについては特に気にもかけていませんでした。 今でも特に苦にはなっていませんし、むしろちょっと楽しいくらいです。 いつも部屋は整頓されているし、ベッドシーツもパリ〜っとしていますし。 でも、やっぱり自分の家にかえってくつろぐのとは少し勝手が違いますね。

 滞在するホテルは会社が選んだホテルで、各都市に一つ、または二つあることもあります。 詳しいことは知りませんが、クルーが利用するホテルとして選ばれるには有る一定の条件をクリアしないといけないようです。 例えば、「ホテルの周りで工事をしていないこと」とか。 騒音が多いと必要な休息が十分に取れず、それが次の日の安全運行に支障をきたす可能性があるからのようです。 他には、「部屋の中に冷蔵庫があること」とか。 クルーの多くは何らかの食料品を持ち歩いて仕事をしているので、ホテル滞在の間は食品を冷蔵庫にいれておきたいからのようです。 そんなこんなの条件をすべてクリアしたホテルのみがエアラインクルーの滞在先に選ばれるんですって。 なかなか面白いです。

 そのおかげで、だいたいのホテルはとても快適です。 そこそこ綺麗だし、中にはリゾートホテル?って思ってしまうくらいモダンなものもあります。 都市のダウンタウンに近いホテルなんかはふらっと散歩がてらダウンタウンを歩くこともできます。 フィットネスルームはどのホテルにもあるので、時間があるときは運動をするように心がけています。 

 そのホテルでどうも許せないことがいくつかあります。

 その1。 ベッドに余計な飾りがあること。 これです↓



正式な名前は知りませんが、多分飾りですよね? もしくは、靴を履いたままベッドに上がった時にシーツが靴で汚れないようにするもの? 朝起きるころにはべろ〜んってなって床に落ちてます。 超無意味。 やめて欲しいです。

 その2。 枕が多すぎ。 これです↓


 1ベッドに枕が6個位あって、しかもそれぞれが超分厚い枕なことが多いです。 さらに、北米特有の「使わない、ベッド装飾用のクッション」がベッドにあるときなんかは最悪です(笑)。 使う枕はせいぜい1つか2つなので、残りの4つは床に置くか、隣の空いているベッドに放り投げることになります。 これまた超無意味だと思います。 (どちらの写真も朝起きてから撮影したもので、見苦しくてすみません)

 どこのホテルでも石鹸やシャンプー、リンスなどを当たり前のように使いますが、どれもちょっと使って、あとは残してしまうことになり、それらはきっと廃棄されているんだと思うので、ちょっとこころが痛みます。 でも、だからといってマイシャンプーとか、マイ石鹸をバッグにいれて持ち運ぼうと思うほどエコな人間でもありませんから、これはこれで仕方がないですね。 でも、タオルとかはなるべく少ない枚数を使って、洗濯される枚数を減らすことに協力しているつもりです。 せめてものエコです。


(つづく)

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