オタワ到着後、4日間一緒に飛ぶ機長と合流。 フライトアテンダントはトロントベースの若い女性のFAさんで、最初の二日間だけ一緒に働きました。 その日はオタワからフレデリクトンまでのフライト。 この日はいつもカルガリーで飛ばしているDash8-300シリーズではなく、ちょっと短めで座席数の少ない100シリーズで、システムとか出力の設定なんかが微妙に違います。 僕がシミュレーターで訓練をしたときはこの100シリーズだったんですが、実際の乗務はこれまで100%、300シリーズだったので、このときが100シリーズに乗る初めての日になりました。
フレデリクトンはいかにも東海岸だな〜っていう雰囲気でした。 以前にアメリカの東海岸に行ったことが何回かあるんですが、住宅様式とかがアメリカ東海岸で見たものと良く似ていました。 17世紀にフランス植民地の拠点になった街の一つらしく、今でも当時の軍関係の建物とかがそのまま残されています。
確か市役所
以前は線路がかかっていたみたいです
泊まったホテルもなんだかアンティークな感じ
軍関係の建物
軍の倉庫・宿舎?
今は改装されて、商店などがテナントとして使っているみたいでした
二日目はこれまたトロント空港までデッドヘッド。 1時間半ほどのフライトでした。 そしてそこからティミンズ空港への乗務でした。 トロント空港はカナダ最大の国際空港です。 滑走路は5本(?)あるし、誘導路も複雑なので、ゲートから滑走路までのタクシーがなかなか大変でした。 とにかく飛行機の数が多くて、最初の離陸のときなんかは出発の順番が11番目とかでした。 僕らは結局10分程度ブリティッシュ・エアウェイズのB787の後ろで離陸順番待ちをしました。 トロント空港は大きな空港ですが、離陸してしまえばあとはカルガリーやバンクーバーと特に変わりもなく、いつもどおりのフライトっていう感じになりました。 途中、モントリオールの上空を通過しました。 すべてが初めてだったので、フライト中はコクピットの窓から見える景色を楽しませてもらいました。
あとの2日はアメリカのクリーブランドとボルチモアに行きました。 これについてはまた次回。
今回の東海岸でのペアリングをやってみて、エアラインは本当にすごいな〜と改めて思いました。 今まで一度も行ったことがないところに、初めて一緒に仕事をするクルー達と一緒に飛んで行くんです。 「初めまして」と言って握手をして、そこから皆がマニュアル通り・訓練通りにいつもと同じ仕事をし、乗客の皆さんを安全に目的地まで送り届けます。 そして仕事が終わると、また握手をして「一緒に働けて楽しかったよ」といってクルーたちとはお別れします。 またどこかで一緒に飛ぶことになるかも知れないし、もしかしたらもう二度と一緒に飛ぶことはないかも知れません。 そういうのは当たり前のことなのかも知れないけど、僕にはすべてがとても新鮮でドラマチックに思え、特別な経験のように感じました。 そんなプロフェッショナルなエアラインで働けていることが改めてとても幸せに感じました。
そんな特別な経験を東海岸でさせてもらったような気がします。
(つづく)
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