2008-05-06

ビクトリア567日目:若者と飛行機。



 今日は7本のフライトを飛ぶ予定でしたが、最後のフライトがドタキャンされたので結局6本止まりでした。 せっかく新記録を作れると思っていたのに・・・。 残念です。

 今日の最初のフライトはトロントからビクトリアに短期滞在できている親子のフライトのセーフティーパイロットとして飛んできました。 お父さんと息子さんで、息子さんがビクトリア大学に入学するのでその下見に来たそうです。 お父さんは航空業界のファイナンス系の仕事をされているそうで、飛行時間も1000時間以上のベテランアマチュアパイロットということでした。 今回はフライトをするつもりなどなしにビクトリアに来られたそうですが、こちらに着てクラブのことを知り、フライトできないかとクラブを訪ねてきたそうです。 残念ながら免許などは一切もってこられなかったそうなので、僕がPIC(機長)となってビクトリアの上やガルフアイランド周辺を遊覧飛行してきました。 息子さんもパイロット訓練を受けているということでしたが、お父さんのうきうき具合とは対照的に超ローテンションでした(笑)。 若者の多くはシャイな感じで口数が少ない場合が多いです。 お父さんはとにかく興奮気味で、なにかを見るたびに息子さんに「おい、あれが○○だぞ、見えるか、バディー!」と声をかけていました。 今日は無線はすべて僕がやりましたが、操縦そのものはそのお父さんにお任せしました。 さすがベテランだけあって上手に飛んでいたと思います。 せっかくバンクーバー島まで来たのでトフィーノまでフライトしたいということでしたが、あいにく僕は今日も明日も予約がすべていっぱいなのでお断りをせざるを得ませんでした。 僕も行けることなら行きたかったのです。 こんなことを言うと不謹慎かもしれませんが、訓練飛行よりも遊覧飛行のほうが楽で楽しいです(笑)。 普通に飛んでいるだけでいいのですから。

 そのフライトの後から立て続けにフライトを5本やりました。 今日のフライトはどれもうまくいって、気持ちよく飛べました。 生徒の一人を来週ソロに送り出すための準備フライトもやりました。 ようやくソロに出せる感じになってきたのでほっとしています。

 ソロといえば、クラブの月刊誌、「The Patrician」に先日の僕のファースト・ファーストソロの生徒との写真が載りました。 ソロに出ると、教官と生徒が飛行機の前で写真を撮るのが恒例になっています。 フライトスクールによってはソロから戻って来た生徒に水をぶっかけたり、Tシャツの後ろを切り取ったりするという不思議な慣習がありますが、クラブではそういう荒っぽいことは一切しません(笑)。 単純に生徒が多すぎるからのように思います。 それはさておき、ソロに出た生徒はThe Patricianで紹介されます。 これから訓練をする方にはなるべく早くこの月刊誌に載れるように頑張ってもらいたいと思います。

 明日は少しだけスローなリズムになりそうですが、あさってには久しぶりにPPLのグランドスクールを教えないといけないので、そのための準備をしようと思います。

 今日の写真はリロエット空港でのクラブの172です。 リロエットでエンジンスターターの調子が悪くなり、アシスタントチーフが手でプロペラを回してエンジンをかけました。 さすがベテラン。 問題にもまったく動じない姿には惚れました(笑)。

 ではまた明日。


(つづく)

 

0 件のコメント: