2020-08-13

過去ログ:2006年11月14日〜2006年11月16日

ビクトリア31日目:ソロで飛びました。
2006年11月14日


 ビクトリアに来て今日で早くも1ヶ月が終わろうとしています。 そして今日ようやくソロフライトが出来ました。 朝起きるとそれほど天気は悪くないのですが、風が強めでした。 とりあえず12時にクラブに行き、天気を見るとそれほど悪く無さげでしたので、「さ〜行くぞ!」と思ったら、「ごめん、空いてる飛行機はないね」っとディスパッチャーのブラッド。 残念! 次に一番早く空く飛行機と時間を尋ねると、「2時からIMHが空くよ」ということなので、それを予約して一旦家に戻ってきました。 今日も飽きもせずベーグルサンドを食べ、サーキットのイメトレをしてから空港に戻りました。 天候はさらに良くなっているようで、出発直前に聞いたATISでは9ノットの風で滑走路の方角から20度ずれている風向です。 恐らく問題ないだろうということで出発することになりました。

 久しぶりに1人で静かなコクピットに座ると、なんとなく心細いです(笑)。 たとえ免許は持っていても、1人で飛ぶことに自信がまだないからだと思います。 でも、これもソロアワーを重ねて行けば自信がつくんだと思います。 インストラクターに、「いつくらいから自信を持ってソロで飛べるようになりましたか?」と聞くと、「コマーシャルを取った後くらいかな〜」という返事。 まだまだ先は長そうです(笑)。

 クリアランスデリバリー、グランドとコールをし、タクシーの許可をもらいました。 その許可がやっかいでした! というのも、今日のテイクオフは滑走路13からで、その滑走路を使うのは今日が初めてでした(汗)。 当然ながら、その滑走路に行くまでの道順は今日初めて通りますので、マップを見ながら移動ということになりました。 滑走路13は離れたところにあり、そこに到達するまでの許可内容が長かったのですべて理解できなかったので、「Say again?」をいうことになりました。 するとグランドコントロールの人はとても親切に教えてくれました。 滑走路13は一番端から離陸することもできますが、もっと近いところから進入して離陸することもできます。 「端か途中からか、どちらからの離陸がいいですか?」というので、「とりあえず端まで行きます」と返答。 初めての滑走路なので、距離が長いほうが安心だと思ったので端までいくことにしました。 途中でrun-up(エンジンの確認とウォームアップを兼ねたチェック)をしようとしてまごついていたらグランドコントロールの人が、「IMH, なにかトラブルでも?」っと聞いてきました。 「いえ、run-up areaを探しているんです」と答えると、「それじゃそのまま進んで、誘導路Mと誘導路Kの交差点でしてもらえばいいですよ」とこれまた優しく教えてくれました。 無事にランアップを終え、いよいよ離陸です。 タワーに離陸許可をもらい、滑走路13に進入して加速、そして離陸です。 まずは右回りのサーキットです。 特に問題はないですが、少しだけ風が強くて押し流されている感じがします。 D.G.(Directional Gyro)という計器と目視を頼りにサーキットを1000ftで飛びます。 途中高度が上がったり下がったりしましたが、すぐに1000ftに戻す努力をしました。 風が強いのでなるべくフラップは使わずに着陸することにしました。 1回目の着陸は少しフレアが足りない感じではあったものの問題なく着陸。 燃料満タンで飛んだので、あまりふわふわせずにストンと着地した感じでした。 風も特に影響はありません。 滑走路の中心まで戻ってフルパワーで再度離陸です。 次は左回りのサーキットということで、左に旋回します。 その後、右周りのサーキットを勘違いして左に回ってしまい、すぐにタワーに右に曲がるように指示をされるという恥ずかしい場面もありましたが、それを除いては特に問題もなくサーキットを繰り返しました。 3回目のタッチアンドゴーの後の上昇の途中で、「なんか変なにおいがするな・・・」と思うことが1回あったのですが、「まさかなぁ・・・」と思ってあまり気にかけてはいませんでした。 飛行中も計器類のチェックなどはしていますが、そこでも特に異常は見られませんでしたのでそのままフライトを続行しました。 ちなみに、変なにおいは通常電気系統の火災などが原因の場合が多いです。 チェックをしても特に異常はないですが、なんだか嫌な感じです(笑) その後、不安が少しあったのでタッチアンドゴーを終え、フルストップ(通常の着陸)をすることを告げて着陸することにしました。 無事に着陸し、タワーとの最後の交信のときに「さっき(左に曲がった件)は失礼しました」と告げると、「ああ、大丈夫だよ」という返事が帰ってきました。 間違いをするのは恥ずかしいですが、そうやって少しずつ学んで行く物なんじゃないかなと思います。 誰も最初から完璧にできる人はいないと思います。 間違いをするのは恥ずかしいけど、やらないと上達しないと思うので、ひたすら頑張ろうと思います。

