2018-06-08

一時帰国とオフ会。

 ご存知の方も多いと思いますが、僕はフェイスブックで「海外でパイロットになろう!」というグループの管理人をしています。 このグループは登録制ですが、基本的にはどなたでも参加いただけます。 メンバーは300名近くいます(2018.06.07現在)。 メンバーの多くは日本の大学生や社会人の方で、中には高校生や学生さんたちの親御さんもいらっしゃいます。 パイロットになるための具体的なアドバイスが欲しいという方々に参加いただいています。

 参加者の多くは閲覧のみで、質問なども特にないけれど、一応参加しましたという方も多いようです。 中にはグループでお知り合いになれたプロのパイロットの方もいます。 アメリカで飛ばれている方や日本で飛ばれている方。 大手で飛んでいる人もいればリージョナルやコーポレートでパイロットをされている方もいます。 僕自身、頻繁に投稿してはいないのですが、いつもいろんな方からの自己紹介を読ませていただいたり、メンバーの方々が情報を共有しあったり叱咤激励したりしている様子を楽しく見せてもらっています。 今はいいですね。 こうやってSNSなどを通して現役パイロットと直接話ができる機会があるのですから。 僕が子供の頃にはこういうものは存在しませんでした。 今の若者はラッキーだとつくづく思います。

 先月末、新しい会社での監査フライトが終わった翌日、日本に一時帰国しました。 今回は実家に戻る前に東京にしばらく滞在する予定でいたので、せっかくの機会なのでフェイスブックのメンバーの方々に直接会ってお話する機会があればいいなと思い、いわゆるオフ会を企画しました。 帰国するちょっと前にフェイスブック上で告知をし、場所はパイロット談義にふさわしいであろう羽田空港の展望デッキ付近としました。 

 当日は予想を上回る13名のメンバーの方々が土曜日だというのにわざわざ集まってくれました。 これにはちょっと感激(涙)。 本当は2、3名の方とお会いして、こじんまりとした会にしようと思っていたので逆にちょっと緊張しました(笑)。 集まってくれた皆さんの多くは大学・大学院生や社会人の方々がメインで、中にはもう少し年上の方もいらっしゃいました。 バラエティーに富んでいてとてもよかったと思います。 

 午前11時から2時間ほどの予定で始めたこのオフ会。 話を始めるとノートにメモをする方もたくさんいました。 2時間ほど経過したところで、「せっかくの土曜日なんですから、遠慮せずに退席してもらっていいですよ〜」と促しましたが、結局は開始から4時間ほどお話をさせてもらい、最後まで多くの方が残ってくれました。 なんだかこちらが申し訳なるほどでした。 

 今回のオフ会ではスタンダードな質問からカナダでの生活に関することまで、いろんな質問をもらいました。 お話した皆さんの立場が違うので、一つの答えで全員のケースに該当するということでは必ずしもなかったようです。 本当であればお一人お一人とじっくり時間をかけることができていた方がよかったとは思うのですが。 それはまた次回にでも実現できればいいかなと思っています。 いただいた質問はどれも誠実で真面目なものばかりで、中には返答に困るものもありました。 今まで聞かれたこともないことを聞かれ、いろいろ考えさせられることもありました。 「これからパイロットになりたい人はこんなことを考えているんだな」というように新たな発見もありました。 日本で現役で飛ばれているパイロットの方も数名参加してくださり、とても興味深い日本での航空業界のお話を聞くこともできました。 こういうふうにネットワークが広がっていくのはとても嬉しく思います。

 オフ会後にもフェイスブックでメッセージを個別にくださった方も多くいました。 社会人として、大人としてのマナーもしっかりしている方が多かったという印象で、なんだか皆さん一人一人を応援してあげたいという気持ちが強くなりました。 

 参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。 また次回帰国するときにも同じようなオフ会を実施できればと思います。

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 オフ会後は東京で友人と食事をしたり、買い物や観光地の散策をしたりしてしばらく時間を過ごしました。 今回は時差ボケもさほど酷くはなかったですが、やはり睡眠時間が足りず、体力的に少しだけしんどかったです。 寝れなかったのは時差ボケのせいももちろんありますが、それ以上に日本にいることに興奮してしまって寝れなかったというのがもっとも大きな理由だと思います。 すぐ側にコンビニがある、居酒屋がある、観光名所がある、と思うと、寝ている時間がもったいなくて(笑)。 東京に行くことは日本に住んでいた時はほとんどなかったのに、カナダに来てからのほうが東京に行く機会が圧倒的に多くなったのは不思議なことです。 東京という街は面白いです。 毎回帰国して、東京で少し時間を過ごし、今まで行ったことがない界隈を散策するのが楽しみになっています。 テレビで見た所や話で聞いた商店街など、そういうところを歩けるのは最高です。 ミーハーなんです。

 東京滞在のあとは羽田から小松空港までANAで飛び、そこから実家に戻りました。 今回の帰国の主な目的は母親の古希(70歳)のお祝いと、叔父の喜寿(77歳)のお祝いを兼ねて、さらには叔母も招待して計4名で温泉に行くことでした。 行き先は近場ですが、福井にある温泉町・芦原(あわら)温泉でした。 

 芦原温泉の老舗旅館「はいや」という宿をネットで予約しておきました。 ここがとてもよかったです。 とても風格のある純和風の建物。 温泉は露天風呂もある。 食事は個室での越前懐石。 お腹いっぱいの新鮮な食事が出て来ました。 食事が終わる頃には若女将さんが挨拶に来てくださったり、母と叔父へのプレゼントまで用意してくださったのには感謝です。 部屋は3部屋ある離れ。 これで少しばかりではありますが、今までお世話になってきた親や親戚に少しだけ恩返しができたかなと思います。 これからは帰国の度にどこかに連れて行ってあげたいと思っています。 僕もそういうことをしないといけないというか、したいと思うような歳になってきました。 我ながら成長したな〜と思う今日この頃です(笑)。

 では、今回の帰国の際の写真をどうぞ。

浅草橋付近の屋形船。東京の下町らしい雰囲気が素敵です。

 こういうなんの変哲のない路地も好きです。 これは午前6時前。

スカイツリーが見える街に住めたらいいなと思うことも。

もうすぐ梅雨がやってくる5月後半、街には紫陽花が。

お祭りをやっている界隈もありました。

オフ会の日、羽田空港はいつも通り混雑。

オフ会後には渋谷に足を運びました。 人酔いしました。

「ヤフーで検索してください」とありますが、今なら「ググってください」のほうが伝わるでしょう。

無駄のない駐車場と車。 ザ・日本。

芦原温泉「はいや」のお風呂。 誰もいなかったので写真を1枚。

ここのロビーに住みたいです。 お庭が最高。

こちらは実家の日本最古の天守閣・丸岡城です。 毎回帰国時はここに散歩に行きます。

羽田⇄石川県・小松まではANAさんにお世話になりました。 僕が乗務する機体と同じだったので楽しみ倍増。

帰国直前の東京駅八重洲地下街でのランチ。 板前さんが握ってくれたランチスペシャルです。 ちなみに好物はエビです。

出発まで時間があったので展望台へ。 遠くに政府専用機が見えました。

最後は羽田国際線ターミナル内をふらふら。 一旦出国するとな〜んにもないんですよね、羽田のターミナルって。 羽田からトロントまでは自社便で。



(つづく)



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