2008-03-17

ビクトリア517日目:計器飛行は重要。



 今日は昨日よりはましな天気になりました。 今日はフライトを4本、ほとんど休憩なしに飛んできました。

 今日飛んだ生徒は皆、僕の生徒ではありませんでした。 毎日忙しく飛ばせてもらっているのはとてもありがたいのですが、やはり自分の生徒をたくさんもって、彼らを育て上げて行きたいというのが本音です。 この前僕の生徒のPTRを数えてみたら、今で生徒は10人ほどいるようです。 ただ、殆どの生徒はPPLを終えた生徒で、ナイトレーティングやCPLに向けてトレーニングをしている生徒です。 ゼロから教え込むのをもっとやりたいんですけどね。 ただ、生活がかかっていますから、理想ばかりを言っているわけにもいきません(笑)。

 今日の最初のフライトでは生徒にスティープターン、スパイラルダイブからの回復、スリップなどを教えました。 初めてにしては上手にできたと思います。 この生徒はフライトのときに毎回デジタル一眼レフカメラを持って現れます。 「いつ撮るの?」と聞いたら、フライトの後で撮るということでした。 最初カメラを見た時は、「まさか訓練中に撮る気かい?」とちょっとびっくりしましたが、そうではありませんでした。 明るくて真面目でとても良い生徒です。 僕の生徒でないのが残念です(笑)。

 2本目は計器飛行をやりました。 3本目も計器飛行、そして4本目も計器飛行をやりました。 どんだけ計器飛行をしたいの?とも思いますが、それだけ大事な訓練項目ということだと思います。 PPLを取得するには最低5時間の計器時間(Instrument Flying Time)が必要になります。 CPLを取得するにはこれにプラス20時間の計器飛行時間が必要になります。 特別に飛行時間の決まりをもうけていることからも分かるとおり、少し特別な訓練です。 

 今日の3本目のフライトの終わりくらいから天気が崩れ始め、雲が下がってきて雨が降ってきました。 おかげで視界は結構下がってきました。 最後のフライトも本来であれば1時間以上飛ぶつもりでしたが、1500フィートまで高度を下げても視界が悪いようなコンディションだったので、仕方なく空港に戻りました。 2000フィートでは雲(というかもや・霧のような感じ)の中に入ってしまうような感じでした。 下手をすると本当のIMC(計器飛行証明を持っている人しか飛べないような気象状況)に突入してしまうんじゃないかと思うような状態でした。

 最近少しずつIFRの訓練に関する教則本を読み始めました。 本当はTransport Canadaが出しているInstrument Procedure Manualというマニュアル本があるのですが、クラブで注文をしている分の納品がかなり遅れているそうです。 それだけ需要があるということでしょうか。 時間を見つけて少しずつ手元にある本を読んでいくつもりです。 今はチンプンカンプンですが、また勉強を出来るというのが楽しいです。 僕はもともと勉強なんてそんなに好きな方ではないんですが、飛行機の勉強はいくらしても苦になりません(苦手な内容ももちろんありますが)。 そういえば去年の今頃はCPLの筆記試験対策で必死に勉強していましたね〜。

 今日の写真は最近のクラブ周辺の様子です。 クラブのハンガーの屋上から撮影しました。 写真右手に見える山はSalt Spring Islandという島にあるMt. Tuam(マウントトゥワム)という山です。 この山の頂上に雲がかかると雲がだいたい2000ftあたりにあることになります。 いつもフライト前にはこの山の辺りを見て、だいたいの天気の状況を把握するようにしています(もちろん他の天気予報などもチェックはしています)。

 明日もフライトが4本あり、忙しくなりそうです。 

 ではまた明日。


(つづく)

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