 無事に1時間弱の短いフライトを終えクラブに帰還しました。 エンジンシャットダウンのチェックを済ませてクラブハウスに入り、ログブックやジャーニーログに必要事項を書き込みます。 僕のすぐ後にIMHを使う男の子(多分まだ10代)がいたので、なるべく早く済ませ、必要な書類や鍵などを引き継ぎました。 今日のソロ時間は0.9時間です。 もっと飛んでもよかったんですが、今日は最初のソロということで調子に乗らない程度にしておきました。

 さ〜、帰ろうかなと思っていると、ディスパッチャーのブラッドが恐ろしいことを教えてくれました: 「さっきの男の子(10代の子)がIMHのウォークアラウンドをしたら、機体の横がオイルだらけだったらしいよ。 どうやらオイルが漏れてたみたいだよ」 ショ〜〜〜ック!!!! 僕がフライト中に嗅いだ「変なにおい」はオイルのにおいだったのかもしれません。 その後、IMHはハンガーに移動され、AME(Aircraft Maintenance Engineer)のゲイリーが検査を始めました。 ハンガーを覗くとそこには確かにオイルがべったりとついたIMHが置いてありました。 ゲイリーとジョージ(Private Pilot License取得を目指している男の人。多分40歳くらい。 最近知り合いになりました)が話をしていたので様子を聞いてみたところ、オイルを冷やすオイルクーラーにオイルを導くホースの継ぎ目からオイルが漏れていたそうです。 僕がフライト中にはpre-landing checkということで着陸の度にオイル温度と圧力を確認していましたが、どちらも特に問題はありませんでした。 でも、漏れがひどくなっていたら突然オイル圧が0になって、エンジンが止まっていたかもしれません。 んまあ、ゲイリーの話ではそんなにひどくはないっていうことでしたけどね。 オイルのホースは2000psi(かなりの圧力です。自転車のロードバイクのタイヤでもせいぜい100~120psi程度の圧力です)まで耐えれるチェックをしてから流通しているはずだとのこと。 もしかしたら不良品なのか、それともチェックをまったくしていない製品なのかもしれないとのことでした。 しかもIMHは以前にも同じようなトラブルがあったそうです。 今後はIMHは使いたくないな〜・・・なんて。 なにはともあれ、無事に帰って来たのでよしとしましょう!(笑)。

 さて、今はこちらは強風警報が出ていて、かなりの風が予想されているようです。 明日はインストラクターが1日休みということなので、僕も飛ばないかもしれません。 僕は免許はあるのでルール上はいつでも一人で飛べるはずなんですが、やっぱりカンを取り戻すまではインストラクターの指導を受けてから飛ぶことにしようと思っています。 今日まででCYYJでは4時間弱しか飛んでませんから、10時間を超えるくらいまではインストラクターの観察下で飛ぶのが安全だと思っています。 

 今日の写真はハンガーに置いてあるKCAB Citabria(シタブリア)というアクロバティック飛行用の飛行機の写真です。 なんでも、生徒の誰かがこの機体を使っているときに他の機体と地上で接触したらしく、修理中です。 白い紙には、「(この)飛行機はジャッキアップ中。 ジャッキを動かしたら死、または失業につながります」と書いてあります(笑)。 こっちの人のユーモアのセンスはとても面白いです(笑)。

