うちの猫・パンダも僕の勉強のお手伝いをしてくれました(笑)。 主にIPTで学んだことを復習し、緊急時の対応手順の暗記をしたりしました。
緊急時、例えばエンジン火災が起きたりした場合の初期対応(drill)はすべて暗記項目(memory item)になっています。 項目の数は6つほどですが、内容、手順、付随するコールなどを暗記しなければいけません。 Dash8に比べると内容は簡略化されているように感じましたが、理屈は同じような感じです。 ジェット機であれプロペラ機であれ、対応はよく似ていますので、覚えるのはさほど難しくはありませんでした。 ジェット機とターボプロップ機の違いについてはまた後日別に書こうと思います。
10日間の休みの後、またトロントに戻りました。 今回もまた3週間ほどの滞在でした。 Phase 2はフルモーションシミュレーターでの訓練でした。 いよいよ実機と同じコクピットでの訓練なので否応なしに気分が盛り上がります。 ただ問題が一つ。 それは訓練の時間帯です。 僕と僕のトレーニングパートナーの訓練時間枠がなんと午後9時から午前3時でした(涙)。 これがず〜っと続きました。 最初の数日はしんどかったです。 ですが、それからはだいぶ体も慣れました。 だいたい毎日、
- 起床は午後1時か2時(笑)
- 朝食後、他所のホテルにあるスタバまで散歩し、そこでコーヒーを飲みながら勉強
- 午後6時頃にランチ(夕食?)
- 午後8時半に訓練へ
- 翌日午前3時頃訓練終了、夜食(夕食?)
- 午前4時頃にホテルのフィットネスルームにて運動
- 午前5時から6時頃就寝
っていうスケジュールでした。 無茶苦茶ですよね(苦笑)。 でも、シミュレーターは使える枠が限られているし、シミュレーターを使うのは僕らだけではなく、新入社員パイロットの訓練や、既にラインで飛んでいるパイロットの資格延長のためにも使われるので、1日20時間近くフル稼働しているんです。 それなので我々の訓練は夜のスロットに充てがわれたみたいです。 こればっかりは仕方ありません。 朝4時頃にウェイトを上げたり、トレッドミルで走っているのはなんとも不思議な感じがしました。 世界は眠っているのに僕だけ起きているような感じがして、それはそれで奇妙で面白かったです。
(写真:シミュレーター施設の受付に会ったレゴ人形とシミュレーターの模型)
(つづく)
1 件のコメント:
次回はパンダちゃん、こっち向いて(笑)
訓練スケジュール、時差7時間くらいのモスクワ時間でしょうか?
あのお伽の国ような屋根へワープして、時差も平気・平気で乗り切ってください。
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