2008-04-22

ビクトリア553日目:スーパー生徒。



 今日は午前中は酷い天気でしたが、お昼前くらいからなんとか飛べるような天気になり、一日の終わりに向かうに従って青空が広がりました。 局地的な天気の核が通過していくことが多く、空の上から見るとどこで雨が降っているのかが一目瞭然で分かります。 雨の中を飛行すると視界が悪くなるので注意が必要です。 計器を見て飛行機の姿勢を保つことができない人が雨や雲の中に入ってしまうと飛行姿勢が分からなくなり、空間的な感覚を失い、「スパイラルダイブ」と呼ばれる危険な状況に陥ります。 かのJFKの息子であるJFK Jr.は飛行機事故で亡くなりましたが、その原因はこのスパイラルダイブだったのではないかと言われています。

 今日は5本のフライトをこなす忙しい一日になりました。 今日は4本だけのつもりでいたのですが、4本目が終わってオフィスに戻ったら僕の生徒の一人が立っていました。 「なにしてるの?」と聞くと、「フライトに決まってるでしょ」と言われました。 ブッキングシステムを見ると、今朝まではなかったはずの予約がそこに入っていました。 どうやら2時間空いていた時間枠に今日になって予約を入れられたようです。 急いで遅い昼ご飯のバナナを食べてフライトに出かけました。 

 生徒にはいろんなタイプの生徒がいますが、やはり若い生徒は飲み込みが早いな〜と思うことが多々あります。 今日の最後のフライトの生徒はまだ16歳です。 年齢のせいか、それともこの生徒が単純に秀でているスーパー生徒なのかはわかりませんが、今日の訓練項目であったスローフライトなどは一度お手本を見せただけでちゃんと出来てしまいました。 僕の教え方がうまいのか?と勘違いしてしまうほどです(笑)。 今日は着陸もやってもらいましたが、僕は口で指図するだけで、生徒が一人ですんなりと着陸させてしまいました。 もちろん完璧なランディングではありませんでしたが、まだ飛行時間が6時間弱であることを考慮するとものすごい習得度だと思います。 これからが楽しみです。 でも、みんながみんなこんな生徒だったら、僕は退屈してしまうと思います。 

 今日は、先日ビクトリアに来ていたF-18ホーネットが1機離陸していきました。 あの爆音を響かせながらものすごい速度で離陸していく姿は何度見ても迫力があります。 残念ながらカメラは持っていなかったので写真は撮れませんでした。 これから夏に向けてますます頻繁に軍用機がやってくると思います。

 今日の写真は昨日のクロカンフライトからの写真です。 アボツフォードを離陸し、2500フィートでフレーザー川に沿ってチリワックに向かって飛んでいるところです。 奥の山々は雪化粧をしているのが見えると思います。

 明日も忙しい一日ですが、明後日は休みなので頑張ろうと思います。

 ではまた明日。


(つづく)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

写真はミッションブリッジあたりでしょうか?やはり若いと操縦の飲み込みははやいですよね。自分もあともう少し若ければ。。。最近は勉強してもあたまに入りません。。。

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

昇クン

そうだと思います。 DragstripをSHPにしてナビゲーションしていたので、SHPでターンしてしばらくしたあたりだったと思います。 Class Fのパラジャンプエリアがアクティブでしたけど、夜10時までアクティブってなっていたようですが、誰も空から落ちては来てませんでしたね。 

昇クンは十分若いですよ。 日本人は謙虚だから、「自分はまだまだ」って思いがちですけど、実は結構出来ているもんですよ。 自信を持ってがんばりましょう〜!