 それではまた明日! 今日はなにはともあれソロを祝って祝杯です。 緊張で疲れたのでゆっくり休んでまた明日からの訓練と勉強に備えようと思います。


(つづく)

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ビクトリア32日目:ハリケーンが来ました。
2006年11月16日木曜日

 今日は朝から荒れ模様でした。 雨もかなり降りましたし、風が強かったようです。 窓から見える木の揺れでその日の風の様子を計ることが多いのですが、今日は大木ががんがん揺れていました。 いつもは小枝がそよそよと揺れる程度です。 METARを見ても、やっぱりひどいもんです。 風はgust(突風)を伴うもので、無線を聞いても今日飛んでいるのはエアラインの大型機(Dash-8やBoeing 737など)ばかりです。 今日はさすがにセスナ152は飛べなかったでしょう。 視界も1.5マイルとかなり悪いときがあり、多くのVFRフライトのパイロットはSpecial VFRという航法で飛んでいました。 SVFRについてはまたいずれ説明しようと思いますが、簡単に言えばVFRで飛ぶだけの最低天候条件に満たない場合でもVFRで飛ぶことができるという仕組みです。 なんだか矛盾しているようですけどね(笑)。

 今日は結局家から一歩もでることはありませんでした。 散歩もさすがに行けませんでした。 朝は大家のブライアンが暖炉に火をいれていたので、僕はそれをちょこちょこといじってみました。 暖炉は思ったよりも複雑なんです 空気の流れを調整するところが2カ所あります。 1つは左右に移動できるレバーで、それを動かすと明らかに暖炉内の火力が大きくなったり小さくなったりするのでよくわかるのですが、もう一つのレバーの役割が分からない・・・ ネットで暖炉の使い方を検索してみましたが、あんまりいい情報がない・・・ 結局また今度ブライアンに聞こうと思います。 暖炉のある家はいいですね。 僕も将来は暖炉のある家に住みたいな〜って思うようになりました。

 その後はまただらだらと勉強をしました。 昨日のことがあるので、緊急時の手順を軽く復習しました。 今度、僕なりのチェックリストを作成するつもりです。 あとは、今まで作ったマニューバーリストを更新したり訂正したりしました。 さらに、フライト中に使うメモパッドを作りました。 フライト中はニーボードという板を太ももあたりに固定して、そこで必要事項を書き記したり、重要な情報をまとめた資料を挟んでおいてフライト中に参照します。 VFCも独自のリストを作成していて、それを今までは使わせてもらっていましたが、そのメモ用紙は両面コピーになっていて、フライト中は使いにくいと思っていましたので、すべての情報(無線周波数リスト、ATIS情報記入欄、Transponder Code記入欄、フライトタイム記録欄、空港見取り図など)を表1枚にまとめてみました。 ニーボードはこの前アメリカのパイロットショップから購入して、アメリカの友人宅にヘッドセットとDVD(ATCコミュニケーション勉強用)と共に既に配達済みのようです。 ニーボードが手に入ったら一度自分でメモパッドを試用してみるつもりです。 使いやすそうであればこのサイトでダウンロードできるようにしようかとも思っています。 その場合は自己責任でご利用いただくということで(笑)。

 明日、またソロでサーキットに行こうと思ってディスパッチャーに電話をしたところ、明日も予約がいっぱいのようです。 最近天気が悪い日が続いているので、免許を取りたい人たちがこぞって予約をいれているようです。 一つだけ空いている機体があったのですが、それは午後4時からしか利用できず、「じゃ、それで予約をお願いします」と伝えたら、「でも、それじゃ離陸したらすぐに日没だよ」って言われました。 あ〜! すっかり忘れていました。 ここビクトリアの日没時刻は最近は午後4時半頃です。 本当に早いです。 っていうことで、明日はキャンセルが出れば飛ぶ、出なければ引き続き地上で勉強ということになりそうです。 先ほどTAF予報を見ましたが、明日も風が強そうですから、結局飛べないのかもしれません。 

