2018-07-20

2度目のダブリン。

 前回のギリシャ・アテネへのペアリングの次はアイルランドのダブリンと、イギリスのマンチェスターへのペアリングと続きました。

 ダブリンへ行くのは今回で2回目。 前回ダブリンへ行ったのはまだメインラインで働いていたとき。 他の機材(おそらくエアバス330)のトラブルが発生し、リザーブだった僕に電話がかかってきて、レスキューフライトでダブリンまで行った時でした。 今回はダブリンまではデッドヘット。 そして、ダブリンからカナダ西海岸のバンクーバーまでのフライトのアーグメントパイロットとして乗務しました。

 DHではビジネスクラスに乗れるのでゆったりと移動。 ダブリン到着後に機長と副操縦士と合流し、ホテルまで移動しました。 ホテル到着後はいつも通り数時間のお昼寝をし、その後は外に出て観光することにしました。

 前回はアイルランドウイスキーの蒸留所の見学をしましたので、今回は世界的に有名なギネスビールの工場見学に行くことにしました。

 ホテルから歩いて20分ほどで工場に到着。 めちゃくちゃ規模がでかい見学施設です。 チケットを購入して早速見学開始。 前回のウイスキー蒸留所ではガイドさんがいろいろ話をしてくれる形式でしたが、今回のギネスの見学は自分のペースで、サインに順って進む形式。 僕はウイスキー蒸留所の方がガイドさんから直接いろんな話しを聞けて楽しかったというのが正直なところです。

ギネスビール独特の香りや色は232度で焙煎することによって生成されます、とのこと。

ギネスの印に使われるハープ。

 ツアー後は館内のパブにてビールを堪能。 正直なところギネスビールはあまり好む味ではありませんが、雰囲気もよかったので楽しめました。 ここで食べたシチューがなかなか美味でした。

 1時間ほどあればツアーは回れると思います。 ギネスの注ぎ方のレクチャーやテイスティングを体験したい場合は2時間ほどかかるかな?

 ギネスのあとはダブリン城などの歴史的建造物をメインに歩き回りました。

ダブリン城

 ダブリン城の隣にあるダブリンガーデン。 ちなみに、「ダブリン」というのはゲーリック語で「黒いプール(水たまり?)」という意味だそうです。

 前回は飲みに出かけたテンプルバー。 今回は時間もなかったので、側を歩いて雰囲気だけ味わいました。


 クライストチャーチ教会。 ダブリンといえばセントパトリック教会が有名ですが、こちらのほうが古い教会だそうです。

ウイスキーの蒸留所(どこかは忘れました)

 翌日は乗務員3名(バンクーバーベースの機長・副操縦士と僕)でダブリンからバンクーバーまでのフライトでした。 僕は補助役だったので、主にクルーズ中の作業のお手伝いをしました。 フライトは10時間ほどと長いフライトです。 途中で3時間弱の休憩を交代でとりました。 ここ最近になってやっとフライト中の休憩時間に仮眠を取れる身体になってきました。 何事も慣れですね(苦笑)。 この日一緒に飛んだ副操縦士の人は僕と同じリージョナル会社出身だったので、いろいろ世間話ができて楽しかったです。

 今回のルートはかなり北部を飛ぶルートで、カナダの最北端周辺を飛びました。 ハドソン湾の北側や、人が誰も住んでいないようなエリアだったので、窓から見える景色もなんだか今まで見たことがない景色が広がりました。 

 それでは写真でどうぞ! (お断り:写真は休憩中に撮影したもので、安全上の問題は一切ございません。)

青空と機体の赤のコントラストが綺麗です。

カナダに到達すると海には流氷が。

なんとも神秘的。


流氷にはエメラルド色の水(氷?)らしきものも見えます。

自然が創り出した不思議な模様。



ハドソン湾北部

うにゃうにゃ〜ってなってます。

 上空からは小さく見えても、これらの流氷はかなりのサイズと思われます。 誰も住んでいないところではこんな光景が毎日広がっていると思うと、自分が住んでいる世界の狭さを痛感させられます。

 バンクーバーに無事に到着後、今度は今飛んできた道のりをトロントまでデッドヘッドです。 なんとも無駄な気もしますが、仕方ありません。 今回はエアバス320型機でのデッドヘッド。 ビジネスクラスシートなので快適ではありますが、ワイドボディ機のビジネスクラスとは違って横になることはできないので、ちょっと辛いデッドヘッドでした(贅沢な話だと怒られるかもしれませんが)。 とはいえ、10時間以上乗務してきてからのデッドヘッドだったので、気がついたら寝ていました。 目が覚めたのはトロントへのアプローチ終盤でした。 これでこのペアリングは終了となりました。



(イギリス・マンチェスター編へとつづく)

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