2008-03-29

ビクトリア528日目:健康第一。

 

 今日も時折雨が降るような天気になりました。 最近積乱雲がよく発生し、雨雲も多く発生しています。 積乱雲がある日は一般的に気流が乱れていて、タービュランスに遭遇する確率が高くなります。 雨雲がある日は雨や雪などによって視界が遮られてしまうことがあるので注意が必要です。 今日はフライトの途中で霰や雪に遭遇しました。 また訓練エリアの山々は薄らと雪化粧していました。 

 今日は朝8時からフライトでした。 1本目は既にMulti-IFRを持っている、大学で教授をしている生徒でした。 彼がMulti-IFRを取得するのにかかった費用を聞いたら約140万円ということでした。 途中で何度か訓練を中断せざるを得なかったから余計に訓練費がかかってしまったそうです。 Multi-IFRは喉から手が出るほど欲しいですが、実際に訓練を開始するにはもう少し時間がかかりそうです・・・。
 
 2本目のフライトの時間に局地的に雨が降り、空港があるサーニッチ半島の対岸のマラハットが一切見えなくなってしまったのでフライトはキャンセルせざるを得ませんでした。

 3本目のフライトは雨を避けながら訓練空域まで行きました。 訓練空域はきれいな青空が広がっていました。 ほんの3、40キロ移動するだけで天気はまったく違うのだから面白いものです。

 4本目のフライトは結構なお年のパイロットとサーキットを飛びました。 この方、すでに1000時間以上の飛行時間をお持ちだそうで、飛行の腕前はすばらしいのですが、ずっと山岳地帯などの管制塔がない環境でフライトをしていたそうで、ビクトリアの航空管制についていけていない状況でした。 一緒に飛んでいると、無線にあまり注意を払わずしゃべりだしたりすることに気がつきました。 英語が母国語なんだから我々外国人が持つ悩みとは全然レベルが違いますが、それでもちゃんと航空無線ができないと安全に飛ぶことはできません。 外国人の僕がネイティブスピーカーに無線会話についてレクチャーをするのには矛盾を感じずにはいられませんでした(笑)。

 今日はクロスカントリーフライトに行く予定でしたが、天気がこんな感じだったのでフライトはキャンセルになりました。 GPSもカメラも用意して楽しみにしていたのに・・・(笑)。 仕方ありません。

 さ〜帰ろうと思って明日の予定を見るためにブッキングシステムをのぞいたら、さっきまでは無かった予約が入っていました。 そしてすぐ側には既に生徒が立っているではないですか・・・。 どうやら他の教官が体調を崩して早退したようで、その教官の生徒のフライトが僕に回ってきたようです。 今日はその生徒とストールの練習をしました。 初めて飛んだ生徒でしたが、安全に飛べていたのでよかったです。 他の教官の生徒と飛ぶと教え方が違ったり、レッスンプランの進め方が違ったりするので少し大変なことがあります。

 最近体調を崩す教官が続出しています。 どうやら誰かが風邪の菌を持ち込んだようで、それが教官の中であちこちに転移しているみたいです。 風邪を引かないように注意しようと思います。 

 今日の写真はアメリカのホライゾンエアーという航空会社のDash-8です。 日本でもおなじみのボンバルディア社製のプロペラ機です。 Dash-8 Q400というシリーズの機体で、Q-400のQはQuiet(静か)のQだそうです。 あれ、このうんちくは以前にも書きましたっけ?

 それではまた明日。


 (つづく)

(昨晩ネットの調子が悪かったので、この投稿は次の日の朝にアップロードしています)

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