  今日の写真は今日届いた手紙です。 「誰からかな〜?」と思って封筒を開けると、VFCのレターヘッドの手紙ではないですか。 「はて?」っと思って読むと、VFCの会長さんからの手紙でした。 内容は、「VFCにようこそ!」という内容です。 新しいメンバーには会長直々に手紙を出しているようです。 本当にwelcomingな雰囲気です。 VFCは非営利のクラブですが、クラブメンバーを大切にする姿勢がとても素敵で好感が持てます。 営利目的でもここまでやる団体は少ないんじゃないかと思います。 たった手紙一枚(しかも、きっと誰に送っても同じパターンのレター)ですが、この紙一枚が与える印象は大きいですね。

 私事ですが、今週の土曜日からアメリカの感謝祭の休暇に併せてアメリカのコロラド州ボールダーに旅行に出かけます。 今月28日までの10日間の予定です。 その間はブログを更新できませんのでご了承ください。 アメリカから帰国後はいよいよ本格的にコマーシャルパイロットの訓練に入ることになると思います。 

 ではまた明日!


(つづく)

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ビクトリア33日目:ビクトリアに行きました。
2006年11月16日木曜日

 今日はフライトの予約はいれていないので、とりあえずクラブに行って無線を聞く練習をすることにしました。 先日のソロフライトでは無線を聞き間違えたり、長いクリアランスを一度で理解できないという状況だったので、少し特訓をする必要があると思ったからです。 

 クラブに行くといつものディスパッチャーのブラッドはお休みで、代わりにブライアンというディスパッチャーがいます。 「おいっす」と声をかけて(もちろん英語でですが!)、2階にあるライブラリに上がります。 ライブラリはほとんどの場合だれもいません。 ときどきライブラリに置いてあるPCでPPLの筆記試験の模擬試験(クイズ形式)を受けている子がいるくらいです。 ライブラリは静かだし、2階なので外の様子がよく見えます。 無線を聞きながら外を見ていると管制塔の指示の通りに移動する機体などが見れるのでとても勉強になります。 

 僕が知る限り、管制官は最低3人います。 1人目はやさしい感じの推定50代後半のおじさん、2人目は少し神経質な感じの推定40代後半のおやじ、もう3人目はとてもやさしい推定40代の紳士です(笑)。 最初のおじさんの声を一番よく聞くと思います。 2番目の人もよく聞きますが、パイロットが「風の状況を教えてください」などというと、とても不機嫌そうに答えるときがあります(笑)。 ちなみに僕がソロで曲がる方向を間違えたときに指示してきたのもこの2番目の管制官です(笑)。 そして3人目は僕にとても親切にタクシー指示を出してくれた人です。 この人は今日もとてもやさしい感じで指示を出していました。 1番目と3番目の人はしゃべり方もクリアで、とても分かりやすいですが、2番目の男は英語も聞きにくい(あまり口をはっきり動かさずにもごもごしゃべるような感じ)し、しかも性格が悪そうです(笑)。 いつか管制塔を見学する機会がないかな〜と思っているのですが、もし機会があれば管制官の顔をぜひ確認したいと思っています(笑)。 管制官という職業はもっともストレスがかかる職業の一つということですので、神経質になったりするのも仕方ないかもしれませんね。 管制官の腕次第では大惨事を引き起こしかねませんから。

 結局クラブでは2時間ほど無線を聞きながらマニューバーの復習をしました。 途中で質問があったので、近くにいたインストラクターと思われる人に「あなたは教官ですよね?」と声をかけました。 すると、「こんな格好(教官みたいな服)してるけど、学生ですよ!」っと言われました。 あ〜恥ずかしい。 でも彼は、「今、教官の証明を取るための訓練をしてるんで、質問なら答えられるかもしれませんよ」と言ってくれました。 質問をしたら、的確に答えてくれました。 その後も自己紹介をしたり、彼の訓練の状況を聞いたり、僕の訓練の状況を聞かれたり、しばらく話をしました。 彼は教官証明のためのトレーニングに出る直前だったようで、しばらくしたらCFI (教官の最上級の免許保持者)のグラハムが彼を迎えにきました。 別れ際に名前を教え合いました。 とても感じのよい青年でした。 ここVFCではこんな風にすぐに他のパイロットと知り合いになれるのがうれしいです。

