2007-09-06

ビクトリア325日目:準「OTT」。



 今日は8時から訓練でした。 あいにく濃霧が出ていて、8時からのフライトはキャンセルになりました。 そのかわりにグランドブリーフィングをやりました。 今日はPTR(Pilot Training Record)の記入方法やStudent Permitの発行のために必要な手続きについての説明を受けました。 PTRというのはRRP、PPL、CPL、IRなどの訓練をする際にどのような内容の訓練を行なったかを記録する小冊子です。 1人の学生に1冊ずつ用意されていて、訓練がすべて終わったらその小冊子をTransport Canadaに提出するそうです。 いわば訓練の証拠というわけです。 Student Permitはソロフライトに出るために必要な学生許可証です。 これと無線の許可書、Pilot Medical Certificateがそろって初めてソロに出ることができます(当然、教官からの推薦も必要です)。
 結局、午後10時頃になってようやく霧がはれてきたのでフライトに出かけました。 それでも海面上や東の空には霧が残っていて、西のほうには2200ft〜3000ftあたりを雲が覆っていました。 今日はその雲の上に出て訓練をしました。 厳密には違いますが、OTT(Over-the-top:雲の上をフライトすること)のような感じのフライトでした。 雲の上を飛んでいるときが一番飛行機を操縦しているんだなぁと実感します。 今日はSteep turnのやり方をグラムに教え、それからSpiral dive, slipsの教え方を教えてもらいました。 今日はSpinも教える予定でしたが、雲があったのでSpinの練習にはふさわしくないコンディションだったので明日に持ち越しになりました。 今日の僕のSteep turnはぼろぼろでした(笑)。 それでも教え方は良かったとグラムは言ってくれました。 今の段階で右席からスティープターンが完璧にできなくても、それはこれから時間をかけてやっていくから安心しろと言ってくれています。 今彼がフォーカスしているのは僕がどうやって説明をするか、どうやって学生に教えるかというところがメインだそうです。 もう少しするとソロで練習に出ることになるそうです。 そこで右席からの飛び方のテクニックの精度を上げていくことになります。
 
 明日も朝8時からフライトです。 明日は僕がSpin、Spiral dive, そしてslipsを教えます。 準備は万端なのであとは練習通りにやるのみです。

 今日もまたpre-flight checkシリーズです。 クラブの飛行機が駐機されているときはランディングギア(車輪)のうち、メインギア(主輪2つ)にチョック(車止め)が噛ませてあります。 これをフライト前に取り外します。 ときどきチョックを入れたままエンジンを始動してしまう人を見かけます。 バイト中にそういうパイロットを数回助けたことがあります。 風がある日などはチョックは出発直前まで入れたままにしておくほうが安全です。 学生を見ていると、風が強い日でもウォークアラウンドをするときにタイダウンロープ・チョック共に取り外してしまう人が多いです(そういう習慣が付いてしまっているんだと思います)。 個人的には風が強い日にはどちらも出発直前まで入れた(結んだ)ままにしておくほうが好ましいと思っています。 チョックを外す機会に同時にタイヤのコンディション、空気圧(足や手で押します)、ブレーキローター、ブレーキキャリパーなどの状態を確認します。 地面に変な液体が垂れていたりしたら要注意です(ブレーキ液が漏れている可能性があります)。 

 ではまた明日。


(つづく)

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