2020-05-27

新機種発表。

 先日機材ビッドの結果が発表になりました。 結果は・・・。


























 エアバスA320!

(写真:ブリタニカ百科事典オンラインより)

 ということで、ベースは変わらずモントリオールで、乗務するのはエアバス・A320/A321という結果が出ました。 

 今回のビッドはいろいろ考えるところがあったのですが、結局は想像していたよりもセニオリティ的に良い位置につけることができたので比較的満足しています。 

 ビッド期間の最初のころは最新機種であるエアバスA220(旧ボンバルディアCS100/300シリーズ)に移行しようと考えていました。 最新機種だし、もっともセニオリティ的に低い機種だったのでシニアになるのには一番近道であるとも考えました。 であれば機長昇格にも近くし、そもそも最新機種だからしばらくは我が社もこの機種を手放すことはなかろうと考え、長いキャリアプランで考えた時にはこのA220がもっとも良いと考えたのです。 

 しかし、いろいろなシナリオを考え始めると、A220よりもA320のほうが良いのでは、と考えるようになりました。 そもそもA220はボンバルディア製であることを考えれば僕は既にボンバルディアの飛行機の操縦経験があります(Dash-8, CRJ200/900)。 A220もきっとデザインフィロソフィーは似ているはずであることから、キャリア育成の観点からはメリットが少ない。 一方のエアバスは今まで操縦したことがありませんのでこちらのほうが魅力的です。 また、エアバスA320型機は世界中で運航されている超ベストセラーのナローボディ機です。 ボーイング737と肩を並べて人気な機種ですが、ヨーロッパやアジアを見る限りではエアバス > ボーイングという構図のような気がします。 また、エアバスの良いところは、320が操縦できれば330, 340(もうほとんど存在しませんが)、350、380と、ほとんどの機種の操縦方法やデザインフィロソフィーなどはとても似ているという点です。 我が社でも319/320/321以外にワイドボディ機の330を、以前は340も運航していました。 将来的にまたワイドボディで海外フライトをしたくなった場合には330があるし、その移行はスムーズに進むはず。 エアバスは320や330に最新のエンジンを載せたneo(new engine option)シリーズ機でも勢いを増していますし、737Maxの件でダメージを受けているボーイングよりも好調な印象を受けます。 さらに320でしばらく乗務したあとは機長昇格へのチャレンジも同じ機種でできる。 そう考えるとA220よりもA320のほうがメリットが多いと判断しました。

 A320は今まで飛ばして来たボーイング767よりも小さく、巡航速度も遅いです。 乗客数も半数近く。 飛ぶルートも国内、北米、カリブ海あたりが主かと思われます。 もうヨーロッパや南米にはいけませんが、その分時差ボケに悩まされることも少なくなるでしょうし、どちらかと言えば以前リージョナルで飛んでいた感じのスケジュールに戻るのではないかと思っています。 それは楽しみ。 セニオリティ的にもFOリストの中でちょうど真ん中(50%)なので、僕よりも下に20名近いパイロットがいるため、おそらくリザーブにはならないのではないかと思いますが、昨今の情勢に影響を多大に受けるので、実際にどうなるかはわかりません。

 早速A320のオペレーションマニュアルを読み始めましたが、なかなか面白い飛行機です。 767とはそもそもデザインの構想がまったく違うようなのでとても新鮮です。


(つづく)

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