2009-12-01

アプローチの違い。

 

 今晩、ナイトフライトに行きました。 相手はアニュアルチェックライドという、年に一度のチェックライドの生徒さんです。 普通はアニュアルは日中にやるんですが、仕事の関係とやらでナイトフライトのチェックを兼ねたフライトになりました。 せっかくなのでナナイモ空港に行って、タッチアンドゴーもしてみました。
 
 その生徒さん、もう1年以上もフライトをしていないという割にはテキパキとしています。 あとで聞いた話ですが、彼の訓練を担当した人は鬼教官として有名だった人で、とにかく手順にはうるさかったそうです。 この生徒さんが軍人さんだということもあって、その教官は「俺は軍人が好きだ。 めちゃくちゃ厳しく、こき使ってもいいからな〜!」と豪語していたんだとか。 今、その教官はエミレーツ航空で旅客機を飛ばしているそうなので、僕は個人的には知りませんが、今日飛んだ生徒さんのパフォーマンスを見る限り、この教官はとても優秀だったように思います。

 僕も教官として人をしかることがたまにあります。 飛行機を飛ばすことは命にかかわってきますから、絶対にテキトウではいけないことが多くあります。 僕は性格上、よく「Sでしょ?」と冗談半分に生徒さんに言われることがありますが、決してそうではないと思っています(笑)。 ミスを指摘したり、アドバイスをしたり、喝を入れたりするのはその価値があると思えるときのみです。 力を付けてもらいたい生徒さんや、その能力を備えている方にはいわゆる"愛の鞭的"な喝を入れることがありますが、その価値がない方にははっきりとそう伝えることもあります。 

 教官によっては間違いをしても怒ることなく、単純に「あかん」とだけ言う人もいます。 自分で考えて直せということなんでしょう。 はたまた、どんな間違いをしてもニコニコとしていて「大丈夫だよ〜」と前向きなことだけ言ってくれて、エラーを直すためのアドバイスをしない人もいます。 僕はそのどちらでもないように思います。 僕は"アメと鞭"が理想的なように思います。 自分が生徒だったら、間違ったときには怒る、うまくいったときにはほめてくれる教官に教えてもらいたいと思うんじゃないかなと思います。 ただ、人によってアプローチの仕方が違うので、万人にうけるかというとそうではないように思います。

 ながながと書きましたが、要するに人と接するのは簡単じゃない、ってことですね(笑)。

 今日の写真はいつも飛ぶクロフトンのパルプ工場と、その先にある山々です。



(つづく)

2 件のコメント:

ぴょん さんのコメント...

そうだね。やっちんS。んで山崎がM。君らの友達関係みてると。

Youhavecontrol@gmail.com さんのコメント...

ぴょんさん

そうかしら? そういや、あのだべだべ男はなにしてるんでしょ? この前日本に帰ったときにちょっとだけ東京で会ったけど。 相変わらずやったよ。