 午後は一旦家に帰り、ランチを食べました(何かは言わなくてもいいですよね・・・)。 その後、久しぶりに2階建てのバスに乗ってビクトリアに行きました。 目的はアメリカに持って行くお土産を買うこと。 カナダと言えばメイプルシロップ、メイプルクッキー、スモークサーモンが有名です。 正直、これ以外にはないと思います(笑)。 あとは、「CANADA」って書いてある服とかキーホルダーなどといったしょぼいものばっかりです(笑)。 ビクトリア名物っていうものも特にないですし、お土産はどうしようかな〜って思っていました。 ビクトリアのダウンタウンの一番の観光ストリートに行き、いくつかお土産屋さんを回ってみましたが、ろくな物はありません。 そもそもアメリカに行くのに隣国のカナダからお土産を持って行くっていうのが無理があると思います。 なにも見つからなかったのでバンクーバー空港の免税店でなにかないかを探そうと思います。 最悪の場合はスモークサーモンにします(笑)。

 今日の写真(というか動画ですが、見れますか?)は DG(Directional Gyro)と呼ばれる計器の一つです。 動画にした理由は調節ノブと実際の動きを見てもらいたかったからです。 左下にあるノブを回すとガラスの向こう側にあるカードが回ります。 コクピットには方位磁針がありますので、それをみてDGを設定します。 DG自身には磁性がまったくありません。 DGはエンジンによって発生するバキューム(真空)によって作動します。 そのため、ときどき設定しなおさないと、気づいたら方角がくるっているということになってしまいます。 フライト中の方向調整はほとんどをDGで行いますので、ときどき設定し直すことはとても重要です。 特に大きなターンをしたりとか、スピンやストールなどをするとすぐにくるってしまうようです。

 明日は午後2時から計器飛行の練習があります。 天気も多分問題ないでしょう。 フライトの後はアメリカ行きのパッキングをします。 洗濯もしなきゃいけないし、フェリーの時間も調べないと。 結構やることがありますね。

 

 それじゃまた明日!

 

(つづく)

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【編集後記】

 この辺りからようやくソロに出る回数が増えて来ました。最初の頃は結構不安が大きかったですね。やっぱり、なにかあったらどうしよう?と思うと心配になりました。最悪エンジンが止まっても不時着をする練習はしていますから命は落とさないとは思いましたが、そんなことになったらそのあとのことが面倒臭いとか思うようになりまして(笑)。

 管制官は結局3名以上の大所帯だったことがのちにわかりました。その後、このブログを見てくれた日本人の奥さんをお持ちの方と知り合いになり、友達になりました。他にもビクトリア管制塔の管制官には友達が多くなりました。一緒にフライトトレーニングをしたパイロットが管制官に鞍替えをして、今はビクトリア勤務という奴もいます。アットホームでいいです。教官になってからもレッスンの間で時間が空いた時には管制塔に遊びに行っていました。楽しかったなぁ。ちなみに、ここで出て来た嫌な感じの管制官は今はバンクーバー空港で管制官をしています。バンクーバーに行くと時々声を聞きます(笑)。

  当時のVFCにはエアロバティックコースがあり、曲技飛行を学ぶこともできました。僕は一度だけ体験操縦をしたくらいです。このCitabria(シタブリア)は逆から読むとAirbaticとなり、曲技飛行という意味になります。そういう遊び心のある飛行機です。翼は布で覆われています。そのため、翼の中に問題があって修理が必要になると布を剥がして再度貼り付けるという作業が必要になり、コストも時間もかかりますし、さらに保険費用などの面で負担が大きくなったこともあってのちにこのエアロバティックコースは閉鎖されてしまいました。



(つづく)

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